藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

第47回試験で合格された方の合格体験記


平成28年度第2回試験(第47回試験)では、当塾から15名様の合格者が生まれました。
ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。

■Pさん(男性・32歳・会社員・大阪府)
■Qさん(女性・28歳・放送局契約キャスター)
■Vさん(男性・59歳・会社員(情報通信系技術職)・四国)
■Zさん(男性・20代・特別職国家公務員・千葉県)
■Cさん(男性・50代・地方自治体土木技術職員・長野県)
■Lさん(男性・40代・技術系会社員)
■M.Iさん(男性・51歳・制御装置設計エンジニア・茨城県)
■Xさん(男性・40代)
■Bさん(33歳・関東)
■ハープスターさん(女性・32歳・大阪府)

Pさん(男性・32歳・会社員・大阪府)

【はじめに】
私は最初、独学で完全合格を目指そうと勉強していました。しかし、勉強を進めれば進めるほどに、難問に出会い、解説を読んでもよくわからないなと思うことが多く出てくるようになりました。
当然、周囲に質問ができる人がいないので、
「本当に勘違いがなく理解ができているのだろうか?(間違った理解をしているけど、たまたま合っているだけ?)」
と疑問に思うようになりました。
第46回試験で学科試験をクリアし、後は実技だけ!となってから、もっとその疑念が増してきました。
「どうしたら問題集に書いている答えになるのだろうか?」
「解説を読んでもよくわからない…」
「こんな量、75分でどうやってやるんや?合格者は化け物ちゃうか。。。」
私は、免除制度を利用して短期間に合格するには、気象についての質問ができる人が周りに必要だと思うようになりました。 そして大阪の試験会場でもらったチラシを思い出し、 藤田塾に入ることにしました。

【受講中の苦労】
受験勉強を終えて、試験を突破するのに、3つの関門があったなぁと思っています。
第一関門は、社会人の方ならどなたも感じていらっしゃると思いますが、モチベーションを保つことと、勉強時間を確保することです。
なにしろ、強制された勉強でもないので、やめようと思えばいつでもやめてもよいからです。私の場合は、たまたま7月から8月、10月から11月、年末から試験日くらいまで、仕事に余裕があったため、そこに山を持ってくるように学習計画を立てました。DVDが毎週送られてくるということもペースメーカーになり、とてもよかったです。自分のスタイルや仕事量に合わせて勉強時間を確保できれば、まず合格に大きく近づくと思います。

第二関門は、講座で扱う題材を飽きずにどれだけ味わうことができるかだと思います。
実技講座の中で藤田先生もおっしゃっていますが、最初は時間を気にせず、1つの試験問題をいかに味わうかを重視した学習を心がけました。味わうと言っても、最初は何を言っているのかわからず、またどの資料を見れば解答要素が見るかるのかわからないので、1題に2、3時間、そこから解説を読んで答え合わせをするのに1時間、その後DVDを見る…とかなり時間がかかっていました。
試験までに過去問はおよそ30題を3回ずつやりました。1回目は上に書いたようにかなりの時間がかかりますが、1回目の後半くらいからは、資料をあちこち見ることが減り、かかる時間が短くなってきました。
また1回目は、「採点する人は、私が理解しているかを解答用紙からしか判断できない。勘違いしているのか本当に理解しているかを聞いてくれるわけではない。」という藤田先生の言葉を胸に、気象学で慣習として用いられる言い回しや、基本的な言葉使いができるようにすることをメインテーマに学習を進めました。
そのため、答え合わせは自分で行い、わからなかったところや時間がかかったところ、疑問に思ったことなど、解答用紙に書き込みをして、それをそのままスキャンして藤田先生に送って添削をしてもらうということをしました。
藤田先生からすると、鉛筆で書いた解答以外に、私が朱入れしたものも見るということで、余計にしんどい思いをされたのかもしれません。しかし、私にとっては、自分の答え合わせや解答を見ながら、ここが解答要素として足りなかった、余計だった、後からこの言葉遣いがよいと思ったけど、実はそれは勘違いだった…など、非常によい勉強になりました。
私はこういった方法で、2週目は資料から過不足なく解答要素を正確に読み取ることを念頭に置いた勉強を、3回目(試験2週間前から前日までの直前期)は、過去2回分の自分の解答を見ながら迷ったところや間違えたところを中心に見返すことを念頭に置いた勉強を行いました。問題のじっくり中身を味わったり、問題文の題意や流れがある程度わかってきたのは、2回目の中盤くらいからでした。

第三関門は、75分との勝負です。
私も何度となく、75分でなんて無理…と思いました。藤田先生にもメールで、時間が足りない…と言ったことを覚えています。昔の過去問(昔ほど問題の量が少ないように感じています)や近年でも簡単だった第46回実技1などはなんとかなるものの、ちょっと難しい25年度とか第46回実技2などは、直前期に解いても時間切れでした。
実技試験は「慣れが半分」と体験記でもいろいろな人が言っていますが、頭をひねり、全然違う資料を見て「あ、違った!」てなことを何度もやっていると、そのうち慣れてきます。これは本当です。最初は「うそだぁ」と思っていた私もたしかに、ちょっとずつ早くなってきました。けれど、一気にとはいきません。本当に問題を解くたびに、ほんのちょっとずつです。
紙の辞書を引くときに、最初は時間がかかっていたのが、慣れてくるとおよそ目当ての単語の近くを引く事ができるようになって、目的の単語にすばやくたどり着けるようになる…うまく言えないですが、それに近い感覚です。根気のいる作業です。

【受験当日】
受験会場は大学の講義室です。大阪会場では昔ながらの長い机に跳ね上げ式の椅子が固定されているタイプで、机の幅もA4の紙を置くとちょっと余るくらいでした。問題用紙と資料と解答用紙の置き方など、机の上の使い方は事前に考えておいたほうがよいかもしれません。また、椅子が堅いことが多いです。試験後はお尻がめちゃくちゃ痛かったです。
今回の試験では、実技1も2も65分くらいで最後までたどり着く事ができたのですが、試験が終わってから自己採点や見直しをすると、文章が読めていないことでまったくの的外れなことを答えているところや用いる数値を間違っているところ、文章をちゃんと読めていれば得点できたのに!というところがぼろぼろ出てきました。
試験中、早く最後までたどり着かないと…という気のはやりから、そういったミスを連発してしまったのだと思います。
私は今回たまたま合格できたものの、これを読んでいるみなさんは当日焦ることなく、問題文をしっかりと確実に読んで解答してほしいと思います。

【最後に】
今から考えると、独学で突破するのがなかなか難しい試験だなと思います。特に実技は、自分の考える筋道や導いた答えが正しいかどうかの確信がいまいち持てないからです。その意味で、藤田塾はいくら質問をしても、藤田塾では質問をすると2日から3日で返信がもらえたので非常に心強く、自分が正しい方向に学習を進めることができているという確信をもって勉強ができました。こうして、藤田先生が講義で言っていることを信じて、その教えを本当の意味で自分のものにできたとき、合格の二文字がやってくるのだと思っています。
藤田先生、ほんとうにありがとうございました!!!!

以下、私の受験勉強歴をまとめましたので、ご参考までに。
【受験履歴】
第46回 一般○ 専門○ 実技×
  10月 実技 スーパーお急ぎプランに申し込み
第47回 完全合格

【講義資料以外の使用教材】 ◎…メイン使用 △…サブ使用
◎気象予報士かんたん合格テキスト<学科・一般知識編>
◎気象予報士かんたん合格テキスト<学科専門知識編>
△気象予報士かんたん合格テキスト<実技編> →入塾後はまとめページのみ使用
△一般気象学 第2版増補版 
過去問類- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
 気象予報士精選問題集<平成28年度版>
 気象予報士試験 模範解答と解説(第32回から第46回のうち必要なもの)

【書籍以外】
HP
 気象庁(予報用語、日々の天気図)
 気象予報士受験者応援団(掲示板と語呂合わせ呪文 等)
 藤田真司の気象予報士塾(合格体験記、無料メールマガジンバックナンバー)
 防災気象PRO(拝啓、予報官X様という動画は勉強になりました)
テレビ
 放送大学 はじめての気象学(解説はあまり聞いていませんでしたが、番組内で気象庁へ出かけたり気象の実験をしたりしていたので、それをメインに見ていました。)


Qさん(女性・28歳・放送局契約キャスター)

≪これまで≫
平成26年度第1回 一般×、専門×、実技採点なし
平成26年度第2回 受験せず
☆6月に入塾、専門&一般コースの受講を始める
平成27年度第1回 一般×、専門×、実技採点なし
平成27年度第2回 一般×、専門○、実技採点なし
☆3月、実技コースの受講を始める
平成28年度第1回 一般○、専門免除、実技×
平成28年度第2回 一般免除、専門免除、実技○

1、 藤田塾に入ったきっかけ
気象予報士の資格を取りたいと思ってから、書店で参考書を買い、独学を始めましたが、すぐに挫折しました。少しでも理解できないところがあると、先に進めなくなるのです。私は文系出身で、物理や地学を履修したことがなく、特に一般知識はさっぱり理解できませんでした。それでもとりあえず、参考書を最後まで読み進め、受けてみた初めての試験は、当然ですがまったくダメでした。
独学ではなく、なにか人の力を借りようと、通学講座を探し始めました。しかし東京まで出て受けるしかなく、仙台在住の身としてはキツい・・・そこで、通信講座を探し始めたのですが、当初は自分のペースだと続ける自信がありませんでした。どうしようか迷いながら、とりあえず色々な会社のサンプルを取り寄せました。
そして藤田塾のサンプルDVDを見て、ここにしよう!と5分で決めました。その理由は、①先生の説明がとても分かりやすいこと、②受講期間が終わっても合格するまで質問に答えて頂けること、大きくこの2つです。先生の説明は、声の抑揚や間の取り方もあいまって、すーっと頭の中に入ってきます。すると、自分の中の理解が進み、もっと先もどんどん知りたくなるのです。おかげで、続かなかったらどうしよう・・・という心配は皆無でした。

2、 勉強方法
仕事は、放送局のリポーターです。
仕事量は膨大なうえ、不規則で、まとまった時間も取りづらいため、とにかく時間短縮を心がけ、集中して臨みました。
① DVD教材を視聴しながら、先生が強調したところや自分が不安に感じている部分は、教材に直接、マーカーで線を引いたり、ポイントを書き加えたりしていきました。別にノートを作るとそれだけで時間がかかってしまうからです。先生の教材に自分の書き込みが加わり、世界に一つだけの、自分にとって最も分かりやすいテキストの完成です。会場に持ち込み、試験の直前まで眺めていました。「自分はこれだけやったんだ」と心を落ち着かせる、お守り代わりにもなりました。
② DVDをひととおり視聴したあと、過去問にとりかかりました。過去問は10年分インターネットで購入し、そろえました。1回分につき、学科は3回ずつ、実技は2回ずつ、繰り返し解きました。
【学科】1周目、まずはざっと10年分(=20回分)、直近の試験からさかのぼる順に解いていきました。解きながら、出題傾向や文章の特徴をつかむことを意識します。2周目、間違ったところを、テキストを読んだりDVDを視聴し直したりして、徹底的に理解しながら解きました。それでも分からないところはすぐ先生に質問しました。時間がかかりましたが、これが早道です。3周目、もう一度すべての問題を解き直しました。ここで重要なのは「1度目に解いたときに、きちんと理解しないまま、まぐれで正解しちゃった」問題を発見することです。もちろん勉強し直します。1周目、2周目ともに、60分と時間を決めてやってみる、ということは特にしませんでした。それよりもひとつひとつの内容の理解に努めました。
【実技】1周目、時間を気にせずじっくり解きました。自分で丸をつけ、記述問題については、必須回答要素のうち、自分の回答には何が足りないのか考えます。そして、解答を見てもよく分からなかったものについて、先生に質問しました。また、記述問題は、いくつか添削していただきましたが、「これは明らかに間違っている・・・」というものは除き、「回答とは少し違うけど、これは自分なりに書けたぞ!」というものだけお願いしました。これを10年分、行いました。
2周目、また直近の試験に戻り、今度は75分と時間を決めて、臨みました。自分なりの時間配分をつかんでいきます。1度すべて理解しているはずなのに、10年分もやっていくと忘れている内容もあり、その都度テキストを開き復習しました。しかし1度理解した内容ですので、すぐに思い出すことができました。

3、 勉強時間について
上述したように、仕事が不規則でしたので、「1日に@時間やる!」ということは決めずに、その日できるだけやる、といった感じです。まったくやらない日もありましたし、12時間やった日もありました。
でも、睡眠時間を削っては何もできないタイプなので、すきま時間で何とか勉強していきました。暗記モノやテキストの読み返しは、湯船に浸かりながら、電車で移動しながら、そうしたすきま時間にすべて行っていました。

4、 モチベーションの維持方法
私は、東日本大震災で被災したので、「何としても専門家として災害報道に携わりたい」という、資格を取った先への強い思いがありました。そのためモチベーションは高いままでした。
それでも、やはり何度も心折れそうになりました。そんなとき私がやったのは、
・「予報士試験を受けている」と周囲に言うこと。やらなければ!と背筋が伸びますし、みんなに喜んでもらいたい!という気持ちで頑張れます。
・好きな気象キャスターさんの本を読むこと。この人もこんな苦労していたのか・・・私もいつかこんな仕事をするんだ!とやる気がわきました。
・雲図鑑や歳時記を読み、空を眺めること。あの雲の記号はなんだっけ・・・夕日がきれいだけど何反射だっけ・・・など、実際に感じてみると、にらめっこしていた記号や公式などが身近に思えてきます。

5、 最後に
時間の読めない仕事をしながら、通学講座を簡単に受けられない地方に住んでいながら、それでも何とか合格できました。
多くの合格者の先輩方が書かれていることですが、諦めなければ必ず合格できるものだと思います。だんだん理解できるようになってくると、勉強も楽しくなってきます。
環境は言い訳にはなりません。「資格を取った先に何がしたいのか」よく考え、折に触れ振り返ることで、励みになります。頑張ってください!


Vさん(男性・59歳・会社員(情報通信系技術職)・四国)

◆受験を決意するまで
高校、大学と理系で学びましたので、気象分野には昔から興味がありました。高校生の頃はラジオの気象通報で天気図を書いたりしていました。 平成6年頃にウエザーニューズの方が、私が勤めていた会社に営業に来られ、気象業務法が改正され気象予報士制度が出来たことについてのお話を伺う機会があり、気象予報士というものに興味を持ちましたが、当時は仕事が忙しく資格取得を真剣に考えるには至りませんでした。 ただ、気象予報士制度が定着するにつれ、社内でも気象予報士の資格を取得する者が出てきたことから、いつかは自分もとの気持ちは持ち続けていました。最近になって定年が近づいてきたことと、仕事にも余裕が出てきたことから、定年後の生き方として気象予報士資格を取ろうと決心しました。

◆受験記録と気象講座の受講状況
☆平成26年12月:気象予報士試験受験を決意 ・自己流で勉強開始。
☆平成27年6月:他社のWeb講座受講(学科、実技)
【受験1回目】平成27年度第1回試験(第44回) [一般×、専門×、実技-]
【受験2回目】平成27年度第2回試験(第45回) [一般○、専門○、実技×]
☆平成28年3月:藤田塾実技お急ぎプラン申し込み
【受験3回目】平成28年度第1回試験(第46回) [一般免、専門免、実技×]
☆平成28年9月:藤田塾学科専門お急ぎプラン申し込み
【受験4回目】平成28年度第2回試験(第47回) [一般免、専門免、実技○]

◆受験にあたっての学科・実技の勉強方針
・過去の合格体験記を拝見して、「学科合格しないと実技採点されないこと」、「実技だけに集中して受験勉強できることと有利さ」の重要性を感じ、学科合格までは実技は一切勉強しないと決めました。
・第45回試験で幸運にも学科2科目合格でき、ここから実技の勉強をスタートさせました。

◆勉強時間
・平成27年度前半は、平日2時間、休日で3時間程度。
・平成27年度後半は、平日3時間、休日で5時間程度。
・平成28年度は、全期間、平日5時間(5時から6時、19時から23時)、休日は12時間程度。
年齢に応じて記憶力の低下著しく、学生時代のような詰め込み勉強は無理なので、ゆっくり長時間を心がけました。また、健康維持のため、深夜0時までには就寝することとしました。 平成28年は、仕事以外は全て勉強時間に充てました。普段使っていない部屋の隅に勉強スペースを作り、家にいる時はほとんど全ての時間をそこで過ごしました。必然的に家族との会話も無くなるのですが、ちょうど子供が受験生であったので、家庭サービスの心配をしなくてよかったので助かりました。正月3が日も勉強していました。また、夏休みや冬休みの時期は、会社の年休を取り、図書館の自習室で受験生に混じって勉強していました。

◆受験勉強の時間の捻出方法
・私の場合は実技試験の勉強時期が子供の受験と重なったことで家庭サービスの心配が無かったことが勉強時間を作れた一番の要因だったと思います。
・また、28年度は、社内の付き合い(飲み会、ゴルフなど)は、ほとんど欠席しました。社内ではかなり孤独を感じた1年ではありました。
・スキマ時間の活用としては、通勤時間の活用や、トイレへの資料掲示などを行いました。

◆効果があった勉強法【特に実技試験対策として】
もっとも効果のある勉強法は、藤田先生の教えを忠実に守ることだと思います。それを踏まえた上で、私の工夫として効果があったのかな?と思う点について記載します。
(1)気象現象への経験を積むための毎日の勉強ルーチンを作る。 実技試験で出題される天気図は、一連の気象現象の流れとしてつながっていますが、どうしても個別問題の天気図だけに気を取られ、気象現象全体の流れを掴みきれないため、問題が進むに従ってどんどん間違った方向に進んでしまい、途中で完全に問題の迷路で迷子になり、以降の解答ができないことが多々ありました。 その原因として、気象現象の推移についての経験値が絶対的に不足しているのだと考え、次のようなルーチンを組みました。
・起床後すぐに気象庁のHPで、天気図、天気予報、衛星画像、高層天気図をチェックし、特徴的な現象がないかを確認。(あまり深くは見ません。ざっとみるだけです。)
・次に、民間気象会社のサイトから、当日3時40分発表の「短期予報解説資料」をダウンロードし、短期予報解説資料の内容を天気図と照合する。 この照合作業に一番重点を置きました。つまりざっと眺めるのではなく、資料で述べているトラフの位置を天気図に赤鉛筆で書き入れる。あやふやな地名は、地図帳で確認する。観測数値も該当天気図の天気図記号で確認する。(ここまでを出勤前に実施。)
・夕方帰宅後、15時40分発表の短期予報解説資料に基づいて、朝と同様に資料と天気図の照合を実施。 これを毎日のルーチンとしました。 短期予報解説資料を学習材料にすることの利点は、解説資料の文章が予報士試験の穴埋め問題とよく似た言い回しになっていること、解説内容が500hpaトラフや700hpa、850hpaの観測値についての記述が多く、天気図との照合を通じて、試験によく出る天気図の見方や現象の推移に慣れることができたと思います。 このルーチンで毎日天気図を最低10枚は印刷しますので、1年でずいぶんプリンターを酷使しました。インク代節約のため、ネット通販で1個100円のインクを大量に購入しました。 また、朝一の天気図チェックでは、個々の天気図を一度に確認できるよう、パソコン内にローカルホームページを作成し、1画面を6分割して一度に表示できるようにしました。これを通常のパソコンモニタで見るととても見づらいので家庭用の42インチのデジタルテレビを机上に置いてモニタ代わりにしました。画面が大きくて見やすいのは良かったのですが、ずいぶん目が悪くなったような気がします。
(2)演習問題を解く時に、現象の時間経過や解答にあたっての指示(必須解答要素)を一覧表にする。 具体的には、
・横軸に12時間後、24時間後・・・48時間後のマス目を作り、縦軸は出題順に、問題で指示された要素を記入し、問題の指示時刻欄に気象要素(気圧や風向、風速など)を入れていきます。
・そうすることで問題全体の気象現象の一覧ができますので、解答欄への記入にあたっても間違いがなく、また、どの気象要素を解答に記入すればいいかが分かり易くなります。
・また、字数の調整作業も楽になります。 上記方法では解答時間がかかりますが、あくまで演習ですので、思考過程と必須解答要素の整理のためには、表を作るのがベストだと思います。本番試験では表を作る時間はありませんが、演習を積むにつれて解答の組み立てが頭の中でできるようになってきました。
(3)解答時間不足対策について 藤田先生の「知識が深まれば自然と解答時間は早くなる。」とのお教えは、今になって実感できる内容ですが、勉強途中では本当に解答時間が早くなるのか不安ばっかりでした。 第46回試験では、実技に集中して受験勉強してきたのですが、時間不足(つまり知識不足)でどうにもなりませんでした。そこで、学科合格している段階でしたが、藤田塾の学科専門講座に申し込みしました。実技試験対策している段階で学科の勉強に戻るのは正直迷いもありましたが、急がば廻れの諺にもあるとおり、結果的には正解だったと思っております。
(4)各問題への時間配分について 第47回試験に向けての勉強中、少し現実的に考えてみようと思いたち、実技の解答作業にどれだけ時間がかかるのかを測定してみました。 実際の試験と同様に問題を読み、解答にあたっては自分で考えることをせず、模範解答を見ながら解答用紙を埋めてみたところ、約30から40分程度かかることが分かりました。 つまり実質的に思考に使える時間は全体で40分位しか無いことになりますが、すべての問題にノータイムで解答できるとしても、数値読取、解答指示内容確認、計算、前線解析などは作業そのものに時間がかかりますから、本当の思考時間はさらに少なくなります。 つまり、「知識不足の状態では、絶対に時間内に解答できない。」ということを改めて思い知らされたのですが、試験日は決まっていますので、試験日時点での知識不足はどうにもならず、それでも実際の試験では、最後まで行きつかなければなりません。 そこで第47回試験においては、「時間内に最後まで行き着く。」「知識不足はあきらめる。」「単純ミスをしない。」ことに重点をおき、以下の時間配分で臨むことにしました。
・穴埋め問題はノータイムで解答。わからなければ適当に何か書く。
・計算問題は敢えて時間を取る。計算ミスが致命的な結果になりやすいので。
・等値線解析は、美観にこだわらない。記号指示と数値不整合がなければ少々の誤差よりも速度重視。
・特徴・理由などの論述問題は、指定の図を見てノータイムで解答する。配点が大きいにも関わらず、ノータイムで解答することにしたのは、この問題で嵌り込むことが一番の時間ロスにつながることと、ここで悩むイコール知識不足ということなので、ここで時間をかけても解答に辿りつけない。
・また、論述問題をノータイムで解答するメリットとして、「無駄に悩んで余計なことを書かない」ことが挙げられます。逆にノータイム解答法のデメリットは「必須解答要素の欠落」だろうと思いますが、そもそも必須解答要素の欠落は知識不足が原因であることが多いので多分長時間悩んでも答えは出ないだろうと割りきりました。それよりも余計な記述で減点される方がリスクが高いと判断しました。 上記の方法で臨んだ第47回試験では、実技1では1分前、実技2では10分前で解答終了しました。実技1では仮温度の計算で、気温の読取値を16.0にするか16.5にするかで悩み、最初16.5で解答し、後で16.0に修正したためです。 ここで記載した方法は、自分が知識不足を抱えたままで試験に臨むための最終手段であり、もっときちんと勉強していれば、20分程度の余裕時間はできそうな印象をうけました。 模範解答と照らしあわせてはみたのですが、前線の形はかなりずれていましたし、単純ミスも結構散見されましたが、全問解答はしましたので、単純ミスで10点程度の減点。論述で20点程度の減点。位かと思っておりました。 多分、きりぎりの合格だったのだろうとは思いますが、それでも最後まで行き着くことができたことが合格の最大要因だと思っております。
(4)直前・当日の勉強 第46回までは、参考書や暗記用のデータ一覧などを試験直前まで見ていたのですが、第47回では時間配分のシミュレーションを重視することとし、まだ演習していない回の過去問を準備して、前日宿泊したホテルで実技1を、当日の試験会場の待合室で実技2を、実際の試験と同じ時間を測ってシミュレーションしました。 この目的は時間内に最後まで解答できるかどうかを確認するためです。 当然分からない問題もあり、初めての問題もあるので、試験直前に分からない問題に直面することは心理的なリスクを発生させるのですが、同じ問題が本番試験で出るとは限らないので敢えてそれを許容しました。

◆実技試験対策の失敗(第46回実技)
平成28年3月に藤田塾の実技講座を「お急ぎプラン」で申し込み、第46回試験対策を行いましたが、この期間の勉強方法はとにかく詰め込み勉強をしていました。 理解が深まらないまま次のDVD教材を見ているような状態で、7月には某大手の直前実技講座への参加など、充分な実力が無い状態でどんどん知識を詰め込んでいた状態でした。 その結果、第46回試験では、実技1の問1(2)の風速問題で行き詰まり、その後立ち直れず、解答を半分位しか埋めることができませんでした。帰りの新幹線の中で問題を見なおしてみると、試験中に全然分からなかった問題の答えが思い出されて来て、詰め込み知識が頭の中で充分に整理できていないことを認識させられました。

◆モチベーションの維持
・周囲で気象予報士の勉強をしている人がいなかったので、試験勉強をしながら孤独感を感じていました。そんな中で藤田塾の懇親会への参加を通じて塾生同士の連帯感を感じ、「皆、頑張っているんだから僕も頑張ろう。」と、自分を奮い立たせることができました。
・第46回試験では不合格だったのですが、以前の試験時と比較して実技問題への解答力が格段に向上していることが実感でき、このまま藤田塾で勉強を続けていけば必ず合格できるとの確信を持つことができました。
・上記2点にも増して、藤田先生に実際にお会いできたことが、最大のモチベーションでした。勉強疲れになった時もありましたが、『これだけ熱心に指導して下さった先生の期待に応えたい。』との気持ちが、衰退一途の脳細胞を叱咤し、勉強を続ける励みになったことは疑いもありません。

◆藤田真司の気象予報士塾受講のきっかけ
受験履歴に記載のとおり、最初は他社のWeb講座を受講しました。 実は最初に通信講座を調べた時に藤田塾の存在は知っていたのですが、藤田先生の強烈なキャラクターに思わず引いてしまい(先生すみません)、少し穏やかな講座に申し込みましたが、こちらの方は穏やかすぎて少々刺激不足でした。 学科合格した時に、このままでは実技合格は無理だと思い、藤田塾で鍛えてもらおうと入塾を決めました。

◆その他雑感
上記以外で、思いつくまま雑感として書いておきます。
(1)テキスト、参考書について 現時点で振り返ってみると、「藤田塾のテキスト」「精選問題集」があれば充分だと思います。 精選問題集に収録されていない回の試験演習をする場合はその回の解説書は必要かとは思いますが、それよりも精選問題集をしっかりやった方がよかったと思います。 「一般気象学」については、学科一般について原点に立ち返って勉強したい場合は必須で、気象予報士としては持っておきたい本ではありますが、受験対策という観点では必ずしも必要ではないと思います。 また、学科専門については気象庁HPに詳しく掲載されていますので敢えて市販の参考書を買う必然性はないと思います。 とは書きましたが、私はかなり本を買いました。webで紹介されている受験対策テキストや衛星画像の本とか20冊以上買ったと思います。本の購入については、個人的な価値観として、どんな本でも自分に役立つ内容が必ず一つはあるものであり、買おうかどうか悩んだ本は買うことにしております。ただ、体系的な受験勉強にはあまり役立った気はしません。(お守り程度かな?)
(2)試験会場での工夫 ☆机上の整理とセロテープ 試験の際に、セロテープの使用を推奨されているサイトがありましたが、私も同感です。私の場合は昔受けた簿記講座でセロテープを使うことを教えられ、以降、資格試験の際には必ず持参しております。利用方法は、
・受験表、番号札を机に固定する。
・大学が会場の場合、机が傾斜しているので、丸軸の色鉛筆が転がってしまいます。そこで鉛筆1本をセロテープで机に固定して転がり止めにする。
・試験中に外した腕時計やメガネなどもセロテープで固定。
・大型のルーペの縁にセロテープを接着面を出して巻いて滑り防止に利用。
☆図の切離し これは人それぞれだとは思いますが、私の場合44回から46回の試験では、図を切離し、問題ごとに必要な図を抽出して、いらない図はクリップでまとめていましたが、これだと、問題が進むにしたがって、図の入れ替えをしないといけなくなり、その内にページ順番が狂い、必要な図を探し出すのに時間をとられていました。そこで第47回では、
・切離した図を半分に分け、前半部と後半部の2部構成で小型のクリップで止めました。つまり図を別冊とし、綴じた状態で使用しました。
・図を2分冊としたのは、解答に使用していない方の図の裏面を、計算用紙として使用するためです。
☆図への色塗り 実況図、予想図をマーカで色分けすると図を切り離した場合に目的の図を探しやすくなりますが、最初の色塗り時間が勿体無く、図を綴じた状態で使えば図番で目的の図をすぐに探せるので、第47回試験では図へのマーカ塗りなどは行いませんでした。
☆鉛筆、色鉛筆、マーカを机上に置かない。 マーカを使用した後で、解答記入のために鉛筆を使う時に、マーカを手から離して机上に置くと、次に使用する時に問題用紙の下にマーカが潜り込んで、次に使おうとして問題用紙を持ち上げて探す手間がかかることがありました。そこで、47回試験では筆記用具は手から離さないこととし、使用する筆記具(鉛筆、色鉛筆、マーカ)は全て左手で持っていました。問題後半では、左手への持ち替え時間も惜しくなり、マーカを口にくわえてました。
☆試験直前の気合の注入 試験説明が始まる直前に洗面所で顔を洗ってから着席しました。第47回試験は冬なので水で顔を洗うことで気持ちが引き締まりました。(試験会場で一番最後に顔をタオルで拭きながら着席していたので、少々周囲の目が気にはなりました。)
☆快適な受験のための準備 ・大阪の大学会場の椅子は座り心地が悪いので、クッションをもって行きました。冬場はコートをお尻の下に敷きました。またコートは底冷え対策にも有効でした。
・夏の試験では、汗が冷えて寒いので着替えを準備していました。また、夏場は雨の場合が多く、靴が濡れた状態での受験は気が散るので、防水の登山靴を履いてました。
(3)暗記データの覚え方
☆語呂合わせ
・いろんなサイトをみて、自分に合った語呂合わせを覚えました。無いモノは自分で工夫しました。
・例えば風力階級表は、13段階ありますので、とても数値は覚えられませんが、私は差分で口ずさんで覚えました。『最初はイチ。 サン、サン、ヨン、ロク、ゴ、ロク、ロク。 ナナ、ナナ、ハチ、ハチ、ロクジュウヨン。』 【風力階級0の上限値1ktに、上記差分値を順番に足せば、各階級の上限値になります。風力階級12は64kt以上なので、直前のハチハチ(8×8)と関連付けました。】 ただ、語呂合わせの感性も人それぞれですので、感性の合わない語呂合わせよりは、ひたすら書いて覚える方がよいと思います
☆掲示
天気記号表や警報基準一覧などを大きく印刷してトイレに貼っていました。こんな事をしたのは中学の頃、歴史年表を天井に貼って以来です。
☆聞き流し(ではなくて傾聴)学習
藤田先生の講義DVDの音声データを全てスマホに入れて、通勤時間や昼休み等に聞いていました。聞くといっても外国語学習のように聞き流すのではなく、必死で傾聴していました。音声だけですが、段々と音声と同時に講義の板書が思い浮かべられるようになり、どこでも受講できるようになりました。 以上、長々と書いてしまいました。 もう少し整理できれば良かったのですが申し訳ありません。 もし、何か一つでも皆様のお役に立てれば幸いです。

◆謝辞
気象予報士に興味を持ち始めて約20年後に資格をとることができました。 藤田塾で勉強した1年間は、過去20年間の勉強よりも遥かに多くの事をお教え頂きました。 藤田先生には本当に感謝しております。 定年後の第2の人生を気象予報士として(再就職はできないにしても)、何らかの形で社会貢献できればと考えております。 本当にありがとうございました。


Zさん(男性・20代・特別職国家公務員・千葉県)

1 合格までの受験回数 計3回
内 訳
   第45回 学科一般 × 専門 × 実技 ×
   第46回 学科一般 〇 専門 × 実技 ×
   第47回 学科一般 免 専門 〇 実技 〇

2 1日の勉強量(1週間)
(1)平日1日 約3時間+通常業務
(2)土日祝日 約5時間
(3)1週間  約25から30時間

3 勉強時間の捻出
私の場合、他の受験者の方々と異なる大きなメリットがありました。それは、足を踏み入れたばかりとはいえ、仕事=気象という恵まれた環境にあったことです。そのため、仕事中はとにかく実技のための勉強として天気図や数値予報資料等を印刷し色鉛筆等を使用して詳細に解析しました。また、それを用いて自分なりの予報を考え、気象庁の短期解説資料や後日の解析図と照らしあわせ答え合わせを行い、なぜ自分の予想は気象庁の考えや実際の現象と異なっていたのか普段から何度も検証をする機会がありました。
また、それ以外では勤務体系が不定休であり夜勤等もあったため、ケースバイケースで生活・勉強リズムを確立し勉強時間を捻出しました。
(1)日 勤
仕事が終了してから家に帰り、運動、食事及び入浴をしてその後すぐに3時間程度勉強するという生活リズムを継続しました。
(2)夜 勤
仮眠時間を削り、夜遅くから翌日未明にかけて3時間程度勉強をして3時間寝るという生活リズムを続けました。
(3)土日祝日等
食事以外は勉強を続けるが、7時間程度勉強したのちはそこで切り上げ、運動、趣味や娯楽の時間に当てました。

4 勉強方法
(1)一般知識
私にとっての最初にして最難関のステップが学科一般であり、その最初のステップとして、最初は漫画や簡単な参考書から始め反復して理解できるまで読み、最終的には小倉義光著「一般気象学」を購入し概ね理解できるくらいになって、そのあとはひたすら過去問を解きました。
勉強途中で一般気象は、通常の正誤問題や計算問題含め本当に物理を理解しているかどうかを問われているなと感じたので、参考書も過去問も中途半端に読んだり解くのではなく一度でも間違えた問題はなぜそのようになっているのか理解するまで参考書を読み直す等徹底的に理解力を深めました。大量の参考書を読みましたが、最終的には以下の3冊が読んで最も効果があると感じました。
とにかく理解するまで読むか分かる人に聞くことが重要かつ効果があると思います。ただし、法規は原文の載っている参考書でポイントをつかみつつインターネットのページで覚えていきました。
※参考書
中島俊夫「イラスト図解よくわかる気象学」ナツメ社 2006.7.11
気象予報士試験受験支援会「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト」
技術評論社 2015.3.15
小倉義光「一般気象学」東京大学出版会 2014.12.19
天気予報技術研究会「気象予報士試験関連法規のポイント」東京堂出版2007.6.25
(2)学科専門
学科専門は参考書や過去問も解きましたが一番効果があると感じたのは気象庁のホームページに掲載されている各種図や知識・解説に関するページでした。私は専門では衛星雲画像を最も苦手としていましたが、日々の天気図や高頻度気象衛星画像を見るうちに上中下層雲の判別や特別な状況下で発現する雲なども次第に分かるようになってきました。また、気象庁の知識・解説のページには参考書に載っていそうで載っていない細かい部分が簡単な言葉で載っていますし、何よりもスマートフォン等でいつでも簡単に見ることが出来ます。私は、専門試験の始まる直前まで気象庁のホームページを眺めていました。
※参考書
中島俊夫「イラスト図解よくわかる気象学 予報技術編」ナツメ社 2009.12.18
気象予報士試験受験支援会「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト
学科専門知識編」技術評論社 2014.6.25
(3)実 技
実技は、普段の業務で解析の勉強は事足りましたが、問題は答え方がわからないということでした。過去問を解き続けるとその回次で微妙に答え方が異なり本当に正しい回答方法はどういう書き方だろうか?という所で何度もドツボにはまってしまいました。そういう時に藤田先生に質問したり、既に気象予報士を持っている知り合いの方に聞いたりして、気象業務支援センターの解答が絶対ではなく作図も含めてある程度幅を持たせた答えが用意されていることを聞き、語順や意味は同じだが言葉が違う等といった自分の解答は正解に近い10点中8点くらいといった感じで勉強を進めていきました。
実技では、過去問を解きつつまた、普段の数値予報資料を使って自分なりに解析することが理解の上では重要ですが、それ以上に答え方を勉強することが重要と考え、最終的にはそこに重点を置いて勉強をしました。

5 挫折しそうになった時
1回目の不合格で一度挫折しそうになりましたが、実はその時は1ヶ月ほど気象予報士の勉強を止めて娯楽や趣味に全てを費やしました(笑)そこで気が付いたのが理論を理解しているのではなく、暗記しているだけだなと感じました。また、2回目の不合格の時にも同じで実技の答えを暗記しているだけで答え方がわかってなかったなと気が付きました。不合格で挫折しそうになった時は一度勉強から離れてみると何が悪かったのか気づく機会になるかもしれません。
また、暗記の知識が抜けていくため、同じ問題でも新鮮味を感じることができました。

6 藤田真司の気象予報士塾の活用
藤田先生の教材は気象予報士試験の勉強を始めるにあたって導入及び基礎固めとして利用しました。ある程度理解した後あとは、自学自習で進めていきました。
最も多かったのは、解答速報時における質問や実技の答え方に関する質問でした。解答速報時に自分の考えと違うなと感じた時には先生に非常に失礼かもしれないなと思いつつも、積極的に質問をさせて頂きました。実技に関しても、数値用法の低気圧の中心の位置や、前線解析の位置のずれなど細かい所を中心に質問させていただきました。先生の回答方法がメールのためレスポンスが非常に早く、また遅い時間でも対応して頂けたのでどんどん解き方を深めていくことができました。


Cさん(男性・50代・地方自治体土木技術職員・長野県)

【はじめに】
私が気象予報士を受験しようと思ったきっかけは二つあります。一つは、以前防災業務を担当していた経験から気象の専門知識を身につけようと思ったこと。もう一つは、長男が大学受験を控えていましたが、情けないことにあまり勉強をしないことから、親も一緒になって勉強する姿を示して長男のやる気を起こさせようと思ったことです。

【この塾に出会うまでの経緯】
最初は独学で受験勉強を始めました。過去問を見てみましたが、最初はさっぱり分かりませんでしたので、着実に学科一般からパスしていき、3回から5回で最終的に合格することを目標にしていました。
最初の受験(H25第2回)で学科一般をパスし、その直後、H26年4月から転勤で単身赴任することになり、寮生活となったため勉強時間が十分確保できるとの見立てで、2年間の単身赴任中に何とか合格まで到達したいと考えていました。
実際自分で自由になる時間は十分にあり、その時間を受験勉強に充てていましたが、H26年度の2回、H27年度の2回とも学科専門の壁を越えられず、全く思惑ははずれてしまいました。
前述のとおり、時間をかけかなり勉強していたつもりで、過去問もほぼ完璧に熟していたと思っていましたが、本番では失敗を繰り返していました。
H27第2回試験後は正直どうしたらよいのかわからなくなり、本当に落ち込みました。自分には能力が無いのか、年齢的な限界か...。
そんな時インターネットで「藤田真司の気象予報士塾」と出会いました。藁をも掴む思いで早速サンプル教材を申し込みました。届いたサンプル教材を拝見したところ、藤田先生の解説がとても分かりやすく、すぐ理解できて、今までの独学による勉強は何だったんだろうと、まさに目から鱗が落ちる感じでした。
今の閉塞状況を打ち破るのはこれしかないと思い、H28年2月に学科試験対策講座(専門知識コース)及び実技試験対策講座を申し込みました。

【勉強時間及び方法について】
それからは、毎週金曜日に届く2コースの教材(DVD4時間分)を単身赴任先から自宅に帰省する土日に学習し、寮では実技試験の過去問を夜2時間程度解くというルーティンを繰り返しました。
H28年4月に転勤になり、自宅通勤となりました。H28第1回試験まで5ヶ月です。
やや仕事が忙しくなって、夜は勉強できる時間が少なくなりがちでしたので、確実な早朝に勉強することにしました。毎朝4時に起床し2時間から2時間半ほど、昼休みに30分程度、帰宅後に時間があれば1時間くらい勉強しました。
土日祝の休みは、朝は平日と同じ、昼間も午前中を勉強時間に充て、日計5時間前後くらいは机に向かっていました。前述したように、まずは一度も突破したことがない学科専門を塾の教材や過去問で優先して取り組み、実技試験は主に塾の教材を十分に理解することを心がけながら学習しました。
そして迎えた8月の第1回試験では、学科専門は難しく感じましたが、講座を受けたことにより格段に理解度が高まったために、ようやくクリアできました。
が、初めて採点してもらえた実技試験は、1と2ともに時間が足りず、結果は敢え無く不合格でした。
時間が足りなかった原因を試験当日の帰りの新幹線で分析し、やはり、藤田先生の言われる「問題演習を重ねる数が少なかったため」であろうと結論付け、次の日には気持ちを切り替え、第2回も向けて実技試験の問題演習に取りかかりました。
学習する時間帯は第1回試験までと同じでしたが、実技試験のH21からH28まで過去問30題を4から5回反復して解きました。
最初のうちは、75分の時間では最後の問まで辿り着かない状態でしたが、じっくり解くことを徹底し深く学ぶようにしたら、概ね3回目以降は時間内にすべて解けるようになりました。
また、そのくらいからセンターの解答例にもほぼ合致した答えが記述できるようになり、第2回の試験のある1月初めには、かなり自信を持って演習問題に取り組めるようになっていました。
自分ではどうしても納得できないところは、藤田先生に添削をお願いして、的確なご指導をいただき、理解を深めていきました。

【第47回試験について】
そして迎えた1月29日の第2回試験、会場は東京の成蹊大学でした。
今回、学科専門は免除となったものの、学科一般の免除はなくなってしまったため、朝9時40分試験開始です。長野を当日朝新幹線で出発しても十分間に合うのですが、今までの取り組みを無駄にしないよう、不測に事態に備えて前日から東京入りしました。
最初の学科一般は、今まで2回クリアしているので比較的余裕を持って臨めました。時間も十分で全部見直して、解答も自信を持っていましたが、ケアレスミスや勘違いで、藤田先生の解答速報と見比べたら、3問も間違っていました。やはり、試験本番ではこのようなことも起きるのだと、あらためて難しさを感じました。しかし、合格基準をクリアしていたため、これは問題ないと思っていました。
さて、学科一般が終了して、次の実技試験まで約2時間半の休憩がありました。真冬とはいえ、当日東京は非常に穏やかな陽射しが出ていましたので、休憩の間外に出て過ごしました。事前に十分やってきた自信があったので、今更テキストを読んでも変わりないと思い、何も考えずに景色を眺めるなどリラックスして時間をつぶしていました。
さて、午後の実技試験です。まず実技1は、やはり時間が厳しかったです。問1は問題なかったのですが、問2で予定外に時間を費やしてしまい、問3、4は残り時間を見ながら即断して対応しました。特に問4(1)の記述は、全く自信がありませんでした。
終了直後「これはまたしても失敗か」と落ち込みましたが、30分間の休憩で「次の実技2でカバーするぞ」とモチベーションを持ち直しました。
そして、迎えた実技2です。これは、(自分にとって)実技1に比べ易しかったせいか、余裕を持って時間内に解答することができ、見直す時間もありました。かなり好感触はありましたが、実技1のカバーができたか、の自信はありませんでした。

【試験後合格発表まで】
帰りの新幹線で、まだまだ実力が足りないと総括し、別に期限があるわけではないので、亀の歩みのように少しずつでも前に進んでいこう、と気持ちを切り替えて、早速次の日からH29年度第2回試験に向けて、実技試験を基本から学び直すため、当塾の実技対策講座のテキストを最初からやり始めました。
約1ヶ月が経過し、迎えた3月10日の合格発表。次回に向けて取り組んでいたので、特にひょっとして合格しているのではという気負いもなく、結果は家に到着する合格通知を帰宅後確認するつもりで、受験番号もチェックせず出かけました。
ところが、昼頃に出張先で藤田先生からのメールをいただき、合格を知りました。メール見たときには信じられない感じでしたが、帰宅後に合格通知を見てあらためて喜びが沸き上がりました。喜びというより、溜飲が下がったというか、重圧から解放されたといった表現の方が正しいかもしれません。今までの努力が報われて良かったと心底思いました。

【合格に至った理由について】
半ばあきらめていたのに合格に至った理由を自分なりに分析をしてみると、実技試験をクリアできたのは、簡単な問題で取りこぼしをしなかったこと、問題をよく読んで出題者の意図を把握し、若干稚拙な表現でもその意図に対して的確な解答をしたこと、この二つだと思います。藤田先生が実技対策講座でおっしゃっていることを忠実に実行しただけですが。
また、実技1が思った通りでなかったところ、あきらめることなく実技2で挽回しようとモチベーションを保ったことも要因かなと思います。

【最後に】
さて、私は気象予報士試験を受験し始めてから、合格まで3年かかりました。
冒頭に受験のきっかけと記した、当時大学受験中であった長男も大学3年となり、この3月から就活真っ盛りのところにいます。私の合格を驚いていましたが、これを就活に当たっての励みにしてくれれば良いと思っています。
また、仕事の面では、昨年4月から再び防災関係の業務に従事しています。業務と気象はとても密接に関係しております。気象予報士の資格を取得したから、それが即業務に活用できる訳ではないですが、気象予報士試験を通じて習得した知識を十分に活かした業務活動が展開できればと考えています。
最後になりましたが、今まで懇切丁寧にご指導いただいた藤田先生に深く感謝と御礼を申し上げ、合格体験記の結びとしたいと思います。

【受験歴】
①平成25年度第2回試験  (一般○、専門×)
②平成26年度第1回試験  (一般免除、専門×)
③平成26年度第2回試験  (一般免除、専門×)
④平成27年度第1回試験  (一般○、専門×)
⑤平成27年度第2回試験  (一般免除、専門×)
⑥平成28年度第1回試験  (一般免除、専門○、実技×)
⑦平成28年度第2回試験  (一般○、専門免除、実技○)

【受講講座】 (平成28年2月受講開始)
  ・学科試験対策講座(専門知識コース)
  ・実技試験対策講座


Lさん(男性・40代・技術系会社員)

【はじめに】
私は第47回試験で合格することができました。独学でまじめに勉強をはじめてから合格するまでにおよそ10年かかりました。周囲の方々には「挫折せずに、長い間頑張れますね」とよく言われます。正直、合格にはたいへん苦労しました。私の合格体験記を読んでいただくことで、効率的で最短の合格方法を見いだすことができれば幸いに思います。 

【受験履歴】
平成14年度第2回試験、15年度第2回試験を受験、その後、所用でしばらく休業。平成19年からまじめに勉強を開始して、平成19年度第1回試験から毎回受験。平成23年度第1回試験で初めて専門知識合格。平成24年度第1回試験で初めて一般知識合格。その後何度も実技不合格、学科試験の再受験をくりかえして、平成28年度第2回試験で完全合格となりました。
通算受験回数22回、そのうち藤田先生にお世話になってからは4年、8回目でやっと合格することができました。

【勉強量・勉強法】
私もそうですが、社会人の方々は勉強時間の捻出には大変苦労されると思います。私は1日の勉強時間というこだわりは持たないようにしていました。その代わりに土日や祝日も含めた1週間単位でノルマを設定して、そのノルマの中で実施した実技の過去問題を藤田先生に送付して添削してもらうという手法で進めていました。
具体的には、1週7日間のなかで実技2題を進めるというものです。たとえば、12月5日から12月11日の7日の間に、過去問題で平成23年度第1回試験の実技1と実技2を解くというものです。平日の早朝、夜にできるときはそれでもいいですが、平日にできないときには土日にその遅れを取り戻します。このペースで進めると1ヶ月で2年分4題の実技の過去問題を解くことができます。ある年度の第1回試験の場合ですと、学習機関が2月から8月の7ヶ月間ありますので7年分の過去問題を2回取りかかれることになります。
藤田先生が推奨される過去問題7年から8年分を「3回」実施するということは、たいへん的を射た話です。1回目の試験で「3回」実施するというのは時間的に難しいですが、不合格が続いた場合には、「3回」実施するというのは可能です。ふりかってみると私の場合、藤田先生の推奨する「3回」では足りず、その倍以上は解いたことになります。
これも具体的な例ですが、たいへん難問だった平成26年度第2回実技1の場合ですと合計12回、答案の添削・指導をいただいています。ひとつの過去問題に対して10回以上、私自身が答案を作成(演習した)したことになります。そして合格証を受け取ってから、どれだけ藤田先生から添削・指導いただいたか、数えたところ、入塾後4年、8回の受験の中で、過去問題のべ435題もありました。当然のことですが、市販の参考書や過去問題の解説よりも藤田先生の添削書類の方が貴重で有益であることには言うまでもありません。

【藤田塾の活用】
心理学の世界でありますが、「自分のことは自分ではわからない」ということです。自分が正しい理解だと思っていても、他人からみれば間違っていることも多々あります。私の例ですが、「茨城」と「茨木」の区別に気づきませんでした。「茨城」は都道府県名、「茨木」は市町村名です。関東や関西に在住の方には当たり前の話ですが、それ以外に在住の方には認識されていないのではないでしょうか。私の場合、藤田先生に答案の添削を受けて初めて気がつくことができました。また熱力学や用語の使い方など、答案のアウトプットの面においても、自分では気づかないミス(考え方や理解のずれ)をご指導いただきました。さらに、大きかったのは同じ塾生の方々のアドバイスです。試験会場での留意点、勉強法や挫折しそうになったときの心の持ち方などさまざまな指導を受けました。そして、試験後の懇親会には必ず参加するようにしていました。試験会場で挨拶ができる知り合いも増えますし、参考書やネットなどで入手できない有益な情報も手に入れることができます。なによりも藤田先生から直接、いろいろなこともお聞きすることができます。

【終わりに】
合格率が4%というと、40人のある学年のひとつのクラスで、1名から2名合格できるということです。言い換えると中間テストや期末テストで、クラスで1番にならないと合格できないということです。ふつうの方がふつうに試験勉強してクラス1番の成績が残せるでしょうか。天才と言われる方は別として、ふつうの方はそのような成績は残せないと思います。
合格するためには、単に机に向かって勉強するだけではダメで、勉強法を含め、合格ための戦略を考えた方がいいと思います。幸い、私の場合、藤田先生からの指導はもちろんのこと、入塾とともにたくさんの知り合いができたおかげで、藤田先生以外の方からも貴重なアドバイスをいただくことができました。
最後になりましたが、この藤田塾なくしては私の完全合格は無かったと思います。本当に長い間ありがとうございました。また、私にご指導くださった当塾のOBの方と現塾生の方にも感謝する次第です。


M.Iさん(男性・51歳・制御装置設計エンジニア・茨城県)

1.はじめに
小学生の時に親が買ってきた観天望気の本を読んで雲を眺めていたことが、気象に興味を持つきっかけでした。
40代も終わりに近づき、子供に手が掛からなくなり、仕事にも余裕ができ、自分の時間が捻出できるようになったので、以前から取りたい資格であった気象予報士の試験に挑戦することを決めました。

2.合格までの道のり
一般 専門 実技
平成27年度第1回(第44回) ×
平成27年度第2回(第45回) 免除 ×
平成28年度第1回(第46回) 免除 ×
平成28年度第2回(第47回) 免除

まずは一般と専門の参考書を購入して独学で始めてみたのですが、テキストを読んでも何を覚えればよいのか、どこがポイントなのかが分からず、また章末の過去問題に挑戦してもなぜそれが正解なのかすら分かりませんでした。
そのような中で「毎日コツコツと気象に関する問題を解けたらといいな」と思い受信していた気象予報士問題のメルマガにそういえば確か「気象予報士塾」て書いてあったような、と思い出して行き着いたのが「藤田真司の気象予報士塾」でした。
藤田塾を選んだ理由は、「受講が終わっても合格まで個別にサポートして頂ける」ところに惹かれたからです。
これならば合格まで学習が安心して続けられると思い入塾を決意しました。
私の場合は、初学から合格まで、一貫してサポートして頂きました。

<平成27年度第1回(第44回)試験>
初チャレンジの試験結果は散々なもので、初見の問題に全く対応できず、合格ラインが下がったことで何とか一般知識に合格できたものの、自分の実力がまだ試験のレベルに達していないことを思い知らされました。

<平成27年度第2回(第45回)試験>
2回目の試験は、専門知識だけではなく実技試験の学習も行ったのですが、完全合格したいという気持ちが強く学習の比重が実技の学習に掛り、結果的に専門知識不合格という、苦い結果になってしまいました。
また、ここまで専門知識の試験を受けて感じたことは、専門知識試験は過去問演習だけではなく、最近の気象技術の内容等についても学ばなければ対応できないことを痛感しました。

<平成28年度第1回(第46回)試験>
前回試験の教訓から専門知識の学習に重点を置き、何とか専門知識試験に合格しました。
実技試験は1問目は手応えがあったのですが、2問目が難しく不合格でした。

<平成28年度第2回(第47回)試験>
一般知識の学習を集中的に行ったことで見事15問全問正解で合格することができました。
実技は殆ど勉強しなかったので、今回は合格目標である次回の試験のための練習として気楽に受験しました。

3.勉強方法
<一般知識>
藤田塾の学科試験対策講座(一般知識コース)に入塾。
DVDでの講座受講と過去問演習の繰り返しによる学習を行いました。
第46回試験で試験免除が切れた後は、過去問演習であやふやなところを無くすよう、細かなところまで理解することに努めて学習を進めました。
どうしても分からない箇所は藤田先生にメールで解説を頂いたり、時間があればインターネットで検索して調べたりしました。

<専門知識>
藤田塾の学科試験対策講座(専門知識コース)に入塾。
DVDでの講座受講と過去問演習の繰り返しによる学習を行いました。
専門知識の問題では気象庁の観測における最近の技術内容についても問われるので、藤田先生に質問して「予報技術研修テキスト」「数値予報研修テキスト」など気象庁HPにある技術資料を紹介して頂き、それらを読み漁りました。

<実技試験>
藤田塾の実技試験対策講座に入塾。
第45回、第46回試験の対策としてDVDでの講座受講と過去問演習(平成20年度第2回(第31回)から平成26年度第2回(第43回)を第45回で計3回、第46回で計2回)、問題毎のポイントや着眼点、注意すべき点などを書いたまとめノートを手書きで作成しました。
第47回試験では一般知識の学習に集中することにしましたが、実技の学習においてブランクを作りたくなかったので、少ないながら自分が受験した回の過去問演習(平成27年度第1回(第44回)から平成28年度第1回(第46回)を計2回)を行いました。
自分は問題を最後まで読み終わる前に題意を勝手に理解したつもりで問われていないことを解答してしまったり、問題文の指示に印を付けたのにそのことを忘却して指示通りに解答しなかったりすることが多々あったので、過去問演習に当たっては時間を気にせずゆっくりと問題を読み、問題文をきちんと理解した上で解答することを身に付けるように心掛けました。(実際に実技1つを4日前後かけて解いていました。)
第48回試験に向けて過去問演習の学習計画(平成20年度第2回(第31回)から平成28年度第1回(第46回)を計2回)を決めて学習に着手、今度は修正や追記が楽なようにパソコンで新たにまとめノートの作成を始めました。

<その他>
毎朝、短期予報解説資料と地上天気図、高層天気図等を見比べて地上じょう乱やトラフの位置などの確認を行うとともに気象用語の使い方やその意味を学び、また気象庁HPにて気象情報等の内容についてもチェックしました。

4.藤田塾を受講して良かった点
一つ目は学科試験対策講座を受講し終わって気付いたことなのですが、自分の場合は学科試験対策講座から受講したことで、独学で学ぶよりも短い時間で効率よく正しい知識を身につけることができた思っています。
二つ目はなんといっても合格するまでは質問の回数に制限を設けていないことです。
私は全部で100通位メールで質問や添削依頼をしたと思います。
回答頂いたメールは全てプリントアウトして見出しを付けてファイルしました。

5.勉強時間
仕事が忙しく時間が取れない場合もありましたが、下記を日課としていました。
<平日>
会社:始業前30分、昼休み20分、残業時間0から20分程度
帰宅後:自宅で30分から3時間程度
<休日>
自宅で4時間から6時間程度

6.モチベーションの維持
この資格は絶対に取るんだという気持ちが強かったので、挫折することは無いと思っていました。
しかしモチベーションについては平成27年度第2回(第45回)試験終了までに一般知識から実技まで一通りの学習を終えたことと、試験も終わったことから、1週間のつもりで試験勉強を休んだところ、1週間が過ぎても「明日から学習を始めよう」という状態が3ヶ月超続いてしまい、まったくエンジンに火が入らなくなってしまいました。
その後何とかスイッチを入れることができましたが、その後はこの反省を踏まえて学習の休みは取っても1日と決めました。

7.第47回試験当日
試験前は試験対策用のまとめノートで暗記事項等を簡単に確認する程度としました。
学科試験では今までの経験から答えの選択肢を迷い過ぎて時間を掛けると良い結果が得られなかったことから、少しでも迷いそうになったら時間を掛けずに学習してきた直感でこっちだと思う選択肢を選びました。
実技試験の合格は第48回試験とする目標から、当日の実技試験では気楽に力まずに取り組みました。
試験開始の合図で問題用紙から資料を破かずに、まずは図それぞれを眺めながらじょう乱の位置や等値線の状態、発達・衰弱具合を確認することに暫く時間を費やし、一通り目を通し終わったところで問題用紙から資料を破いて解答に取り掛かりました。
問題文もゆっくり丁寧に読み、先程見たじょう乱の一連の動きを頭に思い浮かべながら取り組みました。
そのようにマイペースで急がずに解答を記入して行ったのですが、解答はきちんと最後まで時間内に書き終わることができました。

8.おわりに
実技試験の過去問演習をしていると、自分は文章力に乏しいこんな解答文しか書けないようではいつまでたっても合格することなどできないのでは、と不安な気持ちになることが多々ありました。
そのような中でも不明点やあやふやなところを藤田先生にメールで質問すると、先生の回答メールからはいつも非常に強い熱意が感じられ、また気を取り直して学習に集中することができました。
このように藤田先生のご指導と「絶対に気象予報士になる」という強い気持ちを持ち続ければ絶対に合格を勝ち取ることはできます。
最後にこの場をお借りしまして、藤田先生に厚く御礼を申し上げます。

Xさん(男性・40代)

1.受験の結果履歴と実技の感想等(-は、免除または未受験。)
25年度第2回 × × -    
26年度第1回 × × - 
    第2回 〇 × -
27年度第1回 - 〇 ×  全く歯が立たなかった。時間が足りなかった。
    第2回 - - ×  時間が足りなかった。
[↓藤田塾受講開始]
28年度第1回 〇 - ×  実技の全DVDとわからない問題を集中的に実施。
時間は足りたが、ケアレスミスが多かった。
    第2回 - 〇 〇  過去問10年分を丁寧に1回。間違い等をDVDと質問で復習。
               時間は足りた。ミスは少なかったが、大問をごっそり間違えた。

2.勉強の履歴等(他社受講を含む。)
・参考書(過去問)+他社携帯アプリ+他社DVD講座受講=学科合格(一般・専門)(~H27-2)。
・参考書( 〃 )+他社携帯アプリ+藤田塾受講=受講2回目で合格。(H27-2合格発表後から受講)

3.受験の動機と当初の状況
生物・環境系学部卒で理系の資格に興味があり、数年前、試しに参考本(過去問と解説等)を購入したが、全く意味がわからなくてあきらめて何もしていない状態でした。
しかし、平成25年夏に受験を決心して他社を受講、勉強を開始し、当初3回は学科に集中し、実技を受講しませんでした。

4.藤田塾を選んだ理由等
27-2受験(学科2科目免除時)するために、実技過去問10年間(20回分)を3回どおり勉強して自信を持って受験、しかし、時間が足りませんでした。回数ではダメで何かが足りない。そこで、前から気になっていた藤田塾の受講を決めました。
その理由は、試験実施後の解答発表の速さです。少しでも早く解答を届けたいとの誠意が伝わってきたことがきっかけでした。しかも、何度でも質問OK、合格まで面倒を見てくれるではないですか!すぐに受講を決めました。もっと早く気付けばよかったです。

5.勉強時間やモチベーションの維持など
携帯アプリ(他社) 95点以上達成まで、毎日実施。
(その他)
平日昼 30分
平日夜、土日祝 平均1時間~8時間
[↓1~2か月前]
平日夜2時間~4時間
土日祝4時間~10時間
藤田塾受講を決めて、1年以内に合格したいと思っていたので、結果的に全コース+その他の実技の全過去問DVDを購入しました。一番多く購入した受講生の1人です。
自分は、過去問 10年分(20回分)のみを解きました。回数よりも理解が重要で、間違えたところは、質問とDVDでカバーしました。特に自分の解釈が正しいかを質問しました。(質問回数は20回弱)
返還制度で半分戻り買いたいものを決めたり、家族の喜ぶ顔を思い描きモチベーションを保ちました。
飲み会等は減らしましたが、遊ぶときは思い切りストレス発散しました。
何度でもいつまでも質問してよいのがありがたかったです。しかも、回答はほぼ次の日に返信され、自分用の回答が返ってくる。自分の考えの迷いを消して自信を持ち勉強しました。

先生の3つの言葉が印象に残っていました。
「正答は1つではなく、解釈に幅があり、ほかの解釈でも良い。」
「難問は、みんなに難問である。」
「簡単なものを確実に得点する。」

6.自分への暗示
前述のとおり、藤田塾受講後1年間での合格を目指していたので、仕事のつもりで受験しました。(精神的にはつらいのですが、どうしても取得したくて、自分を追い込むつもりで仕事のように時間までに間に合わせる。間違えてはならないと考えました。)
また、毎回、試験で上位120~130人が合格する。自分よりできる人が自動で抜けていく。これはとてもラッキーなことではないかと。不合格だった試験で自分は何位に位置したのか、200~300番ではないかとイメージし、現状を維持し、少しプラスすれば必ず合格できると考えました。
さらに、受験番号を暗記して、いつも合格するイメージを持つようにしていました。

7.受験を振り返って
先生のアドバイスのとおり、余裕を持って学習、勉強することを心がけ、受験日を1日前に設定しました。移動を兼ね、前日は気分転換に神社めぐり(受験地域のパワースポット)をしました。
毎回、集中力が継続しないのか。実技2でつまずく傾向がありました。
今回も実技2問2(3)でつまずきました。過去問でも発生、合体、消滅の問題が苦手で、今回も正答例と発生場所が異なるなど、時間をかなり費やしたのにほぼ全滅だったと思います。しかし、みんなここでつまずき、あきらめるから、他者との差のためと割り切り、解答しました。時間との戦いでしたが、解答を終えて、5分くらい再確認でき、手ごたえは正直微妙でした。
今回も試験中に「わからない」、「どちらか迷う」ということが何回かありました。「まただめだ」と解答を止めようとさえ思いました。しかし、前述の先生の3つの言葉を何度も繰り返し。自分の解答を信じることができました。    自己採点 実技1 77~84点、実技2 68~75点。

8.お礼等
この資格をとるのに、お金は多く使いましたが、今後の人生にどう活かせるか楽しみです。何か強力な武器を持てたみたいです。
先生を信じて、質問をうまく活用し、自分の不安を無くすことで、道が開けたと思います。
本当にありがとうございました。

Bさん(33歳・関東)

★受験状況
学科一般 学科専門 実技
第46回 ×
第47回 免除 免除

★受験のきっかけ
気象の影響を大きく受ける仕事をし、登山を趣味としており、オンオフともに気象に振り回される日々を過ごす中で、気象について詳しくなりたい思ったことがきっかけでした。

★勉強時間
社会人ということもあり時間の捻出は楽ではなかったので、通信講座を活用することで効率を上げるようにしました。疲れていても、やる気が出なくても、毎日最低1~2時間は勉強するようにし、勉強を習慣づけました。そして試験の一か月半前位からは、休日は国会図書館や自習室も活用しながら一日中勉強していました。人生で一番勉強した気がします。

★勉強方法(学科)
使用教材
①気象予報士かんたん合格10の法則
②他社通信講座
③真壁京子の気象予報士試験数式攻略ノート

①を読んで基礎の基礎を学んだ後、②で本格的に知識を詰め込みました。自分は文系で数式に苦手意識があったので、③も併用してなんとか克服しました。そのあとはひたすら過去問を解き、分からなかったことは自作のノートにまとめ、何度も復習しました。初めて聞く専門用語も多くあり負荷が大きく、受験にすらたどり着けず二度も挫折しましたが、三度目の正直でなんとか第46回試験の受験にこぎつけ合格しました。

★勉強方法(実技)
使用教材
①気象予報士かんたん合格テキスト 実技編
②藤田塾

第46回試験は学科の勉強に時間を多くかけたこともあり、①で一通り知識を学んだあとに、過去問を一年分やったのみで本番に挑み、結果は惨敗でした。勉強量が足りなかったとは言え、とにかく時間が足りず、「一生かけても自分には無理かも・・・。」というのが正直な感想で、結果発表後に藁にもすがる思いで藤田塾の門を叩きました。まず、講義DVDを視聴して知識を詰め込み、あとは七年分の過去問演習を三回繰り返しました。一回目は答えが分からない問題が多く、時間も75分をオーバーしましたが、あまり気にせずに最後までやりきり、間違った問題の中で自分で解決できないものは藤田先生にメールで質問しました。二回目は時間を意識しながらやりました。「二回目だし、ほとんど正解できるだろう。」と思っていましたが意外と誤答があり、ここで自分があまりよく理解していないところ、苦手としているところが明確になりました。また、一回目では何も思わなかったことを疑問に思うことがあり、演習を繰り返すことの大切さを強く感じました。そして三回目は、二回目で間違った問題のみを集中して解いてすべての勉強を終え、第47回試験では合格を勝ち取ることができました。

★藤田塾を選んだ理由
一つ目は、合格するまで質問の回数も無制限でサポートをしていただけることです。学科の勉強で使っていた通信講座は途中でサポートが切れてしまって、モチベーションが下がった経験があったのでこの点は心強いと思いました。そして二つ目は、講義はもちろんのこと、質問の返信等をすべて一人でやっているということです。人によって言っていることが微妙に違うというような心配もないですし、メールで質問をしても相手がしっかり「見える」ので安心感があると思いました。

★最後に
第47回試験に合格することはできましたが、正直答えが分からない問題もありました。しかしその時、「自分ができない問題はみんなできないはずだ。」と思い、その問題を思い切って後回しにすることで、他の問題で着実に得点を重ねることができました。前回試験で、「一生かけても自分には無理かも・・・。」と思っていた自分が、半年足らずでここまで自信をつけ、成長できたのは、間違いなく藤田塾のお陰です。40通を超える質問メールに毎回丁寧にご回答頂き、ありがとうございました。

ハープスターさん(女性・32歳・大阪府)

【気象予報士を目指すきっかけ】
私が気象予報士を目指すきっかけは『コブクロ』でした。デビュー当時から大好きで、いつもコブクロから勇気や幸せをもらっていました。そしていつしか私も、誰かの元気や幸せのきっかけになりたい!誰かに必要とされる存在になりたい!と思うようになったのです。どうすれば一人でも多くの方に知ってもらえるのか考えたところ、テレビなどに出演するのが一番良いのではないか?とひらめき、それから様々なオーディションを受けるようになりました。その中で受けたのが気象キャスターオーディションだったのです。しかしその際、与えられた原稿を読むだけで良いのだろうか?自分自身の言葉で解説できなければ日々の天気は視聴者の方に伝わらないのでは?と感じたのです。 そこで思い出したのが中学の社会科の先生でした。授業中に突然いなくなり戻ってきたかと思いきや「気象予報士試験に合格した!」と生徒に叫んでいたのです。それからは気象予報士となった先生に「ひこうき雲はなぜできるのですか?」など様々な質問をするようになりました。もともと空や星を見るのが大好きだったので天気に関する疑問がたくさんあったのです。その時の記憶がよみがえり、気象予報士になれば天気について説明できるのだ!と気象予報士を目指すようになりました。

【人とのつながり ~縁~ 】
気象予報士を目指そう!と思い始めたと同時にテレビの現場も知りたいと考えた私はテレビ局関連の仕事を探し始め、テレビ局の技術部で働くようになりました。生放送や収録の現場に触れる中で気象予報士になりたいという思いはますます強くなり、番組の空き時間を使ってスタジオの片隅で勉強するようになりました。リハや本番以外のスタジオはとても静かで勉強する環境としては最高の場所だったのです。そうしていると様々な部門のスタッフから「何の勉強をしているのですか?」と尋ねられるようになり「気象予報士になるための勉強をしています!」と言うと「じゃあ広い机があるから貸してあげるよ」と言って下さる方があらわれ、気象予報士を目指していることが徐々に広がっていきました。そして、その事が人から人へと伝わり「テレビ局に入っている気象会社が人を募集しているよ」と声をかけてもらったことがきっかけとなり、ついに気象会社で働き始めるチャンスをつかんだのです。 資格を持っていないにも関わらずテレビ局の気象現場に携わることができたのは、人とのつながりと様々な状況のタイミングが合ったことに尽きると思います。勉強していることが知られると試験の結果を必ず聞かれるためプレッシャーを感じ、不合格になるたびに恥ずかしく、支えて下さる方・応援して下さる方に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。でも、自分がなりたい未来を思い描き、すぐに行動してテレビ局の仕事を見つけ、人との縁がつながったからこそ気象会社への道が開かれたのです。そこで尊敬する気象予報士=師匠であり先生でもある方と出会い、勉強と同時に天気の楽しさ・難解さを教えてもらうことができました。それが今回の合格にもつながったと実感しています。

【受験履歴】
2008年10月・・・テレビ局内の技術部で働き始める
2011年01月・・・当時、過去の試験問題はHPに掲載されていなかったため、 受験資料入手と試験の雰囲気を知るために受験を始める   第35回 一般:× 専門:× 実技:×
   08月・・・第36回 一般:× 専門:× 実技:×
   10月・・・独学で本格的に受験勉強を開始
2012年08月・・・第38回 一般:× 専門:× 実技:×
2013年01月・・・第39回 一般:× 専門:○ 実技:×
   03月・・・一般知識に関しては独学での合格は不可能と考え 他社の一般・実技の通学講座受講(半年間)
   09月・・・他社の一般・実技の通学講座終了
   10月・・・テレビ局内の気象現場で働き始める
   12月・・・再び独学で勉強
2014年01月・・・第41回 一般:○ 専門:免 実技:×
   03月・・・通っていた他社の質問延長コースを受講(半年間)
   08月・・・第42回 一般:免 専門:○ 実技:×
   09月・・・通っていた他社の質問延長コース終了
   12月・・・職場の気象予報士の方に勉強を教えてもらうようになる
2015年01月・・・第43回 一般:免 専門:免 実技:×(実技のみ受験:1回目)
   08月・・・第44回 一般:× 専門:免 実技:×
   10月・・・部分合格が消え、気象予報士をあきらめようと考えたが、 職場の気象予報士の先生に励まされ、もう一度だけ勉強しようと考える
2016年01月・・・第45回 一般:○ 専門;○ 実技:×
   03月・・・一般・専門が合格し、あとは実技を残すのみとなったが、 勉強することが苦しくやる気をなくし、机に向かうことができなくなる
   08月・・・第46回 一般:免 専門:免 実技:×(実技のみ受験:2回目)
   10月・・・もし次回、不合格であれば気象予報士試験の受験は最後にする!と決める
あれもやっておけば良かった、もし受講していたら受かっていたかもしれない など言い訳ができない状況にするため
ずっと気になっていた『藤田真司の気象予報士塾』 実技試験対策講座受講
2017年01月・・・一般:免 専門:免 実技:○(実技のみ受験:3回目)

このように、本格的に勉強を始めてから9回目の受験(全ての受験回数にすると11回目)でやっと合格することができました。勉強期間は約5~6年間、勉強時間は2000時間を超えました(気象予報士試験にかかった金額を計算してみると約33万円になっていました)。


【勉強法】
気象予報士試験には一般知識・専門知識・実技の3つがありますが一発合格の方はほとんどいません。そのため、まず1回目で一般・専門の合格=部分合格、2回目で実技の合格=完全合格を目指すのが最も効率良く合格する方法ではないかと考えています。

① 一般知識・・・過去11年分×2回=22回分の試験問題を合計10回解く
私は文系で算数ができない(お釣りの計算もなかなかできない)くらいの数字嫌いなのでとにかく苦労しました。数字や数式が載っていると思わず目を背けるくらい大嫌いだったので、とにかく一般知識の勉強は苦痛でした。 はじめに、算数の計算方法から復習し、算数の計算問題の練習をしたのち、やっと試験の計算問題にたどり着きました。そして、関連する公式の暗記をして、過去問から計算問題だけを抜き出し計算問題集を作りました。そのあと、簡単な化学や物理の本を読み、それらの優しい問題を解き、気象に関する最低限のものだけはおさえるようにしました。『一般気象学』を理解しようと努力した時期もありましたが、物理を学んだことがない私にとっては内容や数式がとても難しく、読むだけで嫌気がさし、頑張ろうと思えば思うほど拒否反応が出たので読むのはきっぱりやめました。 次に、過去問を解き、問題文に出てきたキーワードを徹底的に調べました。試験問題を解く→わからない箇所を調べる→もう一度試験問題を解く→間違った問題を掘り下げてなぜ間違えたのか調べる、これを繰り返しました。わからない・知らないことばかりでとにかく時間がかかりましたが、次第に自分の苦手な分野がわかってきたので、その部分に関してさらに理解を深めるようにしました。 最後に、気象業務法を全てプリントアウトして持ち歩き、移動時間などに読み、過去に出てきた問題をそのプリントにチェックしていくようにしました。そうすると、たびたび同じ問題が出題されているのがわかり、出題傾向や細かい違い・間違えやすい箇所が把握できるようになりました。なぜ気象業務法に重点をおいて勉強したかというと、計算問題のできない人間が一般知識を突破するためには、試験の最後の4問=法令を確実に得点するしかないからです。計算問題が全てわからないと仮定すると確実に点数を稼げる設問はこの4問しかない!ここでは1点も落とせない!と決めて集中的に学びました。気象業務法を徹底的に勉強する=計算ができないからこそ考えた一般知識突破法でした。

② 専門知識・・・過去7年分×2回=14回分の試験問題を合計10回解く
 一般知識の勉強と違って専門知識の勉強は全く苦にならず、過去問を繰り返し解くことで自然に覚えたので、それのみで試験に対応できました。ただ、専門知識は過去の定義が変更されていることがあるため、過去問を解く際には注意しました。過去の試験問題で○になっていたことが、定義が変わったことで現在の試験問題では×になる場合があるのです。そのため、できるだけ新しい試験問題から解き、過去の試験問題を解く時は『気象庁ガイドブック』を参考にしながら最新情報を取り入れるようにしました。

③ 実技・・・過去11年分×2回×2題=44題分の試験問題を合計3回解く
 1回目は制限時間を設けず解きました。その際、どのくらい解答にかかったのか時間をはかり、それを把握することで、自分の苦手な問題やレベルの難しい問題を知るバロメーターにしました。また、解答用紙は試験で使用されるものと同じものを使用し、解答用紙欄に合う字数での解答を心がけました。そして、問題文を注意深く読むよう努力しました。問題文は細かい指示のあることが多く見落とすと不正解になるため、問題文の注意すべき箇所に○をつけ、出題者が何を答えさせたいのか・どんな解答を求めているのか汲み取るよう心がけました。実は、問題文は注意すべき点があると同時に出題者の意図や解答する際のヒント(例えば、解答に入れるべきキーワードが問題文にそのまま書かれているなど)が隠されているのです。 その後、藤田先生に答案添削をお願いし、先生からの回答を解答用紙に記入、自分の解答と照らし合わせながらどこが間違っていたのか丁寧に確認していきました。添削によって、今まで正しい表現だと疑いもなく書いてきた表現が実は間違っていたことに気づき、自分では気づかなかった点を指摘されることで文章の細かい部分の書き方が次第にわかるようになり多くの発見ができました。 2回目は間違えた部分や難しいと感じた問題に注意しながら、制限時間75分で全て解き終えるようにしました。やり直しをして新たに出てきた疑問・わからなかった問題は理解できるまで何度も質問しました。 3回目になると間違える問題が決まってくるのでその問題のみを解きました。理解が不十分なところを徹底的に洗い出し、実際に言葉に出して答えが言えるようにしました。筆記では書けるのに、口述ができないというのは本当の意味で理解していないということなので、苦手な問題をいつも頭の中で繰り返し唱えるようにしたのです。


【試験当日】
① 一般知識
② 専門知識
私はとにかく人よりも考え込んでしまいどんなことも時間がかかるタイプなので、一般・専門とも制限時間ぎりぎりまで悩みいつも時間がありませんでした。試験終了直前に見直した際、マークシートの解答が全て一つずつずれており慌てて書き直したこともありました。このようなミスを防ぐためにも、マークシートの見直しは必須です。また、試験後の自己採点のために自分の書いた解答を控えておくことも大切です。一般知識では、まず最後の4問の法令問題から解き、苦手な計算問題は後回しにして解きました。

③ 実技
 勉強において一番苦労したのは一般知識でしたが、試験において最も苦労したのは実技でした。つまり勉強と試験は別物で、いくら実技の知識があっても試験テクニックがないといつまでも不合格のままになってしまうのです。試験テクニックというのは具体的にいうと①制限時間内に全て解答し試験問題を解き終える②わからない問題は飛ばし、わかる問題から優先的に解くということです。当たり前のことなのですがこれがずっとできずいつも不合格になりました。実技の知識+試験テクニック=合格ということに、なかなか気づくことができなかったのです。 一般・専門知識は多少悩んでもなんとか制限時間内に解き終わりますが、実技はそうはいかず、即座に次々と書かなければいけません。解きながら、時間をかけていい問題とかけてはいけない問題を判断し取捨選択しながら解くスキルが必須なのです。私は1問1問順番にかつ丁寧に解かないと気が済まないタイプなので、いつも時間がなくなり最後までたどり着きませんでした。わからない問題は飛ばす!ということができなかったのです。さらに字が汚いのが許せず、気に入らなかった文字は消して綺麗に書き直していたため時間がなくなるのは当然でした。このような性格上の問題をなかなか克服できなかったので試験前には必ず、字が汚くても書き直さない!わからない問題はすぐ飛ばす!わかる問題から解く!と何度も自分に言い聞かせました。しかしそれも試験当日になるとうまくいかず、逆にその思いが強すぎて焦ることになってしまったのです。  実技1を解き始める前、文字がうまく書けないくらい手が震えてしまい、落ちつこう……着実に解いていこう……と思っていたところ、解答用紙1枚目にかなりの時間をかけてしまいました。あれだけ注意していたにもかかわらずです。そのため2枚目以降は、急いで解かなければいけない!と焦ってしまい、落ち着いて考えれば解ける問題もできなくなり、結局いつもと同じ失敗を繰り返し最後の問題までたどり着けませんでした。実は最後の問題は、それまでの設問の流れと切り離された問題が出題されることがあり得点を稼ぐチャンスなのですが、時間切れでそのチャンスを自ら潰してしまったのです。私のように時間配分がいつもうまくいかず最後までたどりつけない人は、まず最後の問題から解いてみるのも一つの作戦かもしれません。  実技1で失敗し目の前が真っ暗になりましたが、とにかく気持ちを切り替えようと思いました。最後の問題まで解答できなかったことがとにかくショックで、落ち着けば解ける問題も解けなかった後悔と情けない気持ちに押し潰されそうになりましたがそれを引きずらないようにし、実技2こそ最後まで答案を埋めよう!ここであきらめたら全て終わりだ!と自分自身に言い聞かせたのです。その反省を生かし実技2はなんとか最後まで記入したのですが、実技1と同様焦る気持ちは変わらず、問題文の細かな決まり(例えば小数第1位を四捨五入して整数値で見積もるなどの条件)を見落としていました。実技試験後は、また落ちてしまった!同じ失敗をしてしまった!という後悔で顔面蒼白になりました。

【受験後】
最後の試験と決めていたのにあまりの出来なさに茫然自失となり、今後の人生をどう生きていけばいいのだろう?と帰り道はそればかり考えていました。そんな我を失っていた電車の中で驚くことがありました。なんと目の前の席に藤田先生が乗り込んできたのです!本当に驚きました!しかし、声をかけることはできませんでした……。試験の出来が悪過ぎて合わせる顔がなかったのです。あれだけ答案をみてもらったにもかかわらず結果を出せずに終わり、とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいになり、それからは顔を上げることすらできませんでした。 模範解答が出て、職場の気象予報士の先生と一緒に答え合わせをしましたが、間違いなく落ちている!と言われたので不合格を確信しました。あまりにもできなかったのでその事実はわかっていたのですが、いざ面と向かって言われると不合格が現実味を帯び、目の前が再び真っ暗になりました。  それから発表日までは一切勉強しませんでした。なぜなら最後の試験と決めていたからです。ただ、やはり迷いがあり、次回全部0からのスタートになってもやっぱり受験しようかな?あと一回チャンスがある合格お祝い金を目標に勉強しようかな?でも、果たしてやる気が出るのかな?など様々なことを考えました。試験が終わってから発表日まではとにかく自問自答を繰り返す毎日だったのです。  発表日、インターネットで自分の受験番号を見つけた時は嘘だ!と思いました。藤田先生から合格おめでとうございますとメールがきてもまだ半信半疑で、合格通知書のハガキをみても全く実感がわかず信じることができなかったので周囲にはほとんど言いませんでした。でも今、自分の名前が記載された気象予報士登録通知書を手にしたことで、気象予報士試験に合格したのだ!気象予報士になったのだ!とやっと実感がわきました。長い年月がかかりましたが、合格したことを伝えると多くの方が喜んで下さり、今は心からほっとしています。ただ、あの解答でなぜ合格したのだろう?と不思議でなりません。これは一生残る謎であり、どのように採点されたのか答案をいつか見てみたいものです。

【藤田真司の気象予報士塾】
もともと『藤田真司の気象予報士塾』は気になっていたのですが、個人塾というのが不安だったのと通信講座よりも通学講座の方が良いと考えていたため、始めは他社の通学講座を受講しました。しかしこれが大きな失敗で、合格まで時間がかかってしまった原因になったと感じています。なぜなら、添削してもらえる問題数や質問回数が決められており、藤田先生と比べると添削が簡素で回答も非常に遅かったのです。『藤田真司の気象予報士塾』には添削のきめ細やかさ・丁寧さ・的確なアドバイス・回答の早さがあります。だからこそ合格するための答案の書き方・表現が自然とわかってくるのです。私は実技講座のみの受講でしたが、苦手な一般知識も藤田先生の塾で受講すれば良かったと心の底から思いました。 気象予報士試験に行き詰まり、どこか受講しようと考えておられる方がいらっしゃるなら、間違いなく『藤田真司の気象予報士塾』をおすすめします!これは他社を知っているからこそ言えることであり、私のように遠回りをして欲しくない!という思いがあるからです。藤田先生の実技添削は気象予報士試験合格の近道です。自分の書いた文章のどこが悪かったのか・何が間違っていたのか添削を読めばしっかり理解できる、理解できるまで向き合い答えてくれる、これが他社との違いなのだと思います。『藤田真司の気象予報士塾』が毎回あれだけの合格者を出し実績を残している理由を私自身も実感したのです。

【気象予報士試験=マラソン】
 8回目の受験に落ちたことで一般・専門の部分合格が消え、私は気象予報士をあきらめようと思いました。専門知識は苦にしていなかったので再び合格できると思いましたが、一般知識だけはもう二度と勉強したくない!合格は無理!と考えていたのです。あきらめかけていたその時「42kmまで走ってきたのにあきらめる!?あと、ほんのちょっとやで!?」と職場の気象予報士の先生に言われはっとしました。なんと、気象予報士試験をフルマラソンに例えたのです。この言葉がとても心に響きました。 私は2011年からフルマラソンを始めこれまで8回完走してきました。でも、何度走っても非常に苦しいものなのでいつも途中でやめたいと思うのですが、42km地点まで走ればゴールは目の前です。マラソンを走っている時を思い出し、そんなところでやめるなんてもったいない!と思うと同時にもうゴールは見えているのだ!合格まであと一歩なのだ!と前を向き、再び勉強を始めよう!と思い直すことができました。それからは、気象予報士試験はマラソン!完走まであと一歩!といつも心に言い聞かせるようになったのです。 私は勉強を毎日こつこつ続けるのが苦手で、中学・高校・大学時代は短期集中の詰め込み勉強をしていました。しかし、その勉強方法では気象予報士試験に合格することは絶対にできません。職場の気象予報士の先生には「試験が終わった次の日から勉強しなさい」と言われましたが、いつもできませんでした。試験勉強に疲れ勉強する気力が失せてしまった時も「とにかく1秒でも1分でもいいから勉強を続けなさい」と言われ、その言葉が辛く心に重くのしかかった時もありました。でも、今日は1分勉強しよう!明日は10分勉強しよう!と自分に言い聞かせながら耐えました。とにかく、毎日地道に一歩一歩進み、勉強を続けることしか合格する道はないのです。

【前に!】
 気象予報士として誰かの元気や幸せのきっかけになり、誰かに必要とされる存在になりたい!という思いは今も変わっていません。それに加え、視聴者の方々の日々の生活に密着した役立つ天気を予報し、なぜそのような天気になるのかをわかりやすく伝える気象予報士になりたい!という想いが、長い受験勉強期間を経る中で強くなりました。  私にとって気象予報士挑戦は苦痛の毎日で、なぜ目指したのだろう?最も苦手な分野の勉強をなぜ始めてしまったのだろう?と自問自答し何度も後悔する日々を送っていたので、あきらめなければ絶対合格する!というような無責任なことは言えません。でも、どうしても気象予報士になりたい!天気が好きでもっと知りたい・伝えたい!途中で絶対あきらめたくない!という想いがあり、マラソンのように長く辛い受験勉強に耐える力を持ち、一般・専門を突破するレベルに達すれば、必ず合格が見えてくると思います。 『求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる。だれでも求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる』
『次に叩く一回で、その壁は破れるかもしれない』
『前に!』 (SMAP)
これらは長く厳しい受験勉強を支えてくれた言葉と音楽です。
最後に、今まで応援して下さった方々、根気強く勉強を教え天気のおもしろさを実感させて下さった職場の気象予報士の先生、丁寧にかつ迅速に添削をして下さった藤田先生、道を開いて下さった神様に心より感謝致します。

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