藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

平成21年度第1回試験(第32回試験)で合格された方の合格体験記

平成21年度第1回試験(第32回試験)では、当塾から7名様の合格者が生まれました。
ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。
なお、合格体験記に登場する肩書き・ご年齢などは、全てご執筆当時のものです。ご了承下さい。

■H.Gさんの合格体験記(女性・21歳・大学生)
■K.Tさんの合格体験記(男性・32歳・会社員)
■K.M.さんの合格体験記(男性・40歳・会社員)
■H.Tさんの合格体験記(男性・37歳・自営業)
■Aさんの合格体験記(女性)
■K、Nさんの合格体験記(女性・24歳・気象会社勤務)
■井本泰樹さんの合格体験記(男性・25歳・フリーター)



■H.G.さんの合格体験記
(女性・21歳・大学生・第32回気象予報士試験合格)

これでだめだったら次どんな対策をしたら良いのか分からない・・・だけど解答速報から学科専門は10/15問。
実技の手ごたえも五分五分。
8割方だめだと覚悟していただけに、ホームページで自分の受験番号を見つけたときはまさに感無量でした。
「本当に合格したんだなぁ」


●自己紹介
・理学部 地球惑星科学科 で自然科学を学んでいる大学3年生。
・藤田塾の実技試験対策講座(2009年3月~7月)を通学型で受講。
・2009年8月の第32回試験で、気象予報士初受験・完全合格。


●『藤田真司の気象予報士塾』にした理由
・先生が元気象キャスターであること。
・先生のメールマガジンやホームページに記載された言葉の端々から感じられる誠実なお人柄。
・メールで気軽に質問が出来ること。
・受講料が ¥12,000/月 と安い上に合格お祝い金制度があること。
・掲載されている多くの合格体験記から、実技試験をプロに採点してもらうことの重要性を感じたこと。
・そしてこの先生についていけばきっと合格できる!と直感的に感じたこと。


●藤田塾に入るまで
もともと昔から気象には漠然とした興味があり、大学1年生の頃から「在学中に気象予報士を取得するんだ!」と決めていました。
しかし大学1年生の夏休み、本屋さんで実技試験の問題を見て、何もしてないのに「むりだ!」と思い早々と諦めてしまいました。
こうして勉強を始めるのが先送りになってしまったのです。
ただ、「気象についてもっと知りたい!」という気持ちはあったので「一般気象学」は読み物感覚で読んでいました。
この気持ちが大切だったように思います。
大学2年生の夏休み、昔からの憧れであったアナウンサーを目指して動くこと、
そして気象予報士試験に向けてもう一度勉強することを決めました。

家賃とある程度の生活費は親に出してもらっていましたが、サークル費・アナウンススクール費などは自分で出さなければなりませんでした。
もちろんお洒落だってしたいし、遊びにだって行きたい。アルバイトは必然的です。この頃はアルバイトを3つ掛け持ちしていました。
もちろん学生ですから、学校の勉強だってあります。
結果、アナウンススクール・サークル・気象の勉強すべてが中途半端になってしまいました。
強制力が働かないので、気が向いたときに学科一般の参考書[イラスト図解 よくわかる気象学(ナツメ社)]をちょこっと開くだけの勉強でした。ついついサボってしまいます。
学科一般すら満足に勉強できず、結局、2009年1月の第31回試験は受験申し込みもしませんでした。

すべてに中途半端な自分が嫌になり「ここままではダメだ」と思いました。
アナウンサーの採用試験は早く、3年生の秋には始まります。
就職活動に資格を生かすためにも、どうしても8月の第32回試験までに合格したかったわけです。
金銭的・時間的な理由から所属していたテニスサークルを辞めました。これは私にとっては大きな決断でした。
何かを選択するには、同時に何かを捨てることが必要です。将来の夢を選んだわけです。

2009年2月中旬。
[学科一般の知識がある程度あり、学科専門と実技をまったく勉強したことがない]という状態で藤田先生に電話しました。
実技講座の受講条件を全く満たしていなかったのですが、講座開講までの1ヶ月間で学科2科を独学で完成させてしまえば良いじゃないかと考え、ダメ元で電話してみたわけです。
実技講座の受講は認めて頂けましたが、「できる限りのサポートはいたしますが、まず間に合わないとお考え下さい」といったお言葉を頂いてしまいました。まぁ、当たり前ですね。
今の私が藤田先生の立場だったならば間違いなく同じことを言うでしょう。
学科試験は1ヶ月で完成させることができるほど甘くありません。
しかしこの言葉が私を更に奮い立たせてくれました。「やってやるぞ!」と。
『学科試験対策は過去問演習を中心に行うこと。
実技試験対策は授業(+復習)のみにし、まずは学科試験を固めること。』といったアドバイスを頂き、「キセキの一発合格」に向けた勉強がスタートしました。


●試験当日までの学習の流れと勉強時間
申し込んだ当初は、3月中旬の第9期実技講座開講までに学科一般・学科専門を両方とも合格レベルに到達させよう、という目標を立てていたのですが、さすがに無理でした。
学科一般は完成、そして学科専門の対策が途中、という状態で開講を迎えました。
そこで、授業で扱う単元が過去問解説に入るまでに学科専門を完成させよう、と目標を設定しなおしました。
結果、4月に入った頃、学科専門も完成させ実技試験に向けた勉強に切り替えることができました。
この期間は大学が春休みということもあり、平均6時間の勉強を継続させることができていました。

しかし、大学の授業がはじまると思うように勉強時間がとれなくなってしまいました。
週4~5のアルバイト。週1のアナウンススクール。大学の授業とレポート課題・・・。
アルバイトのない日など、時間が取れるときに集中して勉強するしかありませんでした。
アルバイトのない放課後や授業の空きコマに大学の図書館で勉強しました。
忙しくても寝る前の1時間は勉強をしようと心がけていましたが、レポート作成と期末試験対策に追われた7月はまったく気象の勉強ができなかった日が続きました。
週に1回の藤田塾での学習がなければ、ここでペースを崩してやる気を失ってしまっていたかもしれません。
藤田塾はやむを得ず塾を休んでしまってもその週のDVD教材を送って下さるので、ペースを大きく崩すこともなく勉強を続けることができ、本当に助かりました。
6月中旬に実技の過去問1周目終了。8月中旬に実技の過去問2周目終了。
この頃やっと学科一般・学科専門のおさらいに入りました。学科専門がギリギリの合格だったことを考えると、学科2科のおさらいにかける時間がすこし少なかったのかもしれません。

そして試験直前の5日間で学科一般・学科専門・実技のそれぞれ3周目(間違えた問題のみ)をこなし、試験当日を迎えました。
試験直前の10日間はアナウンススクールも休み、アルバイトのシフトもかなり減らしてもらい、平均10時間の勉強をしていました。
朝9時~夜9時の12時間、学校の自習室に篭もった日もありました。
また、私はかなり朝に弱いのですが、試験当日は朝が早いということで試験10日前から毎朝5時半に起きる習慣をつけました。
できる対策はすべてやった。そんな気持ちで試験当日を迎えました。


●試験当日
緊張しすぎて朝4時に目が覚めてしまいました。
大阪の試験会場近くでビラ配りをしている藤田先生にお会いでき少しお話をしたことで落ち着くことができたのを覚えています。
初めて体験する試験会場独特の雰囲気に少し緊張しつつも、学科一般・学科専門を慎重にこなし、そして実技の問題用紙の図をいっせいに破る「びりびりびりびり!!!」という音に特別圧倒されてしまうこともなく、実技1が始まりました。
しかし実技1の途中で状況は暗転しました。
学科試験のように慎重になりすぎたのか、残り30分の時点で問題が半分以上残っていたのです。
時計を見て急に焦り慌ててしまいました。[西風]と書きたいのに手が言うことを聞きません。
何度も[風風]と書いては消して書いては消して。解答欄を間違えて書き直した論述問題もありました。
結局時間は足りず、論述を2問も空欄にしたまま出してしまいました。相当焦っていたのでしょう。ボロボロです。
しかし実技1と実技2、合わせて合格基準に達していれば良いわけです。まだ実技2で挽回できる!そう自分に言い聞かせました。
私は3年前の大学入試で第一志望だった大学を1点差で落とされました。合否をわける1点の重みはよくよく分かっています。
休憩時間にもう一度落ち着き、1点でも多くとろうと実技2の最後まで諦めなかったことが功を成したのだと、合格した今、思います。


●学科試験の勉強方法
参考書を読んである程度知識をインプットした後は、アウトプットです。
藤田先生からのアドバイスを受け、タイロス社のCD-ROMを購入して第1回~すべての過去問を解きました。
学科一般・学科専門合わせて900題です。ただし学科一般を完成させてから学科専門に取り組みました。
1周目は分野別に。
2周目は古い試験分から順に。
3周目以降はチェックを入れていた間違えた問題のみを解き、最終的にチェックがゼロになるまで解きました。
たとえ選んだ解答が合っていても、解説をよく読むようにしました。
タイロス付属の解説は気象業務支援センター提供のものなので、きちんと読むことで試験独特の言い回しに慣れることが出来ます。
解説で読んだことがそのまま別の回の問題に出てきたりします。
解説を読んでもわかりにくい問題については藤田先生に質問し、1つ1つ疑問を解決させていきました。

また、学科一般の1周目を終えた後[一般気象学]を読み直すと、
断片的だった知識が頭の中で整理されてつながった気がしました。オススメです。

学科2科についてはほとんど独学だったので、主に使用した参考書・教材を挙げておきます。
・「イラスト図解 よくわかる気象学(ナツメ社)」
・「一般気象学(東京大学出版会)」
・「気象予報士試験 徹底攻略テキスト(ナツメ社)」
・「CD-ROM 気象予報士試験 解答例と解説(タイロス社)」


●実技試験の勉強方法
主に過去問演習です。授業に先駆けてどんどん問題を解き、どんどん添削を依頼していました。
藤田塾の過去問解説の授業では「解答に至るまでの思考過程」を意識して聞くようにしていました。
出題者は何を問うているのか。どの図をどんな風に使えばよいのか。必要な情報をどうまとめるのか。
これが身につけば初めて解く問題にも十分対応できます。

平成14年度~20年度の問題と、塾で指定された2冊の問題集に載っている問題、合わせて35問を3周しました。
1周目から時間を計り、実際の解答用紙をコピーして使用していました。
解説をよく読み、知識として「知らなかった」「忘れていた」ことについては、ノートに書き出しました。
論述問題や作図問題の正誤を自分で判断するのは難しいですよね。
「この記述が入っていても良いのだろうか」「こういう表現でも許容されるのだろうか」
そこで、プロの先生に添削をお願いするのです!
合っているだろうと思う問題についても、なるべく添削をお願いしていました。
明らかに間違っている答案についても、自己分析をつけて答案を見ていただきました。
また、解説を読んでいて納得できないところは質問しました。
添削依頼メールを作成することで(文章化することで)頭の中で考えが整理されるという効果もあります。
先生の添削はまさに「目からウロコ」でした。「かゆいところへ手が届く」的確な指摘。
正誤判断はもちろん、自分では気づかなかった「変な表現」、
自己分析の内容、補足・・・さまざまな方向から指摘していただけました。
これがあったからこそ、効率の良い勉強が出来、短期間で実力を大きく伸ばすことができたのだと思います。
先生の添削をうけてもう一度問題を見直します。
ここまでが1周目です。
このように1周目にはかなり時間を割き、丁寧に解いています。

2周目に入ると1問解くのに60分もかからず、正答率は80%を超えました。
先生がよくおっしゃっている、「解くスピードを早める、ではなく、早く解けるようになる」というのを本当に実感しました。

3周目は間違えた問題と不安な問題のみを解きました。


●これから試験を受ける方へ…
私が学科試験・実技試験の勉強をする上で常に心がけていたことが2つあります。
① アホになれ!
② 楽しめ!

①についてはつまらないことでも躊躇わず質問しましょう、ということです。
「理系なのにこんなことも分からないなんてどうしよう・・・」「2周目なのに恥ずかしい・・・」そういったプライドは一切捨てました。
そして「分かったつもり」は厳禁!90%のスッキリで「まぁいっか」って思っていませんか?
藤田先生の添削を利用することで100%のスッキリにできます。素直にアホになったほうが得ですよ♪

②についてはそのままです。
かなり根を詰めて勉強したように思われるかもしれませんが、辛いと思ったことはありません。
それは勉強が楽しかったからです。単純に気象について知ることが楽しかったからです。
そして、すべてをプラスに捕らえるようにしていたからです。名づけて「プラス思考習慣!」
分からないことを見つけることが勉強だと思うのです。「分からない!」この瞬間をチャンスとして考えるのです。
分からないことを見つけたら、分かることに変えてしまえば良い!
結局はそれの繰り返しだったなぁと思います。
試験直前は特に精神的に不安定になりがちですが、うまくいかなくても「直前やのにこんな問題まちがえたーもう嫌ー」ではなく、「今間違えておけば本番もう間違えないじゃん♪ラッキー♪」くらいに軽く受け止めましょう。


●大学生で合格を目指している方へ・・・
大学生は有利です!
何故でしょう。それは夏休み・春休みがあるからです。
1日の時間を自由に使える期間が 2ヶ月間×2回/年 もあるのです。
基礎固めをするのに、または勉強のペースを作るのにもってこい!な期間だと思います。
この期間をうまく使うことができれば、社会人の方に比べて短い期間で基礎を固めることができるのではないでしょうか。
基礎が固まると勉強がぐっと楽しくなり、軌道に乗せやすくなります。
軌道に乗せさえすれば休みが終わっても継続した勉強ができますよね。
私もこの長期休暇を大いに利用しました。短期合格が出来た勝因のひとつであると思います。
大学生で合格を目指している方は是非、長期休暇を有効に使ってください。

また、就職活動に間に合わせたいと考えている方が多いと思います。
勉強は早く始めるに越したことはないです。私は本気になるのが遅すぎました。
結果的には合格できてよかったのですが、「もっと早く始めていればここまで集中して勉強しなくてもよかったのになぁ」とは正直思います。
思い立った今、始めましょう!


●藤田塾のここが良かった!
①講師の藤田先生が個別に対応して下さること。
[集団]の授業だけでなく、[個別]の指導にここまで誠実に取り組まれている塾はおそらく無いです。
熱意溢れる受講生に対しては、先生もそれ相当もしくはそれ以上の熱意をもって答えて下さります。
先生の存在があったからこそ、短期間で実力を大きく伸ばすことが出来ました。
また、実技講座しか受講していないのにもかかわらず、学科2科の質問や悩みにも快く答えて下さりました。本当に感謝しています。

②授業がとても分かりやすかったこと。
個人的に、前線解析の解説は特に分かりやすかったです。
また、「正答を導き出すための思考過程」を説明してくださるので、授業での解説がない過去問や、これから受ける試験問題にも応用できます。
実技試験については先生の授業だけで十分合格できるだけのノウハウを学べました。

③日曜日も早起きが出来たこと。勉強のペースができたこと。
藤田塾の実技講座は日曜日の午前です。私だけかもしれませんが、1人暮らし大学生の休日ってだらけてしまうんですよね・・・。
今まで休日は昼まで寝てしまっていたんです。
しかし塾に合わせてしっかり起きることで良い生活リズムができ、勉強時間の捻出に繋がりました。

④真剣に合格を目指す良い仲間が出来たこと。
懇親会などで本当にたくさんの受講生仲間が出来ました。
共通の目標を持つ、年齢もおかれている状況も様々な仲間。
そんな仲間がたくさんできるというのは、私には初めての経験でしたし、とても嬉しかったです。
懇親会で意気投合した受講生仲間と、授業が終わった後にちょくちょく喫茶店に集まっての勉強会(お茶会)を開きました。
そこでは「疑問点の教え合い」「勉強法の悩み相談」「普段友人とはなかなかできない気象の話」などを行い、貴重な情報交換の場、そして癒しの場となりました。
すごく細かいところまでやりこんでいる仲間や、試験と真剣に向き合っている仲間の姿から、良い刺激を受けました。
だらけそうになったときも、自分がどうして気象予報士取得を目指しているのか、仲間に話すことで初心を思い出し、また勉強に励むことが出来ました。
また、ある受講生仲間とは「来週までに○問解く!」など1週間の目標を宣言し合っていました。
試験当日も、「会場には仲間がたくさんいる!」と考えたらぜんぜん孤独ではなかったです。

先生と仲間のお陰でここまで頑張れました。
「藤田塾」に出会えたことが今年一番の幸運だったかもしれません。
藤田先生のご指導がなければ、「キセキの一発合格」は絶対に有り得ませんでした。
先生、本当に有難うございました!
私の体験記がこれから試験を受ける方にとって少しでも参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただき有難うございました。頑張ってください!




■K.Tさんの合格体験記
(男性・32歳・会社員・第32回気象予報士試験合格)


平成21年10月9日(金) AM11:00
気象業務支援センターのホームページを開く。う~ん、あ~あぁやっぱなかった~。
いや待てよ、もう一度見てみるぞ!あ~っ!あった!!
仕事中でしたので、高揚する気持ちを抑えて、合格証明書を確認するまでは安心はできないと思い、仕事に戻りました。
あの日は、脳内にアドレナリンがかなり放出されていて疲れを感じることなく、仕事がはかどってしょうがなかったです。
仕事を終えて、さあそろそろ帰ろうかなと思っていた時に携帯電話が鳴りました。
『合格おめでとうございます。』まさかとは思いましたが、藤田先生からの電話でした。
うれしくてしょうがなくて、30分くらい電話していたような気がします。
合格発表の日の感想はそこまでとしますが、皆さんにもぜひあの経験をしてもらいたいと思います。
私は10回目の受験勉強で藤田塾に出会い、そして成功しました。

① 1日どれくらいの勉強をしたか?
2月~8月までの半年間は
  平日:通勤時間に1時間 + 帰社後平均3時間
  休日:朝9時~夜7時まで図書館で勉強 + 晩飯後3時間

② 勉強時間の捻出方法

  休日:家族の協力があり、勉強してました。
  平日:朝の通勤電車が意外と集中できるので、お勧めです。
  あとは睡眠時間を減らすことです。半年間の睡眠平均時間2~3h程です。

③ 最も効果が上がった勉強方法
通信講座のメリットを生かして、ポータブルDVDプレーヤーで藤田先生の講義を聞いて、分からないところがあれば、一時停止→参考書で調べる→DVD再生(解説)の繰り返しで実技のテクニックを磨きました。そしてあとは、過去問(第16回~第32回まで)を7回繰り返して試験に臨みました。

④ 挫折しそうになったときに、どうやって立ち直ることができたのか?

常に合格した時の自分の姿を思い浮かべて、絶対に合格するんだという強い意思を持つようにしていました。

⑤ 藤田塾の活用方法
通信講座のメリットを最大限に生かして,DVDを何度も何度も見て、分からないことはすぐメールで質問するようにして下さい。
また過去問を解いたらメールで添削指導をしてもらい、軌道修正してもらえば必ず合格できます。がんばって下さい。





■K.M.さんの合格体験記
 (男性・40歳・会社員・第32回気象予報士試験合格)


1.合格までの経緯
 2007年10月~2008年3月 「学科試験対策講座(一般知識)(第6期)(通信型)」受講
 2008年4月~2008年9月 「学科試験対策講座(専門知識)(第7期)(通信型)」受講
 2008年8月 第30回気象予報士試験受験(一般知識:○(14/15)、専門知識:X(8/15)、実技:採点されず)
 2008年9月~2009年1月 「実技試験対策講座(第8期)(通信型)」受講
 2009年1月 第31回気象予報士試験受験(一般知識:免除、専門知識:○(13/15)、実技:X)
 2009年8月 第32回気象予報士試験受験完全合格(一般知識:免除、専門知識:免除、実技:○)
※その他に、特別授業「大気の熱力学」「大気の力学」「第30回気象予報士試験解説授業」を受講


2.受講のきっかけ
  まず、気象予報士試験を受験するにあたり、試験内容や勉強法に関する情報を収集しましたが、合格率も低く、また複数回受験される方が多い現状から、勉強時間がなかなかとれない社会人が合格するためには、長期戦となることを覚悟しました。
 長期戦では、何かペースメーカーとなるものがないと受験勉強を継続していくことが非常に困難になります。そこで、受験勉強のペースメーカーとして、独学ではなく、気象予報士対策講座を受講し利用することを考えました。
 私は、現在、製薬会社で研究職についていますが、研究の状況に応じて、仕事量が日々大きく変化するため、土日も含め勤務時間が不規則になることが多く、決まった時間に受講する通学型の受講は難しいため、最初から通信型で受講できる講座を探しました。その中で、
  ①教材が最初に一括ではなく、毎週、送付されてくる事で、受験勉強のペースメーカーとなり得る。
  ②メールでの質問が可能で、迅速な回答が期待でき、サポート体制が万全。
  ③最初から全部受講すると約1年半という受講期間が、自分の勉強できる環境を考慮すると、無理なく勉強を進められる妥当な長さである。
  ④実際の授業(通学型)を収録したDVDで勉強するので、臨場感があり、やる気が起きやすい。
  ⑤毎年、少しずつ防災気象情報や気象観測の手法が変化していく中で、最新情報が教材に迅速に反映されている。
  ⑥合格お祝い金の存在
 等の理由をふまえ、藤田先生の本講座にお世話になることにしました。


3.受験勉強について
<全体を通して>
  私の場合、平日は、朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる状況なので、なかなか勉強時間をつくることはできませんでした。
  そのため、試験約100日前までは、土曜日の午前中に教材が届くので、その日の夜までにDVDを視聴し、日曜日に、問題演習を含め、その復習(2時間程度)を行いました。
  試験約100日前以降は、さすがに、それだけでは勉強量が不足するので、平日は最低1時間勉強の時間をとることにし、土日は、できるだけ試験勉強に時間を費やすようにしました。(多いときは1日8時間程度)

<学科試験対策>
  2008年8月の初受験までは、講座で使用した問題集を3周繰り返し学習し、不明な点を講座の配布プリントで確認しました。
  その結果、一般知識は合格しましたが、専門知識は不合格だったため、藤田先生のアドバイスもあり、タイロス社のCD-ROMを購入して、問題量を増やしました。
  専門知識の場合、あまり古い問題を解いても、現状と異なるケースもあるため、過去10年を目処に、これも3周繰り返し学習しました。

<実技試験対策>
  本格的に、勉強を始めたのは、2回目の受験(2009年1月)で専門知識を合格し、次の試験では実技1本の状況になってからです。
  講座で使用した問題集、及び過去15回(30題)分を3周繰り返し学習しました。

 <受験勉強のアドバイス>
 ・気象予報士試験にかぎらないことですが、あれこれ複数の参考書や問題集に手をださず、少ない冊数でもいいから、それを完璧に勉強することが重要です。
  その際、参考書や問題の解答を他人に分かりやすく説明できるかどうかを自分の理解の目安にしていました。
  説明する過程で何か不安な点を感じた場合は、かならず講座の配布プリント等で知識が不十分な点を確認するようにしました。
  また、分からない点を質問する際にも、ただ分からないというのではなく、「自分はこのように考えた」というような自分の見解を記すことが重要だと思います。
  そうすることで、自分の理解が間違っている点を指摘してもらい、自分が何処を理解していないのかを、より深く学習することができます。
  私も問題集を3周繰り返したと上で書きましたが、ただ漫然と繰り返し解いていても、実力は、なかなか向上しないので注意が必要です。
 ・最近、実技試験に関して、問題量、特に記述問題量が増加している気がします。
  そのため、実技試験の合格の一つのポイントとして、問題を解くスピードが挙げられます。
  過去問を解く際、最初は時間を意識するよりも、いくら時間がかかってもいいから、問われている内容を理解し、解答への過程を習得することが重要です。
  しかし、2回目以降は、解くスピードも意識した方がいいと思います。
  実際の試験では、当然、初めて見る問題ですし、緊張もしますから、普段過去問を解いているスピードで解くことはできません。
  ですので、私は、過去問に関しては、最終的には1時間前後で解けるようになることを目標にしていました。
  ただ、最初の1回目の段階で、確実に問題演習できていれば、3回目ぐらいになると、そんなに意識しなくても、1時間程度で解けるようになってきます。
  逆に、何回演習しても時間がかかってしまう場合には、必ずその原因をつきとめることが大切です。
 ・実技試験の問題用紙にはトレーシングペーパーが付属しています。また、持ち込み可能なものに、デバイダー等があります。
  これらは実は非常に便利な道具であり、上手く使いこなすと、解くスピードの向上にもつながります。
  ですから、普段の問題演習の時から、これらを使用して、使い方に慣れておくことが重要です。
 ・私の場合、1回目の受験で一般合格してから2回目の受験までの間、実技試験対策講座を受講していたこともあり、2回目の試験で専門合格+実技合格をねらっていました。
  しかし、受験2ヶ月前になり、仕事の都合もあって、いつも以上に勉強時間がとれない状況になったため、
  専門合格のみを目指し、2回目での完全合格をあきらめました。
  もちろん、短期間で合格できれば、それに越したことはないですが、自分の置かれている状況を客観的に捉えた上で、それが無理な場合は、できるだけ早い時期に勉強方針を切り替え、1回の試験で1つずつ合格を積み重ねていく勉強をした方が、結果的に早く完全合格できると思います。


4.試験当日のアドバイス
 ・最初の受験では、学科試験合格だけを目標にしている方も数多くいらっしゃるとは思いますが、そういった場合、午前中の学科試験だけを受験されて帰られる方も少なくありません。
  しかし、例え実技試験の勉強を全くしていない場合でも、実技試験も含め最後まで受験されることをお勧めします。
  勉強していないのだから、解けない問題が多数あるのは当たり前。
  しかし、きちんと学科試験の勉強をされてきた方ならば、5割前後の問題は何となく解答が浮かんでくるのではないでしょうか。
  そうすれば、実技合格ラインの7割までは、あと少し勉強すればという気になりますから、勉強のモチベーションもあがってくると思います。
  また、開始直後の気象資料を問題用紙から切り離す音とか、(受験会場にもよりますが)狭い机の上で、どのように気象資料を置いたらいいのか等、次回以降の受験のシミュレーションになるので、次回、実技試験を受験する際には、余計なことに気をとられず、問題を解くことにのみ集中できるでしょう。
 ・これも実技試験に関するアドバイスですが、問題に取りかかる前に、1分程度を目安に、配布されている気象資料の内容と、問題文全体を確認する作業をすることをお勧めします。
  過去問演習をきちんとこなされた方ならば、この確認作業により、問題全体の流れ(ストーリー)を把握することができ、また、記述問題の量等から、大まかな時間配分もできると思います。
  大問全体でストーリーがあるので、大学入試問題みたいに、解けそうなところから解くのではなく、最初から順番に解いていくことをお勧めします。
  しかし、時間が足らなくなり、ある程度見切りをつけて、解けそうなところから手をつける状態になった時、最初の確認作業をしておくと、どの問題に手をつければよいか即断することができ、結果として得点の増加につながると思います。


5.本講座の利用に関するアドバイス
 ・まず、学科試験に関しては、
  ①講座で配布されるプリントの内容を十分に理解する。
  ②過去問演習を十分量行う。
 の2点を念頭に置いて勉強することにつきると思います。
 特に配布プリントは過去問で出題された内容が全て網羅されていることに加え、最新の気象関連情報もフォローされているため、これだけで十分といっても過言ではないと思います。
 なお、「大気の熱力学」「大気の力学」に関しては、特別授業もあります。
 私も受講しましたが、それぞれ1日で集中して解説していくので、似たような出題に関しても解法の相違点が明確になり、非常にためになりました。

 ・実技試験に関しては、次の2点をあげます。
  ①問題解説の授業では、問題文の解釈と、解答に至るまでの思考過程が詳細に解説されているので、それを理解し、使えるレベルにすることに注力する。
  藤田先生も講座内で話されていますが、答えが合っている間違っているだけでなく、「どうして、このような答えになるのか」ということに対し、真剣に向き合う必要があります。
   ・問題文から読み取れること(出題者は、どの気象資料を使って、何を答えてもらおうとしているのか)
   ・解答に至るまでの思考過程(出題者が指定した気象資料から、何を読み取り、そこから、どのような結論を導き出せばよいのか)に関して、授業で詳細に解説されますので、それを、まず理解してください。
 その上で、気象予報士試験で出題される気象状況パターンは典型的なものに限られていますし、また出題形式もある程度限られていますので、過去問演習の際に、授業で学んだことを意図的に活用するよう訓練して下さい。
  ②答案添削(作図添削も含め)を最大限利用する。
 これは、本講座を選んで合格された方は必ず口にされることです。
 自分の解答と問題集の解答と照らし合わせてみると、きちんと書かれていると思うが、なかなか合格できないと言う方は、特に自分の答案について他人から客観的に判断してもらう作業が不可欠ですので、最大限、利用されるといいでしょう。
 ・通信型の方ですが、DVD視聴を絶対に貯めないようにしましょう。
  受講してまもない頃、DVDが到着した週に視聴することができずに、その翌週に、次に送られてきたDVDと2枚続けて視聴したことがあるのですが、仕事で忙しい中、4時間(=講座1回2時間x2回)時間をとって勉強するのは大変です。
  それ以降、どんなに仕事が忙しくても、送られてきたDVDは、その週のうちに視聴し勉強するようにしました。


6.使用した参考書(お勧めできるもの)
1.岩槻秀明著「図解入門 最新 気象学のキホンがよ~く分かる本」秀和システム
  一般知識の出題分野のうち、気象学の基礎分野について非常に分かりやすく説明されています。
  講座配布のプリントで併用して利用すると理解がより深まると思います。
2.気象予報士試験受験支援会著「らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト
  (学科一般知識編)(学科専門知識編)」技術評論社
  最初から、この本だけで勉強するのは少し難しい面もありますが、例えば学科試験対策講座を受講した後に、学習した知識の整理と、さらにより深い知識を習得するのに適した本だと思います。
  私は、受講終了後、復習をかねて、通勤時間に通読していました。
※小倉義光著「一般気象学(第2版)」東京大学出版会
  よくバイブルとして紹介されている良書ですが、初学者にはお勧めしません。
  もともと気象予報士試験を念頭において書かれた本ではなく、また内容も初学者には難しいと思います。
  ただ、良書であることは間違いないので、一通り一般知識分野の学習を終えた後に、その内容に関して教養を深める目的で読むことはお勧めします。


7.さいごに
  第32回の試験が終了した直後、合格できる手応えもあまり感じられず、その後発表された解答例に基づいた自己採点の結果では合格基準に達してないと判断しましたので、第10期の実技試験対策講座を再受講していました。
  そのような状況の中、合格基準が予想よりも低かったことにも助けられ、10月9日に合格通知を受け取った時には、なかなか合格したことに対する実感がわきませんでしたが、その後、気象予報士の登録手続きをしている時になって、初めて嬉しさがわいてきました。
  一般知識対策講座(第6期)の最初の授業(2007年10月)で、藤田先生が提示した道しるべ(第30回試験で一般知識合格、第31回試験で専門知識合格、第32回試験で完全合格)に基づき、まさに、その通りに合格までの経過をたどることができたのは、藤田先生を信じ、受講1年半の間(受験勉強は2年ですが)本講座を愚直にこなしていった結果だと思います。
  ですから、今、藤田先生の講座を受講している方、あるいは、これから受講しようと考えている方には、
  「まず藤田先生を信じて勉強してください」と言いたいです。
  その上で、疑問等が生じたら、その都度、藤田先生と相談していけば、必ず藤田先生は親身にかつ迅速に対応して頂けると思います。
  今後、本講座から一人でも多くの合格者が輩出されることを心から願っています。




■H.Tさんの合格体験記
(男性・37歳・自営業・第32回気象予報士試験合格)

「この東の風が北に変わったら食いだすよ」
これは今から10年程前に私が三重の大王崎で真鯛釣りをしていた時に船頭さんが言った言葉です。
当時はこの言葉の意味がよく理解できず、この言葉をきっかけに気象の勉強をしてみようかと思い、どうせやるならば話題になっていた気象予報士の資格を取ること考えました。

勉強の開始
当時、スクール・通信講座の様なものがある事も知らず、まず何をすればいいのかわからない状態でしたが独学での合格を目指し日々インターネット等で調べ一般気象学という本がある事を知り読み始めました。
結果から言いますと、これまでに気象学に触れたことがない状態で一般気象学を読んでも理解できません。
ある程度のバックボーンがないと厳しいと痛感しました。

勉強方法
 一般 
最初の失敗を元に、まず小学生が読むような図鑑から始め徐々にレベルを上げ
(最終的には一般気象学)基礎知識を固めていきました。
よく言われることですが複数の参考書に手を出すよりも一冊をフルに活用するようにされたほうがいいと思います。
ある程度のレベルになってくるとどの本でも書かれている内容は同じです。
(図書館にある気象に関する本は拾い読みですがだいたい見ましたのでまず間違いないと思います。)
後は自分の中でその内容をどれだけ理解できるかになっていきます。
学科一般に関しては物理・数学の得意な方であれば取り組みやすいと思います。

 専門
この資格試験での私にとっての一番の壁は専門試験でした。
気象に興味のある方にとっては一番面白いところかもしれませんが私にとって気象現象における各種の定義を全て覚えていくのは数が多くて大変でした。
ですが覚えてしまえば必ず点数の取れる所ですのでコツコツ勉強していくしかありません。
試験全般に言えることですが点数は取れる所で取っていかないとその他の問題でリカバリーするにしても大変だと思います。

 実技
藤田先生も常々仰られていますが、十分な学科の知識がない状態で実技の勉強を進めても無意味だと思います。
私も基礎を十分固めた上で過去問題(過去5年分)を繰り返し解いていきました。(過去問題の演習は学科試験も同様です。)
ひとつ注意したいのは、模範解答だけで自分で判断しこの程度であれば許容範囲であろうと思うのは非常に危険です。
プロの方に添削を依頼しキーワードが何か、どの部分が自分の回答に足りなかったか指摘していただくのがベストかと思います。

最後に
私からアドバイスをさせていただくとすれば次の2つです。

1、 まず物理に興味を持ってください。
こんな事を言うと元々物理が得意だったように聞こえるかもしれませんが、私も30歳を超えるまで物理は大の苦手でした。(笑)
ですが気象学に関して言えば熱力学は避けて通れない道かと思います。
決して最初から難解な専門書を読む必要はありません。簡単な本、興味のありそうな所からはじめましょう。その先が広がります。

2、 たくさんの空想実験をしましょう。
アインシュタインはこれが得意だったといいます。私は釣りが趣味ですので釣りの間常に想像しています。
海底200mの底の形状はどうなっているのか?
魚はどこにいるのか?
どの様に魚は捕食するのか?等
実際に水深200mの海底を見たことはありません。
しかし魚探に写る海底の形状・魚影、さらには周囲の陸の地形、海の潮の流れ・色、風等の得られる情報は沢山あります。
それらを元に想像し考え釣りをしています。
気象学の勉強もこれに似ていると思います。実際に空を見れば晴れているのか、雨が降っているのか観察できます。
そこからミクロ~マクロの現象を想像してみて下さい。
どうしても机に向かって勉強していると平面的になりがちです。常に立体的に考えるようにしましょう。

  「生き残る種というのは 
     最も強いものでもなければ
     最も知的なものでもない
     最も変化に適応できる種が生き残る」

進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの言葉です。(オバマさんも似たような事を言ってましたね。)
これから気象予報士の資格を取ろうと考えておられる方かも多いと思います。
まずできることから始めてみましょう。(これも変化だと思います。)
壁に当たり悩まれている方もいると思います。
まず現状を見極め、勉強方法等で変えた方がいい所はかえていきましょう。

最後まで諦めず頑張って下さい。必ず結果はついてきます。




■Aさんの合格体験記
(女性・第32回気象予報士試験合格)

★合格までの受験回数
3回目の受験で合格しました。
第30回試験から受験を始め、受験ごとに1科目ずつ合格していき、3回目の受験で完全合格できました。

★藤田先生の塾を選んだ理由
気象に関して全く予備知識がなかったので、学科の基礎からわかりやすく教えていただけ、いつでも質問できるような塾を探しており、藤田先生の塾を受講することに決めました。
学科一般、熱力学・力学特別授業、学科専門、実技講座を通信で受講しました。

★試験勉強を始める前
下記の学研のマンガを読んで気象についてイメージを持てるようにしました。
「天気100のひみつ」「天気のひみつ」

★学科一般の勉強について
授業の内容を完全に理解することを心がけました。
授業以外では、タイロス社のCD-ROMを使って第1回目から全ての問題を数回繰り返して解きました。
藤田先生の熱力学・力学の特別授業では相当数の過去問解説を行います。
私は特別授業を受講して熱力学・力学の問題が解けるようになりました。
熱力学・力学の分野は市販の過去問の解答解説では、結構色々な式を使って説明がなされていると思いますが、授業で習う数式を理解・暗記した上で過去問を正解できるなら、細かい数式は理解できなくても大丈夫だと思います。
私は授業で習う数式以外は問題を解くときに使用していませんでした。

★学科専門の勉強について
1回目の受験では勉強が足りず細かい知識の部分の理解があいまいだったため、専門試験は不合格でした。
試験後に授業のプリントを見直して、あいまいだった部分についてきちんと記載されていることに気づきました。
かなり細かい知識を問う問題が出題されるので、授業の内容を完全に理解することを心がけ、2回目の受験前には塾のプリントの内容はほぼ全て頭に入れるようにしていました。
授業以外では、タイロス社のCD-ROMを使って第1回目から全ての問題を数回繰り返して解きました。
また、気象庁HPを見て最新情報やウィンドプロファイラーなどの実際の表示のされ方に慣れておくとよいと思います。

★実技の勉強について
・授業の内容を完全に理解することを心がけました。
 授業以外では平成12年度から最新までの過去問を4回繰り返して解きました。
・実技では自分の解答を先生に添削していただくことが特に重要です。
 過去問の模範解答のように書ければよいのですが、自分一人で模範解答のように書けるようになるのは難しいと思います。
 先生に添削していただき、「気象の世界ではこういった表現はしない」というようなことなど色々とアドバイスをいただき本当に役に立ちました。
・実技の解答では問われていることに素直に答えるということが大事だと思います。
 不要なことまで書いて減点されてしまうことは避け、かつ必要なことについては十分に記述する必要があると思います。
 設問で問われている要素について与えられた図から素直に読み取り、問われている順に解答していくとよいと思います。
・よく問われることに対してはフレーズとして頭に入れておくとよいと思います。
 例えば「暖湿な気塊が山岳の風上側斜面で強制上昇させられ・・・」といった内容についてです。
・気圧配置のパターンごとにどのような現象と結びつくかを理解しておくようにしていました。
 例えば日本海低気圧だったらフェーン現象、南岸低気圧だったら関東の降雪の判断などが問われる可能性があるといったことです。
・実技の勉強を始めてからは、市販の気象に関する書籍も読むようにしていました。
 一般の書籍なので直接試験対策になるとは限りませんが、気象について背景知識を持っているほど勉強もスムーズに進むと思います。
 下記は読んだ書籍です。
 「百万人の天気教室」「一般気象学」「雷雨とメソ気象」「NHK気象・災害ハンドブック」「図解 気象・天気のしくみがわかる事典」

★受験を終えての感想
実技は過去問を繰り返すうちに問題を解くスピードが速くなっていきましたが、最近は出題数が多いこともあり、本番でも特に実技1はあまり時間に余裕がありませんでした。
受験前に時間をかけて勉強を完成させておく必要があることを実感しました。
しかし決していくら勉強しても歯が立たないということはなく、勉強が一定レベルに達すれば合格可能な試験内容だと思います。
藤田先生は質問や添削依頼にいつも真摯に答えてくださいます。
積極的に勉強して合格されることを願っております。




■K、Nさんの合格体験記
(女性・24歳・気象会社勤務・第32回気象予報士試験合格)

私は、気象に携わる会社で勤務をしているので毎日日々天気図をみて解析できる環境にいます。
ただ、勤務が忙しい分、受験勉強らしい勉強はあまりきちんとできませんでした。
今回は4回目の挑戦で、受験2回目で学科専門を合格、受験3回目で学科一般を合格、今回で実技合格といった一歩一歩ずつ合格していった形です。
学科試験はマークシートの為、すぐ合格したかしないかはわかりますが、実技はどれだけ点数をつけてくれるかがわからないので結果が出るまでは微妙な気持ちでした。
でも、ホームページで自分の受験番号をみつけたとき、気象台の前で自分の名前が張り出されていた時は本当にうれしかったです。

●『藤田真司の気象予報士塾』へ入塾した流れ
私は以前、違う会社の気象予報士講座に通信・通学の両方で通っていました。
ただ、その際は藤田塾とは異なり、質問しても返答までに時間がかかったり、また費用が高いなどのさまざまな問題が山積していました。
そのため、一時期は自己学習をしていたのですが、やはりしっかりと一から理解していないところを学びなおそうと思っていた時に、会社の同僚から藤田気象予報士塾の存在を知り、塾に通うことを決意しました。
藤田予報士塾に出会えたからこそ今の知識、そして合格があるのだと思います。

●試験当日までの学習の流れと勉強時間
気象予報士試験は、合格率も低い超難関試験だということを受験する前からきいていたので、私はまずは学科試験を制覇することから始めました。
一般気象学を何回も読み、また、わからないことがあればインターネットや自分なりに図書館にいって調べたりもしました。
先生にすぐに聞くこともいいかもしれませんが、自分で調べたことは何年たっても記憶に残るので、私は自分なりに調べてから質問することをおすすめします。
また、学科試験はマークシートの問題なので、記述問題はありませんが、自分なりにノートに間違えた所、理解が少ない所をピックアップして書いていきました。
ノートをまとめるのは、かなり時間を要することですが時間のある夏休みやお正月休みなどに実施してみるのは自分の弱点を知る上でも良いことだったと私は今思っています。
私は仕事をしながらの受験勉強だったので実際の一日の勉強時間は2時間くらいでした。
ただ、天気予報を見たり、日々の天気図を解析したりは毎日行っていたので、それらを含めると他の方よりは天気に携わっている時間は多いかもしれません。
週に一回塾に通っていた際は、塾の前日には必ず質問すること、そして過去問の自己学習を行っていました。
また、通学終了後も過去問を自己添削し、藤田先生に過去10年分くらいの過去問題の添削をしていただきました。
添削して頂くことで、自分の文章のどこがおかしいのか、相手に伝わりにくいのかなどを知ることができたと思っています。
自分ではあっている、理解していると思っていても、実技の場合はポイントとなるキーワードが抜けていたり、文章が長すぎたりすると減点または不正解となってしまうので、誰かに添削してもらうことはとても重要だと思います。
今まで合格された方にいろいろ私もアドバイスしていただきましたが、やはり実技試験に合格するには過去問を繰り返し解くことだと思います。
ただ、解答を覚えるのではなく、何を問題作成者は聞いているのか、何がキーワードなのかなどを2回目、3回目に解く時は考えていく方がいいかなと思います。
あと、今回の第32回の実技問題を解いて思ったのですが、ここ数年の実技試験の問題は実際におこった災害(竜巻など)が使用されていることが多いということです。
参考書などをひたすら勉強するのも大事なのですが、最近はどれだけ日々変化している気象について理解、または知っているかが問われているように思います。
今は、気象庁のホームページなどで一般にも災害の事例が事細かに掲載されています。
過去数年分でもいいので災害の事例や最近変わった法令などに目を通しておくことも私は重要となってきているのではないかなと思います。
ただ、受験に受かるためだけの勉強だけではなく、今後気象予報士として仕事に就くことを考えた勉強をすることも今は重要になっているような気がします。

●試験前
私もそうでしたが、試験前はかなり焦るし、緊張してくると思います。
問題集をみれば、まだ勉強が足りないと思い、試験3週間前くらいからは日々焦る毎日でした。
でも、今考えてみれば、最後の3週間に焦って勉強した問題はほとんど試験には出なかった気がします。
試験前は、絶対焦ると思うので、試験前にあせらないようにしっかりと計画をたてて早め早めに勉強しておくことはすごく大切だと思います。
試験前は、体調管理に努めて、自分自身の知識に自信をもつようにしてください。

●藤田塾に通って良かったと思うこと…
費用や時間などの関係で、自分なりに受験勉強をしている方も多いとききます。
ただ、やはり自分一人だと、勉強がしんどくなったり、いつまでも疑問が解決できないといったことに陥りやすいと思います。
その点、藤田気象予報士塾は、通学でも、休んだときはその回のDVD補講ができるし、また費用も他の塾に比べて安いです。
さらに合格すれば半分の費用がかえってくる可能性もあります。
他の受講生とのかかわりももてるし、藤田先生も熱心に解説、添削してくださいます。
いろいろ勉強を試した結果、藤田塾が一番効果があったと私は思っています。

●お天気キャスターを目指している方へ・・・
私は、気象予報士になる前からお天気キャスターとして気象会社で働かせて頂いています。
私は、他の方に比べて、その点はかなり恵まれていると思います。
実際、気象の仕事は数が限られているためすごく採用人数が少ないのが現状です。
でも、実際職場の先輩方をみていても思うのですが、お天気キャスターになっている方は、日々努力をされていて、何よりお天気の事が大好きな方ばかりです。
予報士になって、予報士会に入れば、テレビ局への見学であったり、気象に携わっている先輩方に多く出会うチャンスがあります。
試験勉強はかなり、私も孤独な戦いでしたが、今はとても気象予報士仲間ができて楽しい毎日です。
合格して、この私のつたない文章を読んでくださった方とお会いできる日を楽しみにしています。
私の合格体験記が、みなさまの何かしらのお役にたてれば幸いです。
読んでくださってありがとうございました。




井本泰樹さんの合格体験記
(男性・25歳・フリーター・第32回気象予報士試験合格)

こんにちは、はじめまして。第32回気象予報士試験で合格することができました。井本泰樹と申します。
今回書かせていただく合格体験記は、僕が合格に至るまでの経緯などを綴ってみたいと思います。

まず。僕が藤田塾と出会ったのは、第30回試験の会場で配られていたフライヤーでした。
それまで某通信講座を使って独学で勉強していた僕は、この勉強法は自分には苦しいと感じていました。
テキストを読んでいて、よくわからないところが出てきた。
質問しようとして、付属の「質問カード」にわからないことを書いて、添削問題と一緒にポストに投函。
1週間ぐらいして帰ってきた返事は、「テキストに書いてあるとおりです。」
…まぁ、新聞の広告に入っている通信教育なんてこんなもんか。と思い、先生と生徒の距離がもっと近い、予備校みたいなのはないのかな~とも思っていました。
そして、ひととおり通信講座のメニューをこなして、初めて受けた試験が第30回のものでした。
結果は合格ラインにはほど遠かったですが、その代わりにいろんな新発見がありました。
人が想像以上に多かったこと、自分が望んでいた予備校らしきチラシをもらったこと。
家に帰って手に入れたチラシを眺めていると、1枚の講師らしき人が写っているものに目が留まりました。
内容を読むと、この先生は情熱があって、アツい人なんだと感じました。
こうして、僕は藤田先生に1年ほどお世話になるのでした。

藤田塾の方針は「一歩ずつ着実に完全合格を目指す」ですが、事前に勉強していたことを先生に伝え、学科試験「一般」・「専門」2つの講座を受講させていただきました。
仕事場でシフトを調整してもらって週に2回藤田塾に通い、仕事が終わってから少しずつ、1時間か2時間ぐらい毎日勉強するように努力しました。
勉強法は藤田塾指定の問題集をルーズリーフに解いたり、仕事の行き帰りの電車の中でそれまでに購入したテキストを何度も読み返したり、エトセトラ、エトセトラ。
という感じで半年ほど勉強を続け、第31回試験を受験しました。
結果は、一般が合格、専門が10問と届かず、専門と実技を残して、藤田塾の「実技試験対策講座」を受講しました。

実技の講座はそれまでと雰囲気が違っていました。
受講生が多く、みんな真剣そのもので、少し圧倒されました。ただならぬ雰囲気が漂っていました。
半年近く藤田塾に通い続けていましたが、何か物足りない感じも自分の中でありました。
わからないことはすぐに先生に聞くことができ、すぐに返事が返ってくる。
さらにその答えもものすごくわかりやすく納得できる。これは僕が望んでいたものの一つでした。
ただ依然として「一人で勉強している」感が強く、そのあたりが物足りない感じでした。
「それまでの講座で仲良くなった人たちも含めて、もっと喋れる友達を作りたい。」僕はそう思っていました。
一緒に専門の講座を受けていて実技も一緒に受講していた友達と、「懇親会の時に友達を増やそう!」と作戦を立て、当日は同じ講座の人たちに話しかけまくりました。
なんと懇親会が終わる頃には、5~6人の受講生方とアドレス交換する仲になっていました。
通信講座を受けていたときには考えられないような環境に変化しました。
懇親会以来すっかり仲良くなった友達と毎週目標を決め、それをクリアするために毎日過去問を解き、日曜日になったら先生に添削をお願いする…。
毎回講義が終わると駅近くのカフェに何人かで集まって、授業や勉強でわからないことを言い合ったり、勉強に関係ない話で盛り上がったり…。挙げ句の果てには、残っていた専門試験の問題集まで貸してもらったり…。
いつの間にか、毎週日曜日の藤田塾がとても楽しみになっていました。
試験の日までとても充実した時間を過ごせたと思います。

気象予報士試験合格への近道を自分なりに分析してみました。
一つ、「藤田塾に入塾する。」これでゴールまで半分以上近づきます。
二つ、「藤田先生をとことん信じる。」これだけ授業がわかりやすくて、質問にも丁寧に答えてくれて、人間がいい人は他にはいません。藤田先生、本当にありがとうございました。
三つ、「友達を作る。」僕個人の勉強量なんて、大勢の方々には到底及ばないです。
ここに辿り着けたのは、一重に一緒に勉強してきた人たちのおかげです。

「気象予報士の資格を取りたい!」と思ってからの僕の2年の時間は、こんな感じです。
予報士を目指す方々のお役に立てたかどうかはわかりませんが、少しでも参考になれば嬉しく思います。
稚拙な文章で恐縮ですが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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