藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

第54回試験で合格された方の合格体験記


令和2年度第1回試験(第54回試験)では、当塾から18名様の合格者が生まれました。
ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原則として原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。

■Zさん(男性・60代・中学校非常勤講師・新潟県)
■Oさん(男性・58歳・生命保険会社兼大学院 (社会人学生)・北海道(自宅は神奈川))
■Lさん(新聞記者・40代)
■小倉トーストさん(男性・30歳・公務員(行政職)・東京都)
■Nさん(男性・53歳・運送業・千葉県)
■Pさん(女性・20代・学生・田舎の県)
■Vさん(男性・40代・国家公務員(研究職)・和歌山県)
■Qさん(男性・52歳・百貨店勤務・愛知県)
■P2さん(女性・30代・パート主婦)
■Cさん(男性・30代・IT企業のニュース編集・福岡県)
■Bさん(男性・30代・メーカー勤務(技術系)・東京都)
■Sさん(男性・32歳・公的保険事務・神奈川県)
■Jさん(女性・20代後半・フリーアナウンサー・東京都)
■Rさん(男性・47歳・フリーター)
■Wさん(男性・14歳・私立中学校二年・神奈川県)


Zさん(男性・60代・中学校非常勤講師・新潟県)の合格体験記


初めて受験したのが、43回(26-2)でした。以来、12回目にしてようやく合格することが出来ました。
最初は某通信講座を受講したのですが、私には合いませんでした。一番の理由は質問に制限があり、しかも期限もあることでした。そんな時に受験会場で手にした、藤田塾のリーフレットの内容に眼が止まりました。
「質問・添削回数に制限なし」「合格を勝ち取られるまでサポート」
すぐに飛びつきました。結果的には、オプションも含めてフルコースでお世話になりました。

私と同様に、長年挑み続けているけれどもなかなか合格にたどり着けない。そのような方々に向けて、私のささやかな体験記をお届けしたいと思います。


1 私が合格できた秘訣
(1)決して諦めなかったこと
何度も落ち続けていると、「もういいか」という気持ちになる時があります。でも私は諦めませんでした。これだけ時間とお金を投資したのだから、意地でも合格するまで諦めない。そう思って続けました。
諦めさえしなければ、必ず合格できます。

(2)受験していることを周囲の多数の知人に知らせたこと
(1)と連動するのですが、諦めたと言わせないためにも、気象予報士試験の受験生であることを周囲に知らせ続けました。やがて、「予報士、どうなった?」と声がかかるようになりました。もう止めるわけにはいきません。

(3)自分の生活のリズムを確立できたこと
私は朝型です。「夜のはじめ頃」には眠り、「明け方」には目覚める。そして、朝食までの数時間を学習時間に当てる。このような生活のリズムがいつしか定着しました。学習の習慣化は大きな力となりますね。定年退職後もいろいろと仕事をしていましたので、平日は早朝の2~3時間が精一杯でした。休日には、地元の図書館に出かけ、5~6時間は学習を続けました。


2 受験対策
とにかく、徹底して過去問演習に取り組むことです。

(1)学科一般:可能な限り、多くの過去問演習をしました。私は、第1回からの全問に取り組みました。藤田先生のテキストの章立てに沿って問題集を作成し、ひたすら解きまくりました。法規は全問正解をめざしました。

(2)学科専門:過去10年分の過去問演習を繰り返し行いました。一般と同様に、章立てに沿った問題集を作成しました。また気象庁HPの試験と関係する項目を印刷し、勉強の材料に加えました。特に最新の情報には注意しました。

一般と専門で共通して心掛けたこと
「苦手」を作らないこと
過去問演習を繰り返すと、どうしても苦手と感じてしまう分野や内容が出来てしまいます。この苦手意識は大敵です。本番での結果を左右してしまいます。徹底して取り組み、苦手意識の払拭に努めました。

(3)実技
過去7年分(28問)の過去問演習を徹底的に行いました。
最近はマンネリに陥らないように、次のような取組を行いました。
・問題文を読んだら、解答のキーワードを書き出す。そして、文章にする。
 この訓練を徹底的に行う。
・仮に「免除」になっているとしても、学科の学習を続ける。
54回では、逆転層に関する知識やブライトバンドに関する問題がありました。

(4)実技合格のポイント
「もったいない失点」を10点以下にすること。
 結局これに尽きると思います。過去問演習をきちんと行っていれば、どんなに難易度が高くなっても80点は取れる問題だと思います。
 そこで合否を決めるのは、「もったいない失点」です。これを10点以下にできれば、合格圏内に入るわけです。数々の悔しい失点を重ねてきた私ですので、この結論は当たっていると思います。
そのためには
・問題文をよく読むこと:何点かのミスはこれで防げます。
・「何だこれは」と思う設問があったら、冷静に問題文を繰り返し読むこと。案外ヒントが問題文にあったりします。
 当たり前と思われるかもしれませんが、本番の緊張感の中で「もったいない失点」を防ぐためには、このことがきちんと出来る訓練を日々行うことが大切だと思います。

(5)本番対策として心掛けたこと
・60分が経過し、もし4枚目の解答用紙が手つかずだったら、最終問題に目を向ける。サービス問題や穴埋め問題があることがよくあります。今回の実技2もそうでした。最終問題は、比較的容易な作図も含め、20点の配点でした。
・自分のルーティン(開始からの自分なりの動き)を確立する。周りの様子に惑わされず、自分流に徹するべきです。私は、問題文と概況が示されている図1だけを切り離しました。最初、問題文の全体を確認し、大まかな流れを掴むようにしました。また、解答用紙をチェックして、最終問題の状況を確認しました。(最初の項目についての確認です。穴埋めの有無)
・文具にはこだわりました。普段の過去問演習を通じて、自分にピッタリ合うものを探しました。
たとえば、マーカーとして私はパイロットの「フリクション カラーズ」を使っています。暖色系4色、寒色系4色をそれぞれビニールテープで固定し、転がってしまうことを防ぎました。暖気と寒気の視覚化などにとても役立ちます。その他ボールペン、シャープペンシル、定規、マーカー、クリップ、コンパス、ディバイダ、消しゴム等々、徹底的にこだわりました。
・文具の配置場所を決めました。普段の学習で、いろいろ試して一番解答しやすい配置を決めました。使ったら、必ずその位置に戻すことまで心掛けました。また、当日の机のスペースが限られていることが普通ですので、普段の学習から資料などをあまり広げすぎないことも注意しました。


3 これから
 実は36年間中学校の理科教師をしていました。現在も、公立中学校で非常勤講師を続けています。そして今回ゲットできた気象予報士の資格を生かす方法として、小・中・高校生向けの「天気教室」をしようと構想を巡らしています。
 先送りにしていた、様々な資料の学習を含めこれから少しずつ実践していこうと考えています。また、最新の試験に合格できるだけの力を維持する努力も続けたいと考えています。


4 最後に
長々と述べてしまいました。少しでも参考になる点があれば幸いです。
「明け方の学習」で取り組んだ実技の文章題の解答を、メール添付で添削のお願いをすると、「夕方」帰宅してメールを開くと、もう返信が届いている。そして、次への意欲が沸いてくるのです。
このスピード感ある藤田先生の誠実な人柄のお陰で、何とか合格することが出来ました。
それにしても、「10月3日の時点で17名の合格者を確認」とは凄い実績ですね。1割強ですね。お世話になった者としては、これだけの成果は当然と感じます。その一員になれた幸せを実感しています。

本当にありがとうございました。




Oさん(男性・58歳・生命保険会社兼大学院 (社会人学生)・北海道(自宅は神奈川))の合格体験記


1. 受験を目指すきっかけ
勤務先の業務で、危機管理・事業継続を担当し、自然災害対応などを行うので、気象状況に関する知識が必要になったため。


2. 受験履歴
一般 専門 実技
2017年1回目 × ×
2017年2回目 × ×
2018年1回目 ×
2018年2回目 ×
2019年1回目 ×
2019年2回目 ×
2020年4月 藤田気象予報塾入塾
2020年1回目 ○合格


3. 藤田気象予報塾入塾の理由
一度目に学科試験両方合格後に、自力で実技の勉強をして試験に臨みましたが、あえなく撃沈し、また振出しに戻ってしまいました。
その時に自力では実技は突破できないと感じ、様々な講座を調べた中で、一番合格者が多かったのが当塾だったので入塾しました。


4. 一日の勉強時間
・2020年4月から入塾し、4月5月は土日祝日のみ1日4~5時間、6月は勉強せず、7月から受験までは、土日も含めて毎朝2時間半~3時間


5.受験勉強時間の捻出
・毎朝4時から6時半~7時まで
※幸いコロナ下の在宅勤務で通勤がなかったので、朝余裕がありました。


6. 勉強法
① 準備編:テキストを読んだあと、オンライン講義を2倍速で受講
② 演習編:過去問を自力で解答⇒答え合わせ⇒テキストで確認⇒オンライン講座を受講⇒再度自力で同じ過去問を解答(これで2周)
※この段階までは、質問のみで、添削はしてもらわず。
③ 3周目は、全ての過去問について、解答した後に毎回写メで解答用紙を先生に送り、添削を受ける。
④ 4周目以降は、添削はしてもらわずに、9割くらいとれるまでひたすら繰り返し。
※大体は4周目くらいには9割程度とれるようになった。
⑤5周目以降は、9割とれない数回分のみとれるまで繰り返し。
⑥過去問題全てが9割とれるようになったら、最新の過去5年分をオプションで追加し、同じように9割とれるまで繰り返し。

・大よその勉強スケジュール
4月中旬・・・①
4/25~5/23・・・② ※この間は土日祝日のみ13日間で13回分
5/24~6/5・・・③  ※3周目なので、毎朝1回分
6/6~6/末・・・休み ※大学院が忙しくなったため。
7月・・・④⑤と⑥の半分
8月・・・⑥の残り

・過去問のやり方
時間内に解くのではなく、最初は時間がかかってもきちんと考えて解く。
(第46回などは1時間45分もかかりましたが、何度も繰り返すうちに時間内に解けるようになっていきました。)
また、部分点は考えずに、模範解答通りに解答できていないと不正解としました。
オンライン講座は最初の時に2倍速で1度視聴したのみで、それ以後は、見ると時間がかかるので一度も見ませんでした。(重要なところは1度目の視聴でテキストにメモしておきました。)


7. 挫折しそうになった時、どうやって立ち直ったか?
2019年1回目で落ちて振出しに戻った時に、もう受かる気がせずに、11月末まで3か月間は全く勉強せずに違う勉強をしていました。
さすがに学科だけでも少しは勉強しとかないといけないと思い、12月から1月の試験までの間は、学科のテキストを読んで勉強しました。
結果、2019年2回目の試験で、一般と専門が両方とも10問でぎりぎり合格しました。


8. 藤田真司気象予報塾をどのように利用したか?
わからないことはすぐにメールしました。今まで誰にも聞けなかった初歩的なことも全て聞きました。(予想図の低気圧の中心は、Ⅼの字のどのあたりか?など)
私は朝早くの勉強だったので、5時半ころ添削依頼をしましたが、藤田先生からは6時くらいには回答が来るというクイックレスポンスに驚きました。おかげで朝食前に添削内容を確認することができました。


9. 試験のコツ
藤田塾に入ってから、擾乱やトラフの移動は、トレッシングペーパーを利用することにしました。
トレッシングペーパーは強く書くと、下にあとが残りそれをなぞると写し取ることができるとわかったからです。(それ以前は、低気圧の移動などはコンパスを利用していたので時間がかかっていました。)
また、天気図は切り取らない派に変えました。(藤田塾の過去問が切り取らない方式だからです。)


10.最後に
私の場合は、たまたま2019年2回目の学科がぎりぎり10点で合格したことと、そのあと藤田塾に入塾したことが合格の要因です。合格のためには、過去6~7年間分を完璧にできるようにする。というのは本当でした。
合格まで毎日丁寧にご指導いただいた藤田先生に心より感謝申し上げますとともに、これから受験される方が一日も早く合格されることを祈念いたします。




Lさん(新聞記者・40代)の合格体験記


●合格までの道のり
合格まで7年、2回の休みを挟んで12回試験を受けました。藤田先生にお世話になってからは2年半。ほぼ全ての「遠回り」を経験しました。

大学のサークル同期が1年で合格して、「自分もなりたいな」と思ったことがきっかけでした。ただ彼女は国立大学を現役で合格した偏差値80近い理系の人。数学の偏差値が36の文系の私は、仕事も家庭も抱えて勉強時間も限られ、本当の独学で合格することはできませんでした。本職である新聞記者として災害報道に携わる中で、より高い専門知識を求められ、途中で投げ出せないという気持ちだけで続けていました。

古くは覚えていませんが、直近の結果です。
第51回 一般○  専門免除 実技×
第52回 一般免除 専門免除 実技×
第53回 一般免除 専門×  実技採点なし
第54回 一般○  専門○  実技○

ただ結論からいうと、勉強の方向性が正しければ、1年ほどで合格できたかもしれません。

理由は、藤田先生の「添削」を本格的に受け始めたのが1年前で、そこから急速に理解度が上がったからです。しかも何度でも、講座を受けていない試験でも添削を受けられるので、自分が同じような問題や苦手な問題(例えばエマグラム、等圧線の作図、低気圧の移動先の予測など)で間違っていることに気づけます。長年合格に至らずに悩み、ほかの方の合格体験記を相当読んだのもこの時期です。間違いやすい所だけを独自ノートにまとめた、という男性の体験はとても参考になりました。


●勉強方法
合格直前の1年間は子どもが産まれて、平日の勉強時間は昼休憩の1時間弱と、夜に子どもを抱っこひもでかかえて寝かしつけながら家の周りを散歩し、藤田先生の講義を動画で聴いている1~2時間です。週末も子どものお世話があるので、確保できる勉強時間は最大でも昼に喫茶店で1~2時間、夜に子どもが寝てからの寝室で1~2時間です。

実技試験の勉強は1回分の試験を2日間に分けて、1日目は試験を解く、2日目は解説を聴くことにしました。穴埋め問題などは自己添削し、筆記部分のみ添削を入れず、解いた全ての解答用紙をスキャンして先生にメールで送っていました。驚くことに半日~1日程度で返信があるので、先生からの解説や指摘を見ながらネット通信講座を聴いていました。ネット講義は勉強時間確保のため、早送りで聴くのがお勧め。私は最終的に2倍速で聴いていました。試験会場で何度となく藤田先生とお会いしましたが、先生の話す速度が「遅くて」びっくりしました(笑)。

7~8年分の過去問を解くのが良いとされていますが、私は6年分と割り切りました。愛用していたノートの見開きの左側に添削を受けた解答用紙を貼り、右側に先生からメールで届いた解説と自分で気づいた点を書き込むと、1冊でちょうど6年分になったからです。この合格体験記で、6年分を繰り返し勉強された方がほかにいたことも理由です。

6年分をこの1年間で2回解いて、ほとんど藤田先生に添削をお願いしています。最初の1回は時間を気にせず、2回目は時間を計って解いていました。実技は試験時間が短く、実技1と実技2両方が最後まで解けた試験は1回もありません。合格した第54回試験も実技1が最後まで解ききれませんでしたが、時間配分はできていました。これは時間計測をして20回分以上の過去問を解いたトレーニングの賜物です。ただ、回数だけこなすと、解答を覚えてしまって効果が半減すると先生も合格者もおっしゃっていたので、全問を解く回数は2回と最少にとどめて、わからなかった部分だけ何度も集中的に講義を聴きました。

先生の講義の順番は参考書の問題の順番に準じていますが、この通りにノートにまとめると、あとで見返すのが大変。実際にせっかく添削してもらった解答用紙がとっちらかりました。なので、新しい試験から年代別に順番に並べ変えてノートに解答用紙を貼っていくのがお勧めです。この7年の間、気象衛星の交代や「特別警報」、避難に関する情報のあり方など、状況が大きく変わりました。こうした点も先生から定期的にメールで情報提供があるので、ノートにはり付けていきました。


●「遠回り」時代
以下は完全に私見です。
・「○レックス気象予報士通信講座」時代
受験勉強を初めて最初の1年間は1日3時間の勉強時間があり、完全独学を目指していました。ですが、実技試験に全く歯が立たず、加入してみました。おそらく気象庁や気象会社の元職員と思われる方から添削が受けられるため、添削は丁寧です。しかし、解く問題は過去問題ではなくいずれも想定問題で、正直レベルが高い。大学受験の通信講座だと「○会」のようなイメージで、理系や受験勉強に慣れている方には向いていると思います。これを解けたら合格できるだろうなと思いましたが、私にはそもそも解けないので、挫折しました。

・「ユー○ャン通信講座」時代
次にチャレンジした通信講座。過去3年分の過去問の詳しい解説教材があり、これがいちばん参考になりました。ただこちらも解く問題は想定問題で、逆にレベルは簡単。実際の過去問の方がはるかに難しいので、これが解けても合格できないだろうなと思って挫折しました。さらに質問できる用紙があるのですが、これが最大10枚ほどで質問回数に制限があります(当時の記憶です。今はわかりませんが)。ただ一般知識と専門知識の過去問の勉強には、この講座の教材を最後まで使いました。

・参考書関連
ひとまず本屋にあるものは全部買ったのではないでしょうか。気象に携わる方々に怒られるのを覚悟で言うと、名著とされる「一般気象学」も「新百万人の天気教室」も途中で読むのをあきらめました。大学講義用の教科書のような感じで、文系の私には難しい!と思って、頭に入らなかったのです。「気象予報士かんたん合格」シリーズも、勉強が相当進んだ人でないと読み解くのは難しいです。逆に言えば、藤田先生の通信添削で理解が進んでいけば、このシリーズも立ち読みでいいとこ取り(雨の強さの表現はこのシリーズで覚えました)するくらいでよく、購入する必要はないと思います。

最年少気象予報士合格者が使っていて話題になった「気象天気図のすべてがわかる本」は、図解でとてもわかりやすいです。これから気象予報士試験を初めて受験される方は、一般気象学よりもとっつきやすいと思います。ただ少しでも試験勉強をかじった事がある人は、物足りないと思うかも知れません。実際、私は「もっと早く出会っていれば読んだかも」と思いつつ、ほとんど使いませんでした。

学科試験では、私はマンガで解説している「イラスト図解 よくわかる気象学」の一般知識編と専門知識編の2冊がいちばん役立ちました。これをコピーして、ノートに貼って、書き込みして、、、と独自のノートを作り上げました。これは私にとって、最高の相棒です。ただし、一般知識と専門知識のノートを作り上げるだけで100時間は優に超えていました!!それなら、藤田先生をはじめ、通信講座で作っていただいているテキストを使う方が時間的には相当効率が良いと思います。

数学が極端に苦手な私のような人には、気象予報士の真壁京子さんの「数式攻略合格ノート」で補う手もあります(数式は最終的には藤田先生の解説で十分理解できました)。ただ廃盤のため中古品が3000円以上の時もあり、定価以上で買うほどではありません。

問題集は「解いてスッキリ!気象予報士学科試験合格問題集」がお勧めです。「解説がわかりにくい」というレビューもありますが、数を徹底的にこなせるのは魅力的です。ただし、最新刊でも平成28年度分までしか収録されていないので、それより新しい問題をどうカバーするかは課題です。藤田先生をはじめ、通信講座で補うのも一つです。試験ごとに更新されるため最新の問題解説が載っている「模範解答と解説」は、ちょっと本屋で立ち読みすればわかりますが、解説がとても難しい。価格も1冊税抜き2600円なので、お財布と相談が必要です。

結論として、参考書は学科用に自分にあったもの1種類+副読本+問題集(または通信講座)で良く、実技は通信講座で添削を受けるのが良いと思います。勉強する問題に想定問題は不要で、勉強時間を最少にとどめたいなら過去問のみで必要十分です。

藤田先生の通信講座を受けたきっかけは、気象予報士の井田寛子さんが執筆した「気象キャスターになりたい人へ伝えたいこと」を読んだことです。このころ、通信講座は度々挫折して利用からは遠ざかっていたのですが、ここに合格体験記として、添削サービスのある通信講座を井田さんが受けていたと書かれていました。この本に登場する通信講座はすでにサービスを終了していたようで、そのとき頭に浮かんだのがいつも試験会場に現れる、赤い眼鏡をかけた、もみあげの長い藤田先生の顔でした(笑)。


●最後に
1発合格される方も中高生で合格される方もいますが、社会人は仕事も家庭も抱えて、時間が湯水のようにある方々とは違った「戦い」が日々あります。その中で、合格を勝ち取るのは容易ではありません。正直、私も何度も挫折しました。

それでも受験に失敗するたびに、藤田先生から、何度も「合格まで徹底的にサポートします」と励ましていただき、つたない解答用紙を超速で繰り返し添削いただいたおかげで、何とか合格できました。子どもが小さいので、妻をはじめ家族の協力も支えになりました。

これから受験を考えられている方、または受験生の方は、何人かの合格体験をお読みになってから、受験にチャレンジされてはどうでしょうか。勉強の仕方は一人ひとり違うので、自分のやり方を貫かれたら良いと思います。ですが、もし勉強が苦手と感じている方、受験で結果が出ないと悩んでいる方なら、全ての「遠回り」をやってきた私の経験として、比較的少ない勉強時間でも、藤田先生のサポートを受ければ最短で合格にたどりつけると断言できます。

藤田先生、2年半にわたりご指導いただきまして、本当にありがとうございました。




小倉トーストさん(男性・30歳・公務員(行政職)・東京都)の合格体験記


1:はじめに
私は現在公務員として行政に携わっています。仕事自体は気象とは関係がなく、気象に詳しい方がいるわけでもありません。
気象予報士を目指すきっかけは学生時代から続けている趣味の登山でした。気象について学ぶことで事故や遭難のリスクはもちろんのこと、登山自体が楽しくなるのではないのかと考え学習を始めました。


2.受験歴
第52回:一般専門×、実技受験せず
第53回:一般専門○、実技受験せず
第54回:一般専門免除、実技○

52回はお試しのつもりだったため、全く歯が立ちませんでした。
本格的に勉強を始めたのは52回が終わった直後からでした。
53回の学科試験については市販の参考書数冊を読み込むことが中心で、過去問演習に深く取り組む時間があまりありませんでした。
ですから、学科試験にはやや準備不足の状態で受験となりました。
また、実技試験についてもモチベーションが低く受験しませんでした。これについては、過去問がもらえることと実技試験独特の雰囲気を知ることができるという点で後悔しましたので、準備が間に合わなくても1日通して受験されることをお勧めします。

その後53回の発表があり、基準ギリギリで合格したものの基本的な理解や実技試験の取り組み方等が全くわからず、藁にもすがる思いで藤田先生の実技試験対策を受講することに決めました。
最初は、学科試験の内容の理解が曖昧だったため講義内容も頭に入らず苦戦したのを覚えています。


3:学習について
①勉強時間
 平日は仕事終わりに2〜3時間(19時〜22時)
 土日は8時間程度(10時〜20時)
 
②時間の使い方について
 私はスキマ時間を使うのが苦手だったので、仕事終わりや休日などまとまった時間に集中して勉強しました。
 家にいる時間はリラックスタイムとして一切勉強することはありませんでした。その代わりに近所のカフェや会員制の自習室を利用していました。

③効果があった勉強法
 オーソドックスですが、過去問を完全に理解することに努める。これに尽きると思います。
 中には、奇抜そうなものや難解なものもありますが、全て時間をかけて理解するように努めました。そうすることで、全ての問題は必ず基本を理解していれば解くことができるのだと自信がつきました。
 また、原則毎日勉強することとしていました。残業などで時間がない時も10分でもいいので気象のことを考える時間を作りました。そのおかげで半年間で地盤が固まったように思います。

④挫折しそうになった時
 丸一日、時には泊まりで趣味の登山に行ったりなどしてリフレッシュしました。
 ただ、繰り返しになりますが登山や体調不良の時以外は必ず少しでも毎日勉強するというルールを決めていました。

⑤藤田塾の活用方法
 最初は、過去問を見ても一問も解けず、記述問題についても何を問われているのかすら理解できない状態でしたが、勇気を持って先生に拙い答案の添削依頼をさせていただくとすぐに分かりやすく明確なお返事をいただくことができました。
 藤田先生にはご多忙の中、添削依頼やご質問などに対して迅速なお返事をいただきました。問題の内容等を覚えているうちにご指導いただき復習できるのは大変なメリットだと思います。
 それからは、連日メールで添削依頼をさせていただき、気づいた頃には実力がつき合格水準に達することができていたのかなと思います。本当に感謝しております。


4:反省点
①学科試験の理解
 先述したように、学科試験はマークシート式で試験時間も余裕があることから、比較的合格基準に達することが容易かもしれません。
 しかし、そのせいで本質的な理解に至らないまま実技試験にあたり、いわゆる気象の勘をつかむのに数ヶ月かかりました。それまでの記述の解答は振り返るとあまりに稚拙でした。
 そのため、学科試験を始められる際は、温度風や対流不安定など取り付きにくい単元にぶつかるかもしれませんが、そこはきちんと理解して一つ一つ進んでいくことが最終的な近道だと思います。

②生活バランスについて
 私は、一つのことに集中すると周りが見えなくなりがちなところがあります。実技試験対策の半年間は一日中試験のことを考えていた気がします。
 そのため、無意識に体に負担をかけていたり、生活バランスが乱れたりなどすることがありました。気象予報士時間は、先の長い試験です。これから取り組まれる方はご無理をなさらず、「急がば回れ」「継続は力なり」でコツコツと学習されるのが良いと思います。


5:要望
 オンライン講座の性質上難しいとは思いますが、受験者間の交流の機会(例えば掲示板等)や、今一緒に戦っている仲間がどれくらいいるかなどの情報が分かればよりモチベーションアップにつながるのかなと思いました。


6:最後に
 実技試験対策をしている半年間は予想以上に大変で、まさしく「実技の壁」を否応なしに感じさせられました。
 とはいえ、学科試験の学習が不十分で実技試験対策で途方に暮れてしまったことが、結果的に藤田先生との出会いとなり完全合格に結びついたと考えると無駄なことは一つもありませんでした。
 こちらの体験記を縁あって今ご覧いただいてる方は、そういった意味で合格への一歩を踏み出されていると断言できます。
 これからは、趣味の登山だけでなく仕事にも幅広く活かしていきたいと考えております。
 本当にありがとうございました。




Nさん(男性・53歳・運送業・千葉県)の合格体験記


1. 気象予報士への関心
幼少の頃、実家の隣が、測候所(今は無き剣山測候所)という環境で育ち、立入禁止(罰金刑50万‥時効?)の露場を遊技場にしてた頃もあり、その頃の追憶が気象への関心の先駆けとなりました。 専門分野で気象測器が緻密で、そこに携わる業務の繊細さを知り、知らぬ事とはいえとんでも無い悪行を行ったと反省もして、この世界に関わりながら償っていきたいと決意しました。

2. 受験履歴
一般 専門 実技
1回目 × ×
2回目 ×
3回目 ×
4回目 ×
5回目 ×
6回目 ×
7回目 ×
8回目 合格

3 藤田気象予報塾入塾
初の気象予報士試験は体験ありきで案の定、玉砕しましたが、2回目は毎日2時間の学科(一般&専門)勉強の甲斐あり、両方とれました。但しそれまで2回の実技試験に関しては、何を頼りにこの難問に向かっていけば攻略出来るのか?
手持ちのアイテムでは力不足が明白である為、この頃にネット上で比較考察し、膨大なテキストが送付されるでも無く、1年の期限付き受講でも無い、コスパに特化した藤田真司気象予報士塾を選ばせて頂きました。

4.受験勉強
さあ、3〜4回目の実技のみでの受験合格にむけ、藤田塾生としての体勢を整えた矢先、自身の転職を余儀無くされる状況の変化から、今度は勉強のための時間の捻出に苦労することになりました。
石油配送業の運行管理責任者から実働ドライバーへの転職。
同業種とは言え、乗り慣れない大型トレーラーで早朝よりの長時間労働で、帰宅後はヘトヘトでやっと試験勉強の指針が出来たのに、目標が遠ざかってしまった感じを受けました。
何とか運転違反にならない範囲で受験勉強をと、スマホで実技試験対策講座の音声のみ再生で、運転席に響かせることで、自分なりの気象勉学法を考えたのですが、藤田塾の音声のみ受講が自分の予想より自分に合っており、一見無茶な環境下ですが3回と4回の実技試験は自分なりの受験勉強は積んだ形で望めました。
当時のヘビーリスナーであり続けた1000時間近い受講が、今思えば気象予報士試験のセンスを磨いたんだと、自負しております。
そんな訳で私は、質問と添削に関しては過去3年で5〜6回位しか出来なかったので、その分受講動画は見まくりました。

5.試験対策
初回の試験試験から学科は一般と専門のテキストと問題集を用意し、毎回各1冊ずつ通読した上で実技の過去問に取り掛かります。
毎回、一般と専門の知識が半分位記憶から抜け落ちており、毎回補充し直すのが面倒でしたが、結果としてその方が作業効率が良く実技の過去問演習に生かせておりました。
試験前の過去問演習は4ヶ月で過去8年分の40題弱をこなし、同時にローリー車内でのネット受講も繰り返しました。
5.6回目の実技試験後の手答えはそれ以前の実技で、持ち帰る問題用紙との見た目の比較でも感じました。
藤田先生が繰り返しおっしゃってた、ライン引きと囲み、さらに答案の下書きで、真っ黒になる様になり、何と解答したか覚えて帰れなかった頃から比較すると、自己採点もしやすくなり、実際前回の試験では何より自己採点後に、自信が確信に変わりました。
解答例文に寄せる答案作成の練習も、やはり4.5回までで終え、藤田先生曰く「演習を重ねる事により、事例毎に自分の言葉で飲込み、お腹に届くまでフムフム…と納得できてこそ本当に自分の身に付き.物になる。」を胸に刻み、6回目の実技試験以降は自分の言葉でも採点者の先生方に伝えられる書き方を意識出来る様になりました。

最後に
仕事との両立で受験勉強の時間が上手く取れずに、自暴自棄になりかけた自分に”ながら勉強”が決して悪いことでは無く、物は言いよう考えようで、運転を生業にする私が違法行為で無く、且つ充実した(受験&運転)生活が続けてこられたのも、藤田真司先生の気象予報士塾のおかげであると心底感謝しております。
藤田塾出身者の名に恥じぬ様、予報業界に尽力して参ります。
長い間ありがとうございました。




Pさん(女性・20代・学生・田舎の県)の合格体験記


①はじめに
私は通算11回目の試験での合格だったため、10代後半から20代前半に大きな回り道をしてしまった受験勉強生活となりました。
合格という形で受験勉強を締め括ることが出来たことは非常に有難いですが、やはりもう少し早く合格に辿りつきたかったという反省もあります...。
したがって、あまり役に立つものではないかもしれませんが、一つでも参考になるものがあれば幸いに思い、合格体験記を書かさせていただきます。
拙い文章ですが、お許し下さい。


②1日でどれくらい勉強をしたか・勉強時間の捻出
勉強時間の捻出に関しては、私は学生で勉強できる環境を与えてもらえた立場でありました。
しかし、受験生にとって恵まれた環境があるにもかかわらず、なかなか頑張らことが出来ずに甘えていた時間も多くあったため、忙しくても短時間で集中されている方や隙間時間を上手く活用できている方はもっと効率よく進められるはずです。
自分がやりたい勉強だとは言え、娯楽や趣味をするのとは少し違いますので、モチベーションの上がらない時はどうしてもありました。そのような時は自分の好きなドリンクを用意して無理やりでも楽しみを作りながら取り組みました。

1日(一週)の勉強時間については、あまり良くない方法ですが、どちらかと言えば試験前の短期集中型になってしまっていたように思います。試験のある8月からは毎日勉強し、勉強時間を手帳に記録していました。今見返すと、1日あたり5時間・1週間あたり30〜35時間で8/1〜8/23(試験日)までに103時間と書いてありました。(とは言え、約5年間のだらだら勉強の末の追い込み1ヶ月間です。)


③最も効果があった勉強法・藤田塾の活用
実技試験の勉強を0から始めるに当たり、知り合いにおすすめ頂いて藤田塾のお世話になりました。ビデオ講義を観ながらファイル資料にマーカーや書き込みをしたのち、暗記が必要な部分をまとめた暗記ノートを作り、常に持ち歩き隙間時間にチェックしました。
その後過去問演習に取り組みました。1週目は時間を気にせず、一題に何日もかけながら進めました。
初めて見る問題なので、進めるに当たって疑問点が溢れ出します。ここで、私は藤田先生にお世話になりました!不明点をメールで質問すると、非常に早いと感じる返信間隔で、ものすごく分かりやすい丁寧な解説をしていただけます。皆様仰いますが、この部分はとても有り難いです。分からなくてモヤモヤしている時間が長いのは勉強を次に進めづらいですし、短気な私の場合はモヤモヤがイライラに変わってお手上げになってしまいます(笑)

先生の助けと共に一周目で問題から解答への筋道をしっかり理解できれば、2週目以降の復習はだいぶ時間も縮まり、少しずつ定着させていくことができました。
その際、手帳に取り組んだ過去問を(28-1-2)のように記録しておき、私の場合は翌日・1週間後・1ヶ月後に同じ問題に5分間だけでも目を通すようにしました。
何十題もの過去問を1周し終えた後に2周目に入るとなると、時間が経ちすぎて既に1周目のはじめの頃の問題を忘れてしまい、また一から理解し直すことになってしまう経験があったためです。
まだまだ足りない実感はありましたが、過去8年分を2周(先生の講義に含まれてる13題は3周)したところで試験日となりました。

また、実技試験の解答用紙は4ページのことが多いですが、1ページ15分ずつ+全体の見直しで約15分とおおよその時間を決めて進めることを普段の過去問演習(3周目あたりから)から意識しました。
問題量や難易度によって多少前後してしまうこともありますが、後半に点の取りやすい問題がある場合が多いです。今までの試験では最後まで辿り着けずに落としてしまった問題がありましたが、今回は最後の計算問題や図表からの読み取り問題を答えられたことが合格に大きく繋がりました。

また、これはこちらの合格体験記での先輩合格者から教えて頂いたことですが、当日の会場の机に置いてある受験番号のカードと受験票はテープで止めておいた方が良いかと思います。問題用紙・解答用紙などをペラペラする際に机から落ちるストレスが少ないためとても役立ちました。


④不安な時、挫折しそうなときの対処法
これは気象予報士試験の勉強に限りませんが、気持ちが煮詰まってしまいそうになるときは一度その事柄から離れ、コーヒーを片手に手帳を開いて気持ちを整理するようにしています。自分が今やりたいこと・やるべきことなどをメモしながら生活リズムなどを見直して気持ちを整えると、「私は今これ(試験勉強)を頑張りたいんだ!」と再確認でき、そこからもう一度新たな気分で再スタートしていました。

また、学科の免除期間切れは面倒な気持ちになってしまうかもしれませんが、一度合格点に達した試験な訳ですから、そのまま暗記の定着と問題演習を続ければきっと大丈夫です!
実技試験でも学科の知識は問われることがあるため、学科の合否に関わらず、完全合格するまでは学科の基礎勉強は続けるくらいの気持ちでいれば、免除切れのショックはあまりないかと思います。


⑤最後に
合格発表当日の10時、ホームページで合否を確認しました。
まずは都道府県別合格者数の私の住んでいる県の女性欄「1」を見ると、「可能性はある!!」と思いました(普段ここの欄は0のことが多いため)。
その後自分の受験番号を見つけた時は本当に嬉しく、この時の感情は一生忘れません。

また、今回の試験は新型コロナ感染拡大が懸念されるなかでの開催となりました。
田舎から東京に受験しに行くに当たって、家族には受験帰宅後2週間は接触しないように家とは別の場所にに寝泊まりしてもらったり、私自身の体調を気にかけてくれたりといつも以上にたくさんの協力をしてもらいました。
このような状況下で試験を開催してくださったことや、協力してくれた家族に大きく感謝しています。

そして、分かりやすい講座やサポートはもちろん、学習のアドバイスや励ましのメッセージなどで勉強期間中の支えとなってくださった藤田先生のお陰で実技試験を途中で諦めずに続けることが出来ました。
長期間のサポートを本当にありがとうございました。

そして最後に、これを読んで下さった主に受験生の方々。
私は長い受験期間中で藤田塾に入塾する前には他にも複数の予備校や通信講座を受講してきましたが、今から勉強をスタートされる方・既に勉強を始められている方で誰かの力を借りて進めたいと思われる方は、是非藤田先生の生徒になることを私はおすすめ致します。勉強を進める中での疑問を解決したいときこそ誰かの力を借りたい時であり、藤田塾がそれに最も適していると感じたからです。




Vさん(男性・40代・国家公務員(研究職)・和歌山県)の合格体験記


○気象予報士を目指したきっかけ
 平成25年に伊豆大島で大きな災害がありました。私は災害直後に仕事で現地の地形・地質や被害状況を調査したのですが、やはり雨が降り始めた時点でいかに早く住民を避難させるかが重要なのではないかと感じました。たまたま上司が気象予報士を持っていて地元関係者に適切なアドバイスをしているのを見て、よしっ俺も、と思ったのがきっかけでした。

○入塾前までの勉強方法について
 藤田先生の塾に入るまで、2つの講座を経験しています。1つ目は大手の講座でした。DVDが大量に送られてきてそれはそれで楽しかったのですが、1度目に受けた試験は惨敗でした。同じように2度目も受験したのですが、同じように惨敗でした。今思えばDVDだけ見て受験するのは相当甘かったように思います。過去問などは全く解きませんでした。2度目の不合格をもって一旦気象予報士を諦めることにしました。
 もう一度勉強しようと思い立ったのは平成29年頃です。この頃、研究者として大学の学生や一般の方、行政や一般の技術者の前で講演する機会が増えました。そもそも見に来てくれる方々に対し何を講演するか、という時に自分は専門家として胸を張って教えられるものが何も無いことに気づきました。資格があればもっと説得力を持ってお客さんも聞いてくれるのではないか?ここで再び気象予報士への憧れがでてきました。2つ目に選んだ講座は、インターネット講座でした。よくある参考書で先生が授業をしたものを受講生が視聴する、というスタイルです。ほぼ参考書の棒読みだったのでどちらかというと暗記に近い形で猛烈に勉強しました。これにより令和元年度第1回試験では一般知識・専門知識は合格できました。一方、実技試験は全く歯が立たず、愕然としました。この回の試験ではたまたま試験会場入りする際に藤田先生ご本人から塾のチラシを受け取っており、実技試験が終わった瞬間にこのままでは絶対に受からないと悟って入塾を決意しました。やはり、実技試験の添削をしてくれるのがこれまでの講座と異なり大きな魅力でした。

○入塾後について
 入塾後は実技試験の講義を視聴すると共に過去問を解くことに没頭しました。何とか回数をこなしたかったというのが本音でした。平日だと、1問分の問題を解き、解説を視聴し、藤田先生に添削をいただくというルーチンを2日間でこなしました。休日だと、倍のスピードで、問題を解いて解説を視聴し、添削もしていただくというルーチンを1日でこなしていました。そのため年末年始など毎日藤田先生に添削依頼をしていました。ただ、これは間違った勉強スタイルであることに令和元年度第2回試験を受験して気づいたのです。全く中身を理解できていないのです。このため、回数はこなしていても全く応用が効かず試験で撃沈しました。
 そこで、令和2年度第1回試験に向けては、ルーチンをがらっと変えました。まず平日休日に関係なく勉強は朝1時間夜1時間の計2時間とする。過去問の勉強については、1回の問題を勉強するのに8つの区切り(4日間で1回の問題をこなす。)を入れました。
①試験問題の半分を解く。
②試験問題の残りの半分を解く。
③気象業務センターの回答から自分の答案とどこがちがうかを徹底的に考える。また、本科の講義内容も見直す。
④過去問の藤田塾の解説資料を読み込む。
⑤解説動画の前半を視聴する。
⑥解説動画の後半を視聴する。そのまま、藤田先生に添削をお願いする。
⑦添削結果を確認する。また、解く問題が2回目の時には、前に受けた添削結果ももう一度読み直す。
⑧①~⑦を終えた後で本科の講義資料(特に暗記物)を読み直す。なお、①~⑦において講義資料に無い知識が得られた場合はメモを作成し、講義資料に付け加える。
 正直、1回の試験問題をゆっくり味わっているようなレベルでしたが、これで気象予報士の勉強を楽しめるようになりました。途中から、実力がついてきて、①と②を一気にこなせるようになりました(過去問を短時間で解けるようになりました。)。

○合格した令和2年度第1回試験について
 当日の試験は実技だけでしたが、相変わらず緊張してどうしようもなかったです。ただし、この回の試験で重視したのは、
・問題文をしっかり読むこと。大事なキーワードは必ず赤ボールペンで○をつける。また文章を書いた後できちっと○をつけた内容を記述したかどうか確認する。
・蛍光ペンは3種類持っておき、使いまくることが大事です。しょうもないミスが防げます。例えば、該当する緯度・経度や等相当温位線集中帯の南縁などはしっかりと蛍光ペンでなぞると問題が解きやすくなります。
・低気圧の位置などの時間変化を比較する意味でも、赤鉛筆・青鉛筆を持っておくとさらに便利です。何度も前の天気図を見直す手間が省けます。
 実技1については、大設問が3つありましたが、設問3については、丸々白紙で提出してしまいました。わかりやすく言うと、答案用紙の4枚目は白紙でした。ただ、実技2に向けて不思議と力が湧いてきました。私はこれまでの人生、不合格不採用ばかりでしたが、ここぞという時に勝ち上がってきました。また学生時代からやってきた相撲でも強豪大学の選手が出てきても諦めるようなことはなく、土俵を割るその瞬間まで決して勝負を諦めませんでした。この試験ではこんな私の生き様が出たような気がします。実技2は我ながらパーフェクトな出来でした。
 で、試験が終わってから、不合格だろうと考えて、翌日から早速、一般知識の勉強をスタートしました。合格発表当日には、一般知識の勉強を一通り終え、専門知識の勉強をスタートしており、すっかりその日が合格発表であることすら忘れていました。藤田先生から合格お祝いのメールが来た際には冗談でしょ、という感じでした。

○これから受験される皆様に向けて
 早く合格しようとして詰め込む勉強をしてしまったのが、私が長く受験勉強をすることになってしまった原因の一つです。今、アドバイスできるとしたら、
・自分の生活の中に気象予報士の勉強をルーチンとして取り入れること。土日に気合いを入れて勉強をする人もいるかと思いますが、平日も土日も全く同じ勉強時間・勉強スタイルの方がうまく勉強ができます。
・気象予報士の勉強をやり過ぎないこと。例え時間が短くても、それが毎日だと大きな成果になります。眠い中で無理に頑張っても頭に入らないです。睡眠時間をしっかり取るのも受験勉強の一つと考えてください。
・本科の講義をおろそかにしない。本科の講義を視聴してから過去問を解き始めるかと思いますが、土日だけは過去問を解かず、本科の講義をもう一度視聴する、というスタイルも良いと思って途中から取り入れてみました。これは本当に効率的です。
・過去問は、回数をこなすのではなく、1問1問じっくり楽しんでやるのが良いです。回数をこなしても頭に入っていなかったら解いていないのと一緒です。
・時間を計る必要はほぼありません。だんだん解くスピードが勝手に速くなりますし、実力が伴うと、一気に問題が解けるようになります。

○私のこれからについて
 気象予報士の勉強期間中も仕事で、災害の講演依頼が多数ありました。また災害で現地派遣されることもありました。こういった機会では藤田塾で学んだことを少しでも出していこうと工夫しました。実際、天気図が読めるだけでこんなに災害のメカニズムが分かりやすくなるのかと驚きの連続でした。今後はますます得た知識を磨くと共に、多くの人を災害から救えるように頑張っていきたいと思います。




Qさん(男性・52歳・百貨店勤務・愛知県)の合格体験記


学習を始めようと考えたのが48歳。物理系の国家資格とは縁遠い私立大学文系出身で、勤務時間、休日が不規則な百貨店で管理職を担いながらの学習で、なんとか6回目の受験で合格できました。同世代で気象予報士に挑戦しようか迷っている方、合格まであと一歩でお悩みの方のお役に立てたら幸いです。

【受験経歴】()内は正答数
一般 専門 実技
第49回 ○(12/15) 受験せず 受験せず
第50回 免除 ○(11/15) ×
第51回 免除 免除 ×
第52回 ○(15/15) 免除 ×
第53回 免除 ○(12/15) ×
第54回 免除 免除

【受験のきっかけ】
若い頃から天気予報、天気図を見るのが好きで、美しい空の魅力を感じる一方、2000年9月、激甚災害に指定された東海豪雨で自宅が被災し、人の命を脅かす一面もある気象のメカニズムに関心を持ちました。
また、百貨店の業績は気象で大きく左右されますので、ビジネスの視野・領域も広がると考え、東京の通信教育講座の資料を取り寄せたのですが、偶然インターネットで検索した藤田先生にもメールで相談しました。
(文系で大丈夫ですか?)「それほどのハンデではない」、(この歳の初学者で大丈夫ですか?)「始めようと思った時がその人のベストのタイミングです」「とことんサポートします」この言葉で藤田先生にお世話になろうと決意しました。

【学科対策について】
理数系が苦手な私は学科(一般知識)で躓くことを最も恐れていました。藤田先生のテキストは丁寧な説明に徹していますので、DVDを何度も視聴しながら理解を進めました。過去問を解くと分かるのですが、テキストは実際の試験問題の選択肢で使われたキーワードを丁寧に拾い上げる形で編集されています。バイブル的存在の「一般気象学」(東京大学出版会)は立派な著書ですが、初学者には難解で、試験直結型の先生のテキストを優先して学習することをお奨めします。文系の受験者は満点を狙いたい「気象法規」はテキストと過去問だけで万全でした。私は一般知識で受験2回×4問=計8問の気象法規はパーフェクトでした。
一方、最近の学科(専門知識)は難化傾向で暗記だけでは足元をすくわれます。過去問10年間分(20回分)を5回以上は繰り返しました。間違えた設問とテキストの往復で地力がついていきました。学科(一般・専門)で躓いている方は、一度、実技の問題を解いてみると、学科の知識がどのように実技で問われるのかを知ることで理解が深まりますのでお奨めです。

【実技対策について】
2回目(第50回)から実技の受験を始めました。藤田先生への実技の最初の質問は今から考えると恥ずかしいのですが、「試験問題に半透明のペーパーが挟んであるのですが、何に使うのですか?」(この程度のレベルでした、、、、) 先生はこんな質問にも利用法、使う上での注意点を細かく答えてくれました。
しかし、甘くはありませんでした。実技で4回連続の不合格。まさに「実技の壁」を痛感しました。このままではずっと受からない。悩みました。4回目の不合格で原因を自問した結果は以下の通りです。
①学科(特に一般知識)の本質を理解できていない。温度風、層厚、収束発散、状態曲線、不安定等の知識が表層的
②設問を読みこなせていない。「~場、分布、形状の特徴」「~に着目し」「~に言及し」「~に関連する」「時間・領域範囲」等、出題者の細かい要求を正確に把握できていない=得点性がない
54回試験まで常に①②を意識して過去問で訓練しました。
また、これまでは、過去問を何回繰り返したかを自分の安心材料にしてしまった反省を踏まえて、設問の意図、現象の背景を考える癖を付けました。例えば、雲解析の設問で衛星画像で輝度、形状から「巻雲」を回答するだけでなく、なぜここに巻雲が解析されるのか、ジェット気流との関連なのか、対流雲雲頂からの発散なのか、といった具合です。この思考が身に付き始めてから、自信が出てきました。

【第54回試験】
やはりコロナ禍で少し張り詰めた雰囲気でした。擾乱テーマ自体は南岸低気圧と台風で分かりやすいのですが、直近傾向通り、天気図からの細かい読み取り、長い設問文でしたが、②の訓練を生かし、最後まで走り抜きました。今回は実技1の最終大問で雪水比の設問でした。内容は簡単ですが、タイムアップが迫る中、与件の文が長い!実技2も最終題で台風経路の作図で丁寧な作業が必要でした。台風の最終題なのに簡単な災害名等で終わらせてくれませんでした。ペース配分、焦りとの折り合い、ミスの誘発、この試験はメンタルとの闘いとも感じました。
自己採点は60%台後半、合格ラインが65%くらいかと予想しましたが、手応えは出てきたのでダメなら次回こそ絶対と学習を再開していました。
発表当日、合格ライン「70%以上」の文字を見て、「えっ、70%?? この難度で、、、」と唖然として番号確認したら、自分の受験番号が目に飛び込んで来ました。合否通知ハガキが到着して、やっと、夢じゃないんだ。。。と合格を実感しました。

<1日の勉強時間と捻出法>
■仕事の日:1-2時間  休日:5時間程度  *年齢のせいか、疲労で深夜まで学習できず、早朝の時間活用と通勤時にスマホで暗記物をこなしました

<効果があった勉強法>
■「気候変動監視レポート」「気象観測ガイドブック」「気象庁HP」は学科でピンポイントの知識を無駄なく勉強できました。
■実技で眼を慣らすために専門天気図サイト(私はSunny Spot)で高層天気図や短期予報解説資料を閲覧しました。
■間違えた過去問だけをまとめたサブノート(学科、実技とも)は短時間で振り返りに有効でした。実技はある程度のレベルの学習者は知識量の差ではなく、ケアレスミスを如何に最小限にとどめるかが合否を分けると確信しています。
余談ですが、試験当日は狭いデスクの会場がほとんどです。机上は重要です。私は①受験票と番号カードはセロテープを持参して落下しないよう貼り付けました。②天気図は切り取り派ですが、スライドクリッパーを使用すると随分ページめくりの際、ストレスが軽減できます。

<挫折克服法>
■仕事、父親の介護を抱えながらの学習でした。周りが呑みに、ゴルフに行く時間に学習しても、不合格の連続で自分が情けなく感じる日々もありました。こんな時は、誰かに強制されて学んでいるわけじゃない、自分が始めたこと。自分自身に負けないようにと言い聞かせました。

<最後に>
■藤田先生は学習開始の際、背中を押して下さいました。真夏、真冬の試験会場で半年に一度に関わらず、顔名前を覚えてお声かけ下さり感謝しております。私は大量に質問するタイプではありませんでしたが、要所で質問するとすべて問題解決していただき、困ったら藤田先生のサポートがあると安心して学習できました。藤田先生への質問に対する返答の速さは皆様もご存じのとおりです。多忙な学習者へ少しでも解決までのリードタイムを短縮させてあげたいとの誠意に敬意を表しております。
■私は予報士試験は周囲に公言しませんでした。4年近く、そっと応援してくれた家族や少数の親しい方には感謝の気持ちでいっぱいです。
今後は更に気象の知識・技能に磨きをかけ、少しでも社会に還元できたらと考えています。
これを読まれた気象予報士を志す皆様の合格と藤田塾の益々の発展をお祈りしております。




P2さん(女性・30代・パート主婦)の合格体験記


●はじめに●
「実技の壁」
私の気象予報士試験は、この一言に尽きます。
今回、6回目の挑戦でようやく合格できましたが、6回の試験のうち、合格した今回を含め、4回は学科2科目免除の実技のみの挑戦でした。
「学科は受かるのに、実技がなかなか受からない」という、私のような経験をされている方へ、この体験記が少しでも役に立てたら幸いです。


●合格までの道のり●
第49回 一般〇 専門〇 実技×
⇒藤田塾(実技)へ入塾
第50回 一般・専門 免除 実技×
第51回 一般・専門 免除 実技×
⇒仕事時間を減らし、勉強に集中
第52回 一般〇 専門〇 実技×
第53回 一般・専門 免除 実技×
第54回 一般・専門 免除 実技〇


●第51回試験まで●
この時までは週5・フルタイムで仕事をしていたので、勉強時間は朝に1時間、帰宅後に2時間、休日に4~10時間ほどでした。
勉強は、学科・実技ともに参考書を一通り読んだ後、過去問を中心にしていました。
第51回試験で決めたかったので、不合格だったときは、不合格の悔しさと、学科2科目が復活してしまうという絶望感で、立ち直るまでに時間がかかりました。でも、どうしても気象予報士になりたい!という思いがあったので、仕事時間を減らし、勉強に集中する環境を作りました。


●第52・53回まで●
学科が復活してしまったので、第52回まではとにかく学科を中心に勉強しました。
ここでも、ひたすら過去問を中心に。過去10年分ほどを、数えきれないくらい、何周も行いました。
無事、第52回で学科2科目合格し、再び学科免除を獲得して実技へ。

以前、ある有名な気象予報士の方が、インタビューで「気象予報士になるのに必要な勉強時間は1000時間ほど」答えていたため、1000時間を目標としました。
そして、第53回試験までに1000時間を達成し、本番に臨みましたが、全く歯が立たず、、、
試験後、「あんなに勉強したのに、、、」と、心が折れて、大泣きしました。

試験後1~2週間は勉強もせず、テレビで天気予報の時間になるとチャンネルを変えていました。
それくらい落ち込み、「もう自分は気象予報士になってはいけない人間なのでは」と思うまでになりました。


●第54回試験まで●
もう諦めようかと思いましたが、学科免除はあと1回残っているので、「これが最後のチャレンジ」と言い聞かせ、 なんとか立ち直りました。そして、勉強を再開させる前に、もう一度自分の勉強法を見直しました。
実技のみの試験で3回も落ちているので、今の勉強法が間違っている、と感じたのです。

他の方の合格体験記や参考書には「実技対策にはとにかく学科」「学科が受かる実力があるなら、実技も受かる」と記されていました。
「いやいや、学科は受かるのに、実技に結びつかないんですけど、、、」と思いながら学科の過去問を解いているうちに、あることに気づきました。

それは、「実技試験と結びつく単元の学科知識の不足」でした。

学科試験は、一般・専門ともに幅広い分野から出題されます。
15問中11問正解できれば合格です。

私は、学生時代から数学・理科は苦手で赤点常連。大学受験も早々に私立文系受験コースを選んでいたので、 高校3年生から理系科目は一切勉強していませんでした。
このため、一般の問2や問3で問われる、熱力学系は最初から諦めて、その分、4問出る法規は確実にとる作戦をたて、一般はそれで合格していたのです。

このことに気づいた後は、学科・専門ともに実技試験に直接結びつく単元(熱力学、状態曲線、衛星画像など)を中心に、徹底的に復習しました。

実技試験に関しては、「何点とれたか」に重点をおいてしまい、 「なぜこうなるのか」「問題の意図は何か」を突き詰めていなかったことに気づきました。また、何度も解いているので、答えを覚えてしまって、なんとなく正解しているものもありました。

このため、理解できないところはその都度、藤田先生に質問をし、疑問が残らないようにしました。間違えた問題は、事象別(台風・冬型・低気圧など)に分けてまとめました。
こうして勉強法を変え、実技試験の過去問10年分ほどを3周くらい行いました。(試験1か月前には直近の3年間分を繰り返して行いました)

仕事は、週5のフルタイムから週に1~2回のパート勤務に変えたため、 勉強時間は、パートの日はゼロか、しても1時間程度。そのほかの日は4時間~6時間程度でした。
また、主人の帰宅後や主人が休みの日は私も休んでいました。
(さすがに試験前1~2週間くらいは、家事も手抜き、主人もそっちのけで勉強をしていましたが、、、)


●試験当日●
心がけたのは、
・「問題文の指示(〇〇m刻みなど)を守る」「記号のつけ忘れや、数値の読み取りミス」といった、いわゆるもったいないミスをなくすこと
・わからない問題(特に作図)に直面したら、とりあえずとばして先へ進むこと
・これで最後の挑戦と決めたので、全力を出しきって、悔いを残さないこと
でした。
過去問を解いていて、数値の読み取りミスが結構多かったので、ここは特に慎重に行いました。

ただ、いざ実技1にとりかかると、あまりの緊張に、文字を書く手の震えが止まりませんでした。こんな経験は初めてでしたが、それだけ受かりたいという思いが強いんだ、と自分に言い聞かせ、思い切って3分ほど手をとめて、深呼吸をし、取り組みました。

実技1、2ともに終了時間の5分前くらいに解き終わりました。


●合格発表まで●
模範解答が出てから自己採点をすると、実技1は、緊張もあったからか、ミスを多発していました。最初の強風軸解析も間違えていてそこの問題は丸々×でした。甘めに採点しても65点くらい。
実技2は、実技1が終わって少し肩の力が抜けてやや冷静になれましたが、こちらも甘めに採点して70点に届くかな、くらいでした。

試験を終えて、自己採点もしたあとに、「やっぱりこれで諦めたくない、受かるまで続けたい」と感じました。
次回はまた学科が復活してしまうので、9月中旬ぐらいから学科の勉強を細々と進めていました。

そして、10月2日。まずHPをみると、合格者166人中、女性は26人。合格ラインは70%以上とあり、ここで、今回も無理だと感じました。

直接自分の番号を確認するのが怖かったため、まずは自分の都道府県のところへ。そうしますと、女性の合格者がいました。少しだけ期待を胸に、番号をみると、自分の番号がありました!
嬉しいという感情よりも、安堵感が大きかったです。というのも、家族をはじめ、多くの方に応援していただいていたので、やっといい報告ができるという気持ちが大きかったんだと思います。


●おわりに●
私のように、「学科は受かるのに実技がなかなか受からない」という方は、ぜひ学科の見直しをしてみてください。学科は選択式なので、私のように表面的な知識でも合格できてしまうこともあると思います。それで受かったことを「学科の知識が十分である」と錯覚してしまうと、実技の壁にあたります。時間がなければ、実技に必要な単元を優先で。
また、勉強を続けていて感じたのは、「気象予報士」という職業は認知度が高いですが、「気象予報士試験」の認知度は意外と低い、ということでした。私は周囲に「気象予報士試験に挑戦している」と公言していましたが、「合格率、こんなに低いの!?」や、「試験が複雑だね」といわれることが多かったです。また、まわりに気象予報士の方や受験者もいなかったので、モチベーションを保つことが難しかったこともありました。そんなときは、こちらの受験体験記を読んで、モチベーションをあげてもらっていました。
今後、気象予報士の資格をどのように生かしていくかはまだ考え中ですが、人や街の役に立てる予報士になっていきたいと感じています。
最後になりましたが、2年半もの間、無制限で添削・解説をしてくださった藤田先生には、感謝しかありません。本当にありがとうございました。




Cさん(男性・30代・IT企業のニュース編集・福岡県)の合格体験記


1.はじめに
 受験回数は6回。約3年間勉強を続けておりましたが、幾度となくこのページを訪れました。最初は入塾を検討していた時、何度も不合格が続いて「もう駄目かな」と諦めそうになった時でした。この3年間で転職と2回の引っ越しを経験し、子供が生まれ…と慌ただしい中での勉強が続きました。深夜まで仕事をして寝不足が続いた日、子供の夜泣きが続いた日、万全で臨んだ試験で1科目も合格できなかった日、勉強を続けられたのは、先輩の皆さんの軌跡と、藤田先生の渾身のサポートがあったからです。


2.入塾までの経緯
現在の仕事に転じる前は、新聞記者をしていました。気象予報士の資格をとろうと思ったのは、気象災害の現場取材を幾度も経験し、現代の科学を持てしても太刀打ちできない人間の無力さを感じたのがきっかけです。今後は「防災」をテーマに仕事をしていこうと決め、気象予報士への挑戦を決めました。
報道には昼も夜も休みも関係ありません。独学は最初から諦め、最初の1年は、講義形式ではない大手の通信講座を受講しました。参考書も駆使しながら2回の試験で学科2科目に合格したまではよかったのですが、実技試験に全く歯が立ちませんでした。原因は明白で、特に一般知識において現象の根本的な理解をせず、過去問の暗記に頼っていたことでした。類似の問題が出るので、運が良ければ何とかなってしまうのが罠です。実技試験は太刀打ちできず、手が止まりました。すべて一から学ぶため講義形式で講師と質問などをやりとりできるスクールを探しました。そこで出会ったのが「藤田塾」でした。

 一般   専門  実技 学習方法
第49回 × 採点なし 通信講座
第50回 免除 ×
第51回 免除 免除 × 藤田塾
第52回 免除 ×
第53回 免除 × 採点なし
第54回 免除


3.入塾後~第54回試験
 第51回試験に向けて入塾し、実技コースを受講しました。前述のように基礎ができていない私は苦しみ続けることになります。先生の丁寧な講義を受けてもいわゆる「応用」である実技の問題に歯が立ちません。「なんでこうなるの?」と頭を抱えるばかり。51回試験で実技が不合格となり免除が切れ、一般知識コースの受講を始めました。
 藤田先生の説明は、現象の根本の根本から始まり、一つずつ積み上げて試験レベルに到達する…というのが徹底されており、これまで暗記で済ませていたような一つ一つの現象がすっと頭の中に入ってくるようでした。仕事が忙しく家に滞在する時間が5~6時間しかないような日が続く中、勉強を中断しようかと思ったことも何度もありました。それでも細々と勉強を続けられたのは、気象現象が理解できて勉強が楽しくなったことと、気象予報士への憧れがあったからでした。
 基礎力がないのがたたり、52回試験でも実技の手ごたえはゼロ。一方、一般知識は自信を持てるほどに身についていました。そこで53回試験に向け、専門知識コースの受講も決意。一から学ぶことにしました。このタイミングで自らの転職や妻の出産などのイベントが重なったのですが、「勉強をしない日を作らない」ことを自分に課していました。4~5時間以上連続で勉強できた日は一日もありませんが、たった10分でも1時間でも毎日続けました。仕事の移動時間、子供が寝た後などに勉強時間を作り、時には寝かしつけをしながらイヤホンで講義を聞きました。疲れた日に藤田先生の明るい声を聴くと、やる気がどこからか湧いてきます。気持ちが落ち込んだ時は、自分に近い境遇の先輩方の合格体験記を読んで自分を鼓舞しました。
 不安定な中で臨んだ53回試験は、なんと専門知識が9点(合格は10点)で、実技は採点に至りませんでした。悔しくて悔しくて、通知のハガキを握りしめたのを覚えています。
すき間時間を集めれば何とかなるものです。54回試験前日までに専門知識は過去問10年分3週、実技試験の過去問は7年分2~3週を終え、疑問点もない状態に仕上げることができました。藤田先生は、どうしようもない質問にも、目もあてられない添削にも丁寧かつ迅速に返事をくださいました。合格点とれるかなーという実感が出てきたのは試験まで1カ月に迫ったときでした。


4.試験当日~合格発表
 54回試験で落ちたらもう勉強は続けられないだろうな…と弱気になりながら会場に向かいました。試験直前には「受かるしかない」という決意になりましたが、気持ちが強すぎたのか、手が震えて答案用紙に書いた名前の文字がガタガタになるほどでした。
 専門試験は手ごたえがありましたが、実技1では問題文に引っ張られて強風軸解析を間違い、問4では焦って数値の読み取りを間違え、続く問題も芋づる式に落とすヘマをしました。実技2は多少手ごたえがあったものの、1点の差がものを言う試験です。答案の復元と自己採点はする気になれず、発表までの40日を暗い気持ちで過ごしました。
 発表当日。この3年間、自分の番号がないのが当たり前だった発表ページに見慣れた番号がありました。数秒後には、支えてくれた妻に電話をかけ「ありがとう」と伝えました。こんなのは十何年ぶりかと思いますが、涙が止まらず話す言葉が言葉にならないほどでした。


5.最後に
 「続けてればいつか絶対受かるから止めちゃダメ」。53回試験で専門知識を1点差で不合格となり落ち込んだ私に妻がかけてくれた言葉です。体験談を読んで頂けた方の中には、私より多くの回数を重ねている方も、仕事や育児などで私よりも時間がない方もいるかもしれません。闇雲に進むのはよくありませんが、藤田先生のアドバイスに従い、愚直に積み上げていけば、ゴールにたどり着くことができます。先生の緻密な講義とテキストを信じてください。質問への迅速かつ丁寧な回答が藤田塾の魅力です。余計かもしれませんが、あまりにも回答が早すぎて「先生はいつ休んでいるのか?」と心配してました。
 私は現在、IT企業で報道や防災に携わる仕事をしています。今後は、気象に関する知識や予報業務を習得し、防災全般についての知見も深めていくつもりです。勉強はまだまだ続きます。




Bさん(男性・30代・メーカー勤務(技術系)・東京都)の合格体験記


1. 受験結果
2017年12月から一般試験講座、専門試験講座、実技試験講座を順次受講しました。
第50回 一般:×  専門:×  実技:未受験
第51回 未受験
第52回 一般:〇  専門:×  実技:-
第53回 未受験
第54回 一般:免除 専門:〇  実技:〇
※第51回と第53回は仕事の関係で受験を断念しました。


2. 気象予報士試験を受験しようと思ったきっかけ・藤田塾を選んだ理由
小さいころから天気に興味があり、小学校の夏休みの自由研究では毎日の天気を記録したり、台風について調べたりしていました。学生のときから気象予報士試験に興味がありながら受験せずにいましたが、数年前に一念発起し、受験しようと決めました。
働きながらなので独学は非効率と考え、通信講座を受けることにしました。当初は藤田塾の存在を知らず他の通信講座の説明会に参加したのですが、そこで藤田塾を紹介されました(笑)。ホームページを調べたところ、藤田先生の熱意に魅力を感じ、受講を決めました。


3. 勉強時間
私の勉強時間は、今振り返るとかなりムラがあったと思います。2018年と2019年の秋~冬にかけては仕事で出張が重なり思うように勉強時間が取れず、そのまま数か月勉強から離れてしまったこともありました。その代わり落ち着いて勉強できた期間は、特に第52回と第54回の試験前数か月は、平日1~3時間、休日3~5時間ほど集中して取り組みました。平日は朝起きてから外出するまでと通勤電車の中、休日は朝の時間と、日中カフェで勉強しました。勉強のスタイルは人それぞれなので、自分が集中できる時間帯や場所を見つけるのが一番だと思います。


4. 勉強方法
(1) 学科
藤田塾の講義を受講し、PDF版のテキストにハイライトやメモを加えていきました。一つの単元が終わるごとに過去問を解き、分からなかったところをテキストで調べる、というサイクルで10年分解きました。その後は、単元別、年度別、間違えたところだけなど解き方を変えながら、トータル5周ほど回したと思います。
私は勉強にタブレットを活用しました。藤田塾のテキストや過去問のデータをすべて保存し、通勤電車の中やちょっとした空き時間はテキストを読み込んだり、外出先で過去問を解いたりするのに利用しました。
私の大学の専攻は(気象学ではありませんが)物理系だったので、一般試験は比較的すんなりと理解することができました。一方、専門試験は覚えることが多く苦労しました。そこで、なかなか知識が定着しない事項をまとめて、空き時間や試験直前に確認するようにしました。
気象予報士試験の内容は、観測機器の精度向上やルール変更により日々更新されていきます。藤田先生は変更があった際にすぐにメールで周知してくださり、テキストにも反映して頂けるため、古い情報のまま覚えずに済みました。独学ではおそらくフォローしきれなかったので、この点についても藤田塾を利用して良かったと思います。

(2) 実技
トータル7年分解きました。最初は1問解くのに2~3時間掛かりましたが、時間は気にせず納得いくまで考えることを心掛けました。とは言え、本番で75分以内に解答できるようになるのか最初は不安でしたが、実力が付いてくると時間内に解き切れるようになってきます。
また、藤田先生の添削が非常に有益でした。私はあまり回数を多く頼んだわけではありませんでしたが、自分では気づけなかった視点を指摘してくださいました。自分では正しいと思っても実は表現が適切ではなかったり、逆に的外れだと思った解答が正答の範囲内と認められるだろうということが分かったり、毎回勉強になりました。
私は、気象業務支援センターや藤田先生の解答例の表現を覚えて盗むようにしていました。(決して解答例の丸暗記ではありません。) 短い字数制限の中で必要な解答要素を過不足無く盛り込むためには、簡潔な表現を使う必要があるからです。これをやったおかげで、字数だけは埋まったけれども解答要素が足りない、ということが次第に無くなっていきました。


5.終わりに
気象予報士試験は合格率数%という難関試験ではありますが、正しく勉強すれば決してハードルが高すぎる試験ではないと思います。初めて気象予報士試験の過去問を見たときは、何やら訳の分からない図がたくさん出てきて怖気づいたものでした。しかし藤田先生の講義を受けて知識を付け、過去問を解いて弱点をつぶしていく、という当たり前の勉強をしていくうちに、合格できるのではないかという自信が付いてきました。
藤田先生は講義の中で様々な勉強のアドバイスをしてくださっています。モチベーションが下がったときは講義を聞き直して、自分に喝を入れていました。
最後に、今までご指導いただきありがとうございました。また、この合格体験記を読んでくださった受験生の皆さんが気象予報士試験に合格されることを願っております。




Sさん(男性・32歳・公的保険事務・神奈川県)の合格体験記


1 )1日の勉強時間
平日は短い時で2〜3分、休日は長い時で4〜5時間だったと思います。時間的な決め事は作りませんでしたが、毎日講義や過去問に少しでもいいので触れるようにすることは心がけました。

2)受験時間の捻出方法
当初は朝早く起きて朝型学習してましたが、根が夜型なのか(?)継続できませんでした。それがわかってからは、机に向かうのは日中仕事から帰ってきた夕食後の時間が多くなり、休日も勉強を始めるのは午後からがほとんどだったと思います。
また朝の通勤時と、(余裕があれば)昼休みには音声講義を聞いて、知識の重ね塗りにも努めました。

3)最も効果があった勉強法
基礎学習をテキストの熟読と講義を受けて丁寧に行い、積極的な過去問演習をすることに尽きると思います。
そして学習の過程で疑問が生じたら逐次藤田先生に質問メールすることです。迅速に返信をいただけるので、だれることがなく学習を続けられました。

4)挫折しそうになった時にどうやって立ち直ったか
予め資格取得に向けて勉強中であることを身近な人達に言いふらすことで、途中で投げ出してしまうことのリスクを故意に大きくし自らを追い込むようにしました。
今の仕事をこのままずっと続けるようになって本当にいいのか?人生楽しいか?という自問自答も繰り返しました。資格を取れたので、ここからは幼い頃からの夢を叶えるべく転職活動にトライします。

5)藤田真司の気象予報士塾をどのように活用したか
テキスト教材を読み込み、映像講義を見る、音声講義を聴く、わからない部分は質問する…シンプルにこれらの繰り返しです。日常に藤田先生が溶け込むぐらいフル活用しました。
藤田先生に出会えてなかったら多分勉強は続いてませんでした。本当にありがとうございました。




Jさん(女性・20代後半・フリーアナウンサー・東京都)の合格体験記


1.1週間でどのくらい勉強したか
独学で少し勉強していたこともありますが、本格的に始めたのは今から2年半前です。
現在フリーアナウンサーとして仕事をしており、休みが不定期ですが、仕事のない日は7時間まとめて勉強時間を割いていました。
仕事準備がある日などは1時間~2時間ほど、仕事がある日は勉強に時間を割くことができませんでした。


2.これまでの受験結果
第50回 一般◯   専門×   実技×
第51回 一般(免除) 専門◯   実技×
第52回 一般(免除) 専門(免除) 実技×
第53回 一般◯ 専門(免除) 実技×
第54回 一般(免除) 専門◯ 実技◯


3.学科一般の勉強法
「一般気象学」と「気象業務関係法令集」と「過去問」が有効でした。

一般気象学は4周ほど読みました。
1周目は分からないところは飛ばしながら、最後まで読み流れをつかみます。
2周目は時間をかけて、大事な個所にマーカーをつけて、ノートに要点をまとめながら、内容をしっかり理解しました。
分からないところはその都度立ち止まって、納得できるまで調べます。
3周目は自作のノートを見て簡単に説明できるくらいに仕上げます。
説明できないことがあれば一般気象学の該当ページを読んで頭に入れます。
4周目は誤った理解をしていないかの確認のために読みます。
私は一般気象学を常に持ち歩いていたので本に直接書き込みをして使っていました。
ですので、自分だけの一般気象学が出来上がりました。
大学の専攻は気象系ではありませんが、理系でしたので一般気象学は比較的すんなりと理解できました。

苦手な法規は、まず「気象業務関係法令集」に目を通して、過去問に出たところをマーキングし、その箇所を試験1ヶ月前から追い込んで覚えました。

過去問は試験3週間前から取り組み、どうして間違えたのかを一般気象学で調べ、解説の余白に書いていました。
過去問2周目は間違えた問のみを解きました。計4年分解きました。


4.学科専門の勉強法
専門試験の内容は新しい情報が多く、どの教材も対応できていないと感じたので、「藤田真司先生のDVD講座」と「過去問」をやりこみました。
暗記ものが苦手なので、先生の授業を目で見て耳で聴いて言葉に出して覚えました。
DVD講座は4回ほど繰り返し見て、過去問に取り掛かりました。
DVD講座1周目はノートの余白に藤田先生が仰った事を書きながら受講しました。
その都度、授業を停止しノートに書き込むので、かなり時間が掛かりましたが、手を動かすことで理解しながら覚えられました。
2周目、3周目はノートを見て、藤田先生の言葉を耳でしっかり聞いて理解しながら覚えていました。
3周目が終わったあたりで過去問に取り組みます。
4回目以降は自分が過去問で躓いた単元のみを再生しました。
学科一般同様、計4年分を2周解きました。
藤田先生が次にいう言葉や雑談部分まで覚えてしまうほど何度も繰り返しDVDを再生しました。

また、電車移動などの隙間時間などでは気象庁のホームページを見て過ごすのも専門知識では役に立ちました。


5.実技試験の勉強法
実技試験は一番苦戦しましたが、やはり過去問が大切だと感じます。
実技試験に受からず何度も学科の免除が切れて負のループにはまってしまっていました。
次もまた落ちるだろうと思い、実技中にすごく緊張して集中できなかったこともありました。
過去問は8年分を4回ほどやり込みました。
最初の2回は時間を気にせずに解いて、どこをどう間違えたか分析し、藤田先生の授業解説を聴いて間違った箇所を復習しました。
その分析も間違っていることもあり、授業やメールで解決していました。
残り2回は時間を計って問題を解きました。
頭の中で理解していても回答で余計なことを書いてしまう癖があるので、注意しながら自己採点し復習しました。
「聞かれたことを素直に答える」ことが大事だと思います。


6.挫折しそうになったとき
挫折しそうになったときは憧れの気象キャスターの講演会を聞きに行ったり、憧れの気象キャスターが書いている本を読んだりして、休憩がてらモチベーションをあげていました。
焦って勉強してしまうと気象が嫌いになってしまいそうなので、コラムなど内容の軽いものを選んで読んでいました。


7.最後に
専門と実技は分かるまで何度も藤田先生にメールでお聞きしました。
実技を始めてすぐのときはどうしてこの回答がだめなのか藤田先生に納得のいくまで聞いていましたが、自分の回答が不十分な理由を気づけるようになったとき、合格が近くなったと感じました。
そのころから藤田先生への質問も自然と減ってきました。

また本番当日についてですが、夏でも会場がクーラーで寒い可能性があるので、服装は長袖のカーディガンを持って行って調整をしました。
長時間座っているとお尻が痛くなるので、ブランケットを敷いていました。
試験監督に事前に言えばブランケットを持参しても大丈夫だそうです。

最後に、藤田先生のサポートなしで合格は成し遂げられませんでした。
自分の合格を知ったときはやっと報われたという気持ちが大きく、涙が出るほど嬉しかったです。
今後は気象業務に関わり、社会貢献できるよう精進してまいります。
藤田先生、長きにわたりご指導いただき、誠にありがとうございました。




Rさん(男性・47歳・フリーター)の合格体験記


平成28年度第1回試験(第48回)から受験しました。7回目でようやく合格できました。

こんな感じです。
 第48回 一般×   専門×
 第49回 一般◯  専門×
 第50回 一般免除 専門◯  実技×
 第51回 一般免除 専門免除 実技×
 第52回 一般◯  専門免除 実技×
 第53回 一般免除 専門◯  実技×
 (「藤田真司の気象予報士塾」受講)
 第54回 一般免除 専門免除 実技◯


【最初は・・・】
私は大学で物理学を専門に勉強していたので、正直言って受験勉強前は、この気象予報士試験は比較的簡単に取れるだろう、と高をくくっていました。ところが実際やってみると試験問題は非常に難しく、物理学を勉強しても気象予報士試験で高得点が取れるわけではないことに気づきました。
相当温位や混合比、鉛直p速度などなど、気象学に独特の概念があるので、それらを新たに学ぶのは文系も理系も同じです。


【「藤田真司の気象予報士塾」を受講前】
受験勉強の最初の3年は他社の授業を受けていました。
一般知識・専門知識・実技それぞれのテキストがあり、それらを地道に勉強し、過去問を解くという定石のやり方でしたが、なかなか合格できませんでした。
とにかく私の場合、75分で全部解けない、というのが大きな問題でした。
「自分の頭が悪いから仕方がないんだ、自分の要領が悪いから仕方がないんだ。」と思い、この方法でしばらく続けていました。
ところが令和元年度第2回(第53回)試験に向けて必死に勉強したにもかかわらず、その結果が不合格だと知った時「もうこのやり方ではダメだ、次の試験でも絶対合格できない。やり方を変えなければならない。」と強く思いました。
そして色々な気象予報士試験の講座を比較検討した結果、受講生を合格させる熱意が最も強いと感じた「藤田真司の気象予報士塾」を選びました。実技試験講座のみの受講でした。

この時私が1日の中で勉強ができる時間はせいぜい1時間〜2時間しかありませんでした。
教科書は他社の授業のテキスト、それと不合格のたびに「かんたん合格テキストシリーズ」(技術評論社)を買って使っていました。


【「藤田真司の気象予報士塾」を受講後】
藤田先生の実技の解説はとてもわかりやすいのですが、実技の講義の前に「合格に向けての基本戦略」という話があり、私の場合この話が非常に役に立ちました。
私の「75分で解けない」という大問題の答えもこの話の中にありました。
「速く解くためにはどうすればいいのか」と考え、「図の並べ方を変えれば速く解けないか」とか「試験中に色ボールペンやマーカーペンに持ち替えてる暇はない」とか、そういう事ではないことがよくわかりました。
この基本戦略を聞く事で、過去大学受験に失敗したのも、就職活動に失敗したのも、何がダメだったのかがわかったような気がしました。
あとは藤田先生の言う通り、過去問を解き、その講義を聞いて、わからない所は質問する、というやり方を繰り返しました。
過去問の演習は、「なぜその解答例になるのか十分理解できるようになるまで」という事なので、私の場合1題終えるのに1週間以上かかりました(それでも全部理解することはできませんでしたが・・・)。
過去問は30題やりたかったのですが、試験当日までは全部で20題程度しか出来ませんでした。
なので今回の合格は難しいかなぁ、と思いましたが(完璧にとはいかなくても)1題1題を丁寧に理解していったのが良かったのでしょうか、なんとか合格することができました。


【挫折しそうになった時】
特に私がやる気をなくすのは、過去問を繰り返し解く中で、以前と全く同じ間違いをした時です。
記述の問題で間違えた所を、「前解いた時はどういう解答しただろう。」と以前解いた解答用紙を見てみると、全く同じ文章を書いて、全く同じ間違いをしている、ということが何度もありました。
ほん〜とにガッカリします。

「自分にはこの資格一生無理なのかなぁ。」と思うことが何度かありましたが、もう後には引けなかったので続けるしかありませんでした。

挫折しそうになった時だけでなく、やる気が出ない時、スランプに陥った時もそうですが、過去問を解き新しいことを覚えるのではなく、今までの復習に徹したり簡単な練習問題を解いたりする、というやり方はよく言われています。


【「藤田真司の気象予報士塾」のダメな所】
数多くの合格体験記を読んでいて、この藤田塾に対する辛口コメントを書いている方がおられないので、私が書こうかと思い、いろいろ考えたんですが、正直なはなし、ないんですよ。
いや、ほんとうにないんですよ。


【最後に】
第53回の試験が不合格の後、この「藤田真司の気象予報士塾」を受講していなければ絶対合格できませんでした。
改めて振り返ってみると、過去6回一生懸命勉強して合格できなっかたのに、「藤田真司の気象予報士塾」を受講したら1回目で合格できたので、「教えてくれる人を変えるだけで結果がこんなに違うのか」と、私も非常に驚いています。
本当に感謝しています。(もっと早く受講してればよかったなぁ、と思ってます)

一生懸命勉強しているのに結果が出ない・・・それは努力の方向が間違っているかもしれません。
そんな時、藤田先生はその方向を修正してくれると思います。
私のように、自分の努力の方向が間違っているのではないか、と思う方がいれば、この「藤田真司の気象予報士塾」を受講することを検討してみるといいと思います。




Wさん(男性・14歳・私立中学校二年・神奈川県)の合格体験記


1.はじめに
私は幼少のころから天気に興味を持ち続けていて、夏の積乱雲や雷の様子、その他さまざまな種類の雲にもがありました。気象予報士という国家資格の存在は前から知っていたのですが、中学校に入って、自分にもできるかもしれないと思い、軽い気持ちで受験を試みました。
ところが、気象予報士試験の過去問を調べてみると、一般知識分野の問題文の意味さえ分からず、「本気で勉強しなければ合格できない」という気持ちが強くなり、一般知識と専門知識については、参考書を購入して、他のサイトでも勉強をし始めました。また、実技試験対策については、独学で臨むのは難しいと考えて、様々な講座がある中で、お1人の講師で毎年多くの合格者を輩出されている藤田先生の塾に入塾することを決めました。藤田先生のおかげでモチベーションが保たれて、今回1回目の受験で合格を勝ち取ることができました。
以下に、合格までの経緯をまとめさせていただきます。


2.1週間の勉強時間と合格までの道のり
私は中学生なので、学業と部活との両立に苦労しました。
一般知識・専門知識は独学、実技試験の勉強に関しては藤田塾で勉強しました。
また、新型コロナの影響で、勉強時間も短期間で確保することができました。

2019年秋頃~2月  藤田塾受講前の勉強 学校のある日(月~土)・・・
書店で購入した参考書2冊(一般・専門)を、通学の電車時間(約40分)を往復するので、1時間20分程度勉強しました。
この電車の時間に寝てしまうと時間がつぶれてしまうので、夜は早めに寝ました。

2019年秋頃~2月  藤田塾受講前の勉強 学校のない日(日)・・・
同じように勉強しました。毎日3~4時間は勉強しました。
なので1週間約 11~12 時間一般・専門知識のみを勉強しました。

3月~5月の前半  藤田塾受講前の勉強 コロナ禍の影響で学校が休校してしまった際・・・ 毎日4時間程度一般・専門知識を勉強しました。
なので1週間約 30 時間一般・専門知識のみを勉強しました。

5月の後半  藤田塾受講中の勉強 コロナ禍の影響で学校が休校してしまった際・・・
5月の中旬ごろに藤田塾に入塾しました。
このころから実技試験対策を中心におこないました。
毎日5時間ほど、藤田先生の授業動画(前半編)を休憩をはさんで聞き続けました。
なので1週間 35 時間ほど勉強していたように思います。

6月から7月前半  藤田塾受講中の勉強 学校のある日(月~土)・・・
このころから半月ほどやっていなかった一般と専門を復習し始めました。
過去問題を1週間で2~3回分解き、分からなかったことをノートにまとめました。
実技はあまりやっていませんでした。

6月から7月前半  藤田塾受講中の勉強 学校のない日(日)・・・
実技試験過去問を解き進めました。勉強時間は4時間ほどだと思います。
なので、1週間で10時間程度だと思います。

7月後半から8月の後半  夏休み ・・・
部活はありませんでした。
なので、1か月前にまとめたノートなどで一般・専門知識を総復習しました。
また、専門知識については、予報の仕方や様式が更新されることもあるので、多々チェックしていました。実技に関しては、じっくりと毎日2~3問ほど解き進めて、しっかりと丁寧に添削していました。
この時に、藤田先生の映像授業だけでなく、メールによる添削も大変役に立ちました。一週間で実技試験の過去問15問ほどです。また、勉強時間は、40時間~50時間だと思います。
時間は限られていると思って、勉強することで意欲が上がって、効率がよくなりました。
時間は大切なので、自分の場合、電車時間・朝早起きして作った時間などで勉強しました。


3.勉強法について
一般知識と専門知識については、インプット+アウトプットが大切だと思ったので、参考書に目を通した後、自分で暗記カードを作ったりしました。また、その後暗記カードをすべて覚えた段階で、過去の問題を解き始め、2でも述べた通りノートにまとめて(赤シートで隠せるようにまとめた。)その事項も暗記しました。
実技試験については藤田先生のおっしゃる通り、ひとつの問題からどれだけのことに気づけるかに尽きると思います。
目的から考えていくと、
目的:気象予報士試験に合格する。
→知識量を増やす
→勉強量
→勉強時間×勉強の質
最も効果のあった勉強の仕方は、「効率的に、正しく、多くの技術・知識を習得する」勉強だと思います。
具体的には、
①問題を解く(時間は目安として2時間くらい測る→問題を急いで解くことは、多くの技術・知識を習得することを難しくしてしまうので。)
②丸つけ
③間違えた部分を中心に講座を受講する
④徹底的に理解する
⑤理解できない箇所は藤田先生にメールで質問
⑥長い時間置いて、今度は時間をきっちり測る
⑦さらに理解できないと感じる場合は繰り返す
私はこれを毎日続けましたが、集中力を高めたほうが良い順番は、①~⑥の中で
③、④→①→⑥→⑤→②
だと思います。合格してから実感したのですがやはりすべての時間に集中することはとても困難であると思います。なので、緩急をつけた勉強も大切だと思います。
実技試験に関しては、私はノートをあまり作りませんでした。
その理由は一般知識・専門知識より暗記項目が少ないことと、ノートを作るとそこに書くことで満足してしまい、完全理解・完全暗記につながらないからです。
なので、その場でいったん覚え、何回も解くことで知識を習得しました。
私が特に意識したことは、文章の作り方や問題の意図や低気圧の消長の把握などの復習を重要視すること(=④)です。そうすることで正しく、多くの技術・知識を習得するができるためです。
一番このことを実感したのは、H28-1-2の温帯低気圧が題材の実技試験を解いた際です。
この回の問題は難しく、1回目はほとんど解けなかったのですが、復習を、すべて理解できるまですると、似たような題材の実技試験がひとつのストーリーのように問題が感じられるようになり、すらすらと解けるようになりました。
一方で少しだけ後悔していることは、けじめをつけることです。「効率的に、正しく、多くの技術・知識を習得する」ことに集中するあまり、休息をせずに続けて何時間も勉強し続けてしまいました。その結果、勉強し始めて数十分後には集中力が切れていることがよくありました。
間隔をあけて勉強するほうが、暗記などの効率も良いと言われているのに、けじめをつけずにだらだらとしてしまったことを少し後悔しています。なので、全力で集中する時間と全力でダラダラする時間を分けてけじめをつけることも重要だと思いました。


4.挫折しそうなとき
このような時は、まずはボーっとするか、自分の好きなことをすることしかできないので、とにかく気象から離れました。
また、最も気分をすっきりさせるのはやはり運動だと思います。自分の場合、コロナ禍で外出を制限されていたので、毎朝か毎晩3キロメートル走るということは常にしていました。
また、自分の場合、一般知識や専門知識については藤田塾に申し込んでいなかったので、理解できないためにやる気をなくすことが多かったので、その場合は、インターネット上での質問を見て、解決したりしました。
実技試験に関しては、藤田先生に質問できるので、気持ちを楽にすることができました。
実技試験の点数が低くやる気がなくなりそうなときも、藤田先生に相談していました。
先生は問題の添削だけではなく、勉強法についての悩みも、メールで素早く対応して下さったので、そのような質問もすることも大切だと思います。


5.藤田真司の気象予報士塾をどのように活用したか
私は実技試験の受講をさせていただきました。私の場合は藤田真司の気象予報士塾を、実技試験に関しては、活用するというよりかは、そのものに寄りかかっている感じでした。本当に勉強の助けとなりました。

①インターネット受講
私は藤田真司の気象予報士塾には受験のほんの3か月前に入りました。そして教材の届いた日から、準備編の回を受講していました。
ここで本当に便利だと感じたのがインターネット受講であると、動画を何回でも聞くことができるということです。
インターネット受講であるお陰で、勉強の効率も上がっていったと思います。

② メールによる質問
私は藤田さんには、1週間で多い時には5通程やり取りをしていました。
藤田先生の返信は、明らかに他塾と比較しても早く、無制限にできるというところがよいと思いました。感謝の限りです。また返信の内容も分かりやすく明瞭でした。

③ その他
藤田先生のメールでは、気象予報士試験の解答速報があって採点の際の参考になりました。


6.最後に
まず藤田先生には、お世話になりました。有難うございました。
多くの気象予報士塾の中でも、本質を突いた説明だと思いました。

受験生の方々へ
私は1回目での完全合格を果たすことができましたが、藤田塾の実技試験講座の影響が大きかったと思います。
個人的には、藤田先生の説明や考え方は、本質をついているものだと思ったので、藤田先生のおっしゃる通りに勉強することができれば、合格は近づくと思います。




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