■H.G.さんの合格体験記
(女性・21歳・大学生・第32回気象予報士試験合格)
これでだめだったら次どんな対策をしたら良いのか分からない・・・だけど解答速報から学科専門は10/15問。 実技の手ごたえも五分五分。 8割方だめだと覚悟していただけに、ホームページで自分の受験番号を見つけたときはまさに感無量でした。 「本当に合格したんだなぁ」
●自己紹介 ・理学部 地球惑星科学科 で自然科学を学んでいる大学3年生。 ・藤田塾の実技試験対策講座(2009年3月~7月)を通学型で受講。 ・2009年8月の第32回試験で、気象予報士初受験・完全合格。
●『藤田真司の気象予報士塾』にした理由 ・先生が元気象キャスターであること。 ・先生のメールマガジンやホームページに記載された言葉の端々から感じられる誠実なお人柄。 ・メールで気軽に質問が出来ること。 ・受講料が ¥12,000/月 と安い上に合格お祝い金制度があること。 ・掲載されている多くの合格体験記から、実技試験をプロに採点してもらうことの重要性を感じたこと。 ・そしてこの先生についていけばきっと合格できる!と直感的に感じたこと。
●藤田塾に入るまで もともと昔から気象には漠然とした興味があり、大学1年生の頃から「在学中に気象予報士を取得するんだ!」と決めていました。 しかし大学1年生の夏休み、本屋さんで実技試験の問題を見て、何もしてないのに「むりだ!」と思い早々と諦めてしまいました。 こうして勉強を始めるのが先送りになってしまったのです。 ただ、「気象についてもっと知りたい!」という気持ちはあったので「一般気象学」は読み物感覚で読んでいました。 この気持ちが大切だったように思います。 大学2年生の夏休み、昔からの憧れであったアナウンサーを目指して動くこと、 そして気象予報士試験に向けてもう一度勉強することを決めました。
家賃とある程度の生活費は親に出してもらっていましたが、サークル費・アナウンススクール費などは自分で出さなければなりませんでした。 もちろんお洒落だってしたいし、遊びにだって行きたい。アルバイトは必然的です。この頃はアルバイトを3つ掛け持ちしていました。 もちろん学生ですから、学校の勉強だってあります。 結果、アナウンススクール・サークル・気象の勉強すべてが中途半端になってしまいました。 強制力が働かないので、気が向いたときに学科一般の参考書[イラスト図解 よくわかる気象学(ナツメ社)]をちょこっと開くだけの勉強でした。ついついサボってしまいます。 学科一般すら満足に勉強できず、結局、2009年1月の第31回試験は受験申し込みもしませんでした。
すべてに中途半端な自分が嫌になり「ここままではダメだ」と思いました。 アナウンサーの採用試験は早く、3年生の秋には始まります。 就職活動に資格を生かすためにも、どうしても8月の第32回試験までに合格したかったわけです。 金銭的・時間的な理由から所属していたテニスサークルを辞めました。これは私にとっては大きな決断でした。 何かを選択するには、同時に何かを捨てることが必要です。将来の夢を選んだわけです。
2009年2月中旬。 [学科一般の知識がある程度あり、学科専門と実技をまったく勉強したことがない]という状態で藤田先生に電話しました。 実技講座の受講条件を全く満たしていなかったのですが、講座開講までの1ヶ月間で学科2科を独学で完成させてしまえば良いじゃないかと考え、ダメ元で電話してみたわけです。 実技講座の受講は認めて頂けましたが、「できる限りのサポートはいたしますが、まず間に合わないとお考え下さい」といったお言葉を頂いてしまいました。まぁ、当たり前ですね。 今の私が藤田先生の立場だったならば間違いなく同じことを言うでしょう。 学科試験は1ヶ月で完成させることができるほど甘くありません。 しかしこの言葉が私を更に奮い立たせてくれました。「やってやるぞ!」と。 『学科試験対策は過去問演習を中心に行うこと。 実技試験対策は授業(+復習)のみにし、まずは学科試験を固めること。』といったアドバイスを頂き、「キセキの一発合格」に向けた勉強がスタートしました。
●試験当日までの学習の流れと勉強時間 申し込んだ当初は、3月中旬の第9期実技講座開講までに学科一般・学科専門を両方とも合格レベルに到達させよう、という目標を立てていたのですが、さすがに無理でした。 学科一般は完成、そして学科専門の対策が途中、という状態で開講を迎えました。 そこで、授業で扱う単元が過去問解説に入るまでに学科専門を完成させよう、と目標を設定しなおしました。 結果、4月に入った頃、学科専門も完成させ実技試験に向けた勉強に切り替えることができました。 この期間は大学が春休みということもあり、平均6時間の勉強を継続させることができていました。
しかし、大学の授業がはじまると思うように勉強時間がとれなくなってしまいました。 週4~5のアルバイト。週1のアナウンススクール。大学の授業とレポート課題・・・。 アルバイトのない日など、時間が取れるときに集中して勉強するしかありませんでした。 アルバイトのない放課後や授業の空きコマに大学の図書館で勉強しました。 忙しくても寝る前の1時間は勉強をしようと心がけていましたが、レポート作成と期末試験対策に追われた7月はまったく気象の勉強ができなかった日が続きました。 週に1回の藤田塾での学習がなければ、ここでペースを崩してやる気を失ってしまっていたかもしれません。 藤田塾はやむを得ず塾を休んでしまってもその週のDVD教材を送って下さるので、ペースを大きく崩すこともなく勉強を続けることができ、本当に助かりました。 6月中旬に実技の過去問1周目終了。8月中旬に実技の過去問2周目終了。 この頃やっと学科一般・学科専門のおさらいに入りました。学科専門がギリギリの合格だったことを考えると、学科2科のおさらいにかける時間がすこし少なかったのかもしれません。
そして試験直前の5日間で学科一般・学科専門・実技のそれぞれ3周目(間違えた問題のみ)をこなし、試験当日を迎えました。 試験直前の10日間はアナウンススクールも休み、アルバイトのシフトもかなり減らしてもらい、平均10時間の勉強をしていました。 朝9時~夜9時の12時間、学校の自習室に篭もった日もありました。 また、私はかなり朝に弱いのですが、試験当日は朝が早いということで試験10日前から毎朝5時半に起きる習慣をつけました。 できる対策はすべてやった。そんな気持ちで試験当日を迎えました。
●試験当日 緊張しすぎて朝4時に目が覚めてしまいました。 大阪の試験会場近くでビラ配りをしている藤田先生にお会いでき少しお話をしたことで落ち着くことができたのを覚えています。 初めて体験する試験会場独特の雰囲気に少し緊張しつつも、学科一般・学科専門を慎重にこなし、そして実技の問題用紙の図をいっせいに破る「びりびりびりびり!!!」という音に特別圧倒されてしまうこともなく、実技1が始まりました。 しかし実技1の途中で状況は暗転しました。 学科試験のように慎重になりすぎたのか、残り30分の時点で問題が半分以上残っていたのです。 時計を見て急に焦り慌ててしまいました。[西風]と書きたいのに手が言うことを聞きません。 何度も[風風]と書いては消して書いては消して。解答欄を間違えて書き直した論述問題もありました。 結局時間は足りず、論述を2問も空欄にしたまま出してしまいました。相当焦っていたのでしょう。ボロボロです。 しかし実技1と実技2、合わせて合格基準に達していれば良いわけです。まだ実技2で挽回できる!そう自分に言い聞かせました。 私は3年前の大学入試で第一志望だった大学を1点差で落とされました。合否をわける1点の重みはよくよく分かっています。 休憩時間にもう一度落ち着き、1点でも多くとろうと実技2の最後まで諦めなかったことが功を成したのだと、合格した今、思います。
●学科試験の勉強方法 参考書を読んである程度知識をインプットした後は、アウトプットです。 藤田先生からのアドバイスを受け、タイロス社のCD-ROMを購入して第1回~すべての過去問を解きました。 学科一般・学科専門合わせて900題です。ただし学科一般を完成させてから学科専門に取り組みました。 1周目は分野別に。 2周目は古い試験分から順に。 3周目以降はチェックを入れていた間違えた問題のみを解き、最終的にチェックがゼロになるまで解きました。 たとえ選んだ解答が合っていても、解説をよく読むようにしました。 タイロス付属の解説は気象業務支援センター提供のものなので、きちんと読むことで試験独特の言い回しに慣れることが出来ます。 解説で読んだことがそのまま別の回の問題に出てきたりします。 解説を読んでもわかりにくい問題については藤田先生に質問し、1つ1つ疑問を解決させていきました。
また、学科一般の1周目を終えた後[一般気象学]を読み直すと、 断片的だった知識が頭の中で整理されてつながった気がしました。オススメです。
学科2科についてはほとんど独学だったので、主に使用した参考書・教材を挙げておきます。 ・「イラスト図解 よくわかる気象学(ナツメ社)」 ・「一般気象学(東京大学出版会)」 ・「気象予報士試験 徹底攻略テキスト(ナツメ社)」 ・「CD-ROM 気象予報士試験 解答例と解説(タイロス社)」
●実技試験の勉強方法 主に過去問演習です。授業に先駆けてどんどん問題を解き、どんどん添削を依頼していました。 藤田塾の過去問解説の授業では「解答に至るまでの思考過程」を意識して聞くようにしていました。 出題者は何を問うているのか。どの図をどんな風に使えばよいのか。必要な情報をどうまとめるのか。 これが身につけば初めて解く問題にも十分対応できます。
平成14年度~20年度の問題と、塾で指定された2冊の問題集に載っている問題、合わせて35問を3周しました。 1周目から時間を計り、実際の解答用紙をコピーして使用していました。 解説をよく読み、知識として「知らなかった」「忘れていた」ことについては、ノートに書き出しました。 論述問題や作図問題の正誤を自分で判断するのは難しいですよね。 「この記述が入っていても良いのだろうか」「こういう表現でも許容されるのだろうか」 そこで、プロの先生に添削をお願いするのです! 合っているだろうと思う問題についても、なるべく添削をお願いしていました。 明らかに間違っている答案についても、自己分析をつけて答案を見ていただきました。 また、解説を読んでいて納得できないところは質問しました。 添削依頼メールを作成することで(文章化することで)頭の中で考えが整理されるという効果もあります。 先生の添削はまさに「目からウロコ」でした。「かゆいところへ手が届く」的確な指摘。 正誤判断はもちろん、自分では気づかなかった「変な表現」、 自己分析の内容、補足・・・さまざまな方向から指摘していただけました。 これがあったからこそ、効率の良い勉強が出来、短期間で実力を大きく伸ばすことができたのだと思います。 先生の添削をうけてもう一度問題を見直します。 ここまでが1周目です。 このように1周目にはかなり時間を割き、丁寧に解いています。
2周目に入ると1問解くのに60分もかからず、正答率は80%を超えました。 先生がよくおっしゃっている、「解くスピードを早める、ではなく、早く解けるようになる」というのを本当に実感しました。
3周目は間違えた問題と不安な問題のみを解きました。
●これから試験を受ける方へ… 私が学科試験・実技試験の勉強をする上で常に心がけていたことが2つあります。 ① アホになれ! ② 楽しめ!
①についてはつまらないことでも躊躇わず質問しましょう、ということです。 「理系なのにこんなことも分からないなんてどうしよう・・・」「2周目なのに恥ずかしい・・・」そういったプライドは一切捨てました。 そして「分かったつもり」は厳禁!90%のスッキリで「まぁいっか」って思っていませんか? 藤田先生の添削を利用することで100%のスッキリにできます。素直にアホになったほうが得ですよ♪
②についてはそのままです。 かなり根を詰めて勉強したように思われるかもしれませんが、辛いと思ったことはありません。 それは勉強が楽しかったからです。単純に気象について知ることが楽しかったからです。 そして、すべてをプラスに捕らえるようにしていたからです。名づけて「プラス思考習慣!」 分からないことを見つけることが勉強だと思うのです。「分からない!」この瞬間をチャンスとして考えるのです。 分からないことを見つけたら、分かることに変えてしまえば良い! 結局はそれの繰り返しだったなぁと思います。 試験直前は特に精神的に不安定になりがちですが、うまくいかなくても「直前やのにこんな問題まちがえたーもう嫌ー」ではなく、「今間違えておけば本番もう間違えないじゃん♪ラッキー♪」くらいに軽く受け止めましょう。
●大学生で合格を目指している方へ・・・ 大学生は有利です! 何故でしょう。それは夏休み・春休みがあるからです。 1日の時間を自由に使える期間が 2ヶ月間×2回/年 もあるのです。 基礎固めをするのに、または勉強のペースを作るのにもってこい!な期間だと思います。 この期間をうまく使うことができれば、社会人の方に比べて短い期間で基礎を固めることができるのではないでしょうか。 基礎が固まると勉強がぐっと楽しくなり、軌道に乗せやすくなります。 軌道に乗せさえすれば休みが終わっても継続した勉強ができますよね。 私もこの長期休暇を大いに利用しました。短期合格が出来た勝因のひとつであると思います。 大学生で合格を目指している方は是非、長期休暇を有効に使ってください。
また、就職活動に間に合わせたいと考えている方が多いと思います。 勉強は早く始めるに越したことはないです。私は本気になるのが遅すぎました。 結果的には合格できてよかったのですが、「もっと早く始めていればここまで集中して勉強しなくてもよかったのになぁ」とは正直思います。 思い立った今、始めましょう!
●藤田塾のここが良かった! ①講師の藤田先生が個別に対応して下さること。 [集団]の授業だけでなく、[個別]の指導にここまで誠実に取り組まれている塾はおそらく無いです。 熱意溢れる受講生に対しては、先生もそれ相当もしくはそれ以上の熱意をもって答えて下さります。 先生の存在があったからこそ、短期間で実力を大きく伸ばすことが出来ました。 また、実技講座しか受講していないのにもかかわらず、学科2科の質問や悩みにも快く答えて下さりました。本当に感謝しています。
②授業がとても分かりやすかったこと。 個人的に、前線解析の解説は特に分かりやすかったです。 また、「正答を導き出すための思考過程」を説明してくださるので、授業での解説がない過去問や、これから受ける試験問題にも応用できます。 実技試験については先生の授業だけで十分合格できるだけのノウハウを学べました。
③日曜日も早起きが出来たこと。勉強のペースができたこと。 藤田塾の実技講座は日曜日の午前です。私だけかもしれませんが、1人暮らし大学生の休日ってだらけてしまうんですよね・・・。 今まで休日は昼まで寝てしまっていたんです。 しかし塾に合わせてしっかり起きることで良い生活リズムができ、勉強時間の捻出に繋がりました。
④真剣に合格を目指す良い仲間が出来たこと。 懇親会などで本当にたくさんの受講生仲間が出来ました。 共通の目標を持つ、年齢もおかれている状況も様々な仲間。 そんな仲間がたくさんできるというのは、私には初めての経験でしたし、とても嬉しかったです。 懇親会で意気投合した受講生仲間と、授業が終わった後にちょくちょく喫茶店に集まっての勉強会(お茶会)を開きました。 そこでは「疑問点の教え合い」「勉強法の悩み相談」「普段友人とはなかなかできない気象の話」などを行い、貴重な情報交換の場、そして癒しの場となりました。 すごく細かいところまでやりこんでいる仲間や、試験と真剣に向き合っている仲間の姿から、良い刺激を受けました。 だらけそうになったときも、自分がどうして気象予報士取得を目指しているのか、仲間に話すことで初心を思い出し、また勉強に励むことが出来ました。 また、ある受講生仲間とは「来週までに○問解く!」など1週間の目標を宣言し合っていました。 試験当日も、「会場には仲間がたくさんいる!」と考えたらぜんぜん孤独ではなかったです。
先生と仲間のお陰でここまで頑張れました。 「藤田塾」に出会えたことが今年一番の幸運だったかもしれません。 藤田先生のご指導がなければ、「キセキの一発合格」は絶対に有り得ませんでした。 先生、本当に有難うございました! 私の体験記がこれから試験を受ける方にとって少しでも参考になれば幸いです。 ここまで読んでいただき有難うございました。頑張ってください!
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