藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

第64回試験で合格された方の合格体験記


令和7年度第1回試験(第64回試験)では、当塾から38名様(10月31日での確認分)の合格者が生まれました。
ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原則として原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。

■Pさん(女性・20代・東京都・マスコミ関係)
■Yさん(男性・58歳・石川県・元郵便局員(令和7年3月31日で退職 勤続39年)母の介護のため今は無職)
■Qさん(女性・29歳・広島県・パート(塾講師)・主婦)
■Hさん(40代・小学校教諭)
■Rさん(女性・20代後半・東京都・芸能関係)
■Mさん(女性・20代・中国地方・放送局勤務)
■H.Hさん(男性・51歳・東京都・公務員)
■Bさん(男性・52歳・神奈川県・金融機関)
■Eさん(男性・50代・西日本・マスコミ関係)
■Tさん(男性・20代後半・首都圏・放送局技術職)
■Uさん(女性・30歳・神奈川県・建設コンサルタント会社勤務(現在育休中))
■Cさん(男性・51歳・東京都・会社員(損害保険会社勤務))
■Fさん(女性・50代・静岡県・通信教育系の会社でパート勤務&主婦)
■Iさん(女性・29歳・神奈川県・銀行員)
■Aさん(男性・70歳・東京都・元国家公務員・元団体事務局勤務・理系)
■らんさん(女性・30代・東京都・小学生の母・環境コンサル・翻訳の仕事に従事)
■Jさん(女性・29歳・神奈川県・会社員)
■Mさん(女性・50代・宮城県・会社役員(気象とは関係無し))
■Oさん(女性・20代後半・関東・メーカー(気象、防災関連))
■Gさん(男性・71歳・東京都・コンサルタント)
■Uさん(女性・30代・九州地方・放送局勤務)
■Zさん(女性・39歳・神奈川県・メーカー営業職・シングルマザー)
■Sさん(女性・31歳・大阪府・専業主婦)
■Dさん(男性・61歳・京都府・団体職員(元金融機関勤務))
■M.Kさん(女性・50代・長野県・主婦(不定期にパート))
■かぼすさん(女性・30代・北海道・公共施設勤務)
■Lさん(男性・21歳・兵庫県・大学3年)
■OSさん(男性・60歳・医療関係)
■Kさん(男性・60代・神奈川県)
■Nさん(男性・20代・関東地方・防災コンサルティング業務)
■Xさん(50代・消防吏員)
■Hさん(男性・65歳・西日本・食品飲料メーカー定年退職⇒地元商社就職)
■αさん(男性・17歳・神奈川県・私立高校2年)


Pさん(女性・20代・東京都・マスコミ関係)の合格体験記


①1日で(1週間で)の勉強量
仕事のある日は空き時間を活用して1日3時間、休みの日は図書館にこもって5~6時間ほど勉強していました。特に直前期間は、プライベートの時間はほとんど勉強時間に費やしていました。

②受験勉強の時間の捻出法
電車での移動時間は、意外と暗記に使えると思います!仕事などで過去問の制限時間を丸々時間が取れないときは、ストップウォッチで時間を区切って測って、合計で制限時間内に解き終えられるようにしていました。

③最も効果があった勉強法
「過去7~8年の過去問の"徹底理解"」 結局これに尽きます。 私の場合、一般と専門は運良く1発合格できたのですが、実技試験で一度落ちてしまいました。
落ちた理由をよくよく分析した時に、過去問をただ繰り返し解くことに夢中で「間違えた問題の徹底理解が足りていなかった」「解説を見て分かった気になっていた」ということに気がつきました。
藤田先生が口酸っぱくおっしゃるように、間違えた問題が1つ1つ解けるようになることこそ、得点力、合格に繋がっているんだなと痛感しました。
そこからは、過去問を解きながら、間違えた問題は全て自分なりにノートにまとめて、それに関する基礎知識や解法、注意ポイントなどを書き込み、繰り返しノートを見て頭にたたきこみました。直前はこのノートさえ見ておけば大丈夫!と御守りにもなったのでやって良かったと感じました。
過去問自体は7~8年分をだいたい3,4周して制限時間内に全て解けるようにしていました。「同じ間違いを2度としない」という気持ちで理解しようと努めることが大切だと感じました。

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
自分は絶対に合格できる!と言い聞かせることです。
家族や友人に、「次で試験を受けるの最後にしようと思う。」と伝えて次で絶対受かる!と自分を追い込むことで頑張れたと思います。
また、これだけ勉強したんだから大丈夫!と思えるほど、目に見える形で努力を残しておく(ノートに解法をまとめる,過去問演習した紙を取っておく)ことも大切かもしれません。

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
準備編や解説編は3~4回ほど繰り返し見て、徹底理解に努めました。また、過去問で分からなかったところは毎日のようにメールで質問させていただき、そのメールのやり取りを電車移動中などのすきま時間に何度も見返し、徹底理解に努めました。「分からないことを分かるようにすること」にとにかく心血を注ぎました。




Yさん(男性・58歳・石川県・元郵便局員(令和7年3月31日で退職 勤続39年)母の介護のため今は無職)の合格体験記


 私はこの度の第64回気象予報士試験に合格しました。
合格までの道のりは決して生易しいものでは無かったこと骨身にしみております。先生には何回も今日まで長きにわたってご指導いただき厚く御礼申し上げます。
 気象学については、小学生のころ(40年以上前)からある程度の興味はあり、よく図書館で気象に関するいろいろな本や図鑑を読むなりしており、NHKの天気予報(当時は各放送局に気象予報士がいなく詳しく気象を説明する放送局はNHKしかなかったです)をよく見ていました。
 18歳で国家公務員3種試験に合格し郵便局に配属になり、郵便物の仕分けや窓口業務、時にはゆうパックの集荷、配達も行ってきました(20年ほど前に民営化)。ここ10年程前から異常気象が目立つようになり、大雨、台風、大雪などの人命を奪うような気象災害が頻繁に起きるようなりました。
 郵便局勤務において郵便物の遅延は主に気象災害と密接に結びついており気象を予測することの重大さを常に感じておりました。
 今から30年ほど前の平成6年に気象業務法の改正で一般の人から試験によって気象予報士になれる制度が始まり、テレビ界でお天気キャスターが以前のNHKでしかやらなかった詳しい気象予報をよく見かけるようになりました。
 自分自身もやってみようか、中途半端なやり方では最初からやらないほうが良い、やるなら絶対合格するまでやり遂げなければならないと思い平成29年(2017年)春頃、ユウキャンの通信講座で勉強を始めました。
 翌年平成30年(2018年)第50回気象予報士試験が最初の試験でした。(51歳)
 学科試験でまともに正答が半分行くか行かないかの成績で、実技については最初の穴埋めの問題ですら手こずる状態でした。最初はみんなこういう状態なのかと思いつつ復習を重ね、翌年の51回試験も同じ状態でした。
 藤田先生の講座に出会ったのは51回の時でした。
DVDによるビデオ学習と過去問添削をやっておられるとの事で、より深く教わることができました。
もちろん他の講座もそのまま続けて先生方のいろいろな指導方法で学ぶ機会をより多く持つことができました。
 藤田先生には実技の過去問の添削をより多くいただきました。 どんな場合でも毎日30分から2時間位は毎日欠かさず勉強を続けました。
 過去問は10年分を行うと良いとご指導いただき、まずは問題の解答を正答できるように、少しでも回答を早くできるようにして本番に臨みました。
いやいややっていたのでは上達は難しいでしょう、せっかくやるには楽しみながらやっていかねばと思いながら、過去問の解答が早くなり、正答率が上がればより楽しくなってきます。
 繰り返し受験し、あれこれ15回も受験していたことになってしまいました。
最近の気象予報士試験が難しいと感じるようになったこの頃、先日の64回試験では見たことがない記号や言葉が出てきたのでまだまだ勉強不足だと思い合格は無理だと絶望したいたが、10月10日の合格発表では合格という文字を見た時、こみ上げる喜び、今までご指導いただいた先生の顔が浮かび、何にも代えがたい感動です。
 気象予報士試験に合格して予報士になり社会の役に立つことができならそれで人命を守ることができるなら尊いことです。
 最後に人間は一生勉強です。この試験に合格したことは通過点として今後いっそう勉強に励み、社会に役立ててまいります。これからも先生やスタッフさんのご健勝を祈りつつ御礼のご挨拶とさせて頂きます。
 ありがとうございました。




Qさん(女性・29歳・広島県・パート(塾講師)・主婦)の合格体験記


①1日で(1週間で)の勉強量
多い日は1日9時間ほど、どんなに少ない日でも必ず1時間くらいは気象の内容に触れるようにしていました。そうすれば毎回勉強を始める際に早く集中できます。またアプリで勉強時間を記録し、連続日数の記録(最高約140日)をモチベーションに頑張りました。

②受験勉強の時間の捻出法
私はパート主婦なので、正直作ろうと思えば時間はありました。主人がシフト制の管理職のため、毎日出勤経路の途中にある市立図書館に車で送ってもらいそこで勉強し、夕方から夜にかけて塾講師のパートに出て、主人の仕事が終わる時に駅で拾ってもらう、そんな生活を送っていました(幸いなことに、市立図書館とパート先はどちらも駅前にあり便利でした)。図書館では、朝から夕方パートに行くまで、お昼を食べる30分以外は基本ずっと勉強しました。主人のシフトが遅番の時は、早朝から起きて朝ご飯の支度をした後図書館に行くまでの間自宅で勉強し、早番の時は自宅で寝る前に少し勉強しました。
平日、家事は全て帰宅してから行っていました。しかしパートが夜遅くまであり、帰宅し一から料理すると食べるのが深夜になるため、前日に翌日の分のお弁当と晩御飯の下準備をしてから寝ていました。
パートが休みの日は、平日と同じくらい勉強できれば後は自由時間にしました。

③最も効果があった勉強法 /④挫折しそうになったときに、立ち直ることが出来た方法
とにかく何回も何回も過去問を解きました。特に実技試験は過去約8年分を4~5回通り解いたと思います。その中で一番有難かったのが、ズバリ藤田先生の解説動画です!
私は実技試験対策講座を受講しました。講座は実技基礎知識と過去問6回分からなります。最初何から始めたら良いのか全く分からなかったのですが、基礎から過去問(応用)まで全てが藤田先生の解説動画となっています。さらにテキスト教材もあるため、いつも過去問・テキスト教材・解説動画の3セットで勉強していました。藤田先生の動画は非常にわかりやすく、無駄な言葉が一切なく簡潔です。先生自身がお話になっていた「過去問の解答を丸暗記するのではなく自分の中で噛み砕ききちんと理解する」、まさにこれができる講座でした。
めっちゃ良かったので追加で過去問12回分も申し込み受講しました!
理解していても思うように模範解答に近づけない、そんな不安な時も解説動画を開けば変わらず藤田先生がいらっしゃる。試験という高い壁を飛び越えるため、助走からサポートいただき隣について走って下さっているような感覚で、孤独な受験生の私にとって藤田先生の解説動画は心の安定剤でもありました。
結局のところ勉強法といえば、とにかく過去問を解けるだけ解く、解説動画をみても分からないところは先生に質問し、重要な部分にマーカーを引く、これの地道な繰り返しだったように思います。

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
解説動画もテキストも、視聴回数による追加料金は一切ありません。何百回みても良いんです。ですので苦手な問題があれば、解説動画の過去問の範囲内なら、過去の年の似た問題に遡ってその部分の先生の解説を聞いてみる、なんてことも出来ちゃいます。(過去に類似問題が出題されている場合は、藤田先生が解説動画で年度と問題番号を教えて下さいます。)
動画とテキストを最大限活用し、勉強に励んでみて下さい!

私は気象予報士試験を全部で4回受験しました。学科免除制度はあるものの試験自体は年に2回しかなく、時間的・精神的余裕があまりない中での孤独な勉強、受験。一発合格出来ればそれ以上に素晴らしいことは無いですが、そんな方は少ないでしょう。
送られてくる「結果通知書」に、また半年かけて一からか……。そう思われる方も少なくないと思います。私も3回目の結果で本当に落ち込みました。そして、この第64回の試験が、私にとっての最後のチャンスでした。この試験に合格出来なければもう諦めよう、そう思っていました。
だからこそ、頑張ることが出来たのではないかと思います。悔しくて悔しくて、ボロボロと涙を流した日もありました。主婦なんだからできて当たり前、なのに何でできないの、と自分を責めたこともありました。それでも何とか心の中の小さな火を消さないように大事に抱えて、試験会場まで持っていきました。
どんなに小さくてもその灯火を消さなければ、きっと合格を掴み取れるはずです。




Hさん(40代・小学校教諭)の合格体験記


防災教育などの学習で役に立つかと思い、取得を決意。

R6 5月中頃 学習をスタート
62回の試験 一般に合格
R7 2月   入塾
64回の試験 専門・実技に合格


①1日で(1週間で)の勉強量
 仕事のある日→通勤時、公共交通機関で移動の間の往復40分。
 休みの日→7時間前後
 

②受験勉強の時間の捻出法
 通勤時のほんの少しの時間でも、学科の問題を解く。
 趣味の読書を気象学系のものにする。
 藤田先生の動画を1.5倍速でみて、時間短縮。


③最も効果があった勉強法
 学科→過去問の正しい設問は覚える。間違いの設問は、正しい文章に直す。
 実技→過去問を解いて、添削してもらい、何がいけないのかを理解する。どんな知識を問われている問題なのかも考える。
 

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法→ないので、困った時はどうしたかを書きます。
 悩んだら藤田先生に相談
→「試験直前になって、ミスが目立ってきたこと」を相談させてもらったところ、休息をすすめられたので、2・3日の間はほとんど勉強せず、ゆっくりした。そのおかげか、当日はすっきりした気持ちとほぼ万全な体調で試験を受けることができた。

 やる気がなくても、できることから始める。
→やる気が出ないときがあった。そんなときは、おやつを食べながらでも、音楽を聴きながらでも、とにかくやり始めることがよかった。やってるうちに、やる気が出てきて、そこからはいつも通りに勉強ができた。


⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
 質問や添削依頼をする
→分からないところをあれこれ考えても、時間が過ぎていくだけなので、すぐに質問メールをした。「テキストのどこどこに書いてあります」と返されることもあったが、聞かないとそれにも気付けなかったかもなので、藤田先生にはお手間をとらせてしまったが、結果よしと思っている。また、模範解答と完全一致でなくてもいい問題もあるので、添削してもらえてよかった。模範解答とずれていても、藤田先生に正答の範囲内と言われたものは、丸にすることができたため、本当にできなかったところに時間を使うことができた。
 
 藤田先生の作ったテキストに書き込み
→過去問で分からなかったところは、テキストにチェックを付けたり、補足を書き込んだりして、弱点ノートを作る手間を省いた。
 
 動画をみる際はネクタイに注目
→講義によって先生のネクタイの色が違う。ネクタイの色もセットで覚えるとさらに記憶にとどまる気がした。


⑥最後に プチやってよかったと思ったこと
・図がバラバラになるのが煩わしいので、問題文から切り離さなかった。
・トレーシングペーパーは1枚で使うとかさばるので、半分に切ってから使った。
・試験会場の気温に合わせられるように、かなり薄手の服装に羽織、膝掛けを持参した。

・一般の計算問題は、自分には難度が高かったので、計算問題はほぼ捨てて、他のところを落とさない方式をとった。(学習時間の比重のこと)
・一般に合格した後も忘れないように、専門や実技に関係あるところは復習を続けた。
・緊張感を味わうために模擬試験を受けた。合格点に達していると言われて、自信につながった。

質問や添削を無制限に受け付けて、全力でサポートしてくれた藤田先生に感謝の気持ちでいっぱいです。本当に、ありがとうございました。




Rさん(女性・20代後半・東京都・芸能関係)の合格体験記


【受験歴】
62回 一般:× 専門:○ 実技:未受験
63回 一般:○ 専門:- 実技:未受験
64回 一般:- 専門:- 実技:○

2023年10月から勉強をスタートし、ほぼ同時に藤田塾に入塾しました。
ただ翌年1月の試験には間に合わないと思い、8月の62回目の試験が初受験でした。
初受験で一般と専門どちらも受かりたかったのですがそこまで甘い世界ではなく、一般は落ちてしまいました。
63回目の試験で一般だけでも受かろうと、実技の勉強は全く手をつけずに一般だけに集中しました。64回目の試験で実技に集中したかったからです。
63回目で無事に一般が合格し、その後64回目で実技が合格しました。
一般、専門はボーダーが下がり10点での合格、実技も63%と基準が下がっていたのでかなり運が良かったと思います。


【1日での勉強量】
平均:3~5時間
試験前:6~9時間

学科試験の前は3~4時間程度、実技試験の前は7~9時間ほどしていました。
自分の仕事は不定休で実技試験の前は仕事が立て込んでいなかったのもあり、勉強時間を多く確保できた部分で得をしていたと思います。


【参考にしたテキスト・サイト】
(一般・専門)
イラスト図解よくわかる気象学、めざてんサイト、気象予報士のアプリ、気象予報士試験精選問題集

(実技)
めざてんサイトの語呂合わせ、晴ノート

一般の計算問題で分からない部分は「イラスト図解よくわかる気象学」で基礎的な理解を深め、分野ごとの勉強は「気象予報士試験精選問題集」を使用していました。
実技は前線の理解を深めるために個人でやってらっしゃるブログを見たりしたのですが、基本的に藤田塾のテキストで納得できました。
他塾さんの模試は一度受けたことがあるのですが、私の勉強不足で点数がとても低く出てしまいメンタルが落ちてしまったため、それ以来受けるのをやめました。


【受験勉強の捻出法】
早朝に勉強している方も多く自分も試みたのですがどうしても早朝起きることができず、仕事前に1~2時間ほど早く起きて勉強をしていました。
逆に夜は借りていた自習室が0時までだったこともあり、夜遅くまでかつ時間を決めて勉強できたのでよかったです。
後は仕事中に携帯がいじれる時間を見つけたり、行き帰りの電車で問題が解けるアプリや藤田塾のテキストを見て頭に叩き込みました。


【最も効果があった勉強法】
(一般知識)
熱力学や大気の力学は最初分からなさすぎて、この二分野だけを徹底的に理解する日を何日か作り、とにかく計算しまくりました。よく使う公式をまとめたノートを作り、分からない計算問題が出た時はすぐに調べられるようにもしました。
ただ、熱力学や大気の力学を含む計算問題はある程度の法則があるので段々と理解できたのですが、一般知識ではトンチのような問題も多く(私の感覚です)特に問1の問題は何回解いても間違えてしまい苦戦することが多かったです。
なので、問1や分からない問題は自分が理解するまでテキストだけではなくネットを使ったりと徹底的に調べました。

(専門知識)
専門知識試験は過去問を解いて分からない問題は藤田塾のテキストで調べ、苦手な分野をとにかく解き、気象庁のサイトを見たりして理解を深めました。
逆に専門では特別なことをしなかったです。高気圧などをまとめたノートも作りましたが、結局テキストに全部書いてくれていたのでノートはほとんど見ませんでした。

一般専門通して、講座を一巡した後にとにかく過去問を解きました。
ただ、なぜか「過去10年分」を「過去10回分」と勘違いしたため過去5年分の過去問しか解かずに1回目の試験に挑みました。それでも5周はしたのですが、結局一般が受かることができずでした。

(実技)
私は一般と専門に集中するあまり、一般が合格するまで実技の問題をろくに見たことがなかった上に仕事が立て込んでしまい、結局4月からまっさらな状態でスタートすることになってしまいました。
まず講座を一通り見た後に、28年度から30年度までの過去問を解いては講座を見てを繰り返しました。最初はちんぷんかんぷんでしたが、回を重ねるごとに分かるようになっていきましたし、分からなくても無理して進めました。
28年度から30年度を2周ほどした後に、過去8年分の講座をオプションで一気に購入しました。金銭的には痛かったですが私は時間もなかったですし、実技にはより深い知識が求められると思い迷わず購入しました。今ではこの選択は正しかったと確信しています。
結果的に過去8年分を5周ほどしたと思います。

本当に良くないのですが効率だけを考えていたので、基礎的なことは復習せずにひたすら過去問を解きました。
私は記述問題を文字数内にまとめる力と、何を聞かれているのかを分析する力が弱かったため、過去8年分の記述問題の模範解答を分野ごとにスマホのメモ帳に全部まとめました。「これを聞かれた時はこう答える」を徹底したかったからです。スマホを見れる時間はとにかくこれを見ていました。
あと語尾から接続詞、些細な表現も全部コピーして覚えました。1文字でも間違えたらダメくらい考えていたのですが、後半追い込まれすぎて流石にやめました。

時間内に終わらせる事も試験直前には徹底的に練習しました。
低気圧の位置をトレーシングペーパーで写しとる作業を藤田先生は「ペーパーは使わず見比べている」と講義でおっしゃっていたので、私も低気圧やトラフは見比べて行い、トレーシングペーパーは時間短縮のためにほぼ使わなかったです。
ペンは消せる4色ペンを使っていたのですがほぼ赤しか使わなかったり、マーカーやコンパスや三角定規をできるだけ使わなくしたりと時間短縮をとても考えていました。

前線ごとにノートをまとめようと試みたのですが、時間がかかるのとやれば覚えるかという事で断念したのでノートは作りませんでした。
ただ、台風ごとや低気圧ごとの特徴をまとめたノートを作ったりして基礎的な理解を深めるべきだったなぁと反省しています。

問題には必ず意図があって聞かれていると考えながら解いていたおかげか、後半は問題を見ただけで意図が分かるようになりました。


【挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法】
合格体験記を見てモチベーションを上げていました。
朝Xを見ると藤田塾が合格体験記を呟いて下さっていたので、それを読んで「やるぞ!」という気持ちで1日を始めていました。
また、私は朝ドラの「おかえりモネ」を見て気象予報士を志したので、やる気が出なかったり諦めそうになった時は必ず見ていました。
特に64回目試験は実技を取れれば合格という所まで来ていたのでプレッシャーもあり、マイナス思考になりがちだったので「おかえりモネ」を見て初心を思い出していました。


【藤田真司の気象予報士塾の活用法】
講義を何度でも見返せる事は仕事と並行して勉強している者にとってとても魅力的でしたし、要点がよくまとめられているテキストには仕事の隙間時間や移動中に大変お世話になりました。
あと、皆さんがおっしゃっているように「いつ寝てるの!?」と思うくらい返信がお早いです。
初歩も初歩な部分の質問も丁寧に教えてくださいましたし、実技試験の際は深夜にお送りした答案も朝には添削して返信して下さったり、非常にお世話になりました。
特に質問を何度もして良いという点も魅力的で、最大限活用させていただきました。実技はどのくらいの回答の幅が許されるかの確認も兼ねて、かなりの添削をお願いしました。


【さいごに】
64回試験は用紙を埋めることが精一杯でしたし、手応えもなかったため絶対に落ちていると思っていました。
特に実技1の台風の特徴の記述、実技2のウィンドプロファイラを使った問題やトラフ解析は確実に間違えていたと思うのでとても驚きました。
同時に「とにかく用紙を埋めることが大事」と教えて下さった体験記の先輩方に深く感謝いたします。
また、分かりやすい解説や1つ1つの質問に丁寧に答えてくださり、合格まで手厚くサポートしてくださった藤田先生に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
効率ばかり求めてしまった試験期間だったので、これからは楽しく気象の勉強をしていこうと思います。




Mさん(女性・20代・中国地方・放送局勤務)の合格体験記


※受験歴 初受験 第62回一般・専門合格 その後,藤田塾に入会(勉強開始時は大学4年生)
2回目 第63回 実技不合格
3回目 第64回 実技合格

*勉強量*
・ちゃんと勉強する平日は,仕事の前に2時間弱,退勤後3時間の一日合計5時間ほど
・ちゃんと勉強する休日は 10時間ほど
(1日の勉強時間が0時間の時も多々ありました)
試験前2か月間の1週間の勉強時間は25時間ほどだったと思います。

受験勉強を開始したのは,大学4年生の春でした。
時間はたっぷりあったので,勉強時間の捻出に苦労はしませんでしたが,だらだらと勉強をしてしまっていました。
そして,第62回では学科試験に合格出来ましたが,第63回の直前は卒業研究に追われたり,
卒業旅行を楽しむ周りの友人に流されたりと,なかなか勉強が身につかず不合格。
次の試験で受からなければ,学科が無効になってしまうと危機感を持ち,
気持ちを入れ替え,メリハリをつけて勉強をするよう心がけました。
社会人になるだけでも一苦労な期間でしたが,「できるできる」と自分を奮い立たせていました。
仕事をするときは,一切試験のことは考えず,仕事が終われば試験勉強かリフレッシュに時間を使いました。
また,試験3日前の木曜から休暇をいただき,追い込みで勉強もしました。
特に直近5回の問題を完璧に理解できるようにする事を意識してほしいです。
気象予報士試験は問われる内容が年々変化しているので,(最近は台風の強さを答える問題,警報に関する問題などが頻出)
直近の試験を理解できていないと試験会場で初見の問題と対峙することになります。
藤田塾の動画でこの試験の基礎をしっかり身に付けた後,
「ほう,ここ2年はこういう出題傾向なんだ」と気がつけるほど,直近の過去問をやりこんでください。
ただ,前提として基礎ができていないとなにも理解できないはずなので,講座も擦り切れるほど見てほしいです。
また,体調管理にはもっとも重点を置いてほしいです。
夜更かしして体調を崩しては元も子もないですし,集中するために体力も必要です。
おすすめは某有名乳酸菌飲料会社の1本150円するドリンクです。
試験直前の1か月は毎日1本飲んでいました。
これから受験をされる方は,健康に勉強できるための自分に合った工夫を凝らしてほしいです。
最後に,気象予報士試験はとても難しい試験でした。
さらに,受験から結果発表まで1か月以上空くので,その期間は毎回地に足がつかない感覚になります。
ただ,合格と分かった時には,言いようもない喜びを感じました。
勉強は大変だと思いますが,ぜひあきらめず挑戦してほしいです。




H.Hさん(男性・51歳・東京都・公務員)の合格体験記


【受験歴】
藤田塾へ24年7月に入塾後、以下のとおり受験
第63回 一般○ 専門○ 実技×
第64回 学科免除 実技○

①1日で(1週間で)の勉強量
平日は朝5:00に起床し2時間勉強し、夜は寝る前に朝取り組んだ内容の復習を2時間程度行いました。また、休日は平日同様の内容に加え、日中2~3時間程度勉強しました。

②受験勉強の時間の捻出法
朝早起きをしての勉強は頭がスッキリしていて効果があると思いました。ただ、朝早く起きるのは最初は辛かったですが、続けていくうちになれました。また、隙間時間にスマホに保存したテキストで苦手な箇所の内容を勉強しました。

③最も効果があった勉強法
1.過去問題に取り組む時には、学科、実技ともに各問題の正誤表を作成し、自分の得意不得意分野を見える化し、特に苦手分野を集中的に学習しました。
2.普段の勉強で復習する時には講義映像やテキストを見ないで、朝行った勉強内容を思い出しながら紙に書き出す作業を行っていました。そこで思い出せなかった内容は再度、講義映像やテキストを見直し、理解や記憶を深めました。復習する時にすぐに講義映像やテキストを見ると、勉強した内容をわかったつもりになることが多々あったため、このような方法で勉強していました。

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
気象予報士試験は勉強する内容のボリュームが多いので、試験日まで余裕のある計画を立て勉強を進めていました。しかし、苦手分野の勉強をする時は想像以上に時間がかかり、計画よりスケジュールが遅れることがありました。その時は遅れを取り戻すために焦って勉強時間を増やして遅れを取り戻そうと連日頑張りましたが、肉体的にも追いつかなくなりました。このような時は焦らずに気分転換が必要だと考え、勉強をしない日をつくり、自分の好きなロードバイクに乗りリフレッシュしました。そうすることによって、次の日から勉強に集中することができました。

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
気象予報士試験の基礎知識が全くない状況からの勉強開始でしたが、講義内容の解説がとてもわかりやすく短時間で基礎の部分を理解することができました。特に実技の講義は詳細まで丁寧な解説だったためスムーズに理解することができました。
藤田真司気象予報士塾に入塾したおかげで合格できたと思います。本当にありがとうございます。




Bさん(男性・52歳・神奈川県・金融機関)の合格体験記


藤田先生のお陰で、第64回試験に合格しました。
僭越ながら私の取組みについてお伝えしたいと思います。

2003年頃、興味本位で受験したことがあり、学科は一回で合格したものの、実技は不合格でした。
学科免除で臨んだ次の試験でも、実技不合格でした。
あと1回、学科免除でしたが、身辺の諸事情により、気象予報士試験に対する取り組みを断念しました。
試験に合格しなくても天気一般が理解できたことで満足したことや、実技試験のポイントが掴めず、当時はまだネットに情報があふれている状況でもなかったので、有償の学校や通信教育を受けないと合格しそうもないが、そこまでお金をかけたくない、という気持ちもありました。
その後、15年以上経った昨年2月、別の某資格試験に合格したことで、次のスキルアップをどうしようかと考えていたところ、台風や猛暑が話題になることが多くなっていたので、再度、気象予報士試験に臨むことにしました。
2024年8月の第62回試験を受験しましたが、学科一般不合格、学科専門合格で、実技については手応えがなく、多分、合格点には届いていなかったと思います。
15年以上前と同様、実技試験のポイント、つまり、私は、出題者が受験生に求めているものを掴めていないことを再確認しました。
2003年から時代が変わって、ネットに情報はあふれており、独学の環境は非常に改善されているものの、今後、ポイントが掴めないままの非効率な勉強の継続により、何度も不合格になって時間とエネルギー、お金を無駄にしたくなかったので、有償の気象予報士試験対策講座を受けることにしました。
私は元々、「勉強癖」が付いているので、動画によるわかりやすい解説があれば十分で(双方向性は求めていなかった)、その上、費用が安価の藤田先生の実技の講座を購入することにしました。
実技コースの動画とテキストは、正に私が求めていた「実技試験のポイント」をわかりやすく解説していて、1回通しでやってみただけで、テキストで取り上げられている過去問だけでなく、直近10回の過去問を解いてみても、出題者の意図が見えるようになり、また、わからない点について藤田先生にメールすると、簡潔かつわかりやすい解説が返ってきて、より理解が進みました。
そして、テキストで取り上げられている過去問と、過去10回分の直近の過去問を5周程度まわし(2ヶ月くらい2時間~2.5時間/日の勉強時間。私は、確実にノルマをこなすために早朝1時間~1.5時間、夜は時間があれば1時間程度取り組んでいました。)、そのお陰で、実技試験に対する不安は全くなくなり、2025年2月の第63回試験に臨むこととなりました。
ここで私は失敗をしたのですが、取組内容が実技中心だったこと、2003年に学科を1回で受かっていたこともあって(つまり「舐めていて」)、まだ免除になっていなかった学科一般の対策が疎かになり、再び、学科一般不合格となってしまいました。
ですが、実技については、実技1、実技2ともに、まず8割は取れているだろう、という手応えを感じました。
その後は、実技については現状維持の取組みを続け、学科一般は独学による強化を図りました。
そして、2025年8月の第64回試験に臨みました。
学科については、試験中に11~12問は確実に合っている確信を得、午後の実技試験に進みました(学科試験は12点で合格)。
実技1は70~80%の手応え、実技2は60~70%の手応えで、前回ほどではないですが、それなりの手応えを得たので、「多分合格しただろうな」と思っていました。
そして、実際に合格できました。

気象予報士試験は、数百時間の取組みが必要と言われています。
取組時間が長いほど、勉強の質の良し悪しが結果につながるわけで、もし、気象予報士試験に取り組んでいる方で、「なんとなくわかっている」という感覚がある人は、実は、勉強の質がイマイチであることを認識すると良いと思います。
上述のとおり、私は、藤田先生の講座のお陰で、どんな実技の過去問も、出題者の意図が完璧に見えるようになり、「なんとなくわかっている」から「確実に理解している」に進歩できたことを実感でき、これこそ、合格の原因だと思います。
実技試験は時間との戦いでもあるので、「なんとなくわかっている」だと、不慣れな問題が出されたときに時間を取られ、また、見直す時間もあまりないので、解答用紙への記載は「一発で」決めなくてはならないところ、それができないとなると、小ミスが重なり、合格点に達するのは難しいと思います。
ですので、「実技試験は完璧に準備できる試験」と捉え、完璧に準備するために、藤田先生の講座を受講することを強くお勧めしたいと思います。




Eさん(男性・50代・西日本・マスコミ関係)の合格体験記


『一緒に戦いたい!』
「何か勉強してみよう」と思い立ったのはコロナ禍がきっかけでした。折しも息子たちが大学受験に向けての勉強に日々励んでいるタイミングで、親として「戦う姿を見せたい、一緒に戦いたい」という思いがあったのだと思います。
そこで、まず取り組んだのは「日本史」でした。教科書、一問一答、そして大学入学共通テストの過去問にも挑戦、この頃には息子たちと問題を出し合ったり出題傾向を探ったりと、親子の会話に度々「日本史」が登場するようにもなっていました。
半年ほど勉強し、目標に定めていた「歴史能力検定」の「日本史2級」に合格。久々に味わう「成功体験」は仕事での達成感とは、また別物で、新たな高みを目指してみたくなりました。「予報士試験突破」を目指しての熱い戦いのスタートです。


『“あっちゃ側”と“こっちゃ側”』
とは言え、合格率が50%近い「日本史2級」に対して予報士試験の合格率は5%ほど。通信講座から始めた独学の道は、なかなか思うようには進みませんでした。
とにかく「書いて覚えろ!」の昭和の人間で、最初は「日本史勉強法」よろしく、テキストを読みながら書く、書く、書くのアナログ手法…。しかし、アラフィフともなると記憶力の守備範囲は「早朝ソフトボールの一塁手」ぐらい狭く、ただ覚えるだけの勉強では到底太刀打ちできる相手ではありません。藤田先生風に言えば「あっちゃ側は、そんでいけたかもわかりませんが、こっちゃ側は無理ですね、はい。」という感じでしょうか。
そんなこんなで「学科はギリギリ合格するも実技は全く歯が立たない」という状況が数回続き、独学での勉強に限界を感じていたころ出会ったのが「藤田塾」でした。


『通勤の友が語る学びの極意』
藤田先生の講義は独学で勉強を続けてきた私にとって「革新的」なものでした。先生が掲げる「過去問の完全理解」は、シンプルにして実に奥深いテーマです。
過去問を何度もやっていると、学科はもちろん、実技においても「脳内で回答を導き出すプロセスを経ることなく」正答に行きつくことが出来るようになります。しかしそれでは類似問題に対応出来ません。「類似問題」だと気が付かないためです。「理解」を少しずつ深めていくことで点と点が繋がるように、少しずつ問題の「仲間分け」のようなことが可能になります。ただ、それにはある程度の時間も必要だと感じています。
仕事が忙しく、平日はほとんど勉強時間が取れない環境でしたが、1年ほど前からは会社の行き帰りの車の中で「先生の声を聞く」ことをルーティン化し、脳内の整理をすることに努めました。「皆さん、こんにちは。藤田真司です」(“しんじ”の関西弁のアクセントが癖になります 笑)という柔らかな挨拶から始まる講義は、時に淡々と時に粘っこく、時に繊細に時に大胆に、絶妙な例えと思わず笑ってしまうユーモアを交えた、何より先生の受験生に対する深い愛情が感じられる「極めて完成度の高い教材」です。
繰り返し聞いても時折、新しい発見があります。そんな時は「まだ、わかってない部分があるな」と危機感を覚えつつも「不完全な領域が少し埋まった」と成長を感じる機会にもなりました。成長は問題を解くスピードにも表れてきます。理解度とスピードは比例の関係にあるのです。
実技合格のキーポイントの1つ「作図」に関しては、私も大いに苦戦しました。ただ、これも「理解」の部分が重要、先生がおっしゃるポイントを押さえたうえで回数を重ねる。
「基本で体を鍛えた後の100本ノック」です。変な話かも知れませんが、回数を重ねることで、体が、手が覚えてきます。

試験では
■自分を信じて思い切って引く!
■時間をかけすぎない!
この2つを頭に置いて臨みました。(作図の武器としては消せる色鉛筆が断然オススメです)


『急がば回れでピンチ脱出!』
今回、幸運にも「完全合格」を果たすことが出来ましたが、勝因を探ってみると、やはり「学科の延長線上に実技がある」ということに尽きると思います。
「実技のみ受験」だった63回試験で合格に至らなかったことで「学科」が復活し、最難関の実技にかけられる時間が削られることに大きな不安を抱える中での歩みは、結果的に基礎を見つめなおすことで「実技」に多大な好循環をもたらしました。まさに「急がば回れ」です。
「学科科目で得た知識が実技の解法に繋がる」を実感した時の気持ち良さは、我らが阪神タイガースが大ピンチを6-4-3のダブルプレーで切り抜けた時に匹敵するものでした。(すみません。熱烈な虎党です)
もし、実技の壁に悩まれている方がいたら、遠回りに思えても思い切って「学科」に立ち返る時間を取ってみてください。ピンチ脱出のヒントが必ず隠されています。

ここからは【試験戦績】や【学習実績】などを記します。参考になれば幸いです。

<勉強量>
平日 30分~1時間程度
※移動の車中での講義視聴含む
休日 5~6時間

<使用教材>
・ユーキャン
・一般気象学
・らくらく突破シリーズ 一般、専門、実技
・よくわかるシリーズ  一般、専門、実技
・藤田塾    
 ◇実技対策講座+オプション教材(52回~63回)
 ◇一般知識コース

<戦績>
58回  一般× 専門○ 実技受験せず
59回  一般○ 専門免 実技×
60回  一般免 専門免 実技×
61回  一般免 専門○ 実技×
※藤田塾入塾
62回  一般○ 専門免 実技×
63回  一般免 専門免 実技×
64回  一般免 専門○ 実技○


【最後に】
こうやって「合格体験記」を書ける日が来るとは思っていませんでした。ただ、皆さんの体験記を読ませてもらうたびに「いつか書いてみたい!」と力をもらい励まされてきました。不合格を重ねると、覚悟をしていてもやっぱり落ち込みます。今回も手ごたえは微妙で回答が出ても自己採点をする勇気がなく、次回復活する「一般」の勉強を始めていました。それだけに、震える手でハガキを開き「合格」の文字を見た時、自分自身はもとより、応援してくれた家族の喜ぶ顔を見られたことが何より嬉しかったです。
支えてくれた家族、そして藤田先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました!
高い壁にチャレンジしている皆さん、コツコツ努力を続ければ必ず吉報は届きます。皆さんが志している気象の世界は「人の命を救うことが出来る」可能性を秘めています。 
私もここからが新たなスタートです。皆さんの大いなるチャレンジを心から応援しています!




Tさん(男性・20代後半・首都圏・放送局技術職)の合格体験記


●受験のきっかけ
私はマリンスポーツが趣味で、学生時代はそれに関係する部活をしていました。自然を相手にするスポーツなので、天気・気温・風・波などの気象条件によっては危険を伴うスポーツです。いつか気象予報士の資格を取得して、マリンスポーツの魅力と危険性を分かりやすく発信したいという漠然とした目標がありました。
そんな時に、気象システムに携わる部署に異動が決まったことをきっかけに、「今だ!」と思って勉強を始めました。


●藤田真司の気象予報士塾に出会うまで
私は文系の四大卒なので、基礎知識が全くありませんでした。
勉強を始めるにあたりインターネットで「初心者におすすめ」というレビューを見て
「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト(一般知識・専門知識)」
「気象予報士試験精選問題集」
を購入し、学科2科目の合格を目指して独学で休日に1~2時間ほど勉強し、約1年後の第60回試験に挑戦しました。

結果は学科一般・専門とも不合格

「何がいけなかったのだろう」と思いながらも、ただひたすら過去問を解き、分からないところは上に書いた参考書と
「一般気象学」
「U-CANの気象予報士~一問一答&要点まとめ~」
を追加で購入し、疑問点を自分で解決して5か月後の第61回試験に挑戦しました。

結果は学科一般・専門とも不合格

試験が終わった次の日に発表される解答速報をインターネットで見たときに、自信(今思うと過信)が絶望に変わり、このまま1人で勉強していても時間の無駄になるだけだと思い、人の手を借り合格を勝ち取りたいという思いでインターネットを閲覧していた時にヒットしたのが、この塾の出会いでした。


●藤田真司の気象予報士塾の活用法と受験勉強の時間の捻出方法
今まで独学で勉強していたことを忘れ、一度振り出しに戻って学科一般から勉強しなおしました。勉強をはじめて感じたのは、今まで圧倒的に勉強量が足りていなかったことでした。
私は仕事柄不規則な生活で、普通のサラリーマンと同じように働く日もあれば早朝勤務・夜間勤務もありましたので、決まった時間帯に勉強することはできませんでした。ですので
・日勤・・・仕事後の夜遅く
・早朝勤務・・・仕事後の夕方~夜のはじめ頃
・夜間勤務・・・仕事前の夕方~夜のはじめ頃
に机に向かって勉強、移動中・休憩時間は講義の動画を視聴し、仕事がある日は1日合計2時間くらいほぼ毎日勉強していました。

休日は、午前中趣味の時間、午後からは勉強の時間と決めて1日6時間程勉強していました。試験の1か月半前くらいからは趣味の時間も勉強に費やしていたので多い日で1日10時間ほど勉強していたと思います。

入塾後は、今まで購入した参考書には目もくれず、講座のテキストと解説動画のみを使用して勉強しました。

これらの勉強時間と勉強方法で約1年勉強して、第63回試験では学科一般・学科専門で合格

その約7か月後の第64回試験では学科2科目が免除となったことが功を奏し、完全合格することができました。


●最も効果があった勉強法
学科では「過去10年分の過去問題の研究・分析」
実技では「過去7~8年分の過去問題の完全理解」
これに尽きると思います。
この塾は質問の回数(個数)が無制限なので、疑問点はExcelにまとめて全て質問していました。数えてみると、
・学科一般・・・159回
・学科専門・・・136回
・実技試験・・・643回
とかなり多く質問をしてしまいましたが、その甲斐あって疑問点を正しく理解することができました。


●挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
私は第62回試験は仕事の都合で受験できず、“合格お祝い金”を獲得するべく挑んだ第63回試験では、前にも書きましたがあと一歩及ばずにお祝い金を獲得することができませんでした。ただ、何年かかってでも必ず合格して気象予報士になろうという気持ちだけは強く持ち続けていたので、それが結果となって表れたと感じています。
これはあくまでも持論ですが、気象予報士試験は頭が良い人が受かるのではなく、合格して気象予報士になりたいという思いが強い人が受かる試験だと思っています。
受験生の皆様は、この気持ちを強く持って勉強に励んでいただきたいです。




Uさん(女性・30歳・神奈川県・建設コンサルタント会社勤務(現在育休中))の合格体験記


①1日で(1週間で)の勉強量
昨年12月に出産し、第64回の試験は育休中の挑戦でした。
出産前の仕事のあった日は、通勤時間や帰宅後の空き時間を使用し、3~4時間程度勉強していました。
出産前は残業で忙しくあまり実技の勉強をすることができなかったのですが、出産後の育休中に(平日メインで)子供がお昼寝をしている時間(合計3時間程度)と就寝後1~2時間を実技の勉強に費やしていました。
1回のお昼寝時間(1時間程度)で問題を解き終えるということを繰り返していたので、当日の実技では、それぞれ15分ずつ時間を余らすことができ、一旦飛ばした問題の確認や見直しの時間に充てることができました。

②受験勉強の時間の捻出
通勤時間は、基本的に学科の暗記に使用していました。一通りテキストを学習した後は、印刷したテキストに暗記マーカーを引いて赤シートで隠し、分からなかったとことは〇をつけて、再度復習していました。
またそれとは別に要点だけをまとめた自分用のノートを作成し、学科の過去問はiPadに取り込み、移動中どこでも勉強できるようにしていました。
育休中、基本的に子供が起きている時間は勉強できないので、家事育児以外の時間を実技に費やし、なるべく携帯をいじらないように心がけました。

③最も効果があった勉強法
大学は理系、高校は文系であったため、物理をほとんど勉強しておらず、一般知識の数式を苦手としておりました。
そのため、単なる暗記ではなく、数式をノートに書きだして中身を理解することを意識しました。
実技は、「過去9年分の過去問を理解する」ことで合格できました。
これまで実技試験で落ちていた原因を考えると、ただ過去問を繰り返しているだけで、間違えた問題の理解ができていないことだと気づきました。(実際、同じような問題で繰り返しミスしていたりします)
そこで今回実施した勉強法は
①一度問題と解いてみて自己採点②わからない問題について質問③再度問題を解き、藤田先生に添削をお願いする④問題を印刷し、トラフや前線解析、考え方などすべて書き込んで自分だけのノート(問題、天気図にそのまま書き込み)を作成⑤苦手とするところを繰り返し勉強する
でした。
藤田先生の添削を受けることで、模範解答とは違うものの正答の範囲である問題が多く、それが自信につながりました。
また、間違えた問題を分析すると自分が問題テーマを苦手としているかが分かりました。試験前はそこを重点的に確認するようにしました。

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
気象予報士になることは小学生の頃からの夢でしたが、何度受験しても学科免除にはなるが不合格、免除が切れてまた最初からやり直し、、というのを繰り返し絶望感でいっぱいでした。
今回は、勉強スペースの横にカレンダーを貼り、毎日解く実技試験がどの程度できているか(正式な点数はわからないのでおおよそ)を書いて、「だいたい8割位取れてるかな?これなら自分はきっと合格できる!」と言い聞かせていました。

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
学科は、動画と講義資料でほぼ理解が可能でした。過去問で分からない部分を質問するととても丁寧に解説をしてくれます。昔の問題でも近年の類似問題を合わせて紹介してくれのでとてもよかったです。
実技は、毎日のようにメールで添削をお願いしました。
気象予報士試験は合格率は低いですが、「諦めずに勉強し続けていれば必ず合格できる」と思います。
実技はただがむしゃらに勉強するのではなく、きちんと理解することがとても重要だと思います。
私は、8月試験の4か月前くらいから、実技に関する質問や添削を藤田先生にお願いしましたが、その4か月で成果がでました。それだけ効果があるものだと感じております。
合格まで時間はかかりましたが、ここまで頑張れてきたのでは藤田先生のおかげです。
本当にありがとうございました。




Cさん(男性・51歳・東京都・会社員(損害保険会社勤務))の合格体験記


①1日で(1週間で)の勉強量
平日・休日問わず、毎日2時間程度の学習を心掛けていました。
スケジュールのある時は、もちろん学習はスキップし、ストレスにならない様に(勉強が嫌いにならない様に)心掛けていました。

②受験勉強の時間の捻出法
a.基本的には、帰宅後に学習時間を確保していました。
b.通勤中の電車内では、スマートフォンで一問一答※を解いていました。
※ユーキャンの資格アプリシリーズこれはおすすめです。

③最も効果があった勉強法
a.とにかく過去問を何回も解きました。
第40回以降の問題を10回ぐらいは解いたと思います。
b.基本的には、気象業務支援センターが発表している解答例を読み込み、「なぜその表現になっているか」を研究しノートに纏めていました。

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
a.睡眠前に、翌日に解く予定の過去問(問題+解答用紙+トレーシングペーパー)を準備して「明日もサボらずに解くぞ!」と念じてから、眠るようにしていました。
b.気象予報士に合格した時、併せて持っていると役に立ちそうな資格にも挑戦し、モチベーション維持に努めました。
(2足のわらじになるので、正直、あまりお勧めはできません。。)
【認定・履修終了した資格】
・気象データアナリスト養成プログラム(履修完了)
文系出身&Python初心者で正直大変でしたが、非常に有意義で楽しかったです。
・健康気象アドバイザー(認定)
・防災士(認定)
c.今回の受験場所を「大阪府」にし、気分を変えて受験することを試みてみました。
  (こちらも、正直、あまりお勧めはできません。。)

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
過去問を解く中で、題意が理解できないもの、解答例に納得がいかなかったものを、藤田先生にメールで質問させていただきました。
(いつも迅速に回答・解説いただき有難うございました。本当に助かりました。)

⑥最後に
「次○回目の受験」とか「平均○回目で合格」とか、いろいろ気にはなりましたが、結局は必要な知識が積みあがっていないと合格できない試験なんだと、自分に言い聞かせ、気長に楽しみながら、知識の積み上げにトライし続けたことが、良い結果につながったと思っています。
(とはいえ、今回受験も自信があったわけではなく。次回受験に向けて勉強を再開していましたが。。)
皆さんも、楽しみながら、あきらめずに頑張ってください。




Fさん(女性・50代・静岡県・通信教育系の会社でパート勤務&主婦)の合格体験記


①1日の勉強量
週3日のパート勤務と在宅ワークもやっていますので、日によって勉強時間は異なります。
仕事で忙しい日は15分程度、休みの日は合計で4時間ぐらいやってました。


②勉強時間の捻出方法
何時から何時まで勉強する!と決めると多分できなくなってしまうので、とにかく、「毎日続けること」を念頭に置き、時間帯は決めずに「1日1回何か気象予報士試験の勉強をする」とざっくり決めていました。
これがよかったのか、丸1日勉強しないという日は、ほぼなかったように思います。
出勤前や帰宅後、家事が終わってから寝るまでの間など、自分の近くに教材を置き、いつでも過去問に手が届くようにしました。


③最も効果があった勉強法
過去問を解いたら、1日または2日程度間をあけてもう一度同じものを解くのがよかったかな、と思います。
なにかの記憶術で、「間をあけて思い出す」というのがよいとのことでした。個人的には効果ありだと思います。

人には「文章の方が理解しやすい人」と「図や絵の方が 理解しやすい人」がいるそうです。
私は「図や絵の方が 理解しやすい人」です。
だから、文章の説明が頭に入らないときは文章の内容を図や絵で表すと(絵は下手です)、割と覚えたり理解しやすかったです。

文字を読むよりも、文章を聞くとよく頭に入ります。
過去問を解いた後、藤田先生の過去問解説を必ず見て、さらに記憶に定着させました。


④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
3回連続に全落ちしたとき、さすがに落ち込んで落ちたその日に、厄切りで有名な神社へ行き、お参りしてきました。
弱い自分が吹っ切れたような気がしました。
その帰りに、何十回でも受かるまで受けてやる!!と心に決めました。


⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
4回目に一般・専門ともに合格した後、藤田先生の気象予報士塾に入塾しました。
独学でやっていましたが、実技の答案の書き方が今一つ分かっていなかったからです。
同じような内容を答えたとしても、「答え方によって意味が変わってくる、だから〇〇のように答えなければならない」と具体的によい答え方・悪い答え方を示してくださったので、どのように答えればよいのかがよく理解できました。
実技の準備編のテキスト、動画を組み合わせることで、独学では完全に抜けていた箇所も学習することができました。
過去問の解説動画を何度見たか分かりません。
過去問を解いて採点して間違いを確認したときはもちろんですが、会社帰りのトレーニング中も(市民体育館のトレーニングジムのランニングマシーンでウオーキングしています)藤田先生の過去問の解説動画を見ていました。
受験の運動不足解消と勉強時間の確保になりました。


⑥その他
気象予報士の資格を知ってから、いつか取りたいと思って、30年が過ぎてしまいました。
10年早かったら、もっと記憶力が理解力が良かっただろうに、と何度思ったか分かりません。
就職、結婚、子育て、再就職…どこかに試験勉強するときはあったのかもしれませんが、その時その時で一生懸命でした。
知らなかったことに出会って、分かるようになる。
学んだことが、自然現象として身近に感じられる。
これはとても楽しいことです。
一生懸命に目標に向かって頑張った3年間と6回の受験に自信をもって、これからの人生を楽しんでいきます。
藤田先生、本当にありがとうございました。




Iさん(女性・29歳・神奈川県・銀行員)の合格体験記


①1日で(1週間で)の勉強量
通常→平日は1~3時間、土日は5時間程度
直前期(試験2ヶ月前から)→平日は3時間、土日は6~10時間

②受験勉強の時間の捻出法
平日は仕事のため、出勤前にカフェで勉強していました。また、通勤中に電車の中で1時間半ほど、学科や実技の暗記項目を勉強していました。
仕事の後は余力が残っていたら実技の直しをするなどしていましたが、基本的に疲れていたので、朝に勉強するようにしていました。
土日は時間が許す限り勉強に充てていました。

③最も効果があった勉強方法
学科一般→暗記をした上で、過去問でアウトプットする。
学科専門→気象庁のホームページで試験に出そうなところを全て印刷し、丸暗記する。
実技→過去問を完璧にする。これに尽きると思います。ただ「完璧にする」ことの意味を勘違いしてしまうと合格に近づくことはできません。完璧にするとはただ答えを暗記するのではなく、なぜこの解答になるのか?出題者の意図は何か?前後の問題とどのように関連しているのか?いずれのことを考えながら、早く正確に答えを導き出せて、初めて「完璧にする」が達成されるとおもいます。実際に藤田先生に多くの添削や質問の回答をしていただいた中で、上記の事がしっかりと達成できたため、合格できたのだと思いました。

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
勉強をしていて苦しいと思ったことは少ないですが、やはり、何回も不合格の文字を見ると、一生合格できないのではないかと思ったりもしました。そんな時は、藤田塾の合格体験記を読んで、自分と似た境遇の方がどのように勉強していたのか、また、今の勉強方法が本当に意味のあるものかを自分に問いながら、冷静さを保ち、淡々と勉強に打ち込んでいました。
点数に伸び悩むこともあるし、毎回同じ問題で間違える自分に嫌気がさすこともあるかと思いますが、大事なことは、そこで諦めないことです。
成果が目に見えないと成長していないように感じてしまいますが、そんなことはありません。毎日1つでも吸収する!これを積み重ねればきっと最終的に点数に結びついてくるはずです。

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
私は実技を受講していたのですが、「過去問を解いて、解説授業を聞いて、判断のつかない箇所を添削や質問し、理解を深める」といったことを試験直前期まで繰り返していました。
自分の書いた解答が採点者にどう伝わっているかが重要で、間違った意味に捉えられてしまっては点数に結びつきません。藤田先生に添削していただいたことで、ちょっとしたニュアンスの違いや、そもそもの論点が間違っていた、、など、独学では学びにくい部分を効率よく勉強できたと思っております。
実技で点数が伸び悩んでいる方はぜひ、藤田先生の添削を活用してみていただきたいです。




Aさん(男性・70歳・東京都・元国家公務員・元団体事務局勤務・理系)の合格体験記


1.受験歴
第61回 一般〇 専門×  実技×
――― 藤田塾入塾(実技コース)―――
第62回 一般免除 専門×  実技×
第63回 一般免除 専門〇  実技×
第64回 一般〇 専門免除 実技○

・受験開始前の目論見では、1回目の受験で学科2科目に合格し、その後、実技に専念するつもりでした。ところが、1回目の自己採点では学科双方とも合格点に達したつもりでしたが、転記ミスを犯したのか、専門は不合格でした。2回目こそは専門も大丈夫だろうと内心高をくくっていたためか、準備開始が遅れ、不覚にもまた不合格。3回目にやっと専門も合格しましたが、4回目には一般の免除期限も切れるため、再度その勉強をしつつ、幸い実技を含め合格に至りました。
・実技に関する苦労は後述しますが、一般的には、当初目論見のように初回受験で学科2科目に合格すれば以後実技に専念でき、効率的だと思います。また、実技本番では相当の集中力を要するので、午前中の学科で疲弊せず、余力をもって午後の実技に対応できる面でも学科免除で臨めるのは理想的です。
・一方で、生憎、学科免除が叶わなかった場合でも、藤田塾長のご指摘のとおり、学科の知識は実技対応の基本であり、実技の習得と並行しつつ学科の復習と強化に励むことにもメリットはありました。要は、置かれた状況を前向きに捉える姿勢が大切だと思います。
・藤田塾を選択した理由は、初回受験を終えて、参考書のみの独学では実技への対応は到底無理だと実感したためです。各種の通学やオンライン受講サイト等を比較検討した結果、当方の決め手は、年金生活者ゆえにコスト面と、質問の回数制限がない点でした。コスト面については、藤田塾では塾長の経営ご努力に加え、個人経営ゆえに他の運営企業のような間接コスト面の差が大きいものと拝察します。後に、教材や講義の質の高さとともに、丁寧な質疑応答対応にも接し、この判断は正解であったと今も確信しています。


2,受験の契機
・国家公務員として35年余り奉職し、定年退職後は業界団体の事務局で勤務し、68歳で完全リタイア。それまでの間、仕事中心の多忙な生活が続いていたところ、急に自分中心の時間を多く抱えることとなり、このまま無為に過ごせば直ぐにボケそうな危機感が生まれました。
・そこで、興味を持って生涯続けられそうな勉強テーマとして、日常生活に欠かせない天気予報に思いが至りました。実際、日々の天気予報で、「前線」や「低気圧」等の言葉を聞いても、その意味を理解できていないことには、常々フラストレーションを感じていたところです。
・調べてみると、気象予報士試験は相当難しいようですが、当方は元々理系であり、遥か昔には流体力学等を専攻していたこともあって、何とかなるのではないかとの期待もありました。しかし、実際に勉強を始めてみると、そう生易しくないことは直ちに、また時間経過とともにますます分かってきました。
・ご案内のとおり、気象は、比較的新しい学問・技術分野であり、コンピューター技術の進歩とともに急速に発展しつつあります。高校レベルの物理・化学の知識はあればベターですが、他分野の専門知識は余り役に立たず、また理系・文系の別も殆ど関係ないと思います。一方、他のあらゆる分野と同様に、根気や物事を論理的に考える力は大切です。


3.勉強方法(主に藤田塾の活用法)
【学科試験】
・基本的に、市販の参考書や問題集を通じての独学でした。一方、多くの方が利用されているMサイトやIKサイトは有用でした。
・他方、これも多くの方が指摘されているように、市販参考書類には、初学者にとって分かりやすく、かつ、最新の情報を網羅したものが無く、今思えば、最初から藤田塾のお世話になることも選択肢とすべきでした。少しでも受験コストを下げようとした余り、結果的に時間価値を浪費したかもしれません。私が受講した実技コースの教材を見れば、藤田塾の学科コースの価値も想像に難くありません。
・何れにしろ、学科で覚えるべき知識量は半端でなく、当方の記憶力は日々衰えているので、大事な点はノートへの抜き書きや切り抜き貼付をし、何度も読み返して記憶の定着を図りました。
・また、過去問は一般・専門とも過去20年分くらいを3回程度やりました。何度も間違える問いについては、それ以上やったと思います。専門知識については、気象技術の進歩とともに正答が変わることに留意が必要ですが、一般知識については、法令関係を除き、古い過去問にも理解度を深める有用なものがあると感じました。

【実技試験】
・何といっても、藤田塾に本当にお世話になりました。入塾していなければ、完全合格はあり得なかったと思います。実技コースの準備編・演習編のテキストと解説動画について、内容の充実度、分かりやすさ、説明の丁寧さは比類がありません。また、実技コースのボーナストラック(オマケ)として添付された有用な過去問に関する解説も(ポーラーロウ、爆弾低気圧、おろし風、暖湿空気の下層流入等々)、勉強しなければもったいない教材でした。さらに、本コースに加え追加購入させて頂いた数編のオプション教材も全て有益でした。
・講座の音声配信については、現役の方々は、通勤・通学時に利用されているのでしょうが、私の場合、ジムでの運動中などにずっと聞いていました。勿論、動画の方が図面等と一緒に見られて分かりやすいのですが、何回も聞いていると画面も浮かび、キーフレーズが頭に定着します。今や塾長のお声は耳タコの状態であり、仮に雑踏の中でその声を聞いたとしても聞き分けられる自信があります。
・藤田塾長との質疑応答メールのやり取りは、30往復程度に及びます。当初は今考えれば恥ずかしくなるような初歩的な質問にも丁寧に答えて頂き、多い時には長文でA4の2ページにわたるご説明を頂戴しました。私が未購入であるオプション教材の一部と推察される解析図なども惜しみなく開陳して頂き、深く感謝しております。また、多数の受講生との質疑応答対応や新規入塾者への対応等、ご多忙は間違いないにもかかわらず、いつも当方の質問には当日か翌日にはご回答いただき、その迅速かつ丁寧なお仕事ぶりに敬服しています。
・実技過去問は、藤田塾の教材とそれ以降の回を含め(第46回~63回)、5ラウンド以上(間違いの多い回は最大10回程度)、繰り返し演習しました。思い返せば、初回トライ時には、制限時間75分のところ、2~3時間以上かかり、かつ、解法も的外れでした。実技の最大の関門は、誰もが感じるように制限時間に対して問題数が多いことです。さらに、この傾向は近年益々強くなっているように感じます。
・この対処には、塾長が常々仰っているように、作業系の問題等では手作業や読み取りに一定時間を要することは避けられず、問題に当たった時に解法が瞬時に想起できるように思考プロセスを短縮することしかありません。私も最初は半信半疑でしたが、実際、教材や解説動画を何度も拝見しつつ、繰り返し演習する毎に回答時間も徐々に短縮し、最近では比較的平易な回では60分程度で回答でき、自己採点で満点近くを取れることが多くなってきました。
・問いによっては、ほぼ回答例を覚えてしまったものもありますが、これとて毎回数値読み取りや計算等は避けられず、当該数値を得ると同時に回答の構文が頭に出来上がっていることは間違いなく時間短縮につながります。さらに、塾長曰く「実技は出題者との対話」であるという点についても、演習を重ねる毎に、出題意図、期待されている回答要素が素早く見えてくるようになります。
・例えば、前線解析の作図でも、当初は等温線(又は等相当温位線)集中帯の南縁のみを主体に考え、乾湿分布、鉛直流分布、風向シアー、閉塞点位置、閉塞タイプ等の一部又は全部に十分配慮が行き届きませんでした。しかし、反復とともに抜けが少なくなり、公式回答例や塾長の模範解答に近い作図ができるようになってくると、嬉しいものです。トラフ解析も然りです。
・一方、ケアレスミスの克服には最後まで難渋しました。自分ではまだボケていないつもりでしたが、時間制約の中では、分かっていたはずなのに違う答えを記述してしまうのです。風向は矢印の根元方向を指し、移動は矢印の先端方向である等、当たり前の事柄なのに焦ると反対方向を書いてしまう。また、緯度に何故か百の単位を付けてしまう(北緯35度→135度)、符号(+-)付との指示なのに付け忘れる、簡単な筆算を間違える、穴埋め問題で問題文と回答欄の送り仮名との不整合、単位の記載漏れ等々、数え挙げれば切りがありません。
・この対処としては、間違える度にノートにメモし、ケアレスミスの傾向を把握し、ミスを誘発しそうな問題では回答用紙への記載時点で必ず再チェックするよう心掛けることを通じ、少しずつミスが軽減してきました。また、私の場合、本番で全問回答後にダブルチェックする余裕は無いと分かっていたので、その都度の確認を習慣付けるようにした次第です。なお、このプロセスを通じ、衰えていないつもりであった老いは確実に進行していることを再認識し、車の運転を始め日々の行動を謙虚に行う姿勢が増しました。
・気象業務法の規定には、気象予報士試験は「気象予報士の業務に必要な知識及び技能について行う。」とあります。勉強が進むほど、実技試験は、後段の「技能」についても求めていると強く感じました。通常では時間内に処理できないような多くの問題が出題されるのも、基本知識に加え、迅速な読解力や作図力等の技能面が問われているのだと思います。これについては、反復練習と、その過程で自分なりの工夫を見つけるしかありません。頭だけでなく、手を動かすことが不可欠です。
・何れにしろ、分かるとできるは別物です。一旦間違った過去問について、回答例や塾長の解説を見て、ああ成程、こう解けばいいのねと分かったつもりになっても、時間を置いてその問題に取り組むと解法が全く頭に浮かばず、前回と同様の間違いをすることも屡々です。そのまま放置すれば、本番では何の役にも立たず、費やした時間も無駄になります。さらに演習を重ね、技能面を含め、もう大丈夫というレベルに達することが、塾長の意味する「完全理解」だと思います。


4.勉強量とモチベーション維持
・現役世代の方々と違い、この点はリタイア世代の数少ない優位性です。ジム通いや習い事、余暇や旅行等を除き、できる時は毎日平均5時間以上を試験勉強に費やしました。こんなに長時間勉強したのは、大学受験以来です。これに伴い、ボケの進行速度を多少なりとも遅らせたのは、間違いないと思います。
・他方、身体の衰えは記憶力だけでなく、集中力の低下にも繋がっています。暫く参考書や自分のノートを読んでいると次第に眠くなります。そのタイミングで、学科・実技の過去問演習を挟み、脳を活性化させた後に、また参考書に戻る等のサイクルを心掛けました。なお、実技の問題には流れがあるので、過去問でも実技1又は2毎に分割せず通しで解くべきですが(塾長曰く「問題には流れがある」)、一方、学科については順不同で個別の問いにゲーム感覚でチャレンジできるので、気分転換にもなります。また、ネット上にある気象関連の動画視聴なども適宜刺激になります。
・また、学生の季節休みの時期には図書館へ出掛け、中高生に混じって勉強しました。一生懸命頑張っている若者の中で居眠りする訳にもいかず、若かりし頃の志(?)を思い出しつつ、家での自習より効率が上がりました。
・受験の度に、とりわけ実技の壁に圧倒され、合否発表を待たず試験会場の帰路から、実力不足に落ち込みました。そんな時は、余暇による気分転換を交えつつ、塾長の金言である過去問習得こそが合格への道筋であることを肝に銘じ、自身の勉強ルーチンに早く戻れるように心掛けました。手と頭を動かしていれば、落ち込みも次第に緩和されてきます。スポーツ等と同様、時々はスランプを挟みつつ、進歩は階段状かもしれませんが、着実に訪れます。振り返れば理解度が増していることに気付き、次回こそはとの意欲も高まってきます。


5.受験Tips(For a reference at your own risk)
・トレペか、コンパスか
擾乱やトラフの追跡、方位確認、移動速度計算等でのプロット作業に際し、(目視確認で十分な場合を除き)上の何れかの使用が不可欠です。最終的には各人の好みで選択すべき事柄ですが、私の場合、試行錯誤の結果、コンパスに落ち着きました。トレペ(トイレットペーパーでなく、トレーシングペーパー)の場合、基準となる数点の経緯度交点を一旦決めれば、同じ紙に擾乱中心点等を転写していくので効率的ですが、複数の擾乱を写す場合など、どの点のどの時点のものを写したのか、老いた頭では混乱するケースが屡々です。一方、コンパス方式では、全体の気象図の中で転写するので混乱のリスクが少なく、やや時間がかかるものの慣れれば時間短縮できます。また、その後、コンパスで2点間の長さを10度分の緯度線間に当てて概略の比率(0.1単位)を見れば、移動距離や速度は暗算で概ね求められます(距離の場合:600海里 or 1100km×当該比率、12時間移動速度の場合:50×当該比率=ノット(ただし、24時間の場合は更に2で割る。))。100海里、100km、5ノット刻みなどの指示がある問いでは、救済措置(回答例の括弧書き)を含め、概ね正答を得られると感じています。ただし、1ノット単位等での回答が求められる場合は、物差しでの直接計測による正攻法がマストです。
・定規類のこと
  2点間の距離計測には、当然、普通の15cm程度の細長い定規が必須です。加えて、エマグラムの状態曲線上の点の気圧計測等では、縦軸の気圧目盛りに平行に読み取れるよう三角定規があると便利です。また、異なる高度間の温度風の作図でも、上下の風ベクトルを上手く平行移動させるために三角定規は有用です。また、蛇足ながら、試験開始直後に問題用紙から図面をビリビリと切り離す際には、別途30cm程度の長い物差しを当てると、手早く切り離せます。
・温度移流に伴う気温変化率(℃/h)の計算問題
  時々出題されますが、理屈は単純であるものの計算がかなり面倒です。すなわち、
当該地点を挟む等温線数点間の温度差(℃)×当該地点の風速(ノット)/{(当該地点を挟む等温線数点間の図面上の風向方向の長さ(mm)/当該地点のある緯度10度分の長さ(mm))×600(海里)}
です。これに関し、計算ミスが多い当方なりに工夫した結果、以下でほぼ正答が得られるようになりました。すなわち、第60回試験以降、実況図・予想図の北緯30~40度間の図面上の長さが40mmとなっていることを前提としつつ(毎回、要確認)、等温線4本間(9℃)の長さを計測すれば、次のように計算が簡略化できます(各自でご確認ください。)。
0.6×当該地点の風速(ノット)/当該地点を挟む等温線4本間の図面上の風向方向の長さ(mm)
なお、この値に、北緯40~50度の場合は1.1倍、北緯20~30度の場合は0.9倍します。 ・過去問のコピー
   学科の過去問については、回答や計算過程は自分のノート等に記載すればよく、問題用紙の使いまわしが可能です。他方、実技の過去問については、回答用紙は当然のこととして、問題用紙(図面を含む。)にも書き込みが必須であり、かといって演習の度に鉛筆の跡を全て消していくのも面倒なので、毎回コピーを用意することになります。過去8年分の問題用紙と回答用紙の合計は、各問平均19頁×各回2問×年2回×8年=608頁となります。5回演習を繰り返すと3千頁を超え、家庭のインクジェットプリンターで対応すると、その都度プリントするにしてもかなりの時間とコストがかかります。私の場合、ネットからダウンロードした各問のPDFファイルをPDF編集ソフトで統合した上で、業者さんにコピーを外注しました(1頁3円程度)。なお、カラーコピーを含むと全体が高くなるので、カラー頁は別途抽出し、自宅のプリンターで対応しました。
・時計
  時間制約のある中で、腕時計では文字盤が小さく、視力の衰えた老人には辛いため、小型の目覚まし時計を常々利用し、本番でも持ち込みました。なお、同様の対応をしている受験生も見かけました。また、本番での試験開始時刻が、実技1で13:10、実技2で14:55と極めて中途半端であり、焦った頭では75分間の残り時間の見当が付きにくいので、自宅演習の際も時計を毎回、当該開始時刻の何れかに合わせて、慣れるようにしていました。
・机のこと
  東京受験であった私の場合、受験場所は4回とも異なりました。毎回、机が狭いのですが、特に東大駒場は机が最も狭く(椅子も固く)、かつ、左端の席だったため図面を広げる十分なスペースがなく、困惑した経験があります。それ以降、自宅学習の際も、敢えて机のスペースを制限し、狭いスペースでも回答用紙、問題用紙、図面、文房具類を配置し、演習するよう心掛けました。
・初出の問題は捨てる勇気を。
  学科試験では、順不同で解きやすそうな問いから答えていけばいいのですが、実技試験では、「問題は流れになっている」ため、冒頭の設問から順に解いていくのが原則です。しかし、試験本番では、ほぼ毎回、受験生の幅広い知識や応用力を試すためか、過去問に無い初出の問題が出されます。第64回試験の実技2問2も、私の知る限り、その類の問題でした。ここで、受けて立とうという下手なチャレンジ精神を発揮すると、痛い目に合います。私もその罠に嵌ってしまい、10分以上をこの問いに費やしましたが、結果的に配点は僅か6点でした。お陰で他に答えられそうな問いへの回答時間が無くなりました。また、本問は、後続の問題とも関係がありませんでした。塾長も、この種の問題は「捨て問」であり、過去問の類題こそが得点源と説いておられます。本番で問題を捨てるには勇気が要り、それが捨て問であるかどうかには瞬時の判断が必要ですが、長文で見たことの無いような図や問題が出された場合、後回しにするのが賢明です。仮に最後まで解いて、時間が余ればトライすればいいと思います(私の場合、時間が余った試しは一度も無かったですが。)。


6.結びに
・少し長文になってしまい、申し訳ありませんでした。日々接する気象予報解説などは、背景を含め大分理解できるようになってきました。しかし、日本は四季折々の美しい変化に恵まれながら、気象災害の絶えない国であり、学ぶほどにその自然の摂理の奥深さを感じます。また、気象学とその技術を発展させてこられた先人達に、深い敬意を抱きます。
幸い、約2年間の勉強で試験には合格したものの、まだまだ知識も技能も浅く、気象に関する学びの入り口に立ったばかりだと認識しています。
・年齢的に、職業として気象業務に就くことは難しいと思いますが、今後、更に研鑽を重ね、防災関係のボランティア活動などに関わることができればありがたいと考えています。
最後に、お世話になりました藤田塾長のご健勝と藤田塾の益々のご発展、並びに気象予報士を目指す同志の皆様の早期合格を心より祈念申し上げます。ありがとうございました。




らんさん(女性・30代・東京都・小学生の母・環境コンサル・翻訳の仕事に従事)の合格体験記


〇これまでの経緯
2024年4月 通信講座(ユーキャン)受講開始
2025年1月 第63回試験 一般〇、専門〇、実技受験せず。
63回試験翌日、藤田先生の塾に入塾
2025年8月 第64回試験で実技も合格


〇入塾のきっかけ
始めたばかりのころは何からやって良いのかわからずに通信講座にお世話になっていましたが、初回受験は学科に集中しており、さて実技をはじめようとなった矢先に受講期限を迎えてしまいました。
実技は記述が苦手なため、完全独学は無謀と判断し、期限・回数の定めなく「合格するまで」質問・添削を受け付けてくださる藤田先生にお世話になることに決めました。

学科試験のときもそうでしたが、単純に「ここがわからない」という質問以外にも、これはこういう理解で良いのだろうか、こういう書き方でも大丈夫だろうか等、不安に感じることが出てくると思います。そんなときに、一方通行型の指導ではなく、藤田先生は個々のペースに合わせて伴走してくださるので大変心強かったです。
何かあればいつでも先生に質問・相談できるという環境はとても安心感があり、先生についていけばいいんだ!と、学習方法や環境に一切の不安を感じることなく、安心して進めていくことができました。


〇受講コース
・実技対策講座
・オプション教材52回~64回の全て
※52回~63回は一度にまとめて購入したため、PDFテキストを入れるために郵送時に同封してくださったUSBメモリを本番お守りとして持参しました。


〇勉強方法
藤田先生の実技入門編を一通り聞いたあと、本格的に過去問を開始しましたが、全く歯が立ちませんでした。「高度場」「渦度場」など、そもそも問題の意味がわかりません。
前線も合っていた試しがなく、ボロボロでした。

自分の答案の癖を見出して修正する期間を持たせるため、直前期は避け、5月6月に手を付けた過去問全ての記述・作図のご添削をお願いしました。(ここに間に合うようにペース配分しました。)
毎日のようにメールをさせていただき、全て遅くとも翌日には対応してくださった先生、本当にありがとうございます。
実技試験の採点基準は不明瞭ですが、先生にチェックしていただくことで、許容範囲や絶対に外してはいけないラインを大まかに把握することができました。
正誤判定に迷った問題だけでなく、大幅に外した前線も恥を忍んでチェックしていただきました。
先生は、私が描いたボロボロの前線に対して、「ここがこうなっているからおかしい、ここを意識して」と的確にアドバイスをくださいました。

よく模範解答を暗記すると良いと言われますが、そこは参考程度で良いかなと思います。
動画講座の1回目は通常速度で、2回目は2倍速で、3回目はテキスト中心でわからないことだけ確認するようにして、一字一句の断片的な暗記でなく、藤田先生の思考回路の徹底的な吸収に努めました。(ネクタイの色も合わせて頭に入れました。笑)
思考回路を吸収することで、64回実技2問2の大気潮汐の問題も、(1)は類似問題が過去問にあったので慌てることなく正答できました。
実技1の前線描画も、先生がおっしゃる「台風が温帯低気圧化するとはどういうことか?」がぱっと頭に浮かんだので、迷いなく前線を描けました。


〇意識していたこと
・答え合わせの時間、間違えたことに落ち込まない。
学科も実技も、私は答え合わせが絶望の時間でした。正答できた問題のほうが確実に少なかったためです。とはいえ、ここで渋っていても何も進まないので、間違えた問題については「本番までにこれだけ知識の穴が埋まって前進できた、ラッキー!」とプラス発想に転換しました。
まぐれでも正答してしまった問題は復習が甘くなるので、いま間違えておいて良かったと思うようにしました。

・時間管理
藤田先生は、「実力がついてくれば自然とスピードがついてくる」とよく仰っていました。過去問演習時は敢えて時間を計測せず、丁寧に図を読み取る練習をしていました。しかし本番、やはり時間管理が大切です。いくら過去問で練習しても、本番初めて見る問題でドツボにはまることも十分に考えられます。
最後のほうの問題に比較的単純な問題があることがあり、時間切れで逃さないために、私は解答用紙1枚あたり15分とし、15分過ぎたら絶対に次に移ると決めました。
こうすることで、トータル60分で全ての問を見終わり、15分余ります。その間に、空欄や自信のない問題に戻りました。

・「何もしない日」だけは作らない
勉強時間は平日2~3時間、土日は4~5時間程度でした。
疲れて目が回ってきたら手を止め、休息に努めました。
ただ、全く何もしない日だけは作らないように心掛け、暗記だけ、問1の穴埋めだけ、先生の動画を音声で聞くだけ、なんていう日もありました。


〇最後に
線が大量に引かれた高層天気図を見ても日本がどこにあるのか分からない・・・そんなどうしようもない状態だった私でも、合格することができました。SNSで知り合った学習仲間さんと励まし合って、合格者の方に憧れて「私も早くああなりたい!」と強く思ってここまで進めることができました。
皆さんの夢が叶いますよう、遠くから応援しています。




Jさん(女性・29歳・神奈川県・会社員)の合格体験記


【受験歴】
60回 一般× 専門〇 実技×
★藤田塾へ入塾(一般試験、実技試験のみ受講)
61回 一般× 専門免除 実技×
62回 一般〇 専門免除 実技×
★専門試験も追加で受講
63回 一般免除 専門〇 実技×
64回 一般免除 専門免除 実技〇

最初受験した第60回の試験時は、別の通信講座を利用し、動画配信の授業ではなく、テキストを読み込んで勉強していくスタイルでした。
試験を初めて受けて、解けない問題が多く、このままの勉強方法では合格は難しいと思い、入塾を決めました。
先生の授業を受けていく中で、間違って解釈して覚えていることが多くあることに気が付き、もう一度、最初から勉強し直しました。
私は、特に、一般知識試験に苦戦して、第61回試験でも不合格だったのが本当にショックでした。
第62回試験では、なんとか一般知識試験は合格したものの、実技試験が不合格でした。
第63回試験では、もう一度、専門知識試験の勉強をする必要があり、「また勉強しないといけないのか。」と少しモチベーションが下がりましたが、実技試験の基礎固めだと前向きに考え直し、勉強を続けました。
ここまで勉強を続けてきたのだから、もう後に引けない!と少し意地になっていたのかもしれません。
第63回試験でも、また実技試験は不合格となり、実技試験の壁の高さを感じました。
第64回試験は、最後の受験にしようと心に決めていました。
これ以上続けると、学科の免除が切れて、終わりの見えない長い挑戦になることが分かっていたからです。
最後の受験なのだから、思いっきり勉強して、力を出し切れるように頑張りたいと思い、私は、時間の取れる仕事に転職しました。
そして、第64回試験で、やっと合格することができました。
諦めずに続けてきたからこそ、合格することができたと思います。


【1日での勉強量】
平日は仕事があるので、2~3時間勉強時間を確保するので精一杯で、疲れて何もしないこともありました。
休日は、5~6時間程、勉強時間にあてていました。


【受験勉強の時間の捻出】
平日は、10時から勤務開始であれば、8時前に会社に行って問題を解いたり、終業後は、会社にそのまま残って、勉強して帰っていました。
電車の中では、気象業務法や天気記号など、暗記に時間がかかる部分を確認する時間に使っていました。
休日は、なるべく予定を入れず、朝から図書館に行き、やると決めた範囲が終わるまではずっと図書館で勉強していました。
私は、頑張れば頑張るほど、試験前に疲れて、体調を崩すことが多かったので、試験前は、勉強よりも、いっぱいご飯を食べて、しっかり寝るこの方が大事だと思います。


【最も効果があった勉強法】
基本的なことかもしれませんが、過去問題を何度も解くことが一番だと思います。
学科試験は、10年分を3回くらい解きましたし、実技試験は、8年分くらいを4~5回は解きました。
特に、実技試験は、過去問を完璧に理解した上で、膨大な問題量でも時間内に解くための練習が必要です。本番で分からない問題に出会ったときは、すぐに飛ばす、計算問題は、後に回すなど、自分なりに問題を解くための作戦を立てるのが良いと思ます。
そうすると、私の場合は、精神的に安定して問題が解けました。
また、実技試験の過去問題の答え合わせの際は、何を聞かれていて、それに対してどう答えているのかを注意深く確認しました。実技試験は問題文も長いので、何を聞かれているのかを素早く理解できるように練習することも必要だと思います。
さらに私は、64回試験の時には、天気図に慣れるために、約半年間、毎日その日の天気図と短期予報解説資料をチェックしていました。時間がある人は、過去災害をもたらした日の天気図が気象庁のHPで見られるので、それを見て勉強しても良いと思います。
あとは、試験会場の雰囲気を想定して、なるべく人の多いところで勉強すること、試験時間と全く同じ時間に問題を解くこともおススメです。


【挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法】
まずは、周りの人の応援です。
いつも応援してくれる家族や職場の人に良い報告を伝えたいと思って頑張ってこられました。
あとは、思い切って、勉強したくない日は勉強しないことです。
試験の不合格通知がくる度に辛い気持ちになり、勉強したくなくなりましたが、そんなときは、勉強せず、リフレッシュすることで頑張る力が戻ってきました。
終わりが見えずに頑張り続けることは、体力的にも精神的にも疲れると思います。
たまに、息抜きし、頑張っている自分のことを労わってあげてください!


【藤田真司の気象予報士塾の活用法】
授業が動画配信なので、分からないことろは巻き戻して何度も見返しました。
私は文系だったのですが、物理や化学の複雑な知識も、先生の説明が分かりやすかったので、理解できました。
過去問題の解説動画も受講し、問題を解いて、先生の解説を聞いて、また自分で解いてみる、というのを繰り返しました。
解説動画でも分からないことは、先生にすぐにメールして、聞き、理解できるまで質問しました。夜中に質問しても、早朝には返信があり、電車の中でチェックできたので、助かりました。
先生にご指導いただけたからこそ、合格することができました。
本当にありがとうございました。




Mさん(女性・50代・宮城県・会社役員(気象とは関係無し))の合格体験記


【1日の勉強量】
毎日必ず勉強する事が習慣になりました。勉強する時間がない時は、移動中に藤田先生の音声講義を聞きました。
時間がある時は、5時間以上勉強しました。


【受験を意識した頃~受験期その1】
2021年の夏頃、以前から興味のあった気象予報士試験に挑戦してみようと思いました。
参考書を買って最後までなんとか読み進めましたが、数学や物理の基礎、ギリシャ文字につまずき、独学での合格は無理だと思いました。
学科一般:「らくらく突破 気象予報士 かんたん合格テキスト」
学科専門:「らくらく突破 気象予報士 かんたん合格テキスト」
第57回 とりあえず記念受験 学科一般~実技2までを体験
第58回 未受験
気象予報士になってやってみたいこと・具体的な目標ができたので、再度挑戦することにしました!


【受験期その2】
2022年12月 藤田塾 入塾 →2023年8月(第60回)の学科一般合格に目標を定める
第59回 学科一般 × 他未受験
第60回 学科一般 ○ 他未受験
第61回 学科一般 免除 学科専門 ○ 実技未受験
第62回 学科一般・学科専門 免除 実技×
第63回 学科一般 ○ 学科専門 免除 実技×
第64回 学科一般 免除 学科専門 ○ 実技○


【学科一般】【学科専門】
合格できた時の勉強法〔第63回受験後~第64回受験まで〕
藤田先生の動画講義を見る→テキストで復習する。PDF版テキストにたくさん書き込みをしました。Goodnotesというアプリが便利です。iPadでペンを使ってコメントを書き込むと、外出先で、 iPhoneを使って同じものを見ることができるので、オススメです。
通勤時には、藤田先生の講義を音声だけで聞いていました。聞きながら、内容が頭の中でイメージできるようになっているか確認しました。私の場合、「イメージできるようになっている=理解できた」という感じでした。
全講義の受講終了後、過去問に取り組みました。過去10年分を解き、ノートに間違えた問題を書き出しました。「動画講義→テキストで復習→過去問10年分」を2周しました。試験直前はノートを見直し、過去に間違えた問題を全て解けるようにしました。


【実技】
準備編:動画講義を見る→テキストで確認する。これも主にGoodnotesを利用して勉強しました。
作図やエマグラムなどは紙に印刷して練習しました。
演習編:問題を解く→採点する→動画講座を見る→解説テキストで確認する(過去問も同じ要領で取り組みました)
演習編・過去問は、1周目は自分の解答をノートに書き、解き方やコツ、気をつける事などのコメントも書き込みました。このノートを常に持ち歩き、隙間時間に復習していました。
2周目は、解答用紙に解答を書きました。作図や文章表現を何度も藤田先生に添削していただきました。
過去問の印刷は、縮小しないで100%ですることをお勧めします!計測した距離などが、解説の数値に近づきます。
試験1ヶ月前から、時間を計って通しで問題を解く練習をしました。タイマーを使うと焦ってしまい、余計なケアレスミスをしてしまうので、ストップウォッチで時間を計りました。何度も時間を計っていると、自分はだいたい60分で解けるということが分かりました。この訓練のおかげで、自分の解答ペースがつかめ、試験本番も自分のペースを保つ事が出来たと思います。


【挫折しそうになった時に立ち直る事ができた方法】
応援してくれる人たちからの言葉に救われました。
・諦めるのは簡単。でも、次に動き出すときには、今の理解を取り戻すのは難しい。
・昨日より一歩でも前に進めていると感じるなら、諦めずに進もう。
・努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功した者は必ず努力している。

歳を重ね、物覚えが悪くなり、視力が低下し、反射神経も鈍くなり‥。現在の自分に悲しくなりましたが、諦めず何度も何度も繰り返し勉強して合格に至りました!過去問を徹底的に理解しようとするうちに、自然とこれらのハンディが気にならなくなりました。今回も不合格だと思っていたので、合格者リストの中に自分の受験番号を見つけた時は「この受験番号は今回のものだよね?」と思ってしまいました。

藤田塾がなければ、合格は難しかったと思います。藤田先生の手厚いサポートのおかげで合格できました。ありがとうございました!




Oさん(女性・20代後半・関東・メーカー(気象、防災関連))の合格体験記


①1日での勉強量
合格するまでの半年は平日2時間、休日5~6時間ほど勉強していました。
藤田先生にお世話になる前は独学で学習していましたが、その時は平日30分~1時間、休日2時間ほどでした。

②受験勉強の時間の捻出法
通勤で片道1時間近く電車に乗っていたので、平日の勉強時間は移動時間でほとんど確保していました。平日は満員電車の中での勉強だったのでスマホにデータを取り込んで学科の過去問を解いたり、藤田先生に添削していただいた実技試験の復習をしたり、とにかく3分時間ができたら一つでも学びを得られるように意識していました。
休日は比較的時間が確保できたので、実技の過去問にたくさん触れることを意識しました。
実技試験は2回挑戦しましたが、1度目の挑戦が不合格と分かったその日に「過去7,8年分の過去問を完璧にこなす」という藤田先生の言葉を信じて、次回試験日までの実技試験演習の予定を立てました。どうしても1日4題こなす日がないと100%に持っていくには時間が足りない!となり、ハードな日を過ごしたこともありました。。が、はじめに計画を立てていなければ間に合っていなかったと思うので、試験当日までの勉強計画を立てることで強制的に時間確保ができていたと考えています。

③最も効果があった勉強法
毎日何かしらの教材、問題に触れることです。
毎日机に向かうのは正直ハードルが高かったので、とにかく移動時間や隙間時間を利用して学科の過去問を解く、実技の記述問題を理解する、など毎日気象予報士試験問題に触れるようにしました。
また、藤田先生が何度も仰っていた「過去7,8年分の過去問題を完璧にこなす」を実現するためには毎日問題に触れていないと間に合わないと思い、ちょっとしたことでも毎日知識として蓄えられたら勝ちだと思って勉強に取り組んでいました。

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
私の場合、実技試験よりも学科試験の内容理解に苦戦しました。文系出身の私にとっては学科試験の範囲を理解するだけでも時間がかかりました。こんな調子だと合格圏を捉えられるのは何年後だろうかと挫けそうになったとき、藤田先生の講座に出会いました。
私にとって挫折の突破口は藤田先生でした。講座を受講するようになってからは、ただ暗記パンのように詰め込んでいた知識も、理解して吸収することができるようになりました。もう一度やり直すなら、気象予報士試験合格を志したその日に入塾していたと思います。学科の内容をちゃんと理解した後に実技試験の勉強を始めたので、そこからは楽しく勉強に取り組めましたし、理解のスピードも上がったと実感しています。

⑤藤田塾の活用方法
教材をPDFでもらえたり、実技試験の添削もメールでのやり取りでできたり、スマホ1つでも手軽に勉強を始められるので、毎日続けるにはとても良い環境でした。また、実技試験の回答添削では、語尾の時制や、一見ちょっとしたニュアンスの違いに思えるような箇所も細かく解説いただき、自力では気づけないような間違いも指摘してもらえて、受講して本当に良かったと思います。
お返事のスピードもとにかく早くて、質問した内容を忘れないうちに消化できたので、大変ありがたかったです。

最後に
親身に丁寧にご指導くださった藤田先生には本当に感謝しております。
入塾してからは、一気に理解度が増して楽しく勉強に取り組むことができました。
試験合格はゴールではなく、今後仕事にも活かしていきたいと思っているので復習をするときは、いただいた教材をフル活用して今後も勉強を楽しみたいです。
ありがとうございました!




Gさん(男性・71歳・東京都・コンサルタント)の合格体験記


1.受験動機
 60代後半になり、人生の振り返り期に差し掛かり、自身が科学的知識について極めて乏しく残念に思っていたことに加え気候変動の背景を知りたいと思い、偶然小倉先生の「一般気象学」を手に取り読み始めました。まさしく蒙を啓く類の本で、本の内容を是非しっかり理解・定着させたいと思うようになりました。気象予報士試験がその理解・定着の一助になることを知り気象予報士試験の受験を開始しました。

2.受験回数
 64回で11回目となります。最初受けた試験で専門を落とした以降、学科試験で落ちることはありませんでした。反対に実技試験の壁にぶつかり続けていたということになります。

3.藤田先生の気象予報士塾の活用
2021年の1月ごろから「専門」と「実技」の講座を利用させていただきました。適切な情報が取得しにくい「専門」及び実務的コツが必要な「実技」は各々大変有益でした。

4.受験勉強のモチベーション維持法
結果としてずいぶん時間がかかったのには自分でも驚いていますが、受験を重ねるにつれ、興味と探求心が赴くまま関連する例えば小倉氏の『総観気象学入門』を始めとして力学、熱力学、流体力学、統計学等にまで触手を伸ばすことなりました。何回も落ちるのには正直参ったところはありましたが、反面、都度新しい知見を得られる喜びと知的興奮を味わえたので、総合的には満足しております。また現在は海外の気象情報が手軽に入手できるのでこれらを学ぶこともモチベーションを維持するのに役立ちました。

5.試験に対する感想
長期にわたり失敗していた実技の受験を通して自分なりに得た感想があります。
試験の内容自体は基本的な気象理論をもとに推論すれば解答できるものですが、とにかく設問の指示が細かいし、目にしたことがないグラフや表ととかが出て来ます。また定規を使ったり図形(前線解析、等圧線、等温線)を記入したりするという細かい作業もあります。他の資格試験にも通じることですが、結局は「準備=慣れがどこまでやれているか」が、合格の要だと思います。慣れを作るうえでは、過去問を解くのが最善だと確信しております。過去問を解く際には、出題者は受験者に対してどんな基礎知識を問うているかを推理してみると過去問に対して一層理解が深まると思います。

6.今後
何といっても気候変動に関心があります。IPCCの資料等を中心に自分なりの見識を持てるようになることを目標としたいと思っております。
それと併せて天気予報に関連する科学的知見や実務上の知見を広げていきたいと思っております。




Uさん(女性・30代・九州地方・放送局勤務)の合格体験記


〇はじめに
藤田先生にお世話になるまで、2~3つの通信講座を受講してきましたが、基礎力が足りなかった私にはどれも難しいものでした。そんな中出会ったのが「藤田真司の気象予報士塾(2021年頃)」。独自の教材を中心とした講座や模擬試験を中心とした講座など、色んな通信講座がありますが、特に、私のような基礎の基礎から勉強が必要な方、また仕事中心の生活をされている方には、基礎力~過去問の徹底理解で多くの合格者を出されている「藤田真司の気象予報士塾」は、おすすめできるのかなと思っています。ここでは、合格するまでの最後の1年間の勉強法についてだけ記載します。

〇1日で(1週間で)の勉強量
平日:1~2時間程度  土日:4~6時間程度
制作の仕事をしているため、寝ても覚めても仕事のことで頭がいっぱいで、毎回試験前に繁忙期もくるため、頭の切り替えと、勉強の継続が本当に長年の課題でした。
特に最後の半年間は、実技のみに集中できる最後のチャンスだったので、何があろうとも毎日必ず机に向かいました。

〇受験勉強の時間の捻出法
・早朝の勉強が苦手だったので、朝早く仕事をスタートし、夜は残業せず定時で帰って勉強する。
・慣れてきたら、解説動画は基本1.5~1.75倍速で観る。

〇最も効果があった勉強法
≪学科≫
試験1か月前までは、一般・専門ともに動画講義を何度も観る→過去10年分の過去問を解く→解説動画を何度も観る→少しでも納得いかないところは先生に質問の繰り返し。1か月を切ったら、再度、過去問を、〇×だけでなく、理由まで言えるか確認しながら解く→自分が苦手な分野が偏っていることに気づくので、それをまとめたノートを試験会場に持っていく。(※実際にノートの内容が試験にいくつも出てびっくりでした!おそらく自分が苦手とする分野は、他の受験生も苦手な分野であり、その部分の徹底理解が、合否を分けるのだと痛感しました)

≪実技≫
流れは学科とほぼ同じです。学科は突破するも、実技が突破できない期間が長かった理由として、学科の知識を実技に応用できていないこと。また勉強期間が長くなると、自然と解答を暗記してしまい、できているという錯覚に陥ることだと感じました。最後の1か月は、過去問の解答を書いている時間ももったいなかったので、1.5~1.75倍速で解説動画を流し、先生が答えを言う前に、問題を読み、解答文を口に出して言うトレーニングをしていました。

〇挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
辛いときは何をやっても無理でした(笑)思い切って勉強しないのも良いかと…
もし罪悪感を覚え、また勉強机に向かっているようであれば、諦めなければ合格できるのだと、自分を信じていいと思います。

〇藤田真司の気象予報士塾の活用法
添削依頼と質問はされたほうが良いと思います。
何度も活用させていただきましたが、先生から前も同じことを質問していたことを指摘いただいたことがあります。そこが自分の理解していないところだと気づかされるので、ありがたかったです。

〇さいごに
64回試験、実技1で全て埋めることができず、実技2で頭が真っ白に…それでもできる問題はあるはず!と、心が半泣き状態で解き進めました。今回を最後の試験にしようと思っていたので、合格がまさかすぎて、2~3日実感が湧きませんでした。とにかく藤田先生を信じて、自分を信じてよかったと思っております。藤田先生、合格まで導いてくださり本当にありがとうございました。




Zさん(女性・39歳・神奈川県・メーカー営業職・シングルマザー)の合格体験記


①1日で(1週間で)の勉強量
・1週間でトータル約9時間
以下内訳
平日 8:00~8:40 (朝の40分間のみ)
土曜日 11:00~12:00 13:30~15:00 (約2時間半)
日曜日 11:00~12:00 13:00~15:00 (約3時間)

②受験勉強の時間の捻出法
私の場合は、日中仕事に行っているため集中して勉強できるタイミングは朝の出勤前のみでした。
土日に関しては家事や子供との時間以外は、なるべく机に向かうように意識していました。

③最も効果があった勉強法
これは藤田先生の講義を受講して大きく変わった点でもありますが、過去問を解き終わった後の復習に最も時間をかける勉強法です。藤田先生の講義を受けるまでは「過去問をいかにたくさん解くか」、が勉強だと思っていました。それこそ答えを覚えてしまうほどに・・。
しかし先生の講義をうける中で、解き終わった後の「どこでつまずいたか」に一番時間をかける重要性を学びました。
もちろん、過去問は何度も繰り返し勉強する必要はありますが、それ自体が目的なのではなく、過去問はあくまで自分が苦手に思っているところを抽出する手段であって、勉強の一番の目的はその抽出した苦手と向き合うことだと思い知りました。

④挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
気象予報士試験は、年齢制限がない資格です。試験会場にも、私よりご年配の方がたくさんいらっしゃったので途中であきらめる選択肢はなかったです。しかし、気象予報士試験に投下している時間がとても長かった(大学卒業から現在まで・・汗)ので、ある程度で見切りをつけて、他のことに時間を投下したらもっと自分に有意義なことになるかな・・?と揺らぐことは何度かありました。
そんなときは、映画「イントゥ・ザ・スカイ」などを見て感動すれば、やっぱり合格するまで頑張ろうと思いとどまることの繰り返しでした。

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
私はずっと独学で勉強をしてきましたが、実技試験があまりにも引っかかるので、もうダメだと音を上げて、3年前に2社ほど入塾を検討しました。
私が藤田先生の塾を選んだのは、「塾長自らが解説や添削を行っている点(本気を感じた)」「好きな時間に勉強ができる」「PCやスマホで解説が聞ける」が、自分に合っていると思ったからです。
私は、実技試験のみ受講を申し込みしました。
なんといっても藤田先生の塾のすごいところは添削です。実技はとくに一般知識や専門知識と違って、自分の言葉で解答文をおこすので、コツをつかむことが非常に重要です。風や等相当温位図のどこをみるべきなのか、作者はどこをみて答えてほしがっているのか…。そこを藤田先生に、何度も添削とご指摘とアドバイスをいただくことで、コツをつかみ始め、あんなに苦労して独学でやってきた私は、入塾から3年で合格することができました。添削を依頼してからのご返信がめちゃくちゃ早いので、疑問は早期に解決させていただけました。生徒さんが多い分、藤田先生もとてもご苦労もされている点だとは思いますが、本当に助かりました。
また、解説動画も非常に簡潔で分かりやすいです。藤田先生がよく例で挙げられていたダメな例にことごとく当てはまっていましたね。
また、2倍速にしてもしっかり聞き取れるのが最高でした!

本当にお世話になりました。ありがとうございました!




Sさん(女性・31歳・大阪府・専業主婦)の合格体験記


私が勉強を始めたのは30歳で、ちょうど子どもを出産し、仕事から離れたタイミングでした。それまでは某テレビ局でキャスターの仕事をしており、防災や気象にずっと興味をもっていましたが、なかなか勉強時間を捻出できずにいました。とはいえ、0歳の赤ちゃんのお世話も想像よりずっと大変で、日中は抱っこして部屋の中をうろうろ歩きながら藤田塾の動画学習をしていました。子どもが1歳になると(勉強を開始して4か月くらいには)保育園で短時間預けられるようになり、まとまった勉強時間を確保できるようになりました。もともと目標は1年で合格することと決めており、半年で学科の2科目を合格し、その後の半年で実技を合格しようと考えていました。最初の半年は「子どもの風邪」との闘いでした。試験が冬だったため、毎週のように熱を上げ、看病と自分の体調管理と勉強時間の捻出に苦労しました。それでも子どもが寝ている夜にコツコツ勉強を続け、試験までには過去10年分の過去問をほぼ完ぺきな状態にして挑むことができ、無事合格できました。試験後はすぐに実技の勉強にうつりました。最初は1回分の過去問を解くのに2、3時間かかってしまいましたが、間違えたところを丁寧に勉強し直して続けていくと、試験前には1時間弱で解けるようになっていました。子どもの体調不良もなく、順調に勉強を進めることができました。本番は分からない問題でもとにかく何か書くことだけを意識しました。試験時間はギリギリ、自己採点でもケアレスミスが目立ち、あまり良くありませんでした。それでも合格できていたのは、勉強してきた自分を信じて最後まで諦めずに解答したことが一番大きいと思います。

【勉強時間】
週20時間ほど
平日4~5時間
土日祝 勉強しない

学科試験(一般・専門)は1日に過去問3、4回分(1回分を30分程度で解いていました)
実技試験は1日に過去問2回分~3回分

【最も効果があった勉強法】
とにかく過去問を解くことです。学科は過去10年分を、実技は過去8年分を9割以上の正答率になるまで、かつ時間に10分以上の余裕がでるようになるまで繰り返しました。

【藤田真司の気象予報士塾の活用方法】
子育てをしながらでしたので、動画学習はかなり助かりました。子どものお世話をしながら耳で予習し、子どもが寝た後にテキストを読みながら分からないところを繰り返し聞いていました。
また、実技試験では正答の幅が分からなかったので、添削してもらうことで、どう書いたら正答の範囲になるのかを知ることができました。添削の回答が早いのもすごく助かりました。




Dさん(男性・61歳・京都府・団体職員(元金融機関勤務))の合格体験記


■受験の契機
 小学生の頃から気象・天文が好きで、天気図を書き、天体望遠鏡で惑星を観測する、ちょっと変わった子供でした。しかし「好き」と「得手」は一致しないもので、理系科目は、からっきしダメで、文系に進みました。
 55歳までは、仕事に追われる毎日でしたが、転職したのを契機に、子供の頃からの自分の「好き」に、今一度向き合ってみたくなりました。


■受験歴(9回目で合格) 
 受験回   一般   専門   実技  藤田塾
第56回 ×
第57回 × 免除
第58回 × 免除
第59回 ×
第60回 免除 免除 ×
第61回 免除 免除 ×
第62回 ×
第63回 免除 免除 × 第62回不合格後に実技入塾
第64回 免除 免除


■勉強時間および時間捻出法
 通勤に往復3時間以上かかるため、なかなか勉強時間を捻出できなかったのですが、発想の転換で、通勤時間を有効活用しました。といっても、満員電車で座れないため、始発駅まで戻って(定期は始発駅から自腹でちゃんと購入)終着駅まで片道約1時間(往復2時間)座って勉強しました。
 帰宅後は30分~1時間、休日は趣味にかなり時間を費やすので、用事のない日に、なんとか3~4時間は勉強できたでしょうか。


■勉強方法およびその効果
①学科(一般知識:独学)
通勤時間を有効活用し、とにかく過去問を繰り返し解きました。間違いやすい事項については、単語帳を作り、完璧になるまで覚えました。理系音痴の私には、バイブルと言われる「一般気象学」(小倉義光著)は難しすぎました。ブルーバックスの「気象学入門」(古川武彦、大木勇人著)が、気象の仕組みがよくわかり、当初は大変参考になりました。
気象法規に関しては、長年、仕事で法令・約款等に携わってきたため、抵抗なく理解でき、唯一の救いでした。
計算問題をある程度マスターできた第59回以降は、余裕を持って試験に臨むことが出来たと思います。

②学科(専門知識:独学)
 基本的には、前記①と同じですが、子供の頃から、天気予報に関心があったこともあり、楽しく学習することが出来ました。
また、気象庁のホームページは知識・最新情報の宝庫であり、大変参考になりました。 

③実技(藤田塾入塾以前:独学)
当初は「らくらく突破 気象予報士 かんたん合格テキスト(実技編)」(技術評論社)を用いて学習しましたが、〝かんたん合格〟とはいきませんでした。
その後、「気象予報士試験 模範解答と解説」(天気予報技術研究会)を使用して、過去問を解きました。各回75分を計って採点し、解説を読み、間違った箇所はポイントノートを作って、長い通勤電車の中で読み返しました。しかし、効果は上がらず、いつまで経っても75分で解答することは出来ない上、1回目に間違えた問題は、2回目も間違えることが多い状況でした。

④実技(藤田塾入塾後、第63回受験に向けて)
 通勤の電車の中、スマホで藤田先生の講義を繰り返し受講しました。まずは【準備編】で一から知識を学び直した後、自宅で【演習編】の過去問を解き、【演習編】テキスト、スマホ講義を用いて、繰り返し学習しました。
1問1問を大切に深掘りし、少しでも疑問や分からない点があれば、【準備編】【演習編】テキストや所有する参考書、ネット検索等駆使して徹底して調べ、そうした勉強法の大切さを学びました。これが大きかったと思います。ただし、試験までの時間が足りなく、過去問を遡ることが不十分でした。

⑤実技(藤田塾の教えを胸に、第64回合格へ)
④で習得した学習方法で、過去問を第63回・実技2から遡って解きました。75分を計ることはやめました。
具体的に実践したやり方は以下の通りです。なお、問題・資料・解答用紙、解答は気象業務支援センターの過去問から印刷し、解答する際には、後で消して、書き込みできるように、フリクションボールペン・蛍光ペンを使用しました。
ⅰ)まず1題分全問を解き、間違った箇所については、知識、考え方、計算方法や、資料の読み取り方を確実に習得することを心がけます。
ⅱ)これが終わったら、もう一回(2回目)、1題分全問を解いてブラッシュアップします。
ⅲ)続いて、もう1度、1題分の問題・資料・解答を両面印刷し、バインダーにファイルします。そして、通勤電車の中でシャーペンと定規を握りしめ、解きます(3回目)。敬愛する直木賞作家の伊予原新さん(東大理学系研究科博士課程修了)の小説に、とにかく「手を動かして」とあり、電車の中でもこれを実践しました。しかし、それでもまだ出来ない問題がかなりあり(老化による記憶力の低下、恐るべしです。)、問題の頭に×や△を付し、解答に赤のフリクションペンでポイントを補記、もう1回(4回目)1題分を解きました。
ⅳ)それでも×や△になった問題は、○になるまで繰り返し解きました。
ⅴ)自宅では、ⅰ)ⅱ)が終わった時点で1題分ずつ遡り、電車の中ではⅲ)ⅳ)を繰り返しました。

結果的には、第63回から遡り、第53回まで5年半分を解くのがやっとでしたが、1問1問にこだわって完璧に理解し、手を動かして繰り返したことで、自信になりました。前回、【演習編】の過去問3年分を完璧に仕上げていたので、実質8年半分と言えるかもしれません。 
時間を計って問題を解いたのは、試験2週間前からで、第53回の実技1と実技2のみです。75分でなく70分でアラーム設定しましたが、いずれも65分で解くことが出来るようになっていました。
以上を実践して実感したのは、問題を見た瞬間に、答えが分かる、あるいは解き方が分かるようになったことです。「え~っと」と思い出したり、考えたりする時間が圧倒的に短くなり、解答時間の短縮につながりました。また、記述問題は、設問が何を求めているのか、すなわち「位置関係」「変化」「状況」なのか等に留意して、素直に、かつ文末を「にある。」「になる。」「である。」等的確に書くことを心がけました。苦手だったエマグラムも、見た瞬間、「この問題、もらった!」と思えるようになりました。


■実技試験について(参考)
・使用した筆記具
  初めのうちは、束のようにたくさんの筆記具を試験会場に持って行きましたが、第64回に持って行ったのは、シャーペン、赤のフリクションペン、オレンジとブルーのフリクション蛍光ペン、消しゴム、定規、三角定規のみです。これで十分でした。
・問題の傾向
  9回も受験したのでよく分かりましたが、出題にも傾向があると思います。したがって、あまり古い問題を解くより、直近の回から、完璧に仕上げていったほうが良いと思います。
 もちろん、基礎知識という点では、古い問題も重要です。


■終わりに
 気象予報士試験の受験勉強を通して実感したのは、学科は独学でも何とかなるが、根っからの文系人間には、実技を独学でマスターするのは至難の業だと言うことでした。また、学生の頃と比べると、自分でも愕然とするくらい記憶力が落ちている上、手が遅くなっており、さらに、試験中は、遠近両用メガネでも資料が読めず、メガネを掛けたり外したりする状況でした。
 そんな状況ですから、合格までに9回のチャレンジを要しましたが、諦めずに続けられたのは、自分の好きなことであったおかげ、そして、続けていれば何とかなるという生来の楽観主義のおかげだと思っています。
ただし、勉強開始から約5年はかかりすぎでした。今、勉強中のみなさん、そしてこれから気象予報士試験にチャレンジしようと考えているみなさんには、最初から、この道のプロの指導を受けられることを、絶対にお勧めします。
その合格の近道こそが「藤田真司の気象予報士塾」です!
藤田先生、本当にありがとうございました。
そして、みなさん、頑張りましょう!
 




M.Kさん(女性・50代・長野県・主婦(不定期にパート))の合格体験記


①一日の勉強量・受験時間の捻出法
毎日2、3時間くらいを目標にやっていました。「このテキストを一冊読み込む」等の小さな目標を立てて、どこまで達成したか記録をつけながら、おおまかな計画を立てて勉強していました。

②最も効果があった勉強法
過去問にまず慣れるようにしましたが、それだけでは、足りませんでした。学科のほうをおろそかにすると、最近の実技試験は合格できないです。「らくらく突破気象予報かんたん合格テキスト」の一般知識。専門知識は、繰り返し読み、章末の練習間題も解き直していました。ほかにも、「気象庁ガイドブック」や気象庁のHPなどで、最新の知識をきちんと覚えるようにしました。
めざてんさんのノットものさし等の考え方やテクニックを取り入れ、また、擾乱等の位置の転写には、トレーシングペーバーでなくフリクションの赤い芯を使ったコンバスで行うなど、時短のテクニックを取り入れました。

③挫折しそうになった時に、立ち直ることができた方法
学科試験が再復活して一発合格を狙っていましたが、また、実技試験で不合格だった時、これから何をすればよいのかと途方にくれました。過去問はやりつくしたし、答えを覚えているし。もうやめようとも思いました。ですが、他社の、合否を知らせてくださいというメールの返信で、「学科二科目免除は有利です。次に頑張ってください」と励ましていただき、前を向き立ち直ることができました

④気象予報士塾の活用法
海なし県なので、テキストの「波浪と潮位」のところは納得するまで繰り返し読み、動画も繰り返し受講しました。
オブションも7回分購入しました。理解が深まったと思います。

ボーナストラックという、テキストよりも前の回の難易度が高く、先生の言う、「骨のある」問題の解説動画5題の解説動画を見て、これができないといけないと思い何度も解き直しをしていました。ですが、それらの問題以外の、『精選問題集』にも、『よくわかる気象学・実技編』でも取り上げられなかった第30回台以降の過去問を、不合格がわかった後時間があったので、紙に印刷して解いいてみました。7割位取れる問題も多かったので、難易度の高い問題の「完全理解」ということにこだわらず、できる問題、落とさないほうが良い問題をきちんと取ることが大切だと思いました。30回台は、『らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト』である程度踏まえて、書かれているようでした。

最後になりましたが、私は8回目の受験での合格です。今回は問題をよく読んで指示通り解答を書くことができたほうだと思います。余った時間での見直しで、飛ばした問題等もいくつか拾いました。
そして、時間がかかりましたが、勉強を合格で終わらせることができました。大変嬉しいです。お世話になり、ありがとうございました。
 




かぼすさん(女性・30代・北海道・公共施設勤務)の合格体験記


【受験歴】
58回 一般× 専門◯ 実技-
59回 一般× 専門免 実技-
60回 一般◯ 専門免 実技×
61回 一般免 専門◯ 実技×
62回 一般免 専門免 実技×
63回 一般◯ 専門免 実技×
64回 一般免 専門◯ 実技◯


●1日で(1週間で)の勉強量
仕事のある日は1~2時間程度
休みの日は4時間程度


●受験勉強の時間の捻出法
仕事の日は帰宅後しかまとまった時間が取れなかったので、仕事の休憩時間も利用して勉強を続けました。休みの日は早朝に起きて朝活勉強もしていました。


●勉強法など
実技は「過去問攻略」あるのみです!
今思えば合格とは程遠かった頃の私は過去問をとにかく闇雲に解いていたように思います。
何度か実技不合格が続き、このままでは一生実技で落ち続けると思ったため、藤田塾への入塾を決意しました。

動画受講をした中で「過去問を解く上で出た不明点は全てクリアにすることが必須である」と改めて痛感したため、藤田塾を利用してからはこの不明点を徹底的になくす努力をしました。

考えているうちに少しでも疑問に思った部分を取りこぼさないように解くときは「◯◯ってどういうこと?」「この問題さっぱり分からない」など、その場で思った疑問や感情を答案用紙にメモ書きして、その後の添削や質問依頼に活用しました。時間をあけて同じ過去問を解いた時にあの時あんなこと考えたな〜と不思議と記憶づけされました。
おそらく誰もやることはないであろう、不思議な勉強法だと思います(笑)
藤田先生には記述の添削や質問など毎日のようにさせてもらっていましたが、スピーディーな返答のおかげで疑問もすぐに解消出来ました。


●挫折しそうになったときに、立ち直ることができた方法
SNS(X)で知り合った気象界隈の皆さんに相談を聞いてもらったり、アドバイスを貰ったり、私には悩みを吐き出す場所があったので挫折することなく合格まで辿り着けました。

あとは野球観戦が趣味なので現地応援に行く時は楽しむことを最優先にしてリフレッシュする時間を設けました。しんどくなった時は息抜きする時間を作ることも大事だと思います。


●最後に
【受験するために前日移動が必要な方へ】
私は試験地から自宅までは遠く、前泊しなければ受験できない場所に住んでいます。そのような状況下で受験する方も多くいらっしゃると思いますので、過ごし方など参考になれば幸いです。

(移動中)
・自分で作った苦手分野をまとめたノートの見直し
・藤田塾の動画視聴
(ホテル)
・気象予報士試験精選問題集を解く
・一般があれば法規分野を一通り目を通す
・実技は藤田塾のテキストを熟読

慣れた場所を離れて既に試験が始まっているかのような緊張感&移動の疲れも出るので、あくまで移動日はサラッと復習する程度で早めの就寝を心がけました。

またホテル選びには注意が必要です!お部屋に勉強出来そうな広い机があるかチェックした方が良いです。(小さな丸机しか無いときがあり、勉強が捗らず失敗しました)

勉強の息抜きがてら試験会場までのルートも事前にチェックしておくのもオススメです。
焦る心配がないのと、移動時間を把握出来るので当日の時間管理がしやすいです!

受験される皆様の合格を心から応援しております。粘り強く頑張ってください!!
 




Lさん(男性・21歳・兵庫県・大学3年)の合格体験記


①受験のきっかけ
子供のころから気象に興味があり、気象予報士になりたいと思っていました。ですが建築系の大学でやりたいことを見つけ、結局気象と関係のない大学に進学しました。それでもやはり子供のころの夢を諦めきれず、気象予報士の資格であればなんとか独学で取れないかと思い、この資格に挑戦しました。


②受験歴
2023年4月 大学入学 試験勉強開始
2024年8月 大学2年 第62回試験 一般・専門合格 実技不合格
(ここで一度モチベーションが途絶え、試験勉強をやめる。第63回試験は未受験。)
2025年4月 大学3年 免除期間が切れる前最後の第64回試験の勉強を再開する。当塾に入学。
2025年8月 第64回試験 実技のみ受験 合格


③受験勉強の進め方
私からは主に実技試験の試験勉強をどのように進めたか書き記すことにします。
私は当塾に入学したのが試験4か月前という直前期だったので、確保できる勉強時間がどうしてもあまり多くはありませんでした。そのため不足する勉強時間を補うべく、勉強の質に特に注意を払って取り組みました。以下に、勉強の質を高めるために行った工夫について列挙します。

・使う参考書は最低限にする
様々な受験対策テキストが世の中に出回っていますが、あまり何冊も同時に見てしまうと効率が悪いので、過去問を解く際に必要な基礎知識は「実技試験対策講座」【準備編】テキストだけを用いました。

・過去問着手はなるべく早くする
基礎知識が身についてきたらすぐ過去問演習に取り掛かりました。基礎知識を完璧にしてから過去問に取り掛かろうとするよりも、過去問に取り組みながら覚えていく方が個人的には記憶が定着しやすいのかなと思います。

・間違えた問題を一番大切にする。
過去問を解き始めると最初は間違いだらけでした。そこで私は「間違いノート」を2つ作りました。
1つ目が「記述問題間違いノート」です。iPadに間違えた問題文と解答をコピペし、おさえておくべき重要なポイントを軽くメモした間違えた問題だけの問題集を作りました。このノートは作る時に時間をかけすぎないように意識しました。iPadなので持ち運びやすく、どこにいても毎日この間違いノートを必ず1周して、間違えた問題と正しい答えをすり合わせていきました。
2つ目の間違いノートが「作図間違いノート」です。私は前線解析、トラフ解析に苦手意識があったので、間違えた問題の作図欄と解答例を同縮尺で表裏印刷した紙のノートを作りました。作図欄の上にトレーシングペーパーを重ねてそこに前線やトラフを作図練習し、作図後は裏面の解答例とトレーシングペーパーを重ねて、答え合わせをするといった使い方で非常に効率的な学習ができました。
この2冊の間違いノートがなければ合格できなかったといっても過言がないほど私の試験勉強で大役立ちしてくれた間違いノートですが、ノートを作って満足してしまうなど、ノート作成自体に時間をかけすぎてしまうと本末転倒になってしまうので、注意が必要です。


④藤田真司の気象予報士塾の活用法
実技試験対策講座のテキストと映像授業は本当に役に立ちました。この問題はどうやって解くべきかなどの独学では身につきにくいノウハウが身に付き、独学時代よりも格段に学習効率が上がったと思います。添削サービスも非常に役に立ちました。過去問を解いていると解答例とガッチリ一致する答案を書けることはほとんどなかったので、こういった際に「この言い回しでも可」や「この着眼点が必要です」といった具体的アドバイスを頂けたことは答案作成力の大幅アップにつながりました。


⑤試験当日に注意したこと
試験開始直後にみんなが一斉に天気図ページを切り離すびりびりタイムがありますが、私は問題文が書いてある方の用紙をびりびりして時間短縮しました。個人的な意見で申し訳ないのですが、天気図ページを切り離してしまうと解答中に高確率で見たいページがどこかに行ってしまいタイムロスになるのではないかと思います。

試験中はなるべく過去問演習の際のやり方を貫くのがおすすめです。コンパスを使うのか使わないのか、色鉛筆はどうするのかなど、過去問演習中にやり方を固定した方が本番もスムーズに解答できると思います。


⑥さいごに
私の気象予報士試験の合格に向けて手厚くサポートして頂いた藤田先生にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
私は気象学に関連しない分野で就職する予定ですが、この勉強期間や資格自体が人生のどこかのタイミングで役に立てればいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。皆様の気象予報士試験合格を心よりお祈りしています。




OSさん(男性・60歳・医療関係)の合格体験記


気象予報士試験の勉強を始めて、10年近くたった。
毎回受験していたわけではないが、15回以上は受験している。
昨年から、藤田真司の気象予報士塾に申し込んだ。
一般の市販のテキストはもうやめることにした。
昨年からは、62回はすべて不合格。63回は一般のみ合格。今回64回は専門、実技合格。これで、すべて合格となった。
毎日少しずつ勉強した。多い時は5時間程度。少ない時は1時間程度。
電車の中では動画を見た。仕事の合間にテキストを見た。
動画見て、テキストを読んだ。このくり返しを5回以上はしたと思う。
分からない内容は、藤田真司の気象予報士塾にメールした。明確な回答を得て納得できた。
動画の不明確なところも質問した。
過去問は、一般、専門は10年分、実技は8年分をくり返しやった。
藤田真司の気象予報士塾に入ってからは過去問を徹底的に繰り返した。おそらく、10回以上は繰り返したと思う。すべての、問題について、声に出して説明できるまでにした。
フリクションペンを多用した。問題を解いたあと、アイロンがけして、消して、また書いた。
試験前に、一般、専門、実技の動画を2倍速ですべて復習した。
試験当日は、藤田真司の気象予報士塾で勉強したことがすべて試験に出た感じをもった。
一生で一番集中したかもしれない。周囲のことはどうでもよくなって、ゾーンに入ったような不思議な感じであった。
実技では、始めから順に解いていったら、スラスラと答えが浮かんできた。時間内にすべての解答が書けて、充実感があった。
これで、気象予報士試験の勉強は終わった。
実技は時間が勝負なので、色々とグッズにもこだわった。
シャープペンはぺんてるのオレンズ→ノックがいらない。
蛍光ペンとボールペンはパイロットのフリクションペン→等値線解析に使用。
ルーペは明かりがつく物→明かりがあるとないとでは見えやすさが全然違う。
気象予報士試験の勉強がなくなったら、暇になってしまい、時間がある時に何していいかわからくなってしまった。
以上です。




Kさん(男性・60代・神奈川県)の合格体験記


【今回の試験について】
9回目の挑戦でやっと受かりました!
今回も絶対不合格だろうと思ってました。
実技1が始まった時点で緊張して手が震えて、まともな字が書けない状態でした。
問題の途中で頭が真っ白になって、知ってるはずのことが浮かんでこないこともありました。
実技2が始まる時には、今回もダメそうだから気楽にやろうと、ちょっと落ちついて受けられました。
といっても何が聞かれているのか良く分からない問題が多かったです。
そんな感じで合格発表の日も夕方になるまで、ハガキが来るはずのことを忘れていました。


【学習時間について】
総学習時間 分かりませんが普通の人よりかなり多かったと思います。
1日の学習時間
かなり、むらがありました。全くしない日もあれば、6時間くらいした日もありました。あまりお薦めできないですね。


【合格までの道のり】
一般 専門 実技
56 合 否 採点なし
57 免除 合 否
58 免除 免除 否
藤田塾 入塾 (実技のみ)
59 合 免除 否
60 免除 合 否
61 免除 免除 否
62 合 免除 否
63 免除 合 否
64 免除 免除 合
受験結果をご覧になれば分かるように、これまで初回の専門以外、学科はすべて合格でした。
全て実技の結果で不合格になっています。
3-5回の挑戦で受かる人が多い中で、なぜ自分は9回受けても、まだ合格していないんだろうと思いました。
合格通知が届くまでは…
私が合格までこんなに時間がかかった原因と、合格にたどり着けた要因をまとめてみました。


【合格までの期間が長くなった要因】
1 学科を恐れた
学科試験が毎回受かったといっても、いつもほぼ合格ギリギリの点数でした。
それで、2回目以降に学科試験を受ける時はこんなふうに思いました。
学科を落としたら実技の採点をしてくれない、だから今度は余裕で学科を通らなければ。
そういう焦りから、学科に力を入れるあまり、実技にかける時間とエネルギーが少なくなってしまいました。
今、振り返ると、一度学科試験に受かっているなら、基礎的な力は付いているはずなので、苦手分野の克服と復習だけで良かったのではと思います。
(専門は最新の情報を気象庁のサイトから確認するのが必須ですが)

2 学習方法を忘れた
藤田先生は過去問はできたところとできなかったところの仕訳だとおっしゃっていました。
ふむふむその通りだなと納得したのですが、過去問をやっていくうちに、その大原則を忘れてしまいました。
ただひたすらに過去問をやって、解説ビデオを見続けるという罠にはまってしまいました。
その結果、何周やっても毎回同じところで同じように間違えることになってしまいました。
間違えたところは2度と間違えない覚悟が必要だったと今は思います。

3 気象が好きだから
これもありがちで、試験とは関係ないところまで掘り下げて調べたことで実技にかける時間が足りなくなったのだと思います。


【合格にたどり着いた要因】
1 諦めなかった
合格に必要なのは正しい学習法と諦めないことだと思います。
私はなぜか必ず合格できるという根拠のない自信がずっとあったので、諦めることは考えませんでした。

2 気象が好きだから
時間がかかった原因と矛盾するようですが、気象が好きなので勉強するのは基本 苦になりませんでした。
諦めなかった理由の1つですね。


【字数について】
今回の試験で、字数がまったく足りない答案が幾つかありました。
こういう場合、0点になるのか、正答要素が1つでもあれば1点くらいもらえるのか分かりません。
どちらにせよ、字数を埋めようとあれこれ考えたり、消したり書いたりしていると時間が足りなくなってしまいます。
ちょっと考えても新たな解答要素が出てこないなら、字数が足りなくても先に進んだ方がいいと思います。


【学習方法】
1 学科試験
以下のテキスト等と過去問を使って独学で学びました。
● 一般知識
主なテキスト かんたん合格テキスト
参考書
よくわかる気象学
気象学のキホンがよ~くわかる本
一般気象学
図解 気象学入門(ブルーバックス)
最後の「図解 気象学入門」は試験対策の本ではありませんが、とても分かりやすく、お薦めです。

● 専門知識
よくわかる気象学 専門知識編
気象庁のサイト
ウェブサイト めざてん

2.実技試験
◎ 藤田塾のテキストを活用
私はノート等はほとんど作らず、代わりに準備編のテキストに自分にとって大切な点を書き込み、自分だけのテキストを作るようにしました。
また、自分が間違えやすい言葉などもまとめて、テキストの開いてるページに書き込んだりしました。例えば
? 相当温位集中帯
◯ 等相当温位線集中帯
といった具合です。
さらに、よくある言い回しもまとめて書き込みました。例えば
『トラフは深まりながら◯◯進し、◯◯側から地上低気圧に接近する。』
あとは応用で、◯◯に方角を入れ、『深まりながら』を省いたり、『接近する』を『追いつく』にしたり、といった方法です。
◎ 過去問の図に書き込み
問題毎の作図、解説、模範解答、問題文等はコピーした図に書き込み、それをファイルしました。


【藤田塾の活用方法】
テキストについては上記の通りです。
2週目まではメールで添削や質問をしました。
添削では、正答の範囲内か、範囲内でないなら、どこがどう間違えているのか、1番知りたいところを教えていただき、助けになりました。
また、聞きなれない単語・表現である、などの指摘もありがたかったです。
実技試験対策には藤田塾が最強だと思います。
ありがとうございました。




Nさん(男性・20代・関東地方・防災コンサルティング業務)の合格体験記


【受験歴】
第63回 一般○ 専門○ 実技×
第64回 実技のみ○  


【学習時間と環境】
平日3時間、休日8時間を目安としました。(これより少ないこともあれば多いこともありました。)
主に平日夜や休日に自習室で学習していました。


【学習法】
・1回目受験時
1回目の受験では学科2科目の合格を目指しました。
まずは講義動画を見ながら紙のテキストで学習しました。動画で話を聞いて、分らなくなったところで手元のテキストを読み、思い付いたことがあれば大きめの付箋に書いてテキストに貼っておきました。
一通り網羅できたところで、学科の過去問対策に移りました。
過去問を解いて間違えた箇所や忘れていた箇所に関するキーワードをPDFテキストで検索し、該当ページの内容を復習しました。特に理解が難しい箇所(エマグラムの話や温度風の話など)については再度講義動画で復習しました。

・2回目受験時
2回目の受験は1回目で合格した学科2科目が免除となり、実技のみの対策に取り組みました。
実技対策も、学科同様、まずは講義動画を見ながら紙のテキストで学習し、その後過去問とPDFテキストで対策を実施しました。
実技試験は過去問の演習量こそ全てと言っても過言ではないです。
題意に沿った答案を書けるようになるまでに演習量を要し、制限時間内に解けるようになるまでにさらに演習量を要します。
藤田先生のおっしゃる通り、過去問で満点が取れるぐらい演習して本番で合格点が取れると思います。(私の場合、過去9年分を5~6周程しました。)
その過程の中で、模範解答で頻出の文章表現のパターンが定着してくると思います。また、誰にも解けないような問題や配点に大きく影響しない問題、確実に解かなくてはならない問題などをある程度判別できるようになると思います。


【藤田塾教材(テキスト、講義動画)について】
テキストは、気象庁などの各種資料や過去問の内容に基づき体系的かつ直感的にまとまっており、内容を全て習得すれば試験合格に十分な知識だと思います。個人的にはこのテキストがあれば、自分で別途ノートを作って要約する必要性は感じませんでした。
講義動画は、特に実技試験の回答の際に求められる思考過程が詳細に解説されており、有用だと感じました。


【自信の維持について】
私は受験を開始した当初から、果たして本当に自分が受かるのだろうか、働きながらだからなぁ、あと何年かかるのだろうか、など色々と不安に思っており、答案の出来に一喜一憂することもよくありました。
「気象予報士になった自分を想像してモチベーションを高めよう」という話も聞きますが、そんなことを考えると気象予報士になれなかった時の自分も同時に想像してしまいダメでした。
挫折しそうになった時の対処法は人それぞれとは思いますが、個人的に以下のことを念頭に置いていました。
・後先を考えず、今日やるべきことを決めてそれに集中して楽しむ。(中々難しいですが)
・どんな結果になったとしても、気象の知識は決して無駄になるものではない。
・分らないことがあればいつでも気象予報士試験の専門家(藤田塾)に聞くことができる。
実技の受験が終わった後、これで合格したという実感は全くありませんでしたが、案外受かっていました。
やるべきことを着実にやれば合格できる試験だと思っています。
藤田先生、ありがとうございました。今後受験される皆さんの目標が達成されることを願っております。




Xさん(50代・消防吏員)の合格体験記


 藤田塾がなければ気象予報士になることは叶いませんでした。心より御礼を申し上げます。
 前回の試験で、万策尽きた私が最後に頼ったのが皆様の体験談でした。あらためて読み直して対策を練って挑んだ結果、完全合格を勝ち取ることができました。諸先輩方の体験談は過去問学習と同じくらい価値があることを再確認した次第です。
 そして、いよいよ私が掲載できる運びとなりました。皆様のアドバイスを熟読した中で、皆様方とは違ったジャンルの体験談を掲載したいと思います。


【調整方法について】
私は若いころに長距離に集中していました。そして、職場の競技にも集中して15年間以上を過ごしていました。受験当日に向けての体調の調整方法には自信があり、それに加えてこの受験で習得した脳と目の調整方法を記載したいと思いまので、参考にしていただけたらと思います。

★脳の調整
脳は疲労すると回転が鈍ります。そして持久力も低下します。
半年間に及ぶ勉強の疲れをとる必要がありました。受験日の1週間前には受験勉強を終了して全く違う分野の動きをします。トレーニング、登山、映画鑑賞など。勉強から離れることを意識しました。受験日前2日のみ、いつも通りの勉強をしました。
  睡眠も回復には欠かせません。前3日にできる限りのハードトレーニングでからだを酷使し、夜は熟睡します。そして前日は睡眠サプリを用いて強制的に熟睡します。当日に新幹線等を使用して試験会場に向かう時もアイマスクをつけて目に光を入れないようにして脳を休めました。

★体の調整
心身が適度に疲労をしていないと十分な睡眠がとれません。
上記と同様に1週間前から調整します。勉強量が低下した分、運動量でそれを補い睡眠をとっていました。
前3日にハードトレーニングをして2日間かけて肉体疲労を取り、当日は体が軽い状態を作りました。

★試験想定
1か月半くらい前から試験当日の時間帯で、かつ図書館などの複数人がいる環境で過去問を実施することにこだわりました。そして、実技試験1と試験2の間では「ブドウ糖」を摂取して集中力を維持しました。
 なお、図書館などで過去問を解き、自宅に帰って採点していました。

★栄養状態
脳、体の栄養状態にはこだわりました。
上記の試験想定勉強の間には、「ブドウ糖2粒」を必ず摂取して栄養補給をしていました。因みに、この栄養摂取により体重が増加や健康診断での指摘はありませんでした。
試験想定、試験当日ともに学科と実技の間にとる昼食はおにぎり+エネルギーゼリーを選びました。いずれも少なめを心がけて脳以外の血流を押さえる心がけをしました(その足りない部分をブドウ糖で補うイメージ)。

★目の調整
 50代ということもあり、視力が著しく低下しています。
目の能力が低下すると作図問題、天気図の読み取り問題に時間を要してしまいます。
せめて実技試験の約3時間だけは明瞭に見えるよう、工夫をしました。入浴中に目を閉じ眼球を回して目周辺の筋肉のストレッチ、近いところと遠いところを交互に凝視し目に関係する筋肉の運動をしました。勉強後は、市販されているサプリを用いて目の回復に努めました。


【最後に】
 この5点を常に心がけて後半の5年間、合格に向けて実施してきました。多少、微調整はしたもののブレはなく、方法としては間違いではいようで受験のコンディションとしては常に良いパフォーマンスを発揮できました。
 最後になりますが、この試験は自分を知るという意味では人生に深みを与えてくれるものでした。今、奮闘している方には決してあきらめず、完遂の向こうには大きな感動が待っているということを申し添えて締めたいと思います。

重ねて塾長をはじめとして諸先輩方に感謝を申し上げます。




Hさん(男性・65歳・西日本・食品飲料メーカー定年退職⇒地元商社就職)の合格体験記


【受験回数・動機・勉強時間】
受験回数10回。
製品の売れ行きや物流に、天気・気象の情報は不可欠で、防災にも興味があった。登山専門店では、「山の天気」などの講義に参加した。気象の知識も得たかったため、気象予報士を目指した。
 勉強時間は、朝の90分(4時起床/4時30分~6時00分)。出張中のホテルでも机に向かった。休日はこれに加え2~6時間だが、時間は様々だった。朝の90分は、この5年間ほぼ実行した。


【藤田気象予報士塾/実技試験対策講座】
 藤田先生へのメールは40通、回答wordは33本。1本あたり5~10問の添削をお願いしていたので、添削問題数は300前後になった。wordの見出しでタイトル検索し、テキストと合わせて、過去問を繰り返した。学科では、藤田先生の解答速報解説をwordに取込み、印刷して使用した。この解説は、答までの道筋がシンプルで、【類題】にもさかのぼり、類似点を確認して学習を進めた。


【モチベーション】
 日ごろから、気持ちの切り替えを意識しています。これは、長い間のサラリーマン生活で身についた事かもしれません。この5年間はコロナ禍もあり、役職定年、転勤、定年退職、就職、加齢による体調変化など、60代なりのイベントやストレスがありましたが、ランニングやジム、温泉/サウナ、登山などで、環境変化への対応とモチベーションを維持しました。
 気象予報士試験では、不合格の都度、新しく発刊されたテキスト・問題集に買い替え、リスタートした。


【実技について】
 私は、理解している知識も、引き出して回答するまでに時間がかかる傾向があった。過去の試験で、時間内に解答用紙が埋まっていたのは、題意の理解が不十分のまま、答えを書き始めていたからあり、これを改めないと合格は永遠にないと思った。以下は63回で不合格のあと、特に重点的に行った取り組みです。

対策1:答えまでの手順を固めた。迷わないようにした。
苦手な類似する過去問は、類似問題だけをノートにまとめ、集中して取り組む時間を作った。「計算問題」「鉛直断面図の読み取り」「トラフと低気圧の関係」「水の相変化」など。「作図」は前線、シアーライン、補助等圧線、経路などに分けて手順を固めた。よくあるトラップ(罠)もまとめた。

対策2:緯度、経度を覚えた。距離換算できるようにした。
130°線や140°線などの南北間を、ディバイダーで0.1°刻みで2点間を測り、距離換算した。読み取りミスや計算間違いが多かったため、距離の算出にものさしを使用して計算することは取りやめた。緯度、経度を直接問う問題や、距離、速度計算、気圧/気温変化量、通過時刻などに応用し、1ノット単位を求める問題もこの方法で対応した(正答の範囲に入るよう過去問を繰り返した)。
@覚えた地点(天気図イラストの緯度、経度)
・九州大隅半島南端:北緯31° ・長崎大村湾のくびれ付近:北緯33°
・関門海峡:北緯34°東経131°・朝鮮半島東の出っ張り:北緯36°
・佐多岬付近:北緯34°東経132° ・愛媛県今治の北への出っ張り:東経133°
・香川県高松の北への出っ張り:東経134°・淡路島:北緯35°東経135°
・能登半島東と富山湾:北緯37°東経137°・佐渡のくびれ:北緯38°
・房総半島南端:北緯35°東経140°・・北海道、サハリン、台湾付近も特徴的な地形は覚えた。

対策3:天気図の右端のスペースに、天気図番号と、予想図の時間を赤字でメモをした。
過去の合格体験記にも同様の記載があったが、本当に良い方法だった。
このメモには試験開始直後に40秒ほどかかり、周りの受験者が解答し始めて焦りも出るが、気にしないで進めた。この焦りや周りの雰囲気も想定して、普段から練習を行っていた。
*64回実1でメモしたのは以下の通り。
(P7~16:試験問題の右上のページ数 ・数字:図の番号 ・地:地形図 ・h:時間)
・P7:1,2  ・P8:3  ・P9:4,5地  ・P10:6,12h  ・P11:7,12h
・P12:8、24h ・P13:9、24h ・P14:10 ・P15:11、12 ・P16:13

@メモ対策が良かった理由、進め方
64回実1問3、(2)①の問題は、「図5~7によると・・・」で問題文が続きます。
天気図を、トランプのカードをスライドさせるように少しずらすと、赤字のメモが現れ「5地・6/12h・7/12h」が確認できます。(意味:図5/地形図、図6/12時間予想図、図7/12時間予想図)
この時点で「地形的なこと」「2枚の12時間予想図で何かを問うている」と予測でき、あとは、題意に沿って解答を進めた。
過去問では、さらに多くの図を指示するケースもあるが、問うてくることはシンプルに感じた。指示された図を使ったという証を、題意に沿って、文章がぎこちなくても答案に記載した。天気図用紙も整理され、結果として、クリップでまとめる必要がなくなった。


【追記】
 わかったような事を記載しましたが、64回の自己採点は、実技1は80%、実技2は50%です。最近は実技のどちらかは難解な問題が多いと思います。実技1が終わった時点で、実技2は「難解だろうな」「捨てる問題も必要」という気持ちの準備が出来ていました(事実、捨てた問題あり)。難解な問題での加点は難しく、基本問題で着実に解答できる事が重要で、実技2の難しさが論点ではなく、実技1で勝負がついていたと思います。結局は、過去問しかないのだと改めて気づかされました。


【謝辞】
 藤田先生の、私の添削数は300問近くなり、丁寧に解答いただき、大変感謝しております。
また、藤田塾には、本気で資格を目指す方が多いように感じており、私自身も、「合格」で卒塾したい思いは強かったと思います。多くの塾生が合格を勝ち取られるよう、祈念しております。
短い間でしたが、ご指導、大変ありがとうございました。


【参考】
#試験会場(机の上は極力シンプルにした)
・解答時は、シャープペンシル(B/0.7mm)1本のみ。作図塗りつぶし用、鉛筆1本(B)。
 今までは、赤、青色鉛筆や蛍光ペンなど使ったりしたが、すべて排除した。
・フリクションペン(赤字0.5mm) 1本:天気図メモ用として使用した。
・定規は、15cm1本(イカリボシRSR-15)と三角定規(60°がある方)
・ディバイダー(ステッドラー社) ・消しゴム/事務製図用FOAM ERASER(パイロット)
・腕時計 ・コンパス(準備したが、64回実技では未使用)。
「中心から300Kmの範囲において・・」のような問題は、今までは、コンパスで円を描いていたが取りやめた。過去問を検証した結果、範囲は「300海里、300Km、500Km」だけでした。指示された範囲をまるっと描けば良いだけです(円を描く練習もした)。
・クリップ類(排除/留めて整理する時間すらおしい)

#自宅勉強用として
・DXトレーシングペーパーN/B5サイズ/No.TN-75(オストリッチダイヤ)
 ただし、64回実技では、トレーシングペーパーは使用しなかった。

#藤田気象予報士塾以外でのテキスト&ネット
・読んでスッキリ気象予報士合格テキスト(ナツメ社)/初版、第2版
・気象予報士試験精選問題集(成山堂書店)/2021年、2022年、2024年
・読んでスッキリ!解いてスッキリ!気象予報士実技試験合格テキスト&問題集(ナツメ社)/初版
・ユーキャンの気象予報士これだけ!一問一答&要点まとめ(ユーキャン学び出版)/第3版、4版
・気象予報士/瀬戸信行の「てるてる風雲録」実技考察編
・(番外)テレビ、ラジオの天気解説は、実技に出ると思って聞いていた

以上




αさん(男性・17歳・神奈川県・私立高校2年)の合格体験記


1.受験したきっかけ
私は物心ついた頃から天気に興味があり、小学校3年生頃から気象予報士になりたいと思っていました。中学に入り一般知識の参考書を少しずつ読み始めましたが、なかなかまとまった勉強時間が取れませんでした。しかし高校に上がり気象予報士試験に挑戦したいと思うようになり、応募締切間際で第62回の受験を決め、本格的に勉強を始めました。


2.受験歴
第62回 一般○(12点)専門○(12点)実技×
第63回 一般免 専門免 実技×
ーーーーーーーーー藤田塾入塾ーーーーーーーーー
第64回 一般免 専門免 実技○


3.勉強法
使用したテキスト
◎イラスト図解よくわかる気象学
○気象予報士試験精選問題集
○読んでスッキリ!気象予報士試験合格テキスト
△図解入門最新気象学のキホンがよ〜くわかる本
(◎:メインで使用 ○:補助的に使用 △:あまり使用せず)

【学科】
「イラスト図解よくわかる気象学」をメインで使用し勉強しました。とても分かりやすかったので、闇雲に丸暗記するのではなく理論を理解することに重点を置くことができました。また時間の無駄にもなるのでノートにはまとめず参考書を何度も読み直しました。また特に専門知識は試験の約1ヶ月半前から勉強を開始したため大変でしたし、うろ覚えな箇所もありました。しかしベースとなる理論をしっかり理解できていた部分は、うろ覚えだったとしても試験中に理論をよく考えて思い出すことで正答に導くことができました。

【実技】
第63回
こちらも「イラスト図解よくわかる気象学」を使用しました。しかし夏休みを活用できた第62回の時のようにはいかず、学校や部活で忙しくて思うように勉強ができませんでした。本番の約2週間前から本格的に勉強を開始し1週間前から過去問を5回分解きました。一度や二度7割ほどの点を取れたものの、経験や慣れが不足しており合格には届きませんでした。

第64回
本番の約2ヶ月前、受験申請を出した頃に母の勧めもあり、短期間での合格を目指すには独学では難しいと考え藤田塾に入塾しました。夏休みに入って第63回の試験以降中断していた勉強を再開し、本番の約1ヶ月前から本格的に取り組みました。自宅だけでなく部活の合宿と学校外の合宿の行き帰りのバスでも藤田先生の映像授業を視聴し、再度理論や解法テクニックを理解し直しました。また本番のある週は極力予定を入れないようにし、映像授業の見直しとともに過去問を約10回分解き進めました。設問のストーリー性や記述の言い回しを掴めるようになり、比較的安定して高得点を取れるようになりました。


4.アドバイス
☆実技は添削を受けるべし
→実は私は藤田先生から添削を受けることはありませんでした。受講開始が遅かったためでもありますし、どうしても自分では解決できない場合だけ添削してもらおうと考えていたところ、本番の4日ほど前に添削締切となってしまったためでもあります。後になって他の合格者の体験記を読んで、記述答案を全て添削してもらっていた方もいたことを知りました。合格できたから良かったものの、添削を受けていればより深い理解につながったかもしれないと今になって感じています。


5.最後に
受講期間が短く、また学業や部活動との両立で思うように勉強時間を確保できない中でも合格することができたのは、藤田先生の分かりやすい映像授業と、精度の高いテキストのおかげだと感じております。ありがとうございました。




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