平成22年度第2回試験(第35回試験)で合格された方の合格体験記
平成22年度第2回試験(第35回試験)では、当塾から10名様の合格者が生まれました。 ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。
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■Bさんの合格体験記 (男性・29歳・損害保険会社勤務・第35回気象予報士試験合格) 3月11日(金)午前10時5分、気象業務支援センターの掲示板で自分の名前を確認した。 言葉で言い尽くせないほど、嬉しかった。と同時に、受験からの解放感でいっぱいだった。 1.なぜ受験したのか(きっかけ) プライベートでは、サーフィンやスキー、仕事では天候デリバティブを取扱うこともあり、気象に興味を持ち始めた。 また、会社の先輩で、気象予報士がいたということも受験するきっかけになりました。 2. 合格までの道のり 11回かかりました。もっと藤田塾に早く入会していれば・・・
3.勉強時間 ・平日・・・毎朝4時半起床、1時間半程度過去問題演習を中心に学習。 通勤の1時間程度は暗記ものに学習。 ※夜は、基本的に勉強しませんでした。朝勉をおすすめします。 ・週末・・・過去問題演習を中心に10時間程度学習。 ※午後から家族サービスすると決め、メリハリをつけて勉強していました。 4.合格にかかせないこと 藤田先生がよくお話しているとおり、気象予報士の合格にかかせないのは、過去問演習+添削(質問)だと思います。 藤田塾受講後は、何度も何度も解答用紙をコピーするなどして繰り返し復習を行いました。(おそらく10回以上は・・・) それだけでは合格はできませんでした。 繰り返し過去問を演習すれば合格できると考えていたため、藤田先生の添削はあまり受けていませんでした。 昨年夏以降、他社の通信講座で添削を受けて初めて、なぜ自分が合格しないのかがわかりはじめました。 人に解答を見てもらうことで、解答すべきキーワード、題意や表現の仕方など解答に必要な知識が身に付くのだと思います。 藤田先生の講座を受験当初から受講し、添削を受けていればもっと早く合格できたと思います。 これから受講される皆さまは、藤田先生のわかりやすい講義、丁寧な添削指導を受けてぜひ合格を勝ち取ってください。 5.よく使用した書籍など ・「一般気象学 小倉義光著」 東京大学出版会 ・「よくわかる気象学 中島俊夫著」 ナツメ社 ・「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト」(学科一般知識編)技術評論社 ・「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト」(学科専門知識編)技術評論社 ・「気象予報士試験 大気の熱力学・力学徹底攻略」ナツメ社 ・「真壁京子の数式攻略合格ノート」週刊住宅新聞社 ・「気象予報士試験 速習テキスト 実技編」 オーム社 ・「気象予報士試験模範解答と解説」東京堂出版 ・「気象予報士試験 解答例と解説」タイロス 6. 最後に 4年半と長丁場となってしまいましたが、この間ずっと勉強を続けてこれたのも、藤田先生のおかげです。 平日毎日朝と昼に配信される予報士試験対策講座、月2回程度のメールマガジンにより、モチベーションを維持することができました。 今まで本当にありがとうございました。貴塾の益々のご発展をお祈り申し上げます。 |
■T.Oさんの合格体験記 (男性・45歳・公務員・京都府・第35回気象予報士試験合格) 1.受験を志したきっかけ 私は、森林インストラクターという資格を活かして、一般の皆さんを山や森に案内するということをボランティアで行っているのですが、一昨年に発生した北海道トムラウシでの山岳遭難事故を受け、山岳地での気象、特に高層気象の読み方を勉強しなければという思いから、受験を志しました。 直接のきっかけは今書いたとおりですが、間接的には、中学生の頃からラジオ放送の天気図作成を趣味としていたこと、祖父が町の天気予報おじさんを昭和の初めの頃にやっていて、その遺伝子が気象予報士に向かわせたのかもしれません。 2.合格までの道のり (1)第33回 一般 ○ 専門 ○ 実技 × 勉強を開始したのは第32回試験の2ヶ月前で、 2ヶ月間の独学の勉強で受験をするのは無謀と判断し、第33回試験から受験しました。 ほとんどの資格試験は独学でやってきたので、気象予報士試験もいけるだろうと安易に考え、市販の参考書を2~3冊と藤田塾で使われている実技対策の問題集(まだ藤田塾にはお世話になっていません)で受験準備をしました。 結果は、一般と専門で合格することができたのですが、比較的簡単といわれた33回の実技試験で惨憺たる結果だったので、独学では無理と判断し、どこかの塾等に通って勉強することにしました。 (2)第34回 一般 免 専門 免 実技 × 学科が2回免除になるので、実技対策1本に絞って、 試験会場の帰りの道々にもらったチラシを頼りに様々な塾や講座を検討した結果、比較的安価なこと、通信教育型でも通学型とほぼ同じ講義が受けられること、受講後2回以内に合格すれば合格お祝い金が出ることなどに惹かれ、藤田塾の門をたたきました。 既に通学型の実技講座は締め切られていましたので、通信型で受講しました。 毎週土曜日に教材が届くので、必ず土日のうちにDVDを見て勉強する習慣がつき、また、不明な点はどんどんメール等で質問して良いとのことで、80回近くメールのやり取りをし、詳しく説明いただきました。 藤田先生から、少なくとも過去7~8年分の過去問題演習を3回転行いなさいとの助言もあり、きっちり3回転仕上げて試験に臨みましたが、イージーミスを連発して合格には至りませんでした。 ただ、試験問題を解くスピードは格段に早くなったように思います。 (3)第35回 一般 免 専門 免 実技 ○ 合格 既に過去問題は3回転やっているので、イージーミスを少なくするための基本への立ち返りと、気象予報士試験の模範解答にある独特な言い回しを体得しなければならないと言う反省に立ち(それまでは、自分なりの表現をすることにこだわっていました)、7~8年分の記述回答を丸写しし、問題と解答例のパターンを分析することにほぼ費やしました。 穴埋め問題のイージーミスは相変わらずあったのですが、おそらく記述問題で点数が稼げたのか、一般と専門の免除期間中に合格することができました。 ただ、試験終了後の次の日から、一般・専門の学科試験の勉強を再開していたのは言うまでもありません。 3.一日の勉強時間 平日:通勤電車の中で3時間(片道1時間半、座り続けることができる環境だったので。但し、よく寝ていました。)、仕事の始業前15分、昼休み30分、帰宅後夜就寝前30分程度。35回試験に向けての勉強中には5分暇があれば単語帳をめくっていました。 休日:1時間~2時間、DVD講座受講中は3時間程度 4.塾の活用方法 既に2の項目でも一部述べましたが、補足をすると、使用する参考書以外のプリントでA4で100枚程度、メールでの質問と解説のプリントアウトしたもので120枚程度と、A4のバインダーファイルが2冊パンパンに膨らみました。 わからないこと、うやむやになっていること、勘違いしていることなど親切丁寧に説明いただけるので、参考書以上に役立ち、今でも私の宝物になっています。 5.試験会場について 私が受験した会場では、冬は暖房が効きすぎ、夏は冷房が効かず、いずれも頭がボウッとして集中力を保つのに大変でした。暑さ対策が必要だと思います。 あと、皆さん実技試験は図表をまず切り離されるようですが、私も2回目の受験まではそうしていましたが、3回目の受験時はやめました。 理由は、普段の勉強時に切り離した状態で勉強していないこと、切り離したところで、ペーパークリップ程度ではうまくとまらないこと、及び切り離している時間で穴埋めの3~4問はできることです。 6.最後に 私は今まで合格した資格試験のいずれもそうですが、いかに試験に対して本気になれるかが合否の別れになっていたように思います。 毎回本気のつもりですが、振り返ってみると、3回目の今回は寸暇を惜しんで勉強していたように思います。 実技講座受講後も引き続きご指導いただいた藤田先生に御礼申し上げます。 |
■T.K.さんの合格体験記 (男性・37歳・教員(数学)・第35回気象予報士試験合格) はじめに 私がとった勉強法などについて書いていきますので、様々なタイプの方がいらっしゃる中での一例として読んでいただけたらと思います。 合格までの道のり 私が気象予報士を目指したきっかけは興味です。また、資格取得を日常の趣味としていることもあり、合格率の低さを恐れつつも受験を決めました。その後、次のように5回受験して合格しました。 ・21年1月 1回目受験(第31回) 学科一般合(予想14/15)、学科専門合(予想14/15)、実技否 ・21年8月 2回目受験(第32回) 実技否 ・22年1月 3回目受験(第33回) 実技否 ・22年8月 4回目受験(第34回) 学科一般合(予想12/15)、学科専門合(予想13/15)、実技否 ・22年9月 藤田真司の気象予報士塾に入塾 第12期実技試験対策講座受講開始 ・23年1月 5回目受験(第35回) 実技合 勉強時間 4回目受験まで、試験直前の1~2週間だけ、3~5時間/日、あわせても200時間程度の勉強時間で、不合格でも自業自得と言えました。ただ、元々気象に興味はあったため、受験することにした時点で専門知識はなかったものの、一般知識ではすでに知っていたことが多くありました。また、いわゆる理系で数学と物理は得意なため、その関連の問題では苦労せずに済み、運が重なって学科試験だけは早めに合格できていました。 しかし、自業自得とは言え実技試験になかなか合格できず、4回目受験後すぐに「藤田真司の気象予報士塾」に入塾し、5回目受験までの150日間で250時間程度の勉強時間をとりました。内訳は、講義視聴で50時間、講義プリントの復習で20時間、指定の教科書を読むことで30時間、実技試験過去問題(講義で扱われる問題を事前に解くこと・講義で扱われない問題で自習すること・藤田先生に質問すること)で100時間、学科試験の復習で50時間程でした。 勉強法(学科試験) 一般向けの気象の入門書や、気象予報士試験対策の教科書を読んで自習することが中心でした。気象の入門書はきれいな図や写真が入ったものが多く、興味で勉強するには良いと思い、私は8冊ほど読みました。ただし、気象予報士試験用の教材を初めから使う方が、合格するためには近道だろうと感じました。 気象予報士試験対策の教科書は、受験するたびに通読していました。気象予報士試験は類題ばかり出題される甘い作りではなく、系統立てて勉強しないで過去問題を解こうとするだけでは合格点が取れるようになれないと思ったからです。(もちろん、試しに解くのは良いと思います。)資格試験合格のためには1冊の教科書をじっくり読むことが効率的だとよく聞きますし、私もそれには納得していますが、興味で勉強していたため欲を出して7冊ほどを浅く読んでいました。 学科試験過去問題は、教科書についている練習問題以外では、1回目受験までに2回分、その後受験するたびにほぼ1回分ずつを解いていました。もちろん十分な練習量とは言えず、私が1回目の受験で学科試験に合格していたのは、運の影響がありました。そのため、学科試験免除の権利を失った4回目ではもちろん、実技試験だけを受験すればよかった2回目、3回目でさえ、学科試験用の教材による勉強を進めざるを得ず、実技試験の勉強にほとんど回れていませんでした。 勉強法(実技試験) 実技試験不合格が重なり、「藤田真司の気象予報士塾」の第12期実技試験対策講座を通信型で受講しました。私独自の勉強法はなく、入塾後は藤田先生の指示通りに実技試験合格に必要な勉強を進めようとしました。 講義が基礎編(単元別解説)の時期には、予習なしで講義を聞いていました。通信型なのでいつでも自由に聞き直せるわけですが、わからなくなった時の聞き直しはすぐにして、以後の復習は講義プリントを見直すだけで済むようにしていました。指定の教科書も復習用に読みました。 講義が実践編(過去問題解説)の時期には、自分が一度解いてから講義を聞くようにしました。その後講義を聞けば、ほとんどの疑問点が解決されると思います。これでも疑問点が残ってしまえば、藤田先生に質問をしました。私の場合は電子メールで10回(本試験までには8回)でした。レベルなど気にせずに質問して良いと藤田先生は言われていますが、一応自分の力での最善の質問をしようと心掛けました。回答を頂くのが面白くなって印象に残り、また、些細な質問をしたなと後で思って印象に残り、技量として定着したと感じました。 ところが、実技試験対策講座の講義が20回のところ私は本試験までに18回しか視聴できず、34回実技試験解説講座も視聴しきれず、過去問題30題の目安に対しても私は22題と、やり残しが出てしまいました。それを悔やみながら本試験に臨んだのですが、後日の藤田先生のコメントで、過去問題を細かく検討して納得するようにしていたので、練習量の不足を補えたのだろうとのことでした。結局、視聴できなかった分は本試験後に視聴しました。 実技試験の落とし穴 気象予報士試験は実技試験が大きな壁であると聞きますが、上記のように、私もその壁がなかなか破れなかった者のうちの一人です。はじめのうちは「実技試験と呼びはするが、結局は筆記試験の形式だから、主に知識で解答できるはずである」と想像していました。また、学科試験合格レベルから新たに学ぶべき項目は少なく見え、3回目の受験の頃には、そろそろ合格点が取れてもおかしくないと誤解していました。しかし、勉強を進めていくうちに、知識だけがついても技量として身についていないと合格点がなかなか取れないとわかってきました。 例えば、前線の定義を知っているだけで全ての前線を機械的に描けるわけではないため、定義の曖昧さを受け入れて「様々な事例に対して現実的な手法をとれる技量を身につける」という目的を持つようになりました。もちろん前線は一例に過ぎず、様々な手法のトレーニングを、実技試験対策講座を軸とした藤田先生の勧める勉強法を通じて行うことができました。このあたりは学科試験の計算問題と違って、元々数学や物理が得意であっても苦手であっても、短時間で勉強を済ませることはできず、理系の人にも実技試験対策講座を軸にして技量を身につけるのが有意義であると思いました。 [番外]天気検定 私は、次のように天気検定の受検をしていました。 ・21年6月 天気検定2級合 ・21年12月 天気検定天気図級否・天気検定1級合 ・22年6月 天気検定天気図級否 もちろん、気象予報士を目指す意味では、気象予報士試験用の勉強を続ける方が近道と思います。しかし、単に気象に興味があるという理由で勉強している場合や、気象予報士試験合格までは道のりが長過ぎるので、途中に身近な目標を作りたいという場合には、この天気検定を受検するのがおもしろいと思います。ただ、知名度が低く受検者数も少ないようで、次回の日程が決まらない状態が続いているのが難点です。1~4級と、気象通報を聞いて天気図を描く天気図級という級があります。範囲が広く気象に関係することなら何でも出題されるところが大変ですが、1級でも気象予報士試験よりは難易度が低いと思います。私は合格点の低さに助けられ運良く1級に合格しましたが、天気図級に不合格したままです。気象通報を聞いて天気図を描くことができない気象予報士がいるとなっては、実際に活躍している気象予報士に申し訳ない気がしたので、練習しておこうと思います。 おわりに 藤田先生の丁寧な指導のおかげで、私の気象予報士試験の勉強の意欲が保たれ、合格することができました。また、私自身も教員で講義をする立場であり、純然たる講義を続けるスタイルにも賛同しているので、その点でも参考にさせていただきました。 「藤田真司の気象予報士塾」で努力されている方々がこれからも多数合格されることをお祈りいたします。 |