平成19年度第1回・第2回試験(第28回・第29回試験)で合格された方の合格体験記
平成19年度の試験で合格された方がご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。 受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。 なお、合格体験記に登場する肩書き・ご年齢などは、全てご執筆当時のものです。ご了承下さい。
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■M.Nさんの合格体験記 (男性・42歳・銀行員・第28回気象予報士試験合格) 2007年10月5日は第28回気象予報士試験合格発表の日。 この日は朝から緊張し、職場のパソコンで結果を知るまでは仕事が手につかない状態でした。 昼休憩からデスクに戻り、気象業務支援センターのHPにアクセスすると、合格者発表の文字が。 恐る恐る開けてみると、そこには自分の受験番号が・・・「ありました!」。 念のため自宅の妻に確認したところ、合格証明書が間違いなく届いており、そこでやっと「合格したんやなぁ」と実感できました。 1.合格までの道のり 2006年8月第26回試験:学科(一般)合格 2007年1月第27回試験:学科(専門)合格 2007年8月第28回試験:実技合格 上記の通り、合格まで受験3回、2005年12月の勉強開始から約1年9ヶ月を費やしました。 はじめての受験では、某大手通信教育を受講し無謀にも一発合格を目指していました。 しかしながら、勉強を進めていくうちに「これは一発ではとても無理だ」と感じ、とりあえず学科合格を目標にしました。 試験の際にはろくに勉強していなかった実技も雰囲気を味わうため、だめもとで受験しましたが、やはり半分も満足に解答できず全く歯が立ちませんでした。 結局、1度目は一般知識のみの合格となりましたが、これがなければその時点で諦めていたかもしれません。 2度目の受験に向けては、1度目の受験時に専門知識の勉強もかなりやったという自負がありましたので、某実技試験専門の通信講座を受講し実技中心に勉強しました。 ところが、試験日が近づいてきた2006年末ごろに専門知識の過去問を解いてみたところ、「かなりの部分を忘れてしまっており、満足な点が取れない。」ということに気づき、それからは専門知識の復習に時間を割かざるを得なくなり、実技の勉強が中途半端となってしまいました。 結果は実技不合格。しかし、ここで最低限専門知識をクリアできたことで次につながりました。 そして3度目の受験へ向けて、実技一本で準備ができる状況ができたわけですが、今回はできれば疑問点をすぐに解決できる通学型が良いと考え、インターネットで探していたところ、この藤田真司の気象予報士塾にたどり着きました。 「講師は元キャスター、受講料もリーズナブル」に興味を持ち、直接塾長に会って説明を聞き、「この人は私のニーズに応えてくれそうだ」と思い受講を決めました。 そして約5ヶ月間20回の授業を通じて、自分のレベルの確認、不明点の即解決ができ、最終的には実技の高い壁を乗り越える事ができました。 2.受験を振り返って 私が気象予報士受験を決意したのはほんの興味本位に過ぎず、この資格を使って何かやってやろうなどという考えは露ほどもありませんでした。 また、どうせやるなら出来るだけ現在の仕事から離れたことを勉強したいということもありました(普通は逆でしょうか?)。 もしかしたら、学生時代に全然勉強をしなかった反動かもしれません。特に物理や地学は苦手でしたし。ですから、勉強することもそのために時間を捻出することにも全く苦になりませんでした。 私の延べ勉強時間に関してですが、2005年12月から2007年8月まで1年9ヶ月(約600日)、 1,000時間超といったところだと思います。こうして数字にしてみると「ようやったなぁ。」と改めて思います。 特に実技に関しては藤田塾に通学し始めてから5ヶ月で、授業の40時間を含め延べ400時間を超える時間を費やしました。 時間の捻出については、仕事柄夜遅くなることもあるため朝の時間を有効に使うことを考えました。 平日は、まず4時半に起床し、しっかり目を覚まして5時から6時までの1時間机に向かい、早めの座れる電車に乗って30分、会社近くの喫茶店で30分。これで出勤前に2時間確保できました。 それから、私の仕事は営業ですので、テキストを常に持ち歩き、移動のちょっとした時間や昼休みなどのこま切れ時間を利用しました。 これで仕事はもちろん、趣味や家庭生活を犠牲にすることなく、平日3時間を捻出できました。 休日も基本的には午前中勉強し、午後はフリーとしていました。 実技の勉強は、数多くの問題を実際に手を動かして解きまくる。これしかないと思います。 私は3度目の受験の際、4月から7月の間に授業での問題を含めて過去問7年分30問を3回づつやりました。 1回目は時間がかかっても解答を見ずに最後まで解く。2回目は時間を意識して。 3回目は60分以内に満点の解答を書くことを意識して取り組みました。 ここで注意が必要なのは、模範解答を丸暗記しないということです。 それは、問題を正しく理解し、問われたことに対してキーワードがきちんと網羅されていれば、多少表現の仕方が違っても良いということだからです。 そうしているうちに、繰り返し出てくる問題、最近の出題傾向などが自然に見えてきました。 そこまで来て、やっと合格の二文字が見えてきた感じがします。 3.受験生の皆様へ 気象予報士試験は、個人差はあるかもしれませんが、ちょっとやそっとの勉強で合格できるほど易しいものではありません。 しかし、地道にコツコツやれば誰でも合格できる試験であるとも言えると思います。 また、何も机に向かうだけが勉強じゃないと思います。 時には気象庁のHPで天気図や解析図を見て自分なりのコメントを考えたり、天気予報の解説(NHKの夜9時台がお薦め)を見たり、予報を意識して雲を眺めて雲形を考えたり、風向と雲の流れを確認したり。 これも勉強の一環と思い、息抜きがてらにやっていました。皆さんも余裕があればやってみてください。 それと、早起きは騙されたと思って一度是非トライしてみてください。 最初の一週間はつらいかもしれませんが、早朝は何より脳も新鮮ですし、静かで集中できます。 朝の1時間は夜の3時間に匹敵すると何かで読んだこともあります。 一日が24時間であることは誰に対しても平等ですが、ちょっとした工夫によって人より長く使えるような、 何となく得をした気分になれると思います。 気象予報士試験の合格率は5%前後というのは事実ですが、受験生の中には最初の私がそうだったように準備不足の人が数多く含まれていると思います。 ですから臆することなく、ご自分に合った方法で、「自分はこれだけやったんだから」という充分な準備と自信をもって本番に臨むことができれば絶対に大丈夫だと思います。 藤田塾では、受講生のレベルに合わせて塾長が適切なアドバイスをしてくれます。 そのアドバイスを愚直に実行できれば必ず良い結果が出ると思います。要は自分がやるか、やらないかです。 誰に頼まれたわけでもなく、自分の興味のあることを自発的に勉強するわけですが、せっかく貴重なお金と時間をかけるわけですから、できるだけ短期間に効果をあげてほしいと思います。 そのために塾長を使い倒す。受講前には必ず問題を解いて疑問点を明確にし、解かるまで質問し倒す。 とにかく、解からないことに起因するストレスを溜めない。受講に際してはこれが一番大切だと思います。 4.授業のテキスト・過去問題集以外で使用した参考書等 ・学研まんが天気のひみつ 学研 ・よくわかる気象学 ナツメ社 ・百万人の天気教室 成山堂書店 ・お天気の科学 森北出版 ・一般気象学 東京大学出版会 ・真壁京子の気象予報士試験数式攻略合格ノート 週間住宅新聞社 ・気象予報のための天気図のみかた 東京堂出版 ・最新天気予報の技術 東京堂出版 5.おわりに 試験の合格は単に免許を取得したということだけで、試験用の勉強は卒業したということに過ぎません。 このまま勉強を止めてしまってはペーパー予報士へまっしぐらということになってしまいますので、今後は日常の気象は勿論ですが、地球温暖化や異常気象、防災対策に関してなど興味のある分野の勉強を通じて、日々研鑽を積んで行きたいと思います。 そして、将来的には小さな子供にお天気のことを教えてあげられるボランティア活動などができたら楽しいだろうな、などと思っています。 最後に、今後藤田塾から益々多くの合格者が輩出される事を心よりお祈り申し上げます。 |