藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

平成24年度第2回試験(第39回試験)で合格された方の合格体験記

平成24年度第2回試験(第39回試験)では、当塾から14名様の合格者が生まれました。 ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。

■K.N.さん(66歳・愛知県)
■Y.Mさん(35歳・東京都)
■M.Mさん(54歳・技術系会社員・大阪府)
■Y.M.さん(38歳・会社員・大阪府)
■K.Tさん(16歳・奈良県)
■Kさん(43歳・会社員・兵庫県)
■N.Aさん(男性・43歳・会社員(営業職)・愛知県)
■A.Mさん(29歳・会社員・奈良県)
■S.Iさん(女性・20代・テレビ局勤務・愛知県)
■かずあきさん(ホームページ記事へのリンク)
■Aさん



■K.N.さんの合格体験記
(66歳・愛知県・第39回気象予報士試験合格)


過去の4回は実技が不合格で、今回5回目の挑戦で合格することができました。
家内にはもちろん子供たち、孫たちにもがんばるぞーと言い続けてきましたので正直ホッとしました。
さらに数日後気象業務支援センターから気象予報士登録の案内が届き、次の日藤田塾長からお祝いのプレゼントをいただき、改めてうれしさがこみあげてきました。
藤田真司の気象予報士塾(以後、藤田塾と記載します)には、2回目の受験の後、実技講座14期通信コースに申し込み、以後塾の教材を中心に勉強しました。
おかげ様で問題を解く力がかなり増したと思っております。ありがとうございました。
奥の深い分野なので今後も勉強を続けていきたいと思っています。
私はフリーの身なので、お仕事されている方にはあまりお役に立たないかもしれませんが、合格までどのように学習したか思い出しながら以下にまとめてみます。

1.受験結果  ( )内は自己採点、実技は試験直後でのごく感覚的なもの
35回 学科一般〇(11) 学科専門〇(12) 実技×(40以下)
36回 学科一般 免除   学科専門 免除   実技×(50以下) 
36回試験の後、藤田塾の実技試験対策講座14期通信コースを受講
37回 学科一般 免除   学科専門 免除   実技×(75程度*) 
38回 学科一般〇(12) 学科専門〇(13) 実技×(75程度*)
39回 学科一般 免除   学科専門 免除   実技〇(70程度)
                      *;自己採点が甘かったようです

2.きっかけ、勉強時間
私は昔山登りしていた時に山小屋やテント内でラジオを聞いて天気図を描いたことがある程度で全くの門外漢でした。
気象予報士の資格を取ろうとした動機は、気象に関して興味だけはありましたので、もっと深く勉強してみたいと思ったためです・・・早い話、ボケ防止で。
受験を念頭に勉強を始めたのは4年ぐらい前からです。
何冊か本を買いこんで、最初は気が向いた時や電車に乗った時「一般気象学」を数ページめくる程度でした。
こんなチンタラ学習ではいつまで経っても受験できないと思い、いわゆる受験勉強を始めたのはリタイアした2010年秋ごろからです。
それでものんびりやっており1日にどれくらい勉強時間をかけていたかは正確には分かりませんが、短い日は30分弱、気力体力とも充実している日・・・めったになかったですが・・・は4時間ぐらいはやったと思います。
のんびりやっていた頃も含めるとトータル1400時間ぐらいでしょうか。
私の場合は定年後だったので、いつでもやろうと思えば時間を取れる環境にはありましたが、ふり返ってみますと他のことで忙しい時のほうが短い時間に集中して勉強でき、効果も上がったような気がします。

3.勉強の内容と試験結果
受験勉強の当初は「一般気象学」と受験参考書数冊だけによる独習でした。
知識面の習得はともかく、実技に関しては参考書の後半にある例題いくつかを解いただけという状態で35回試験に臨み、あたりまえですが実技不合格でした。
合否発表のあった3月11日は大震災の日で、関東にいる身内の安否確認にオロオロしている最中にセンターからのハガキが届いたのを覚えています。
その後しばらくはどうにも勉強する気が起こらず、36回の受験はやめようかとも思いましたが、せっかく学科の免除もあるので受けることに・・・もちろん不合格でした。
で、これではならじと試験後不合格の通知を待たずに藤田塾の通信コースに申し込みました。
藤田塾の教材は、過去問を解いて自分で解答例と見比べてどこが違うのか、なぜそうなるのか、との観点で利用しましたが、DVDの塾長の解説は非常に分かりやく教室にいる感覚で勉強できました。
ただし私は1回も添削をお願いしておらず、その意味では良い生徒ではありませんでした。
そのせいでしょう、本番の試験結果からみるとどうも学習は上滑りしていたみたいで37回、38回とも実技不合格でした。
2回とも受験直後の自己採点では7割以上はあるかなと期待してましたが、「なんとなくそれらしいこと」で解答欄を埋めただけだったなと思います。
で、今回(39回)の試験勉強は手持ちの全過去問を繰り返し解いて見直しすることにしました・・・
藤田塾の教材を含めて約7年分、それぞれ3回は見直ししました。DVDも改めて全て見直しました。
同時に月1回程度は熱力学、大気力学関連だけですが、学科の復習も行ないました。
39回試験は正月明けから引いていた風邪が治りきらず、少々ボーッとした頭で受験しました。
そのせいなのかどうか、時間不足で実技1,2とも空欄のままの個所がありました。
実技1の試験後はダメかなーとがっくりきましたが、藤田塾のどなたかの合格体験記で「空欄があったが最後まであきらめずに・・・合格した」の記述があったことを思い出して、実技2でも、とにかくあきらめないぞとがんばりました。
前2回との差は、記述問題では出題者の問いに的確に答えたこと、作図では細かいところまで丁寧に線引きした、ことではないかと自分なりに考えています。
最も効果があった(というより、これしかなかった)勉強法は、塾長が何回も言われた「過去問を徹底的にやること」でした。
やるときは、①出題者は何を聞いているのか、②特徴を答えるのか理由を答えるのか、の2点を常に念頭に置いて考えました。

4.悩みと解消法
受験勉強といっても、私の場合今まで分からなかったことが分かるようになるという楽しみのほうが大きく、特に悩みというほどのこともなかったですが、時には全く気分の乗らないときもありました。
そういう時は、気分転換を兼ねて、パソコン画面上で、気象庁HPの天気図や予報用語の解説、HBC(北海道放送)の専門天気図を眺めていました。
天気が良い日にはポケットに台風の大きさ/強度の区分や波浪の用語表などの一口メモを入れて、あるいは、そういうニーズがあるのかどうか分かりませんが、ボランティアとして地元の小学校で子供たちに「大気が不安定とは・・・」などと話している気象予報士になった格好いい?自分の姿を想像しながら、近所の公園を歩き回ることもモチベーションの回復/維持に役立ちました。
また、受験勉強も後半になってから読み出したのですが、多くの方の合格体験記も、よし私も、という気にさせてくれました。

<参考> 使用図書  藤田塾で使用したもの以外
一般気象学(東京大学出版会)
気象予報士完全合格教本(新星出版社)
気象予報士過去問徹底攻略(新星出版社)
気象予報士試験徹底攻略テキスト(ナツメ社)
合格の法則気象予報士試験「学科編」(オーム社)
最新気象予報の技術(東京堂出版)
らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト(技術評論社)
天気予報用語集(東京堂出版)
気象予報士試験 模範解答と解説(東京堂出版)・・・藤田塾で使用以外のもの7回分




■Y.Mさんの合格体験記
(35歳・東京都・第39回気象予報士試験合格)


合格までの道のり
第38回 一般(13点)○ 専門(10点)× 実技×
第39回 一般(免除) 専門(12点)○ 実技○

入塾以前
私は以前から天文をはじめとする自然科学に興味があり、
気象予報士という資格におぼろげながらあこがれを抱いていました。
家には3歳と1歳になる子供がおり、8月末の第38回試験に向けて5月位から学科の勉強を始めましたが、学科の勉強だけに絞っていたにもかかわらず、勉強時間を捻出するのが難しく、集中して勉強するため妻に負担をかける事が多くありました。
第38回の試験では学科合格を目標にしていたので、実技対策はほとんどしませんでした。
そのため実技試験の途中でギブアップし、退室してしまいました。その帰り道に、今後について深く考えました。
「家族との時間を大切にしたい。しかしあこがれの気象予報士にもなりたい。合格まで長い時間はかけられない。次回の第39回で必ず合格する!」という強い決意をしました。

入塾したきっかけ
入塾前に見た実技の過去問は、解答例を見てもなぜこれが正解なのかさっぱり解らず、
短期間の独学で合格する事は難しいと感じていました。
そのとき試験会場の前でもらった藤田塾のパンフレットが手元にあり興味をもちました。
入塾を決めた最大の理由は実技の答案添削を素早く対応してくださるというところでした。
すぐに入塾し、第15期専門知識コースと、実技試験対策講座を通信で受講しました。
当初通信型での受講はその場で質問もできないしデメリットが多いのではと思っていましたが、時間の捻出が課題の私にとっては通学時間を含めた時間の拘束がなく、また「お急ぎプラン」でどんどんDVDを送ってもらい短期間で受講することができる通信型は結果的にとても効果的でした。

私の受講スタイル
DVDはipodに全講義を取り込んで視聴しました。
こうする事で家族のテレビを占有する事もないし、いつでも、どこでも、どの講義でもすぐに見ることができました。
仕事のわずかな休憩時間や電車の中でも講義を見ていました。
また自分で答案分析をしながら手元のipodで講義を聴くことができたので、講義内容が染みこむように理解できました。
2週目3週目の演習時にも理解が不十分だと感じた部分はDVDの倍速再生アプリを使用し見直しました。

最も効果的だった勉強~過去問演習
藤田先生のおっしゃるとおり過去問演習が最も効果的でした。入塾と同時に8月末から過去問演習を始めました。
早朝しかまとまった時間は取れず、子供が寝ている朝5時から平均一日2~3時間の勉強をしました。
東京堂出版の過去問の7年分をすべて購入し、問題用紙と解答用紙をコピーしてより本番の試験に近づけるように心がけました。

過去問演習1週目
過去問演習の1週目はとにかく実技の試験になれる事でした。
時間を計らず問題に取り組み、最初は1回分解くのに140分かかっていました。
自己分析も最初は何を分析して良いか解らず、東京堂出版の解説をとにかく写す事の繰り返しでした。
トンチンカンな解答と、的外れな分析をしていたにもかかわらず藤田先生はその一つ一つにコメントをくださり、時にはわざわざ作図をそえて添削をしてくださいました。
そして約40日かけて過去7年分の1週目を終えました。
非常に忍耐力と時間が必要な作業でしたが、1週目が終わる頃には実技に対する拒絶反応はだいぶなくなっていました。

過去問演習2週目
つづく2週目は深い考察をして問題の構造を理解することにつとめました。
一度解いている問題にも関わらず同じ間違い方をしてしまうところも数多くあり、記述問題では自分の解答だけでなく、解答例を徹底的に分析しました。
「どういう理由でこれを解答例としているのか」という解答例に至る思考の流れを含め分析をし、自分の解答と共に藤田先生にメールで送りました。
そして藤田先生からの「分析されておられる通りです」というコメントを自信に変えていきました。
この解答例と自分の解答のギャップを埋めていく作業を妥協なく行う事が非常に大切であったと私は考えています。
この作業も大変な労力を要し、2週目も1週目同様約40日かかりました。
しかし、このあたりから実技の演習・分析がつらい物から楽しい物に変わっていきました。

過去問演習3週目
むかえた3週目では、だいぶ力がついてきている事が実感でき、「満点を取るのだ」というつもりで演習に挑みました。
実際はケアレスミスや誤解などもあり、満点を取る事はほとんどできませんでしたが、演習と解答分析は2週目よりも格段に負担が減り、約30日で演習を終えました。
ここまででちょうど新年となり第39回まであと3週間というところでした。

試験前数週間
それまでの演習で藤田先生がおっしゃるように「頻出パターンの問題は解くのに時間はかからない」
「主たる時間消費は思考をめぐらしている時間である」ことを実感していました。
本番の問題の一部は過去7年分にはなかった図や論点と向き合う事を想定して、それらに取り組む思考の時間を少しでも長くしようと考えました。
そのため解っている問題は素早く解けるようになろうと、一部の過去問を30分の時間制限で解く訓練をしました。
もちろん専門知識の演習も進めました。

本番への心構え~ミスとの戦い
実技突破の為に私が最も神経を使ったのが、ケアレスミスでした。
問題の誤読、符号・単位のつけ間違い、有効数字の間違い、漢字の間違い。
これらのケアレスミスを最初は軽視していましたが、これが意外となくなりませんでした。
なぜ減らないのか真剣に考え、「なんだ、これはケアレスミスだ。次はできる。」
と都合良く誤魔化している自分に気がつきました。
それからは「ケアレスミスを含めて実力だ。答えられる問題を失点するミスこそが本番で命取りになる。」と厳しく考える事にしました。
また「プレッシャーの中で初見の問題を解く本番ではおそらく十分な見直しをする事ができない。
その場でミスのない答案を書き上げる工夫が必要だ」と考えました。
そこで、問題文には「/」を書き入れながら声を出して問題文の最後までよみあげ、今までの自分が間違えそうな問題指示は丸で囲み、答案を書いた後、答案と問題文を再度口に出して読み返し、その場でミスを見つけることをルーティンとしました。

本番への心構え~作図問題
私は作図問題が苦手で、特に前線解析の修得にはとても苦労しました。
藤田先生の本当に丁寧なご指導でだいぶ良くなりましたが、確実に正解する自信は最後まで持てませんでした。
演習時にも長い時間をかけて考えた前線よりも、「だいたいこんなものだろう」くらいで書いた前線の方が解答例に近い事も多々ありました。
もちろん作図の配点が高いのは承知していましたが、本番では「作図の多少の減点は織り込み済み!」と、作図にこだわって大量の時間消費せず、残る問題に手をつける事を心がけました。

第39回試験から合格発表まで
第39回試験では、以前よりも計算問題と作図問題の割合が多かったような気がしました。
時間をかければ平易な計算問題でも本番の限られた時間とプレッシャーの中ではなかなか手際よく解けず、実技1・2共に終了時間ぎりぎりで解き終えました。
試験終了後、問題を見返すとミスがいくつも見つかり、「この手応えでは合格していないだろう」と感じていました。
なので、試験の翌日から気象全般の知識の裾野を広げていく為に一般気象学を再度読み直したり、気象関連のやや難しい書籍を購入したり、ネットで閲覧できる気象学の論文を読んだりしていました。

合格発表の日
合格発表の日は、出張先で藤田先生から「合格おめでとうございます!」のメールをいただきました。
最初は信じられず、自分は先生に受験番号を間違えて伝えたのではないかと疑って、妻に電話して受験番号を確認しやっと合格した事を確信しました。
徐々にうれしさがこみ上げてきて家族に「いままでサポート本当にありがとう!」と言えたときは最高の気持ちでした。

最後に
私は受験勉強を通してさらに気象への興味が深まりました。
今後も日々の気象ウォッチングと知識の習得は続けていくつもりです。
合格を勝ち取る事ができたのは本当に藤田先生のご指導あっての事でした。
私はいままで多数の合格者を出しておられる藤田先生の指導経験や、
合格体験記に書かれている先輩のアドバイスを信じ、できる限り忠実に遂行したにすぎません。
それらが合格への最短の道標であったと心から思います。
私の合格体験記も続く塾生の皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。




■M.Mさんの合格体験記
(54歳・技術系会社員・大阪府・第39回気象予報士試験合格)


第39回気象予報士試験に合格させていただくことができました。
自己採点では60%強で、部分点なしには合格はありえない、運だのみという感じでしたので、HPの合格発表で自分の受験番号を見つけた時には、わが目が信じられない状況でした。
ほんとうに喜ぶとともにほっとする気持ちでいっぱいでした。
合格しましたのは、ひとえにこの藤田塾の大変熱心な指導のおかげです。あらためて御礼申し上げます。


【受験のきっかけ】
天気図には昔からなんとなく興味をもっていました。
中学生のときには、夏休みの自由研究で気象通報をもとに天気図を書き、気象予報もどきをやってみたり、2~3年前も天気図を書店で見つけ、夏に何度か書いてみたりしていたので、気象予報士という資格があることは以前から知っていました。
そんな中、妻が中学生の地学部の息子に気象予報士試験に合格してもらいたいと思って、「某社の通信教育を申し込んできた、息子に教えてくれ」と言ってきました。
じゃあ、まず、自分でやってみるかという気になってやり始めました。
やり始めると結構おもしろく思い、ミイラとりがミイラになるではありませんが、自分が合格するためにやり始めました。


【勉強・受験の経緯】
 第38回試験  一般知識 ○  専門知識 ○  実技試験 ×
  試験終了後、藤田塾に入塾
 第39回試験  一般知識 免除 専門知識 免除 実技試験 ○
 H24年5月から、某社の通信教育を開始しました。第38回の試験までにやったことは次のとおりです。
① 某社通信教育 テキスト4冊
② 一般気象学(東京大学出版会)
③ 平成24年度精選問題集(成山堂書店、一般知識・専門知識問題)
④ らくらく突破気象予報士実技編(気象予報士試験受験支援会)
⑤ 21~23年度の過去問(一般知識・専門知識問題・実技試験)
一般気象学は内容は難しいですが、気象の原理、全体の概要を理解する上では大いに役にたったと思います。
④⑤の実技問題は8月になってから始めました。
お盆休みも含めて集中的にやりましたが、いまいち充分に理解できませんでした。
一般知識・専門知識の問題も15問中11問正答する必要があります。
過去問では2問程度は聞いたことがないような問題(例えば、ボーエン比など)がでるので、実質的に13問中11問正答する必要があるというイメージで、かなり厳しいと思います。
幸いにして38回の試験では聞いたことのない問題が1問程度しかなかったので救われました。
しかし、実技試験はお手上げで、相当温位線の温位の値を答える問題も、練習不足で答えられない状況でした。
終わった瞬間に実技試験は不合格を確信しました。
同時に実技は独学では厳しい、どうもよくわからないと実感しました。
何をかけばよいのかわからないこともしばしばですし、実技試験はストーリーがあると言われていますが、なぜ、設問があのように展開していくのかまったくわからない状況でした。
そこでインターネットで調べ、藤田塾を発見しました。
はじめは藤田先生がお若いので、大丈夫かなあと思いましたが、講座の紹介、合格体験記等を読むうちに、先生の誠実さ・実直さを感じ、また講義形式ということにひかれ、この通学講座にしようと決めました。
講義形式がいいところは、気象の原理というか理屈がわかりやすくなるということです。
例えば、本でよんでいると、上空のジェット気流と温帯低気圧を関連づけることは難しいですが、講義だと、南北水平方向の温度差が卓越することにより傾圧不安定となり、温帯低気圧が形成されるとともに、上空では南北水平方向の温度差により地衡風が強くなり、ジェット気流が形成されることになるといったように、現象を関連づけて理解することが可能になることです。
また、受講生からの過去の質問等から間違いやすい、または理解しにくいポイントでは詳細に説明していただけるので非常に理解しやすかったと思います。
温度風の関係とか、温度移流とか、正渦度移流とか、エマグラムとか、大気の安定といったことはあまり理解できていませんでしたが理解することができました。
非常に理解しやすいので、私は、過去の講義DVDで13回以外のものをあるものはすべて購入し視聴しました。
そして、先生の指導の通りに、約8年分、平成16年度から平成24年度第38回までの計33問を3回繰り返すことに専念しました。
最初の1回は9月初旬から11月末、2回目は12月の1か月、3回目は1月の20日までに終了させました。
1回目は問題やるのも2時間以上かかり苦痛ですが、その後、講義のない問題は、東京堂出版の模範解答と解説を読みましたが、それ以上に苦痛です。やりとげるのに非常に苦労しました。
それにくらべ、あらかじめ問題をやり講義を聞くとわかりやく、苦痛は半減です。
先生には、講義をしていただいた13問以外の20問すべてについて添削していただくとともに、33問すべてに対して質問をさせていただきました。
添削・質問のメールは60回以上におよび質問は300問以上におよんだと思いますが、すべて3日以内に返済していただきました。また、講義の際にも毎回、質問を受けていただきました。
2回目、3回目を繰り返していく中で、もちろん、やったことのある問題なので、比較的短時間でできるようになるわけですが、ほんとに、やったことがない問題も時間内に解けるようになっているのか?と不安になりました。
これは最後まで不安でしたが、結果的には大丈夫でした。
先生の言われるとおり、初見の問題は多くの人はできるわけではありません。類似問題を確実にできるようにしておくことが重要です。類似問題であれば比較的短時間でできるようになります。


【勉強時間の確保】
社会人にとって最大の問題は勉強時間の確保です。私も平日の夜の時間の確保は十分ではありません。
出張だったり、つきあいだったり、残業であったりと中々時間がとれません。
そのために、計画通りに勉強が進まずいやになります。
めげずに空いた時間にやり続けることが重要ですが、少しでも進んでいかないとモチベーションの維持が難しくなります。
そこで、朝の30分と通勤時の30分を必ず勉強時間とすることにしました。
実技試験は特に1回目は解くのに2時間以上近くかかるので、分散して勉強すると抵抗感も低減できます。これは最後まで継続しました。
あと、隙間時間を徹底して活用しました。出張の行きかえりの電車、病院の待合室等々、あいた時間はすべて活用しました。
家族との旅行では、行きかえりの電車の時間も活用しました。
それでも不十分なので、1回目の過去問を解く際には、寝る時間をけずることもありましたし、
土日は時間がとれる限り、気象予報士の勉強をしました。


【受験で重要なこと】
【1】もちろん、基礎的な知識を習得することは重要です。
例えば、低気圧の発達について、トラフ軸の上空に向かっての西への傾き、低気圧前面での暖気移流、上昇流、後面での寒気移流、下降流等々ある程度パターン化されたた知識があります。これについてまず確実にすることが重要です。
このパターン化された問題については反射的に答えが出てくるようにするとともに、確実に得点できるようにしておくことが必要です。
このため、私は、低気圧、台風、衛星画像等項目別に過去問を一覧表にすべて整理し、その解答をまとめ、過去問に対して、反射的に解答が出てくるようにしました。
解答を記憶することにつながるので異論があるかもしれませんが、こういう質問にはこの観点から解答するということがよくわかるようになります。
同じような質問にもかかわらず、過去問で異なる答えとなっている場合があります。その違いを明確に把握できます。

【2】最も重要であるのが、問題文をよく読み、指示に従うことです。
問われることのみに解答することが重要です。あたりまえじゃないかと思われると思いますが、時間が限られており、余裕のない状況で解答していくだけに、これが案外難しいというのが実感です。
複数問われている場合問われていることに答えられていない、送りがなが間違っている、前線を実線で表示せよとなっているのに前線記号をつけて書いたなど致命的と言われています。
また、余計なことを書く癖がついたままだと、まとまりがわるくなったり、何を問われているのかをシャープに絞り切らないままに解答する癖がつき、逆に問われていることに答えないままに解答してしまうということになりかねません。
徹底して、問われていることだけに答える、余計なことはかかないように訓練することが重要であると思います。
私も、最初はあまり重要視していませんでしたが、勉強を重ねるうちにもっとも重要だと思いました。
しかし、本番では、低気圧の発達について指示された図から解答しなかったり、送り仮名を誤った問題が1問ありました。


【最後に】
なんとか39回の試験で実技試験を合格することができました。
藤田先生に直接に講義を受け、質問にすぐ答えてもらい疑問点を解消していただいたおかげです。
質問は正月もそして直前の1月23日までさせていただきました。にもかかわらず即座に答えをメールしていただきました。
先生の指導のとおり、実技試験の勉強は過去問を3回繰り返しました。38回の試験以降はそれ以外はやりませんでした。
藤田先生を信じ、指示に従い勉強していくことが一番の合格の近道と実感した次第です。
合格しましたが、まだまだ気象の知識が十分とは言えない自分を感じます。
今後、気象予報士会に入会し研鑽し、いつか、ボランテイアで小中学生に気象を教えることができればと思っています。




■Y.M.さんの合格体験記
(38歳・会社員・大阪府・第39回気象予報士試験合格)


●はじめに
試験勉強の日々を思い返すと、それは“不愉快”の一言に尽きます。なかなか合格できず、本当に辛い日々でした。
合格通知を受け取った後も、うれしさより、やっと試験勉強から解放されるのかという、肩の荷が下りた感の方が大きく、人間本当にしんどいと喜びよりも安堵感の方が大きいのだと思いました。
だから、しばらくは合格したことを他人に話す気にもなれませんでした。
しかし、自分が「藤田真司の気象予報士塾」に入塾する決め手は、いろいろな方々の合格体験記からうかがわれた藤田先生への信頼の厚さでした。
なかなか受からず自暴自棄になっていた時に励みになったのも、諦めずに何回も受験された方の体験記でした。
添削をお願いすれば常に真摯な態度で懇切丁寧な指導をして下さった藤田先生にもなんらかの謝意も示したいと思いました。
もし、この文章が、同じように悩んでいる受験生の支えになることがあるならば、望外の喜びです。


●合格まで足かけ17年
初めての受けた気象予報士試験が平成7年度第2回試験。それから足かけ17年での合格となりました。
この間、ずっと勉強を続けていたわけではなく、気が向いた時に受験すると一応専門知識は合格するので、独学で試験勉強を続けるがなかなか受からない、というようなことを2~3回繰り返していました。
そこで、きちんと基礎からやり直そうと3年前に藤田塾に入塾しました。
一般知識は順調に合格しましたが、やはり実技がなかなか受からず、今回落ちたら両学科試験の免除がなくなるというタイミングの第39回試験、これ以上受験のモチベーションを保てないと思って受験したところ思いがけず合格。
藤田塾に入塾して5回目の試験でした。
やるからには、きちんとしたサポート体制で集中して取り組むことが重要だと改めて思いました。


●過去問演習の意義
直近で受けた実技試験は4回。
1回目はともかく、2回目・3回目は試験後それなりの手応えもあったので、不合格の結果に、なぜ受からないのかと悩みました。
この「なんで受からないのだろう?」という思いには常にさいなまれました。
過去問演習6~7年分を3回繰り返し、また試験問題も自分では理解できていて合格する自信もありました。
ただ、いろいろ考えてみると、いつも試験時間が足りず焦っていたように思います。
過去、試験中にわからなかった問題を後日解いてみると、簡単に解答できたことが多々ありました。
理解度は合格水準に達していたのかもしれません。しかし、それを試験で発揮するのもまた実力です。
では、勉強方法を変えた方がいいのか、とも悩み迷いましたが、結局ここでも藤田塾の体験記を信じて、過去問題を解くことを続けました。
他の受験対策機関には想定問題や模試などを行っている所もありますし、予想が当たれば合格、と聞けば受講生集めにも効果的かもしれません。
しかし、繰り返し問題を解くというその地味さが自分の性に合っていたというのも大きな理由ですが、多くの合格者が過去問演習で合格しているということは、地味ゆえにそこに真実があるからだろうと私は信じています。


●実質1カ月の試験勉強
合格に向けて特別なことは何もしていません。
ただ大きく違ったのは、最後の実技試験(25年1月)の勉強では、直前の10月から12月に大きな仕事が入ってほとんど休めない状況で、試験勉強を始めたのが1月に入ってからとなりました。
正直無理だと思いましたが、どのみち最後と決めていたので、年明けから半月ほどはほぼ毎日2回分ずつ過去問演習に取り組みました。
必然的に追い込まれて短期間に集中したことで、頭の中がホットな状態で試験に臨めたのが良かったのかもしれません。


●もし、もう試験勉強をやめたいと思ったらどうするか?
最後まで続けられたのは、ここまでにかけたお金と時間がもったいないという思いや意地でした。
もう一つ。自分の気象予報士試験に対する真剣度は、藤田先生の受講生に対する真剣度に勝っているのか、を自問自答してみるといいかと思います。
勝っていると思うなら諦めてもいいと思いますが、おそらくそんな人はほとんどいないと思います。
気象予報士講座を生業とされているプロフェッショナルとしての仕事ぶりは、時に居住まいを正したくなるような気にさせられました。(あまりに高潔すぎて近寄りがたさを感じるときもありましたが…)


●私が感じた藤田塾の特徴
【教え方】
お米に例えてみます。人間が生きていくのに必要な栄養の大部分を、多くの日本人は主食である米から摂取します。
しかし、赤ちゃんは米粒のままでは食べられません。だから、離乳食はドロドロにして与えます。
藤田塾も、合格するために必要な知識(=ご飯)を、試験勉強を始めたばかりの受講生(=赤ちゃん)に、
わかりやすく解説(=ドロドロにする)してくれるのが上手いと思いました。
(その昔、ある講習を受講しましたが、今思うと米粒そのものでした。)
また、お米は重要ですが、炊いただけのご飯だけでは物足りません。
牛丼やチャーハン、ピラフなどご飯の食べ方はいろいろあります。
ギャグや無駄話は一切なく2時間みっちり取り組む藤田塾が、前者の、お米そのものを味わい尽くす精進料理のような食事と例えるならば、易しい・わかりやすい、あるいは、楽しい・おもしろい授業を優先する受験対策機関は後者といえるでしょう。
どちらが良い・悪いではなく、好みの問題です。
そして、今改めて感じているのは、合格までに近道もおいしい話もないということです。

【実績】
最難関の第39回試験合格者が150人、そのうち14人=約1割が藤田塾の受講経験者と聞きました。
失礼ながら、塾の規模を考えれば、すさまじいアベレージだと思います。

【講師の人柄】
一度だけ懇親会に出席しましたが、現役受講生はもちろんOB・OGも数多く出席されていました。
そして、親子ほど年の離れた男性たちが「先生、先生」と慕い、「試験の時にビラ配りしますよ」と本気で申し出ていたその場の雰囲気は、藤田先生への感謝の気持ちで満ちあふれていました(先生は丁重に辞退されていましたが)。
年輩の男性が年下の同性にここまで敬意を素直に表せるのは、合格を目指してお互いに真剣なやりとりを重ねたからこそでしょう。


●学問に王道なし
藤田塾に入塾し、10数年ぶりにきちんとした受験対策講座を受講してみると、気象予報士試験が始まった頃からは隔世の感がありました。
私が初めて受験したときは、試験専門の参考書はありませんでした。
文系人間にとって高いハードルである大気の力学・熱力学も、専門の問題集や藤田塾のような講座などがあり、至れり尽くせりといった感じです。
一方で、試験の問題量は断然増えていますし、合格率だけ見れば、年々合格しにくい状況になっているようにも感じられます。
いくら優れた道具やコーチなどの環境に恵まれようと、本人が頑張らなければ、何もなしえない。
試験勉強を通じて、当たり前のことを改めて痛感させられました。
だから、藤田塾に入塾するつもりなら、禅寺で修行するような気持ちで入ればいいと思います。
気象予報士試験が相対評価ではなく絶対評価であるならば、要は自分との戦い。合格までの道のりはまさに修業。
しかしそこには、努力し、すがる者を決して見放さない、御仏のような講師がいます。
合格から2週間以上経った今も、まだ肩に重荷が残っているような感覚が消えません。
実技試験に落ち続けて学科試験の免除がリセットされたときの、
あの言いようのない喪失感は、今思い出しても暗い気持ちになります。
でも、そこで諦めたらすべてが終わり。そこからどう立ち直れるか。
今回幸運にも合格すること叶いました。こんな人間もいます。
あと少しで合格できるのにくじけそうになっている人が、諦めずに勉強を続け合格されることを心から祈っています。
ありがとうございました。




■K.Tさんの合格体験記
(16歳・奈良県・第39回気象予報士試験合格)


1.はじめに
小学生のころから、気象に興味があって、小学5年生頃の休み時間には気象観測をしていました。
具体的には天気、雲量、ビューフォート風力階級表を使って風力、
学校の屋上にある風車型風向風速計を見て風向を自分で作った気象観測表に記録していきました。
それを毎日、1年弱繰り返していました。気象予報士の資格を知ったのはその頃でした。

2.受験結果
  一般 専門 実技
第33回 × ×
第34回 × ×
第36回 × ×
第38回 ×
第39回 免除

3.合格への道のり
気象予報士の資格を知ったものの、いきなり気象予報士を目指したわけではなく、小学生の間は親に買ってもらった「百万人の天気教室」を読んでいました。
これは、一般知識の基礎知識を身に付けるのに良いと思います。
中学生になって、そろそろ試験勉強を始めようとは思ったものの、独学では厳しいだろうと思っていたときに、藤田塾のホームページを見つけました。
DVDで授業を受けられるのは良さそうだと思い、一般知識コースから受講することにしました。
受講してみると、分かりやすい授業で、当時中1だった僕でも十分に理解できました。
最初、えっ?となるところも巻き戻して聞いているうちに分かるようになりました。
初めて試験を受けたのは中学1年の冬(第33回)でした。
まずは一般知識だけでも合格するといいなと思っていたのですが、過去問題演習はほとんどやっておらず、当然ながら一般も専門も不合格でした。
それから中2の夏(第34回)、中3の夏(第36回)といずれも不合格で、やっとこのままだといけないと気付きました。
(ちなみに、第35回が抜けているのは、受験申請をし忘れるという初歩的なミスです。)
学科さえも合格が見込めないのに、ただ受験するのは受験料の無駄遣いだなと気付いたので、第37回はパスして、第38回で学科両方合格を目指して勉強することにしました。
幸い通っている学校が中高一貫教育なので、高校受験は気にしなくてよかったので、勉強時間は確保できました。
そうして4回目の受験となった第38回試験が終わって解答速報を見たところ、一般は14問、専門11問だったので、残すは実技のみということで、早速藤田塾の実技講座を受講することにしました。
しかし、試験1週間後に気象業務支援センターが出す解答例を見ると専門が10問だったので、ショックでしたが、まず実技の勉強をすることにしました。
実技講座もまず実技で重要な事を丁寧に解説されていて、とても分かりやすかったです。
そのあとの問題解説も全然分からなかった問題が、なんだ、そういうことだったのかと分かるようになりました。
実技の勉強の後、専門の勉強もしっかりし直したところで、第39回試験を迎えました。そして合格することができました。

4.勉強方法
一般知識で問われるのは、大雑把にいえば、この地球上でどんな現象が起きているかということだと思います。
だからまずはこれを理解することが大切だと思います。
僕の場合は、藤田先生の講義を聞いて、それをしっかり理解することができました。
でも、理解しただけで、合格できるわけではありません。いろんな過去問を解いてみることが重要です。
それによって、理解していたつもりがきちんと理解できていなかった部分がはっきり見えてきます。
専門知識についても、問題演習は重要です。ただ、注意点は参考書の内容を信用しすぎないことです。
実際に第39回試験で、僕はこれで1問間違えてしまいました。
具体的には、降水ナウキャストでは地形の効果を考慮しているかという問題がありましたが、参考書には、考慮していないと書いてありました。
しかし、試験の後、気象庁のホームページを見てみると、考慮していると書いてありました。
このように、専門知識は技術の進歩などで内容が変わってきます。常に最新の情報をチェックすることは重要です。
実技試験については、藤田先生の講義が本当に参考になりました。
講義を受けるまで、何を書いていいか分からない記述問題は少なくありませんでした。
でも、講義を聞いて問題演習を繰り返しているうちに、自然と良い答案が書けるようになっていきました。

5.最後に
第39回試験で僕は合格することができました。
実技1では気体の状態方程式と静水圧平衡の式を使った簡単な計算問題を計算ミスしてしまい、実技2では最後の1問を白紙で出してしまったので、ギリギリの合格だったと思います。
ですが、この合格は藤田先生の分かりやすい講義のおかげであると確信しています。
藤田先生、本当にありがとうございました。





■Kさんの合格体験記
(43歳・会社員・兵庫県・第39回気象予報士試験合格)


2013年3月8日(金)、会社の昼休み。
第39回気象予報士試験の合格発表を気象業務支援センターのHPで確認しようと携帯電話を取り出したところ、藤田先生からの「合格おめでとうございます」のメールが! 嬉しかったです。

きっかけは、腰痛でした。
ひどい時は通勤にも支障が出るような状況で、恒例としていた年一回のフルマラソン参加も断念、軽い運動もできない時期が続きました。
趣味といえばスポーツぐらいでしたので、休日を無為に過ごすことが多くなりました。
1年ぐらい過ぎた頃、これではいかんと思い始め、いろいろ考えた末、この機会に資格試験に挑戦してみようという気持ちに。
ただ、気分転換も兼ねたいので、仕事とは全く関係ない分野で趣味的な要素も満たすものを…と思案していたところ「気象予報士」が浮上してきました。

思い返すと、子どもの頃から、青い空を流れて行く雲をぼんやり眺めるのは好きでした。
中学、高校とスポーツに力点を置いてからは「自然科学」からは遠ざかっていましたが、子どもの頃の純粋な好奇心がよみがえり、「気象予報士試験の勉強なら楽しく取り組めそうだ」と、いい感じにスイッチが入りました。

善は急げ、とネットで講座を検索したところ、現在、私が居住している関西が拠点で、受講料も手頃、かつ高校時代に予報士試験に合格されキャスターの経験もある方が講師、ということで「藤田真司の気象予報士塾」に惹きつけられ受講を決めました。
とにかくこの時、藤田塾を「引き当てた」のが本当に幸運だったと思います。
そして2011年3月下旬に受講を申し込みました。

2011年4月の勉強開始以降のおおまかな履歴は以下のとおりです。

一般 専門 実技
2011 年4月~ 一般(通学)受講開始
2011年8月 第36回試験 受験せず
2011年10月~ 専門(DVDお急ぎコース)受講開始
2012年1月 第37回試験 × 受験せず
2012 年3月~ 実技(DVD)受講開始
2012年8月 第38回試験 免除 ×
2012年10月~ 実技DVDの復習開始
2013年1月 第39回試験 免除 免除

予報士試験は「専門的」な資格試験の中にあっては、多様な方々が挑戦していると思われる資格です。
そのため受験者の経歴によって、勉強方法や心構えのようなものが異なるものと思いますので、私の簡単な経歴を記します。

【高校】私立高校(大学の付属校等ではない。3年で文系・理系に別れる。文系)
【大学】東京の私立大学法学部に指定校推薦で入学。面接のみ。通常の受験経験無し。
【会社】一般企業に勤務。残業もそれなり。転職経験無し。

いわゆる「文系」です。文系でも数学や物理が得意な方もいるでしょう。
しかし私は高1の夏に理系科目はあっさり捨てて、体育系の部活に力を注ぎ、大学は推薦一本に的を絞った、変則・省エネ型入学です。
その後、計算をするのは買い物をする時ぐらい、という生活を長く続けていました。
ですので、数学、物理は本当に苦手です。微分積分などちんぷんかんぷんです。
予報士試験の勉強に取り組むまでは、当然「理系」の試験だと思っていました。
ですから、興味を持ち申し込みはしたものの、やはり「苦手の理系」のことが不安でした。
しかし、やや(時にはかなり)難解な数式を用いる問題が一般知識試験に出題されることはあるものの出題数は限られており、エイヤッと捨ててしまってもなんとかなります。
また専門知識試験の勉強では数式や物理法則を意識する問題はほとんどありませんでした。
そして、多くの受験生が最も勉強に時間を費やすであろう実技試験に至っては、文章読解力が試されているような内容が多く、文系の要素も多い試験であるというのが私の印象です。

(第1期)=2011年4月~一般知識を通学受講=
初めて勉強をスタートするにあたり、まずは通学コースを選びました。
その後の専門、実技は時間の都合でDVD受講に切り替えましたが、最初に先生の「顔」が見えたことで、信頼感も一層高まり、その後のモチベーションの維持に高い効果があったと感じています。
2011年4月の受講開始から、基本的には「予習なし→講義→翌週までに1日(2時間)だけ復習日を設ける。
あとは通勤電車内(片道15分)でさっとテキストを見る」というサイクルを9月まで継続しました。
8月の第36回試験は受験していません。
この間、勉強をコツコツ継続してはいたものの、全く負担感はなく無理に勉強時間を捻出しているという感じではありませんでした。
また、一般知識の勉強を進めるにあたって「苦手な理系」を意識することなく、前向きに取り組むことができたのは、間違いなく藤田先生のおかげです。
過去問題集に付属している解説と、同じ問題に関する藤田先生の解説を比べてみると、数式系の問題についてその違いが明瞭な場合があります。
問題集の解説や他の参考書では数式や記号の羅列でさっぱり理解できない問題でも、藤田先生の解説では、小難しい数式なしで明快に解答を導く方法が示されていることがあります。
これは私にとっては非常にありがたいことで、「なんとか挫折せずに続けられそうだ!」という気持ちにさせてくれたのでした。
以降、余計な参考書は購入せず、藤田塾のテキストと指定の書籍のみしか使いませんでした。
一般知識に限らず、藤田塾の講義、テキストは予報士試験に必要な事項が「全て」、しかもこれ以上ないと言えるくらいわかりやすく網羅されています。
あれこれ浮気せずに、藤田塾を信じて勉強を継続することが合格への近道だと思います。

(第2期)=2011年10月~専門知識をDVD受講・お急ぎコース=
一般知識コースをなんとかコツコツ継続できたところで、元来、コツコツが苦手な私の色気が出てしまい、専門知識はDVDの「お急ぎコース」を申し込みました。通常の2週間分の講義が1週間毎に送られてくるコースです。
この時には翌1月の第37回試験を意識しており、一般・専門の一発合格に欲が出てしまっていたのでした。
しかし、なんとか講義の視聴はこなしていったものの、12月の初めには「共倒れ」の危険性を感じ、それから試験までの約2ヵ月間は一般:専門=7:3くらいの比重で勉強し、まずは一般の合格を確実にする方向に転換(それでも専門3としたところにまだ欲が見えますが…)。
結果的に第37回試験で一般知識は合格(13点)。専門知識は不合格(9点。この回は10点で合格)でした。
お急ぎコースは(あたりまえですが)次から次へと講義が進み、遅れずに勉強を進めていくのは大変でしたが、必然的に勉強量を増やすことができ、次のステップにうまくつなげられた気がします。
一般知識受講時のペースをそのまま続けていたら、完全合格までにはもっと時間がかかっていたはずです。
10月から翌1月までの勉強時間は、平日は家で1時間、通勤電車往復で30分の計1時間半、休日は1日約4時間といったところです。
4時間まとめては大変ですが、朝2時間、夜2時間などに分割すると案外いけます。

(第3期)=2012年3月~実技をDVD受講=
実技のDVDコース(今回はお急ぎではなく、通常コース)を受講開始。
最初の2ヶ月間くらいは主に一般知識の要点の復習でしたので、DVDを見て、あとはテキストをさらっと読み返す程度でした。
次の8月の試験ではまずは専門知識に合格しなければ始まらないため、この間はどちらかといえば専門知識の問題演習を、毎日の通勤電車の往復を利用して繰り返していました。
一般知識と専門知識とも、講義である程度理解したら、あとは問題演習を繰り返すのみ。
そして「?」と思った箇所はテキスト、DVDをもう一度じっくりと。このやり方が私には合っていました。
そしていよいよ実技の問題解説が始まりました。
それ以降も専門知識は「車内」勉強を継続、実技は家で平日は朝か夜に1時間、休日は3~4時間取り組みました。
会社の付き合いも多いので、やはりサボってしまうこともありましたが、まずまずコツコツ続けられたと思います。しかし8月の試験までに実技の問題演習を繰り返し行うまでの時間的余裕はありませんでした。
また試験前1ヶ月間は専門知識のクリアに注力し、専門:実技=7:3の比重で勉強しました。
結果、第38回試験では専門知識は合格(14点)しましたが、実技は不合格。
まあ、実技は試験終了時に「こりゃダメだ」というのが実感でした。

(第4期)=2012年9月~実技の問題演習をひたすら反復=
8月試験の専門知識の自己採点で免除を確信した後は、一般・専門が両方免除となる「チャンス」を得た1月の第39回試験に向けて気持ちを早めに切り替え、実技の問題演習の反復を開始しました。
とにかくまずはDVD講義の対象問題を反復し、DVD解説も繰り返し視聴しました。
また直近3回の試験問題解説のDVD講座も同様に受講しました。
家で平日は朝か夜に1時間、休日は3~4時間取り組んだのは第3期と同様ですが、「車内」勉強も当然実技にシフトし、主に穴埋め問題の勉強時間として活用しました。

決して万全の自信満々の状態で試験に臨めたわけではありません。
試験終了後もあまり手応えがなく「次は一般知識復活かぁ…」と覚悟していました。
しかし幸運にも2013年1月の第39回試験で合格することができました。

この日本においては「気象」への理解を深めることは、「防災、減災」という観点からも、非常に大切なことだと思います。
まだまだ知識が浅く「気象の専門家」というには程遠いのですが、今後も研鑽を重ね、まずは身近な方々に気象のおもしろさを伝えながら、防災意識も高めてもらえるような発信ができればと思っています。

振り返ると、「勉強、勉強でしんどかった」という感じは全くありません。
少し大げさかもしれませんが「隙間時間を有効に使っていたらいつの間にか合格できた」という感じです。
興味を持って夢中になれると、こんなものなのかもしれません。

会社の仕事は充実しており何の文句もありませんでしたが、仕事以外で未知の新しいことにチャレンジすることがめっきり少なくなっていた時に、このような機会に恵まれラッキーでした。
新たな楽しみと充実した時間を与えていただいた「藤田塾」にあらためて感謝申し上げます。
                                         以上




■N.Aさんの合格体験記
(男性・43歳・会社員(営業職)・愛知県・第39回気象予報士試験合格)


①1日での勉強量
平均すれば30分/日 程度です。日によってばらつきがありました。日曜日の午前中に60分程度は
学習時間として固定できましたが、あとは月~金曜日の朝食前の20分程度、土日や祭日の朝食前などを当てました。

②勉強時間の捻出法
心がけたことは、たとえわずかな時間でも過去問に取り組み、「勉強しない日をつくらない」「必ずわずかな時間でもなにかしらに取り組む」「早寝早起きの生活スタイルを確立して朝に取り組む」ということでした。私は藤田先生のようにヤクルトでは満足できません。夜はお酒を飲んでしまうので、開き直って、晩酌して仕事のイライラをためずに楽しく夕食を食べてさっさと寝てしまい、朝や午前中に、その時に出来る範囲で取り組みました。

③最も効果があった勉強法
過去問を解答→自信で解答例との比較→藤田先生の通信型のDVDを見る→腑に落ちないところを藤田先生にメ-ルで質問、これを3回くらい繰り返しました。同じ問に繰り返し取り組むと答えを覚えてしまっているので、同じ過去問を3回程度繰り返しましたが、間隔は空けたというか、自然に空いてしまったというか、そんな感じです。藤田先生の通信型で取り上げていらっしゃる過去問をやり尽くしてしまった後は、自身が過去の試験で持ち帰ったものに取り組み、→自身で解答例との比較→腑に落ちないところを藤田先生にメ-ルで質問、これも同じ問題を3回くらい繰り返しました。

④挫折しそうになったときに立ち直った方法
スポ-ツ好きです。そのためスポ-ツ選手の特番をTVで見たり、怪我から復帰する有名選手の手記やノンフィクションを読んだりして感動することで気分転換し、また、テンションを高めました。うまくいかないと感じた時、考えすぎて煮詰まってしまったときは「自分のハマっていること」で一度「勉強することを忘れる」ことが大切だと思います。冷静になれば、また初心を思い返すでしょうし、何がよくなかったか、今後はどうすべきかを考えられるようになると思います。

⑤藤田真司の気象予報士塾の活用法
通信型のDVDを何度も拝見しました。また、過去問を解いた際に疑問に思ったことはまず自分なりに書籍やインタ-ネットで調べましたが、少しでも納得いかない点があれば即、その時点で藤田先生にメ-ルで質問させていただきました。やはり分からないことはプロに質問し、解説していただくのが一番だと思います。





■A.Mさんの合格体験記
(29歳・会社員・奈良県・第39回気象予報士試験合格)


1.はじめに
私は、幸運にも第39回の気象予報士試験に合格することができました。
他の合格者の方に比べて参考になることは少ないと思いますが、体験談をまとめさせていただきます。

2.勉強時間
コンスタントに毎日はできなかったですが、休みの日は集中して勉強しました。
早朝からの仕事で忙しく、仕事の日は、できたとしても就寝前に1時間程度の勉強でした。
その分休みの日は集中して勉強しようと思いましたが、それでも少なくても4時間程度でしたので、他の合格者の方に比べ、勉強時間が多いとは言えないと思います。
しかし、藤田塾に入塾して約2年近くの間、諦めずに勉強を継続できたことが良かったのだと思います。

3.勉強時間の捻出方法
早朝から夜遅くまでの仕事なので、仕事の日は、ほとんど勉強できなかったですが、就寝前に暗記もの等の勉強を行いました。
休日は、集中して勉強しました。冬の時期はできなかったのですが、春から夏にかけては、早起きをして1問でも多く過去問を解きました。
また、藤田塾への通学の電車内の時間を有効に活用し、授業後は、カフェ等で復習を行いました。

4.最も効果があった勉強法
藤田先生も仰られている通り、やはり過去問題の演習でした。
学科は、過去に行われた全ての問題を、1度解いて間違えた問題を中心に、理解して解けるようになるまで繰り返し行いましたが、専門知識は現時点では古くなっている問題に注意しました。
実技は、試験では2題出題されるので、1日最低2題は解き、8年分の過去問題演習を行いました。

5.挫折しそうになったとき
勉強面では、分からない問題は直ぐに藤田先生に質問しました。
モチベーションの維持の面では、懇親会に参加し、既に合格された方から貴重な話を聞いたり、他の受講生の方と情報交換を行いました。
また、私は通学型で受講していましたので、授業後に他の受講生の方と情報交換を行ったり、数回程度ですが、勉強会を行いました。

6.藤田塾の活用法
学科では、分からない問題は全て質問しました。
市販されている過去問題の解説では分かりにくい部分も、藤田先生にメールで質問することにより、分かり易く解説していただきました。
また、勉強法の相談等もさせていただきました。
実技は、8年分の過去問題で正誤の判断が難しい問題を添削していただきました。
数えきれない程の質問や添削のお願いをメールでしましたが、その都度3日以内には分かり易く解説していただきました。

7.試験当日について
私は、今回の試験で学科の免除が切れてしまうので、どうしても合格したいというプレッシャーにより、試験当日は緊張して早く問題を解くことができませんでした。
藤田先生も仰られていますが、これから受験される方には、試験当日は、不安や緊張に飲み込まれずにリラックスすることをお勧めします。

8.合格率について
私は今回の試験の手応えがあまり良くなく、次回に向けて学科試験の勉強を始めていた所でした。
しかし、幸運にも合格できたことは、穴埋め等の基本的な問題をミスしないように心掛けたことが良かったのだと思います。
また、合格発表の日に今回の試験が過去で最も合格率が低いことを知りましたが、合格率は自分で高められるものだと実感しました。
述べるまでもなく当たり前のことだと思いますが、実技試験まで採点されず不合格になっている方も多いと思うので、まず学科試験に合格して実技試験の勉強に専念できる環境を整えることができれば、試験官の方に実技試験を採点してもらうことができるからです。

9.最後に
私が今回の試験で合格できたのは、まず第一に藤田先生のお蔭です。ありがとうございました。
第二に、藤田塾に入塾して同志の存在を意識することができたからです。皆様ありがとうございました。
そして、これから受験される方には、できれば短期間で合格されることが理想的ですが、長期になっても藤田先生と自分を信じて諦めずに勉強を継続できれば必ず合格できると思うので頑張って下さい。
藤田塾の全ての受講生の方が合格を勝ち取られることを願っています。




■S.Iさんの合格体験記
(女性・20代・テレビ局勤務・愛知県・第39回気象予報士試験合格)


<受験のきっかけ>
私はテレビ局でニュースや情報番組のディレクター兼リポーターをしています。
放送するネタを探し、企画書を書き、番組構成を考え、伝えるのが私の仕事です。
「視聴者の方に役立つ情報を、わかりやすく伝える」ことを常に心掛けています。
仕事に少し余裕が出てきた2年ほど前、「より多くの人に役立つ情報ってなんだろう?」と考え、思いついたのが“天気”。
明日の天気が気にならない人はいないだろうし、農家や職人さんなどの仕事は天気が大きく影響することを、
それまでの取材を通して知っていました。
「多くの人に役立つ情報を、リポーターの経験を生かしてわかりやすく伝えたい」
…そのためにはまず資格をとろうと考え、勉強を始めました。


<合格までの道のり>
① 第36回(平成23年度第1回)試験
一般…×、専門…×、実技…採点なし
まずはCMでも有名なA社の通信教育を受講。
学科の合格を目指し、テキストを読んでノートにまとめるという勉強法でした。過去問題はほとんど解いていなかったと思います。
結果は一般が7/15、専門が9/15で不合格。テキストを読むだけでは不十分だと痛感しました。

② 第37回(平成23年度第2回)試験
一般…○、専門…×、実技…採点なし
引き続き学科の合格を目指しました。
「気象予報士学科試験徹底攻略問題集(ナツメ社)」「この一冊で決める!気象予報士過去問徹底攻略(新星出版社)」の2冊の問題集で、過去問題を徹底的に学習しました。
私は根っからの文系のため、一般知識の熱力学・力学を特に苦手としていました。
そこで活躍したのが「気象予報士試験 大気の熱力学・力学徹底攻略(ナツメ社)」という問題集。
過去に出題された「熱力学・力学」の問題を抽出し、丁寧に解説されています。
この本に載っている問題はすべて理解して試験に臨んだところ、一般知識は11/15でなんとか合格。
一方、専門知識は9/15で残念な結果でした。
専門知識は最新の技術に基づく出題が多く、過去問題だけでは対応できないことがわかりました。

③ 第38回(平成24年第1回)試験
一般…免除、専門…○、実技…×
専門知識の勉強を続けながら、実技の勉強も始めることに。
インターネットで評判の高いB社の通信教育を受講し、天気図の見方などを学びました。
しかし過去問題までは手が回らず、結局過去3年の問題を解いただけで本番を迎えることに。
結果、実技は解答欄を埋められず不合格となりました。
一方、専門知識は13/15で合格。実技の合間に少しずつ勉強しただけでした。
実技と専門知識はリンクする部分が多く、自然と知識が身についたのかもしれません。
また、気分転換を兼ねて、気象庁のHPをよく見ていたことも良かったのだと思います。

★ここから、藤田塾の受講を開始★
第38回の試験直前、東京にあるC社の直前講習を受けました。
それまで通信講座しか経験してこなかった私は、
「誰かに教えてもらうって、こんなにもわかりやすいのか!」と感動すら覚えました。
しかし愛知県在住で仕事も不規則な私には、通学することは困難…
そこで目に留まったのが、第38回の試験のときに貰った藤田塾のパンフレットです。
「大阪には通えないけれど、DVD講座ならいいかも知れない…」さっそくHPをチェックすると、わかりやすく無駄のない授業、メールでの質問もOK、他講座と比べてリーズナブルな料金、合格お祝い金制度…と魅力がたくさん。
「この先生を信じてみよう」そう心に決め、第38回の結果がわかったその日に藤田塾に申し込みました。

④ 第39回(平成24年度第2回)試験
一般…免除、専門…免除、実技…○
すでに学科に合格、実技の勉強も始めていた私は「なるべく早く講座を終え、過去問題に時間を費やしたい」と先生に相談。
20回の授業を5週に分けて送っていただくことになりました。
週に4回の授業を受けることは大変でしたが、DVDを1.5倍速で視聴したり、ポータブルDVDプレイヤーを持ち歩いて出先で見るなど工夫しました。
過去問題の解説のときは、必ずあらかじめ問題を解いておき、疑問点を明らかにしておきました。
どうしても時間のないときは、わからない問題だけ解説を聞くときもありました。(ほかの問題は時間のあるときに見直しました)
並行して解説のない過去問題も解き、先生にメールで添削をお願いしました。
そのときに、自分はどんな意図でその答案を書いたのかや、疑問点もあわせて送りました。

例:平成21年第1回実技1・問2(3)
「風向が急変し、気温が上昇して、湿度が上がるから」(湿度のことまで言及していいのか疑問です)

↑このように「」内に自分の答案を、()内に疑問点を書きました。
先生からは数日でお返事をいただけるため、すぐに疑問を解決することができます。
また過去問題は「7~8年分を3回解いてみる」という先生の教えに従い、8年分を3回解きました。
1回目はノートに書いていましたが、2、3回目は解答用紙をコピーして本番同様に解きました。
時間は60分と決め、配分も考えるようにしました。
自分の苦手なところ、間違いやすいところは小さなノートにまとめ、通勤時間などに見るようにしました。
作図は苦手だったので、何度も何度も練習しました。
解答用紙をコピーして、1つの作図問題につき10回は繰り返し描きました。
試験2週間前には3回分解き終わりましたが、まだ曖昧にしか答えられない問題もあり、その理解に努めました。
「初めて見るような問題は仕方ない、でも過去問題はすべて自分のものにしよう!」そう思いながら勉強を進めました。
試験1週間前は総復習の時間に充てました。DVDを1から見直し、天気記号や警報の基準などを確認しました。
DVDを初めて見たときには落ちなかったところも、この頃にはすっかり理解できるようになっていました。


<試験当日~合格まで>
午後からの受験でしたが、午前11時ごろには会場に到着。
緊張をほぐすため、テキストの内容をノートに写すなど、とにかく手を動かしていました。
実技は試験が始まると一斉に紙を切り離す音がします。でも私はあえて切り離しませんでした。
普段の学習では本を使っており、切り離した状態ではないからです。
(これは合格体験記に書かれていたことを参考にさせていただきました)
実技1は比較的理解しやすい内容でした。等値線解析が2問出題され、練習したかいがあった…とうれしく思いました。
15分前に解き終わり見直しに入ると、ケアレスミスをいくつも見つけました。やはり見直しは大切だと実感しました。
実技2は苦手意識のある台風(しかも温帯低気圧化…)、「二捨三入」という聞きなれない言葉、
見たこともない図…正直、かなり焦りました。
解ける問題から解いていき、最後まで諦めないことを心掛けました。ラスト5分でひらめいた問題もありました。
見直しをする時間はなく、終了直後に気付いたミスもあり、何とも歯切れの悪いまま会場を後にしました。
合格発表まで、1か月と少し。勉強していたとき以上に辛い時間でした。
自己採点では65~75点。合格という確信もなく、諦めもつかない曖昧な点数でした。
合格発表日は出張中で、なかなか結果を見ることができませんでした。
午後になって携帯電話を確認すると…「合格おめでとうございます!」という藤田先生のメールが!
すぐには信じられませんでしたが、家に帰って合格通知書を開き、家族や友人から祝福されて少しずつ実感がわいてきました。


<合格のために必要なこと…“習うより慣れよ!”>
知識を詰め込むことも必要ですが、それより「天気図や問題に慣れる」ことが大切だと考えます。
最初は日本列島の位置すら見つけ出せなかった高層天気図も、何度も見ることでその天気図が何を意味するのかわかってきます。
解答のパターンが決まっている問題も多くあります。
天気図やグラフ、独特の言い回しに早く慣れるためにも、
先生のおっしゃる通り「過去問題を繰り返す」ことが効果的だと思います。


<勉強時間の確保>
藤田塾の受講を始めてからは、毎日1分でも勉強するように心がけました。
気分が乗らないときでもDVDを眺めたり、自分の苦手なところをまとめたノートを見たりしていました。
ノートを見るだけなら通勤電車の中でも出来るので、オススメです。
どんなに時間がないときでも「1日にひとつは新しい知識を増やそう」と意識はしていました。


<最後に>
私は「気象キャスターになりたい」という明確な目標があったため、モチベーションが維持できなくて悩むことはありませんでした。
ただ、自分を追い込むために「3月で会社を辞める」と言ってしまったので、プレッシャーはかなりのものでした。
「なんとしても今回で合格したい!」という強い気持ちが良い結果に繋がったのかもしれません。
いまは働いていたテレビ局を辞め、気象キャスターが所属する会社などにアプローチしているところです。
今後はどうなるかわかりませんが、まずはスタートラインに立てたことがとても嬉しいです。
この場所に導いてくれた藤田先生、応援してくれた友人、支えてくれた家族に心から感謝します。ありがとうございました。





■かずあきさんの合格体験記(ホームページ記事へのリンク)
(第39回気象予報士試験合格)


(以下、当塾コメント)第39回気象予報士試験で合格を勝ち取られた、かずあきさんは、ご自身のホームページで、合格体験記を発表されました。体験記ページへのリンクを以下に掲載します。
https://www.kazuno.net/kisyou.html
 (注:当塾のサイトを離れます。)




■Aさんの合格体験記
(第39回気象予報士試験合格)

2012年度第2回目の試験で合格することができました。7回目の受験でした。
勉強を始めたのは、確か4年ほど前の大学3年生の終わりごろだったと思います。
私の勉強の仕方は決して効率がいいとは言えないと思いますが、こんな私でも合格できたということで、これから受験される方の励みになればと合格体験記をまとめさせていただきました。

1.受験結果
  一般 専門 実技
第32回(大学4年の夏) × × 採点なし
第33回(大学4年の冬) × 受験せず
第34回(社会人1年目の夏) 免除 × 採点なし
第35回(社会人1年目の冬) 免除 × 採点なし
第36回(社会人2年目の夏) × × 採点なし
 第37回(社会人2年目の冬) × 採点なし
 第38回(社会人3年目の夏) 受験せず
 第39回(社会人3年目の冬)

2.気象予報士を目指したきっかけ
私は大学2年生のときからアナウンサーを目指し、就職活動もテレビ局を中心に受験しました。
ところが周りはタレントさんみたいにきれいな方や話がおもしろい方ばかり。
自分にも強みがないと人気のあるテレビ業界には入れないと思い、就職活動と並行して気象予報士を目指すことを決めました。
本当に天気が好きな気象予報士さんからすると私は邪道なタイプかもしれません。

3.当初の勉強方法
大学3年生の終わりごろに有名な通信講座の気象予報士コースを受講しました。
テキストが4冊と天気のビデオなどが送られてきましたが、高校で物理をほとんど学んでいない文系の私には1冊目のテキストからわからないことだらけ。
勉強の方法には1度目はざっと読んで、2回目でわからないところをじっくり読みこむ、と書かれていましたが、まずわからないことがありすぎてざっと読むことができませんでした。
私はただ読むだけという勉強が苦手だったので、テキストをひたすらノートに書きうつすことから始めました。
おそらく効率はものすごく悪かったと思いますが、学科はこんなことを学ぶんだという概要は理解できたと思います。

4.藤田塾を受講した理由
大学生のうちに何とか学科の一般知識は合格できていましたが、ほとんどまぐれに近く、とても実技が合格できるような理解には程遠いという自覚がありました。
記者としてテレビ局に就職したため、勉強できる時間も限られていましたし、もっと効率的に勉強しなければと焦りもあって、他の勉強方法を探していました。
そんな時にホームページで藤田塾を見つけました。
藤田塾を受講する決め手となったのは
 ①テキストだけでなく授業のDVDがついてくること
 ②期限なく質問や添削を受け付けてもらえること
 ③合格祝い金制度があることの大きく3点です。
当時は一般知識は合格していたので専門知識と実技だけの受講にしました。

5.勉強時間の確保
私は勉強を初めてすぐ記者としてテレビ局に就職したため、勉強する時間はほとんどありませんでした。
特に1年目、2年目は藤田塾の講座をこなすだけでも精いっぱいでした。
このころは学科すらほとんど受かっていませんし、勉強時間を確保しようという気持ちも薄れていました。
ただ、あきらめてはいけないということは頭の片隅にあり、ほんの少しでも気象庁のホームページを見たり、気象の本を眺めたりと完全に気象から離れることはなかったと思います。
そして社会人3年目から少しプライベートの時間がとれるようになりました。
そのため、仕事の後なるべく毎日1時間だけでも勉強する時間を確保するようにしました。
私は家で勉強するのが苦手だったので、土日の昼間は図書館、夜はファミリーレストランを利用して勉強しました。

6.勉強方法
勉強方法については私はかなりコロコロと変えていて、
正直あまりこれがいいと語れるものはありませんが、それぞれあげてみます。
 ① 何も理解できていなかったとき、通信講座のテキストをひたすら書き写した。
  →読むだけの勉強が苦手な人や何からやっていいのか分からないという人はまずやってみるといいと思います。ただ効率はものすごく悪いです。
 ② 藤田塾のDVDとテキストに沿って一通り実技まで学習。
  →時間がない人は一番効率よく一通りを理解できるのではないかと思います。過去問演習と並行してわからないところをもう一度見直すというサイクルを繰り返せば、理解はかなり進むと思います。
 ③ 過去問演習
  →実技は特に過去問をひたすらやるべきだと思います。丸暗記は当然不可能ですが、演習を繰り返すことで、この問題にはこういう回答が求められているというのが感覚でわかるようになってくると思います。
   そしてできるだけ添削をしてもらい、理想的な回答に近づけていくことが点数を積んでいくのに大切だと思います。
   実技は自分では合っていると思っていても微妙に表現が間違っていることもあるので、添削をしてもらうことが大切です。

7.最も苦労したこと(一般知識の勉強)
私が一番苦労したのは実は実技ではなく一般知識です。
私が過去問を勉強する中で感じたのは一般知識が年々難しくより深い内容になっているということです。
5年ほど前までは一般知識も過去問をある程度こなして理解していれば合格できたかもしれませんが、最近の問題は過去問の理解だけでは合格に結び付かないのではないかと思います。
一般知識の勉強は、過去問の演習に合わせて東京大学出版会の「一般気象学」を読み込むことをおすすめします。
一般知識の問題はこの本を元に作られているときいたことがありますし、39回試験もこの本の中の図と似たような図を使った問題が出ていました。
文系の人にはかなり難しい本だと思いますし、私も半分くらいしか理解できていないと思います。
でも理解できないところはチェックしておいて読み進めていけば、もう一度読んだときには理解できる部分が増えているはずです。
私は当初難しいのでこの本を読むことはあきらめていましたが、最後の最後で取り入れました。この勉強を取り入れていなかったら一般知識は受かっていなかったかもしれません。

8.藤田塾の特徴
私が藤田塾を受講して一番よかったと思うところはいつでも、いつまでも質問や添削を受けていただけるということです。
そして、解答を多くの場合が数日でもらえるということ。
多くの通信講座は質問や添削に締め切りがあるのがほとんどで、講座によっては質問の回答に数カ月かかるところもあります。
この2点が他にはない大きな特徴ではないでしょうか。
地方で受験をしていると、周りに一緒に勉強する人もおらず、教えてもらう人もいないという人が多いと思いますが、いつでも質問、添削ができ、すぐに応えてくださる藤田先生は本当に心強かったです。

9.最後に
私は受験勉強がうまくいったとは未だに思っていません。
確かに、社会人で限られた時間の中でやれることはやりましたが、もっと効率のいい勉強方法はあったと思います。
私が合格できた秘訣は「あきらめなかったこと」だけです。
受験している方の中には今の勉強方法が間違っているのでは、と思っている方もいるかもしれませんが、迷って立ち止まるよりもあきらめずに勉強を続けることが大切だと思います。
本当に最後になってしまいましたが、こちらからの一方的な質問メールにいつも迅速に対応してくださった藤田先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
藤田先生がいなければ、私はもっと受験費用を費やした揚句に試験にも受かっていなかったかもしれません。
本当にありがとうございました。

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