■河波貴大さんの合格体験記 (男性・22歳・大学生・第30回気象予報士試験合格)
2008年10月3日、第30回気象予報士試験合格発表の日。 合格者受験番号の中に、僕は自分の受験番号を見つけた。 その瞬間、思わず声を上げ、大きくガッツポーズをした。 ヤッター!!
●きっかけ 僕が気象予報士をめざしたきっかけは、高校3年生のときに、地元・福井県で起きた「福井豪雨」がきっかけでした。 堤防が決壊し、床上浸水の被害に遭った住宅もたくさんありました。 僕もボランティアとして、被害に遭った家の中の泥をかき出す作業をして、自然災害の恐ろしさを感じ、気象予報士の資格に興味を持ちました。 また、僕は中学生の頃から、将来アナウンサーになることを目指していました。 アナウンサーになったときに、天気予報を少しでもわかりやすく、自分の言葉で伝えることができればと思ったのも、気象予報士を目指した大きなきっかけでした。
●藤田塾に入塾するまで(~2007年10月) 大学1年生の夏から試験を受け始めました。 最初は「絶対独学で受かったる!」と思っていました。 でも、勉強も試験の1か月前から始めるといった程度。 「気象予報士の資格をとる!」というのは口だけで、それに見合うだけの勉強はしていませんでした。
ほかに、大学生活で何か打ち込んでいたかというと、そうではありませんでした。 趣味の音楽も中途半端、アルバイトで時間をつぶす日々。 自分に自信が持てず、決して充実しているとはいえませんでした。 大学3年生の5月、付き合っていた彼女にフラれました。 それがつらかったんですよね。 このままの自分じゃいけないんだなって思いました。
大学3年生の10月、就職活動を始め、同じ頃5度目の不合格通知を手にしました。 気象予報士試験をナメとったなあと痛感しました。 このまま独学では、絶対に受からないと思いました。 そこで、第28回試験のときに試験会場前でもらった、一枚のビラを思い出しました。 「藤田真司の気象予報士塾」のビラです。 塾長である藤田先生が元・気象キャスターというところ、どんな質問にでも答えてもらえるところなどに惹かれました。 確かに他の通信講座よりは安そう。 でも、大学生の僕にとってみれば、10万円を超えるお金(専門知識コース・実技試験コースの受講料)は大金でした。 いつもの僕なら、ここで何も行動を起こさなかったでしょう。 しかし、その夜、夢を見ました。 会ったこともなくホームページで写真を見ただけの藤田先生、そして藤田先生からご指導を受けている僕が出てきました。 朝目が覚めて、これも何かの縁だと思い、気持ちが変わらないうちに藤田先生にすぐメールしました。 そのときのメールには、確か次のようなことを書きました。 「これから本格化する放送局の就職活動に、なんとしても気象予報士の資格を活かしたい。 だから、なんとしても1月の試験(第29回試験)に間に合わせたい。」 藤田先生からのお返事は、「1月の試験まで100日しかない状況で、 専門知識、実技試験両方の合格を手にすることはかなり厳しいでしょう。 しかし、できる限りのバックアップをしていきたいと思いますので、一緒にがんばりましょう。」といった内容のものでした。 この日から、1月試験(第29回試験)合格に向けた勉強が始まりました。
●第29回試験まで(2007年10月~2008年1月) 第27回試験で学科・一般知識に合格したため、専門と実技の勉強を始めました。 専門はすぐにペースをつかみ、意外と順調に勉強は進みました。 しかし、実技はまったく思うように進みませんでした。 次の授業の予習(ナツメ社問題集を解くこと)で、精一杯でした。 実際本格的に実技の過去問演習を始めたのは、試験まで残り1ヶ月となったころでした。
第29回試験の日、受験科目は専門と実技。 午後の実技1が終わった時点までは、「もしかしたら、いけるかもしれない」そう思っていました。 実技1が終わるまでは… 実技2が始まり、その希望は絶望に変わりました。 時間が足りない… 大問ひとつがまるまる全部わからない… 自分の力不足を感じました。
●第30回試験まで(2008年2月~2008年8月) 第29回試験が終わり、就職活動が本格化しました。 全国各地の放送局アナウンサー受験を続けました。 大学4年生の4月は、最高で一週間のうち5日間全国を行脚していたときもありました。
その途中で、2008年3月に6度目の不合格通知を手にしました(一般免除・専門合格・実技不合格)。 第29回試験が終わり、2月3月4月は何も勉強をしていませんでした。 やはり、就職活動に活かすためには第29回試験がラストチャンスだと思っていたので、もう気象予報士の資格はあきらめようとも思っていました。
就職活動もなかなかうまくいかず、第一志望だった地元の放送局も落ちてしまいました。 このころ(大学4年生5月)、もう一度、気象予報士の資格をチャレンジしようかと思い、再度藤田先生に連絡をし、一般知識コースの受講を始めました。 しかし、勉強に対する意欲は長続きしませんでした。 就職活動も最終面接で落ちてしまい、この時点で募集が出ている放送局もなくなり、なにもかもがうまくいかなくて、やる気が0になりました。 実際、6月はほとんど何もしていませんでした。
7月になり、就職活動のことはさておいて、なんとなく気象予報士の勉強だけはしようという気持ちが出てきました。 この時期も募集が出ている放送局は少なかったので、ほとんど気象予報士の勉強に打ち込むことができました。 このころから、勉強が波に乗ってきました。 就職も決まらず、不安になることも多かったのですが、とにかく気象予報士の資格だけは取ろうと思いました。
第30回試験の日、受験科目は一般と実技。 受験会場は東京大学でした。 一般と実技の空き時間は、「ここが東大か~」と思いながら、キャンパス内をぐるぐる散歩していました。 試験が終わり、合格確率は五分五分だなあと思いました。 実技2の出来がよく、時間も5分余ったので、少し手ごたえがありました。
●合格までの道のり 2005年4月:大学入学 2005年8月:第24回試験 一般× 専門× 2006年1月:第25回試験 一般× 専門× 2006年8月:第26回試験 一般× 専門× 2007年1月:第27回試験 一般○ 専門× 2007年8月:第28回試験 一般免除 専門× 2007年10月:藤田塾入塾、専門知識コース・実技試験対策講座を受講開始 2008年1月:第29回試験 一般免除 専門○ 実技× 2008年5月:一般知識コースを受講開始 2008年8月:第30回試験 一般○ 専門免除 実技○
●勉強時間、場所 幸いにも大学生の身分だったので、働いている方々と比べると、勉強時間は充分確保できたと思います。 第29回試験前は、1日3~4時間、第30回試験前2ヶ月は1日5時間、1ヶ月前からは1日8時間を超えるときもありました。 ただ、勉強は時間よりも「質」だと思います。 僕はどうがんばっても2時間しか集中力が持ちません。 とにかく、集中が切れたら休憩をしっかりとりました。 ダラダラやっても効果ありませんからね…。 あと、眠くなったら絶対無理しないで寝たほうが良いです。 眠い目をこすりながら1時間勉強するより、シャキっとした頭で15分勉強したほうが絶対に良いと思います。
勉強場所は、大学図書館、大学PCルーム、マクドナルド、電車などさまざまでした。 ただ、家ではあんまりやりませんでしたね。 僕は集中力がないもので、やっぱり家にいるとついついテレビ見ちゃったりするんですよね…(笑)。 大学のPCルームは24時間空いてて、しかも適度なざわつき感があるので、学科・実技の過去問演習にはもっぱらこの場所を利用していました。 アルバイトの行き帰りの電車の中は、学科のプリント(藤田先生特製プリント)を見直す時間として最適でした。 電車の中も適度なざわつき感があるので、座れれば良い勉強時間になると思います。 もちろん寝てしまうことも多いんですけどね(ハハハ…)。 大学4年生の夏に、就職活動で島根県に向かう特急電車の中や、宮崎県に向かう飛行機の中で、景色を眺めつつ藤田先生の気象法規のプリントを広げていたことは、良い思い出です。
●勉強方法、重点をおいたところ どんな勉強をしたかというお話をする前に1つ申し上げたいことがございます。 それは、「丸暗記は時間のムダ」だということです。 僕は一応大学生ですが、一般受験で入ったわけではなく、推薦で入学しました。 その推薦枠を獲得するために、高校時代の勉強は中間試験・期末試験の勉強にのみ力を入れ、大学受験に向けた模試の対策はかなり手を抜いていました。 中間試験・期末試験というのは模試と違い、丸暗記で乗り切ることができ、いかに暗記するかが勝負でした。
その悪いクセは、独学で気象予報士試験の勉強を開始したときも抜けませんでした。 まあどんな勉強でもそうかもしれませんが、気象予報士試験の勉強でも、勉強を始めると必ずわからない部分が出てきます。 それらのわからない部分を、僕は内容を理解しないまま丸暗記で乗り切ろうとしました。 テキストに書いてあることを丸暗記、過去問の設問・答えを丸暗記。 結果、勉強が苦痛になる、本番の試験で問題に対応できない、という悪循環に陥りました。 当然かもしれませんが、気象予報士試験は、丸暗記で乗り切れるほど甘くはありませんでした。 僕は、大気の熱力学や力学を丸暗記で乗り切ろうとして、えらい目に遭いました…。
あと丸暗記って、忘れるのもめっちゃ早いんですよね。 試験が終わって1週間もすれば、全部頭の中から抜けていってしまう。 だから、藤田塾に入塾するまでは、試験前の1ヶ月間は必死になって勉強するんだけれども、試験が終わるとまたすぐに0の状態に戻ってしまう。 そして、また次の試験の1ヶ月前になって、0の状態から勉強するという何とも効率の悪いサイクルを繰り返していました。 それでは合格できるはずがありません。 第27回試験で一般知識試験に合格したのは、まぐれですね…。
藤田塾に入塾してからは、それまでの丸暗記の勉強を改めました。 ひとつひとつ、地道に内容を理解するよう心がけました。 入塾後の、第29回試験で僕は実技試験に不合格になりましたが、第30回試験に向けて勉強を再開したとき、以前の勉強したものはかなり残っていました。 地道に理解することは一見遠回りに見えても、それは合格への近道なのだと思います。
☆ 学科試験 学科・一般知識で一番ポイントなのが、気象法規の問題です。 特に、僕を含めた文系の方にとって、法規の問題は絶好の得点源だと思います。 理系の気象予報士試験の中で、唯一文系の部分が法規だと思います。 法規は毎回4問出題されますから、できれば4勝、悪くても3勝1敗で乗り切りたいところです。
また、一般・専門とも毎回数題出題される分野があります。 一般だと、気象法規、大気の熱力学、大気の力学。 専門だと、数値予報、気圧配置。 これらの分野は過去問の数も多いので、演習を重ねて得意分野にできれば絶好の得点源になります。
僕は一般・専門とも、タイロスの『気象予報士試験 解答例と解説07』を使って過去問演習をしました。 一般・専門とも第1回試験から最新の試験のものまで2周やりました。 タイロスの『気象予報士試験 解答例と解説』はPCがある環境でないと演習ができない、つまりどこでも演習できないというデメリットはありますが、過去問全部が入っていて値段も高くなく、かさばる本を何冊も持ち歩くのが嫌いな僕にとっては、良い教材でした。
専門知識は、技術が日々進歩しているため、過去問に出てくる内容が現在の内容と違うということが多々あります。 なので、分野によっては過去問演習の際に注意する必要があります。
一般・専門とも学科試験に関しては、藤田先生の授業を受け、 藤田先生のプリントを何度も見直し、内容を理解できれば、過去問も大体解けるので、繰り返し演習することで十分合格に達することができると思います。 藤田先生のプリントは、過去問の内容がしっかりと盛り込まれており、非常にわかりやすく、授業で使うものを除き、他の参考書などは使いませんでした。 僕は何冊もの参考書に手をつけるより、ひとつの教材をみっちりやるほうが性に合っているので、藤田先生のプリントを熟読しました。
また、これは人によっても違うことだと思いますが、僕は書いて覚えるというよりも、何度も見て覚えるというのが自分に合った勉強法でした。 実技では、嫌でも手を動かして演習しなければなりませんが、学科の勉強ではノートなどは作らず、藤田先生のプリントの余白に授業で大切だと思ったことを書き込み、プリントを何度も読み返しました。 自分に合った勉強法を見つけることが大切だと思います。
☆ 実技試験 これは藤田先生のお言葉ですが、「実技試験は、知識半分、慣れ半分」だと思います。 それで、この「慣れ」というのが非常に大切です。 「慣れ」るためには、「とにかくひたすら過去問を解きまくって、わからないところは質問する」これしかないと思います。 僕の場合は、第29回試験までに、ナツメ社実技問題集と平成14年度以降の問題(タイロスの『気象予報士試験 解答例と解説07』のPDFファイルをプリントアウトして利用)をそれぞれ、第29回試験前は2周、第30回試験前は、それぞれ3周解きました。 合計すると5周、のべ100問以上は解いたことになります。 第30回試験前の3周のうち、2周目、3周目は、間違えたところと不安なところだけ解きました。 これだけやってると、嫌でも気象予報士試験独特の言い回しにも慣れますし、最初は2時間以上かかっていたのも1時間で解けるようになりました。
ある程度天気図の読み方を学んだら、少しでも早く過去問演習に取り組むべきです。 実技試験では、いくら理屈がわかっていても、実際に過去問を解いてみると多くの壁にぶつかります。 どの天気図のどの部分に着目すればよいのかわからない、どのように答案を書けばよいのかわからない、前線や作図においてはさっぱりわけがわからない、など。 また、模範解答と一字一句同じじゃないとだめなのかというと、そうではありません。 そこで、藤田先生に添削してもらいます。 模範解答・解説とにらめっこしていてもなかなか先に進めないので、藤田先生に添削していただくことで、勉強がよりスムーズに進むと思います。
あと、実技試験は、学科試験の知識を身につけているかということが大きく関わってきます。 僕自身も、学科試験の勉強・復習を丁寧に行ったことで、エマグラムや温度風の問題をスムーズに解くことができるようになりました。
それと、実技試験の勉強は、なるべく頭がスッキリしているときにやったほうが良いと思います。 僕は大学4年生の夏は、朝起きたら、頭がスッキリしているうちに実技試験の勉強をして、疲れたら休憩して学科の勉強というふうにしていました。 実技はかなりの集中力と体力を要するので、疲れているとやる気がなかなか起きないものだと思います。
●試験当日は まず、これは僕の失敗談ですが、時計は持っていったほうがよいですね。 前回の試験会場の教室には時計があったから、今回もあるだろうと思っていたら、なくて焦りました。 特に実技は時間との勝負でもあり、ペース配分も考えなければならないので、第30回試験ではヒヤヒヤしながら実技を解いていました。
そして試験当日に心がけたいことなんですが、僕の場合はまず、前日夜からの睡眠をしっかりとるようにしました。 試験前日まできたら、最後にいくら粘っても、たかがしれてるんですよね。 それだったら、しっかり寝て、頭をスッキリさせ、コンディションを整えたほうが良い。
それから、教室に入ったら、もうテキストや参考書は広げないことですね。 テキストや参考書を広げると、ひとつ不安な点が出てきます。 その不安な点を解決しようとしているうちに、「あれ!?これって○○でよかったっけ!?」といった具合に、不安が不安を呼び、平常心を乱され、試験中の焦りにつながってしまうと思います。 だったら最初から見なきゃいいんだなって思います。 とはいえ僕も、第30回試験の実技試験前に、どうしても気になってしまうことがあったので、教室がある建物から外に出て、ナツメ社実技問題集の別冊付録を30秒だけ眺め、鞄をしっかりと閉めて教室に入りました(笑)。 そして、教室での待ち時間はずっとイヤホンで音楽を聴いていました。 「平常心が大切」ってことですね。
●7~8割主義の大切さ 僕はB型人間です。こだわりが強い。どこかで0か100かを求めてしまう。50で折り合いをつけるということが非常に苦手でした。 試験勉強をしていても、100%理解できないとどうも気持ち悪い。 だから、1つつまずいてしまうと、勉強が嫌になることもありました。 たいていは藤田先生に質問すれば解決するのですが、中には先生から解説プリントをいただいても、パーフェクトに理解するまでに至らない難問な過去問もあるんですよね。 どうしてもわからない過去問は捨てたほうが良いです。 数問ぐらい捨てても大丈夫です。 わからない1問の問題にこだわりすぎて、他の理解できるたくさんの問題を落とすのは、めっちゃもったいないじゃないですか~。
100点とる必要はないんですよ。 学科は、一般・専門とも、15問中11問以上。(11勝4敗) 実技は、総得点の70%以上。 確かに、毎回奇問難問が必ずあります。 でも、そういう難しい問題はみんなできないんですよね。 勘でマークして、「もし正解なら儲けもの」ぐらいの気持ちで良いと思います。 そこでは差がつきません。 大切なのは、「易~ちょい難の問題を、いかに確実に取っていくか」だと思います。 得点の差がつくのはここです。 ここで取りこぼしを防ぐことが合格へつながるのだと思います。
●モチベーションの継続 これは難しいですね。 実際僕は、全然できてませんでしたね。 2~4月、6月はほとんど勉強してませんでしたからね。 でも僕の考えでは、ダメなときはダメでいいと思うんですよ。 勉強したくないときは勉強しなくていい。 ダメなときに無理しても長続きしませんし、苦痛なだけじゃないですか。 調子いいときに、いかに力出すかが大切なんじゃないですかね。
あとは、息抜きや、自分への小さなごほうび。 これ、大切だと思います。 頭も心もすっきりリフレッシュすることで、「また勉強しよう!」って気持ちになりますから。 (僕の場合は、一人カラオケをしたり、毎週必ずヘキサゴンを見たり、ミニストップの白桃ピーチパフェを食べるとかでした)
●大学生で合格を目指している方へ これは実際感じたことなのですが、気象予報士の資格を目指しているのであれば、できるだけ早くから勉強を始めることをおすすめします。(できれば大学1年生、2年生くらいから)というのも、就職活動が始まると、結構時間を取られます。 学生とはいえ、忙しくなります。 僕が藤田塾に入塾し、本気で勉強を始めたのは、大学3年生の10月でした。 就職活動とぴったり重なってしまいました。 途中で何度も、「もっと早く始めていれば…」と思ったのは正直なところです。
また、受講を考えていらっしゃる方のなかには、やはり、受講料のことを気にかけていらっしゃる方もいると思います。 確かに、一般・専門・実技の全コースを受講すると、約20万円かかります。 僕もそうでしたが、学生にとって、このお金は大金ですよね。 簡単に手が出るお金じゃない… 親にある程度の生活費を出してもらっている甘ちゃんの僕がこんなこと言う資格はないかもしれませんが、どうか言わせてください。 僕は藤田塾に入塾しようか迷いましたが、やはり、「若いときに自分に投資したお金・そこで得た経験は、のちのち必ず何らかの形で自分の成長として返ってくる」と思ったので、一歩を踏み出しました。 受講料は全額アルバイトをして払いましたが、よかったと思っています。
●藤田先生と藤田塾、通信型であること 僕はできれば通学型コースを受講したかったのですが、現在東京にある大学に通っているため、通信型コースを受講しました。 確かに、通信型は通学型と違い、DVDを見ながらひとりで受ける授業なので、先生も一緒に頑張る仲間も周りにはいません。 しかし、時々藤田先生から聞く、「試験まで残り○日を切り、通学型の皆さんもがんばっておられますよ」という言葉や、励ましの言葉が、僕を後押ししてくれました。
そして何より、藤田先生の存在が大きかったです。 先生の授業は非常にわかりやすかったです。 わかりにくいことをわかりやすく教えてくださるので、どんどん勉強が楽しくなりました。 また、関西独特のノリも随所に散りばめられており、そこから伝わってくるお人柄に親しみを感じました。
また、先生には非常に多くの質問メールをしました。 メールの数は約40通、質問の数は120を超えたと思います。 こんなに多くの質問に対し、嫌な顔ひとつせず、ときには解説プリントまで作成していただき、 ご丁寧に答えてくださった藤田先生には感謝の気持ちでいっぱいです。 わからない部分をほったらかしにせずに、「わからない部分は即質問、即解決」できるのが藤田塾の一番の魅力ではないかと思います。
●合格、そしてこれから 合格発表の4日前、私の祖父が亡くなりました。 おじいちゃんのことが大好きだった僕にとって、死に目に立ち会えなかったこと、アナウンサーとして活躍する姿を見せてあげられなかったことは非常に残念です。 おじいちゃんが亡くなった4日後、気象予報士試験合格。 そのおよそ10日後、地方の放送局アナウンサー内定。 まさに不幸と幸せが一緒にやってきました。
長かった気象予報士試験、就職活動は終わりを迎えました。 しかし、これはスタートラインに立ったに過ぎず、ここからがスタートです。 いかに天気予報をわかりやすく、自分の言葉で伝えることができるか。 この目標を達成するために、ここからまた、日々努力です。 気象予報士試験に合格するために多くの勉強をしましたが、今度は視聴者の方々にわかりやすく天気予報をお伝えするために、これまでの試験に合格するための勉強とは違った勉強を続けていきたいです。 気象予報士とはいえど、まだまだペーパー気象予報士。 もっと知識を蓄え、経験を積まないと、せっかくの資格も意味がありません。 元・気象キャスターの藤田真司先生には、これからもしゃべり手の先輩としてのアドバイスをいただきたいと思っております。
最後に、今後も藤田塾から、ひとりでも多くの合格者が誕生することを心より願っております。 そして、藤田先生、本当にありがとうございました。 これからもよろしくお願いします。
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