藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

平成27年度第1回試験(第44回試験)で合格された方の合格体験記

平成27年度第1回試験(第44回試験)では、当塾から5名様の合格者が生まれました。
ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。


■T.S.さん(66歳・男性・京都府)
■M.Yさん(男性・39歳・会社員・千葉県)
■A.M.さん(女性・大学生・21 歳・京都府)
■Aさん(36歳・男性・会社員・神奈川県) 


■T.S.さんの合格体験記
(66歳・男性・京都府・第44回気象予報士試験合格)

① 受験経過
過去の合格者の皆さんのほとんどが2年~3年以内で合格されているみたいですので、少々恥ずかしいのですが下表が私の悪戦苦闘の経過です。まーこれぐらい長期間粘ればどうにかなることの参考になればと思い公表することにしました。なお、記録はしていませんでしたが、第30回の受験以前にも何回か飛び飛びに学科のみ試しに受験して一般・専門ともに敗退しています。
回数 年度  一般 専門 実技
 第30回 平成20年度第1回  × 受験せず
 第33回 平成21年度第2回  受験せず
第34回 平成22年度第1回  免除 免除 ×
第35回 平成22年度第2回  免除 免除 ×
第36回 平成23年度第1回  × ----
第37回 平成23年度第2回  免除 ×
第38回 平成24年度第1回  免除 免除 ×
第39回 平成24年度第2回  × 免除 ----
第40回 平成25年度第1回 ×
第41回 平成25年度第2回 免除 免除 ×
平成25年3月藤田塾に入塾、(実技の通信講座)
第42回 平成26年度第1回 免除 免除 ×
第43回 平成26年度第2回 × × ----
第44回 平成27年度第1回

② 学科試験について
一般・専門については独学で勉強しました。
上表のとおり、やたらと年数がかかってしまいましたので、一番困ったのは、学科について何回も同じ勉強をしているうちに、新たに知識を得る喜びが少なくなりだんだんマンネリ化してきたことでした。ただ、今にして思えばマンネリ化は勉強が表面的で、掘り下げが足らなかったことも一因だと思います。
また、その間に法律の改正はあるし、技術の進歩により予報手法や統計法も変わり、初期に購入した問題集や参考書では不十分であることに気付き、第44回の試験に向けては最新の情報をインターネットで確認しました。特に、気象業務法、気象観測統計指針、平成24年度数値予報研修テキスト、その他 気象観測の手引き等は参考になり、また勉強のマンネリ化を防ぐことにも役立ちました。
それから、これまで学科は何回もクリアーしていましたので安易に考えていましたが、最近数年で難しくなってきたように思います。第43回では学科の両方とも不合格になりショックを受け、第44回は学科のみに集中しました。

③ 実技試験について
サラリーマンの時には時間もないし、仕事に直結しない「趣味」はのんびりと独学で続けようと思っていましたが、実技試験を何回受けてもだめでしたので、65歳で仕事をリタイヤした際に藤田塾の実技の通信講座を受けることにしました。リタイヤ前の勉強は主として土曜・日曜で用事のない場合1日4時間程度と平日の通勤電車の中でしたが、実技の勉強は電車の中では無理でした。リタイヤ後は5日/周で1日4時間程度の時間を取るようにしました。
教材を使った勉強の仕方としては、予め問題を1時間15分で解答し、時間をかけてじっくり見直して訂正した後採点し、間違った処の模範解答をよく検討したのちに教材プリントを読んでからDVDを見るようにしました。きっちりやると5時間程度かかりました。これで生じた疑問点についてはメールにて添削や質問をお願いしました。
受講したのは18期でしたが、その後のオプションで購入した教材も併せて33回分の過去問について、トータルで4回程度繰り返しました(毎回DVDを見たわけではありませんが)。
なお、購入した教材以外の14回分についても疑問がある部分の添削をしてもらいました。
送られてくる教材のDVDや解答の添削を見るたびに、目から鱗が何枚も、という感じでした。
例えば、特に印象に残っているのは、「温度移流」は大気の流れではなく、ある地点の時間当たりの温度変化であるということの指摘でした。温度移流の単位が「℃/h」であるのを見ると自明なのですが、独学では「移流」という言葉に惑わされて気付きませんでした。
また、学生時代の筆記試験では、出された問題のキーワードを基に知っていることを全て吐き出して、勉強したことをアピールすると単位をもらえましたので、記述式の試験はそのようなものと理解していました。ところが、気象予報士試験では、細かな指示に基づいて、問われたことだけの解答が必要で、私からすれば「木で鼻をくくったような解答で必要かつ十分」、問われないことは解答したらダメということです。考えてみれば当然で、そうでなければ国家資格の試験で試験官が恣意的な採点をすることになります。
もう一点、問題文が詳細で複雑な場合が多く、よく読んで理解することが非常に大事であるということですが、これは当たり前のようでとても難しいことです。逆に、これができれば解答が半分以上できたようなものです。そのためには相当意識して過去問をこなさないと、本番の試験で時間に追われながら題意を短時間で正確に掴むことは困難です。今でもまだ自信はありません。

④ 第44回(今回)の試験について
藤田塾に入塾してからの第42回の試験は学科免除でしたが実技で不合格でした。
第43回では振り出しに戻りまたゼロからの出発となりました。学科試験は過去に何回もクリアーしていましたので過去の経験のレベルで復習し、実技試験にもかなり力を入れました。
ところが、一般・専門ともに不合格でした。問題が以前より難しくなり、過去の勉強レベルでは通用しなくなってきていると痛感しました。そのため、第44回の試験までの7か月間実技の勉強は一切せず、学科のみに集中しました。
インターネットの合格発表で学科の自己採点結果が両科目共に合格基準を満たしているのを確認して胸をなで下ろし、さらに合格者蘭を見ていて私の受験番号があるのに気付きびっくり仰天しました。実は今回の試験終了後、早速次の試験に向けて実技の勉強を再開し、藤田塾の特徴である「受講科目については合格まで添削や質問に応じてもらえる」ことを利用して実技について質問のメールを作成し、試験結果発表後に発送する予定でした。この1か月間はこれまでで最も集中して勉強していたのですが、嬉しい誤算となりました。
学科の勉強が実技にも役に立ったのかもしれません。

⑤ 合格して思うこと
気象予報士と言っても、試験に合格した程度の力で何ができるわけでもありません。私のように66歳になってから気象予報士になっても、若い人達のように実務経験を積むことは無理でしょう。ただ、受験資格に制限がなく誰でも受けることができるということは非常に有難いことで、目標を持って勉強することが出来ました。試験会場では若いきれいな女性から私と同年代のおじさんまで同様に緊張して受験している雰囲気はなかなかのものです。
それにしても、今回合格した13歳の女の子はすごいですね、アッパレ。
最後に、実技試験は独学ではどうしても突破できませんでした。合格できたのは通信講座のわかりやすい教材と、添削や質問に誠意をもって対応していただいた藤田塾長のおかげです。
感謝しております。



■M.Yさんの合格体験記
(男性・39歳・会社員・千葉県・第44回気象予報士試験合格)

[始めに]
私は小さい頃から雲が流れるのをじっと見るのが好きで空を見ながら明日の天気を予想したりして楽しんでいました。
私が学生の頃、気象予報士の資格が誕生しとても興味がありましたが、非常に難しい試験があるということで当時受験も控えていたこともありその時はそのままで終わりました。
時が流れて40歳近くになり、40歳までに何か大きな目標を立てて成し遂げようと思い難関試験である気象予報士試験のことを思い出し本格的に勉強を始めたのがきっかけです。
また、自分の勤めている会社に資格ランク表というものがあるのですが、今まで誰も取ったことが無かったらしく認知度が高い国家資格にも係わらず“気象予報士”が記載されていなかったので、会社で初めて取得し会社で唯一の資格者になってやろうという動機もありました。

[受験履歴]
第43回 一般×(8問正答) 専門×(7問正答) 実技採点されず
第44回 一般○(12問正答) 専門○(9問正答) 実技○(辛目の自己採点で実技1:70点、実技2:72点)

[初めての試験]
数年前から一般知識のバイブルとも言われている一般気象学等の気象の本には目を通していたのですが、本腰を入れ始めたのは2014年9月からです。
最初は某通信講座に申し込んで勉強しました。通勤前に2時間、帰った後に2時間に勉強し、11月末までの3ヶ月で(某通信講座の指定する期間の半分くらい)講座を修了して12月から2か月間は過去問を解いてました。学科、実技に関しては過去5年分を解いて、学科に関して過去問はほぼパーフェクトに解けるまでになって、第43回の1月の試験に臨みました。
しかしながら、上記のように基準が一般、専門ともに9問以上ラインでぎりぎりではあったものの全滅し完膚なきまでに打ちのめされました。

[何が問題だったのか]
初めての試験は惨敗でした。他にも電気主任技術者等のある程度難しい資格でも完全合格で独学にて一発で受かってきていたので資格を取るためのテクニックは持っていたのですが、気象予報士には通用しませんでした。
ここで、第43回の自分の答案を見ながら何が原因だったのか考察してみました。
まず、一つ目は独学です。
先述したように某通信講座を受けてはいましたが自分自身で理解しようと思っていたので独学に近い形になっていました。
ここに大きな落とし穴がありました。
確かに某通信講座のテキストは良く纏められていて効率良く試験に出る要点を得ることができるのですが、質問をしてもすぐに返ってこないため、その間にその内容を自分なりに解釈して誤解して覚えていたことです。
また、DVD等の講義ではなくテキストとテスト課題提出のみだったのも勝手な解釈を助長したと思われます。
その原因で数問落としていました。
これは結構忌々しき問題です。このままだと次回も他の誤解して覚えている箇所があって間違えが発生することもあるということです。
二つ目はこなした問題量です。
先述のように5年分をやってはいたのですが、それでは問題量が足りず応用力が付いてなかったことです。
初見の問題に全く歯が立たなかったのはそれが原因と思われます。

[藤田真司の気象予報士塾との出会い]
気象業務支援センターの模範回答で自己採点した結果、第43回はダメだと分かっていたので、このままでは次回受けても同じ結果になると思い、通信型で質問等にも迅速に答えてくれるところが無いかと探していたところ藤田真司の気象予報士塾が目に止まりました。
目に止まった理由は以下の3点です。
1. 個人塾であり、藤田先生お一人で運営されているので、質問に対する回答のブレが無い。
2. 基本的に数日以内に質問に対して回答して頂ける。
3. 受講後でも気象予報士試験に合格するまでは質問に対し回答して頂け、しかも質問は無制限に受け付けて頂ける。
私にとって上記の点は願ったり叶ったりでした。
授業料を払えば追加料金無しで気象業務に携わっていたプロの気象予報士が試験に合格するまで付き合って下さる訳です。
他を探してもこんなことを謳っている講座は無かったので、藤田先生に身を預けようと直ぐに申し込みました。
ここで合格体験記が書けている訳ですから身を預けて私にとって本当に正解でした。

[私の学科の勉強方法]
一般知識も専門知識も前述のような誤解があったため、先生のDVDで講義を受けました。
正直分かっていたと思っていた内容が自分で勝手に解釈して覚えていたということが分かりそれが結構な割合で散見されていて、如何に勝手に覚えていたんだと身をもって体験しました。
おかげでDVD講義で正しい知識と考え方に矯正して頂きました。
また、重要だと思われる部分、勘違いして覚えていた部分にはマーカーを引きました。
後はひたすら10年分くらいの過去問を繰り返して解くことで、自分の苦手分野を把握しました。
ちょっとした疑問が発生したら、どんなに愚問だと思っても直ぐに先生に質問をぶつけました。
自分で時間を掛けて調べた挙句、間違って覚えることになるくらいなら、手っ取り早く、プロに聞くのが一番だと思ったからです。
また、最後の2,3日は教材をもう一度見返しました。ちょっとしたことを忘れていたりするので最後に見返すのは有効だと思います。
藤田先生が研究して作った教材だけあって、抑えるところをきちんと網羅されています。
強いて言うなれば、専門知識に関しては教材にも書かれていないような重箱の隅を突いた問題が近年出ておりますので、気象庁HP等の知識も見返しておくと良いかと思われます。

[私の実技の勉強方法]
一般知識と専門知識及び天気図、各データの読み取り方を最低限身につけておいた上で、その後のことをここには書きます。
実技の壁と良く言われますが、それは何を書いたら良いか分からないのが大きいかなと思います。
過去問を解いていくわけですが、1周目は時間を一切計らずに解きました。
そして模範回答と問題を見比べて、題意は何か指示項目は何かキーワードは何かを徹底的に追及しました。
DVDでの講義で先生の解説を聞き、その解説に疑問を感じたらすかさず自分の解答文を載せて先生に質問をぶつけました。
先生から回答を頂いてもう一度考察し、それでも分からない場合は更に掘り下げて先生に質問をぶつけ、納得するまで続けました。
2周目も同様に行い、同じ箇所で間違えるようであれば徹底的にその部分の考察を行いました。
3周目は最近の問題は何個かピックアップし、時間を測定しながら解きました。その頃には自ずと正確に60分程度で解けるようになっていました。
つまり、試験本番では100%の平常心ではないし、初見のため60分よりは多くかかると思われますが、大体75分で一通り問題が解けるくらいにはなっていたと思います。
実技は半分、国語です。きちんと問題文の要求項目(風速とか単位とか)と題意を「迅速」にかつ「的確」に把握してキーワードと指示項目を解答に落とし込む技術が要求されます。
「迅速」の部分は、過去問を実施した量です。要は慣れだと思っています。
「的確」の部分は、過去問を解析した量です。いくら実施量を増やしても、解析量が無いとトンチンカンな解答をしてしまいます。此処は先生の講義や質問で増やすところかなと思っています。
後、前回の実技で失敗した点は、模範解答の文章を暗記した点でした。今だから言えますが、暗記は無駄です。というかやってはいけません。
内容は合っているが、題意と乖離して結果的に不正解になる場合が多いからです。
繰り返し書きますが、題意に対するキーワード(指示項目も含む)を徹底的に追及した方が良いと思います。少なからず、私はそこに重きを置いて今回の実技に臨みました。

[試験を受けるにあたって]
初めて受けた第43回の試験はネットから受けた情報に囚われ過ぎていました。特に実技試験の情報です。
具体的に言うと、
実技では必ず図を切り離してペーパークリップに止める。
色鉛筆は青、赤、緑を用意する。
等々です。
しかし、それは私には合ってませんでした。何せ机の上がごちゃごちゃになるし第43回の会場では大学でよくある傾いた机だったのでいろんなものが転がって、トレーシングペーパーまで試験中に行方不明になって焦りました。
ですので、第44回の学科試験では机の上に消しゴム1個とシャープペンシル1本、替え芯の3つだけで腕時計は腕から外さず受けました。
実技でも消しゴム1個とシャープペンシル1本、替え芯、普通の定規1本、テンポイントディバイダー(緯度、経度をさっと測るだけに使用)、コンパス(今回のテストでは出番無しでしたが)を出して色鉛筆やルーペは一切使いませんでした。
実技試験では図は切り離さず受けました。過去問では本だったので切り離さないことに慣れていたし最近の問題はボリュームが多いので切り離す時間も惜しいのがあったからです。人に依るかと思いますが、私の場合は切り離さないことで印刷がズレることが無いため、12時間後、24時間後、36時間後の比較をパラパラ前後にめくることで変化が見やすかったです。また、直ぐに問題のページを飛んでいくことがやりやすかったのも大きかったです。切り離してペーパークリップで止めるにしても問題と図があっちこっちに行って収集つかなくなることを前回のテストで私は経験したためです。(これは人に依るところも大きいので、自分に合ったやり方を過去問練習の際に早めに見出すことが良いかと思われます。)
おかげさまで実技に関しては焦らずにじっくり取り組めることができました。
何にせよ、過去問を解くことによって自信をつけ如何に試験を平常心に近い形で乗り切るかが大事です。本番では100%平常心でいられる人なんて稀ですが、平常心に近づけることは可能ですので。

[第44回の試験後]
私の場合は、専門知識の正答が9問でしたので正直合格発表までドキドキが止まりませんでしたが、前回並みに難しいということは過去問を通して実感していたので、合格ラインは同じくらいになって合格できるかなとは思っていました。(一般知識と実技1,2はかなり手応えを感じていたので)
合格発表がリリースされ、専門知識のラインが9以上って書いてあった時、「これはいけたか!」っと思って次ページの番号を確認して自分の番号があった時は思わず涙腺が緩みました。
やり遂げた感は本当に凄くありました。資格に受かった時のこの感覚は今までの辛さが一瞬で吹き飛ぶほど最高ですね。しかも今回は憧れの資格だったので別格に嬉しかったです。

[藤田先生の活用]
上記にも書きましたが、この塾に関しては藤田先生を使ってなんぼです。
藤田先生が悲鳴をあげるほど使い倒さなきゃダメです。(藤田先生、ごめんなさい。)
自分で調べることも重要かもしれませんが、折角お金を払っているわけですからプロを有効活用しましょう。合格まで付き合ってくれるので合格ゲットという名の車を乗り潰しちゃいましょう。(藤田先生、重ねてごめんなさい)
でも、本当にそうなんです。個人塾で藤田先生お一人で運営しているがゆえにブレの無い回答が迅速に頂け、質問が気象予報士試験合格まで無期限でできるなんて他に探しても見当たりませんでしたので。この塾の旨味は正にここに集約されていると思っています。

[終わりに]
私は藤田先生のお力添えもあり、また自分自身も途中で投げ出さず努力することを継続したので無事に合格を勝ち得ることができました。
気象予報士試験合格に近道はありません。ですが、しっかり理解を深め諦めなければ遠く無い未来に合格することは可能です。
是非、この体験記を参考にして受かって頂けたら幸いです。



■A.M.さんの合格体験記
(女性・大学生・21歳・京都府・第44回気象予報士試験合格)


1 はじめに
大学で気象を学んでいるわけではないのですが、気象キャスターになることが夢で、気象予報士試験の勉強をはじめ、この夏2回目の受験で合格しました。参考になるかどうかわかりませんが、体験記を書かせて頂きます。

2 受験結果
一般 専門 実技
 第43回 ×
藤田塾に入塾(実技講座)
第44回 免除 免除

3 学科 (独学)
気象予報士試験の勉強をはじめたのは大学2回生になった春です。その年の夏の試験(第42回)は勉強が終わっていなかったため、受けていません。第43回試験で学科2科目を確実に合格しておきたかったので、第43回試験までは実技の勉強は一切やりませんでした。
学科の勉強法ですが、市販のテキストを一般と専門1冊ずつ購入し、まず一通り読みました。このときは流し読みをし、よくわからない箇所には印をつけていました。一通りざっと読み終わったら、次はもう一度はじめからひとつひとつ理解しながら丁寧に読んでいきます。同時にテキストの内容をノートにまとめていました。重要そうな単語や数値はオレンジのペンで書き、赤シートで隠せるようにしていたので、何度も復習ができてよかったです。 勉強をはじめたのが春で、この作業が終わったのが11月なので、半年ほどかかったことになります。11月から第43回試験までの3ヶ月弱は、まとめノートの復習と過去問を解いていました。このときはまだ藤田塾に入塾していなかったので、過去問の疑問点を誰にも質問できなかったのが少し大変でした。

4 実技 (藤田塾の実技講座)
第43回試験で計画通り学科2科目を合格しました。第44回試験以降は、大学の勉強が忙しくなることがわかっていたので、絶対に第44回試験で完全合格する必要がありました。
実技の勉強をはじめるにあたって、市販のテキストを1冊購入し、一通り読み、実技の過去問に取り掛かりましたが、解説を読んでも理解できない箇所が多く、独学では次の試験での合格は厳しいと思い、藤田塾の実技講座を開始しました。DVDの内容は非常にわかりやすく、完全に理解することができました。DVDで基本事項の確認が終わったら、過去問に取り掛かります。はじめは時間や字数を気にせず解いていました。解き終わったら、まずはテキストの解答解説を読んで答え合わせをし、疑問点をピックアップしておきます。それからDVDの解説を聴くようにしていました。DVDの解説で、疑問点はほぼ解決できていましたが、それでもわからないところは藤田先生に質問をしていました。どんな質問に対してもわかりやすい解答を迅速に返信してくださったので、疑問点を残さず勉強を進めることができました。問題演習を重ねるうちにだんだんと正答率があがっていくのを実感できたので嬉しかったです。最終的に過去問は全部で30題解き、出来がよくなかったものは2度解きました。

5 勉強時間
大学生なので勉強時間は確保できていたほうだと思います。平日は2時間、休日は4時間ほど勉強しようと思っていましたが、実際は達成できない日のほうが多かったかもしれません。第44回試験前1ヶ月は夏休みだったので、毎日3時間くらいはやるようにしていました。

6 最後に
第44回試験の前日は緊張でなかなか寝付けず、結局3時間睡眠で試験を受けることになりました。ただ、勉強量だけは誰にも負けていない自信があったので、当日は、あがり症のわりに落ち着いて受けることができ、厳しめの自己採点でも実技1,2ともに80点以上もとれていました。ありきたりな言葉ですが、努力は必ず報われると思います。これからは、気象キャスターになれるよう努力していきます。
ありがとうございました!



■Aさんの合格体験記
(36歳・男性・会社員・神奈川県・第44回気象予報士試験合格)

●初めに
小さい頃からお天気に興味がありました。小学生の頃は夕方6時53分頃からテレビの気象情報を各局ハシゴして見ていました。そのため当然気象予報士という資格の存在は知っていました。
しかしこの資格は物理と数学の知識が必要であり、元来私立文系という私の頭の構造上この資格とは無縁であると思っていました。物理は中学3年、数学は高校2年で卒業しており数式や計算問題にはアレルギーがあります。気象予報士試験で、公式の中にPだのρだのRだのTだのといった文字が出てくるだけで頭が痛くなります。
この「私立文系」「物理・数学大嫌い」という、気象予報士試験において致命的な弱点のある私が合格できたのは藤田講師のおかげであると感謝しております。

●受験経過
第39回…一般× 専門× 実技×
第40回…一般× 専門× 実技 受験せず
第41回…一般× 専門× 実技 受験せず
藤田塾入塾(学科一般・専門受講)
第42回…受験せず
第43回…一般○ 専門○ 実技 受験せず
(実技試験対策講座受講)
第44回…一般免除 専門免除 実技○

はじめは某通信教育業者と市販の参考書を利用して勉強していました。
しかし、その内容は数式アレルギーのある私にはなかなか理解できませんでした。なぜなら、ある程度の数学の知識はあって当然といった勢いで解説がされているからです。そのため熱力学・大気の力学・放射といった、とりわけ数式が重要になる分野から抜け出せず勉強は泥沼化しました。
そのため第41回試験以降、自分に向いた参考書や講座はないかと書店やパソコン検索を彷徨っている中で見つけたのが「藤田真司の気象予報士塾」でした。

●藤田塾の活用法
一番の活用法はやはり質問を惜しまないといったことだと思います。
テキストは学科で苦手であった分野が視覚的にわかりやすく解説されていました。
講義では、数式の意味や物理的な現象がなぜそうなるのかということを詳しく解説しておられました。説明もなるべく難解な用語を使わずに、私のような数学弱者にも分かりやすく噛み砕いて解説されていたと思います。この辺はやはり元気象キャスターということで、視聴者に難解な気象現象を分かりやすく伝えていたという経験がある藤田講師だからできることであると思います。
テキストも講義も大変わかりやすいものでしたが、そうはいっても数学弱者の私がそれだけで完全に理解できるものではありませんでした。そこで重要になるのが藤田講師への質問です。
何度でも手軽に質問できるということは本当に助かりました。他の通信教育講座だと質問するための手続きが煩雑であったり、回数の制限があったりしますが藤田塾はメールで手軽に何回でも質問ができます。
そのため私は数学・物理の初歩的なところから何度も質問させていただきました。初歩的過ぎて恥ずかしいような質問でも藤田講師は詳しく解説してくれました。「加速度ってなんですか?」みたいな質問もさせていただいたことがあるように思います。そのおかげで物理・数学に対する苦手意識は少なくなりました。
実技試験対策では、解いた過去問題の記述式のものと前線解析やトラフの解析はほとんど添削していただいたと思います。

●効果のあった勉強法
学科・実技共に最も効果のあった勉強法は、とにかく過去問題を解くということです。藤田講師がおっしゃっていた「過去問題が最も優れた教材である」ということは全くその通りだと思います。
まず学科試験対策ですが、教材である「気象予報士試験精選問題集」の問題を各単元の講義が終わるごとに解きました。また平成20年以降の過去問題を用意し繰り返し解きました。解説を読んでも理解できないことはすぐにメールで質問し疑問を解消しました。
また藤田講師は講義の中で「できないことはできるようになるまで反復練習する」ということを野球の素振りに例えておっしゃっていました。この「反復練習」ということはとても重要で、私は熱力学、大気の力学、放射といった数学色の濃い分野は同じ問題を何度も解きアレルギー解消に努めました。
ここで重視したことは、同じ問題を繰り返しているため解答が分かっている問題でもしっかりと解答に至るまでのプロセス(途中の計算式など)を追っていくとうことでした。そしてその問題を人に説明できるようになるまで理解するということを心がけました。
こうして数学アレルギーのあった私は数式を見た時の頭痛に耐え、投げ出したくなる気持ちを抑え、分からないことは藤田講師に泣き付き過去問題と向き合いました。その結果、数式に関する拒否反応はなくなりました。
実技試験は過去問題を精選問題集プラス平成20年から平成26年までを3回解きました。実技試験の問題演習を行う際に重視したことは、解答後の検証をじっくりやるということです。
検証をするうえで藤田講師による添削はとても役立ちました。自分の解答のどこが違っているのか。何が不足しているのかということをしっかり指摘していただけました。また、誤解して覚えてしまっているところをしっかりと指摘していただきました。
実技試験も反復練習をするうえで、解答に至るまでのプロセスとその根拠を重視し繰り返しノートに記入していきました。さらに学科試験の勉強と同じように、問題の解答を人に説明できるまで理解を深めました。

●勉強のペース
通信教育で勉強していた時は日々の勉強のペースがつかめませんでした。長時間勉強する日もあればしばらく間が空き「あ、そういえば…」と思い出したように勉強するといった状態でした。
勉強のペースをつかむには毎回DVDが送られてくる藤田塾はちょうどいいと思います。スーパーお急ぎプランで受講しましたが、何月何日までにNO~までは必ず見るという計画をたてることができました。手帳に勉強できる日を書き込み、その日は必ず勉強するようにして絶対にDVDを溜め込まないようにしました。また、実技試験の勉強でも何月何日まで1週目、2週目はいつまでと学習計画をたてました。なかなか実際計画通りにはいかずに遅れてしまうのですが、それでもペースを崩さず手帳に印の付いている日は必ず机に向かいました。
問題を持ち歩くというのもかなり効果的でした。苦手な熱力学や大気の力学などの過去問題を縮小コピーし手帳に貼り付け携帯していました。会社でも仕事の合間に1・2題解いていました。ほぼ毎日数式に接していると、苦手だった彼らとも次第に仲良くなれたように思えます。

●最後に
今まで一方的に毛嫌いしていた数学・物理に対して心を開いて話しかけてみたら、意外と面白いヤツだったというのが今の実感です。気象予報士試験を通して数学・物理に興味を持てるようになったのは思わぬ副産物でした。
ただ独学ではそうはならなかったと思います。参考書とにらめっこした挙句、理解できずにさらに嫌いになってしまったかもしれません。
やはり教えていただく方が私には必要でした。教えを乞う形として藤田塾の質問システムはとても優れていると思います。
お天気は大好き。でも文系だし数学嫌いだし…。ということで気象予報士の受験を躊躇されている方がいらっしゃったら、誰かに教えを乞うことが合格への近道であると思います。私はその相手が藤田講師であり、最良の出会いであったと思います。
本当にありがとうございました。


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