藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

平成23年度第1回試験(第36回試験)で合格された方の合格体験記

平成23年度第1回試験(第36回試験)では、当塾から10名様の合格者が生まれました。 ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。

■K.Iさん(男性・46歳・新聞社勤務・大阪府)
■K.Sさん(男性・51歳・会社員・埼玉県)
■Yさん(男性・55歳・公務員)
■E.Yさん(女性・イベント関係)
■S.Nさん(女性・27歳・会社員・奈良県)



 ■K.Iさんの合格体験記
(男性・46歳・新聞社勤務・大阪府・第36回気象予報士試験合格)

◎はじめに
私は新聞社で技術系の職場で働いています。気象とはあまり縁がない職場ですが、新聞には天気図、気象情報、気象災害に関係する記事がたくさん掲載されています。
何気なく見過ごされがちなこれらの情報ですが、昨今、気象災害の増加とともに気象についてもっと詳しく知りたいと思うようになったことが受験の動機です。
2009年4月に学習を開始してから合格まで2年6か月。最初は1年くらい、2回くらい試験を受けたら合格できるかなと軽い気持ちで勉強していましたがそんなに甘くはなく、結局2年6か月、5回目の受験でようやく合格しました。

◎合格までの道のり
= 2009年4月 某社通信総合講座受講 =
2009年8月(第32回):一般○  専門×  実技―
2010年1月(第33回):一般免除 専門○  実技×
2010年8月(第34回):一般免除 専門免除 実技×
★ 2010年10月 藤田塾入塾「実技試験対策講座(通信)」受講
★ 2010年11月 藤田塾「第33回試験の実技試験解説教材」受講
★ 2010年11月 藤田塾「特別授業大気の熱力学」受講
★ 2010年12月 藤田塾「特別授業大気力学」」受講
2011年1月(第35回):一般×  専門免除 実技―
2011年8月(第36回):一般○  専門○  実技○

① 1日の勉強時間
勉強時間ですが、平日は朝出勤前に1時間、会社から帰ってきてから1~2時間程度。
また通信講座のDVDをiPhoneへ入れて通勤時間帯に聴きながら学習。
休日はiPhoneへ入れたDVDを聴きながら1時間程度ジョギング。
実技問題過去問演習は休日にまとめて各回2題を2~3時間かけて何回も解いた。
勉強時間は2年半で1500時間以上に上る。

▽学習に使用した書籍
<学科>
・「百万人の天気教室 白木生規」成山堂書店 
・「一般気象学 小倉義光著」東京大学出版会 
・「よくわかる気象学 中島俊夫」ナツメ社
・「最新天気予報の技術」東京堂出版
・「気象予報士試験 速習テキスト(学科編)」オーム社
・「らくらく突破気象予報士学科一般編」気象予報士試験受験支援会
・「らくらく突破気象予報士学科専門編」気象予報士試験受験支援会
・「気象予報士試験大気の熱力学・力学」ナツメ社
・「気象予報士試験標準テキスト(学科編) 新田尚」オーム社
・「資格試験らくらく合格塾 気象予報士学科試験(徹底攻略問題集)」ナツメ社
・「気象業務関係法令集(平成20年度版)」財団法人気象業務支援センター
・「真壁京子の気象予報士試験数式攻略合格ノート」週刊住宅新聞社
<実技>
・「気象予報士試験 速習テキスト(実技編)」オーム社
・「気象予報士実技試験徹底攻略問題集」ナツメ社
・「気象予報士試験標準テキスト(実技編) 新田尚」オーム社
・「資格試験らくらく合格塾 気象予報士試験(徹底攻略テキスト)」ナツメ社
・「気象予報士試験精選問題集(20年度版)(21年度版)」成山堂書店
・「気象予報士試験模範解答と解説(第28回~第35回)」東京堂出版
・「気象予報士試験 解答例と解説(CD-ROM)」タイロス
<他>
・某社の通信総合講座テキスト
・藤田塾の講座テキスト(実技、大気の熱力学、大気力学)

②勉強時間の捻出方法
勉強時間を捻出するために特別苦労はした記憶はありません。
先ほどもお話しましたが、毎日の通勤時間に講義DVDをiPhoneに入れて持ち歩いていました。
前日の夜寝る前に学習した内容を復習するには持って来いの学習方法です。
私は運動するのが好きなため、休日のジョギングもかかせません。その際にもこのiPhone学習が役に立ちました。ただ聴いているだけですが、頭には藤田先生の声が結構残るものです。
机に向かって本格的に学習するのはまとまった時間が取れる休日だけ。その他はほとんどながら勉強。
1日には隙間時間が結構あるはずです。この時間を有効に利用することが鍵だと思います。

③最も効果があった勉強法
何度もお話することになりますが、通信講座の方には特におすすめですが、講義DVDをiPhoneに入れて持ち歩きましょう。音楽を聴くのと同じ感覚でいつでもどこでも勉強ができます。
スピードラーニングの様に講義の内容がものすごく頭に入りますよ。

④挫折しそうになったとき、どうやって立ち直ることができたか。
実技試験で不合格通知が送られてきた時が最大の挫折でした。
これをどうやって克服したのかお話したいと思います。
藤田塾に入塾する前は有名な某社通信総合講座で実技の添削も受けていました。
その講座で70~80点はいただいていたのですが本試験では不合格。
不合格の原因が分からず路頭に迷い、このまま実技試験は突破できないのではと不安な日が続きました。
そのとき大阪の試験会場で拝見していた藤田塾の存在を思い出し、ホームページにアクセス。
サンプルの講義を拝見し「何と分かりやすい講義なのか」と最後の砦として藤田塾へ入塾を希望しました。
そして藤田塾の最初の講義でその不安は飛んで行きました。
サンプル通り分かりやすい講義内容で、過去問題を中心に解説。
「これからは過去問で満点がとれるような勉強をしよう」そう決心。ようやく挫折から克服することができました。

⑤藤田真司の気象予報士塾をどのように活用したか
学科専門以外は勉強方法を過去問中心に変更。
実技試験対策としては藤田先生がおっしゃっていた通り過去問をいかにマスターするかと言う点に重点をおいて学習した。
過去10年分(計40問)の問題を理解できるまで何度も繰り返し解きました。
疑問点はそのままにしておいてはダメです。即藤田塾へメールにて質問。
3日程度で回答が送られてくるので、疑問点はその都度解決することができました。
また藤田塾の実技講義では、私の悩みの種だった実技試験の記述問題の解答方法について丁寧に説明してくれています。
これまで私が実技で合格できなかったのは問題が「何を問うているのか」「何を解答すべきか」これを正しく理解し整理できていなかったということが最大の原因でした。
自分では理解し整理できているように思っていても結構できていないものです。
今回の試験で私は問題文が「何を問うているか」「何を答えるべきなのか」この点に重点を置いて整理し解答したことが合格への一歩となったと思います。すべて藤田塾の講義のおかげです。

◎最後に
私は第36回試験終了後、結果がでるまで自己採点せず、1カ月間じっと結果をまっていました。
特に自身があったと言う訳ではありません。発表当日、嫁さんからメールで「何か、合格してるのとちがう?」と連絡があった。私は「封も開けずにそんなもの判るもんか」とぬか喜びせず、そのまま仕事を続けていた。
帰宅前に嫁さんへ電話を入れたところ「結果送ってきてたで。それを透かしてみたら、気象予報士合格証明書って書いてあった、これって合格とちがうの」と言う。「透かしてみた?」「そんなんで結果が分かる?」でもどうやら合格しているみたいとホットした瞬間でした。
今回の試験で合格できたのは藤田塾の講義のおかげです。また壁となっていた実技解答へのヒントについてもこの講義で解き明かされたと言っても過言ではありません。本当にありがとうございました。
みなさまも藤田塾の講義の良さを入塾して体験してみてはいかがでしょうか。





■K.Sさんの合格体験記
(男性・51歳・会社員・埼玉県・第36回気象予報士試験合格)


学科免除の期限が切れるため、背水の陣で臨んだ今回でした。
ホームページで受験番号を見つけたときは、うれしいというより、ほっとした気持ちが大きかったです。

1.受験動機
35年くらい前の話ですが、理科の授業で天気図を習ったその日の帰り道に、近所の気象台へ行って、天気図を書く用紙を見たいとお願いをする中学生でした。
その日、親切な気象台の方から用紙をいただいたので、毎晩ラジオを聞きながら天気図を書いて、翌日の新聞の天気図と見比べたりしていました。
そんな子供の頃から、天気に対する興味があったのですが、ちゃんと勉強してみようと思い立ったのが平成20年の秋。

2.合格までの道のり
  <独学で学び始める> 平成20年10月
平成21年1月(第33回) 一般 10/15 × 専門 10/15 × 実技 -
平成22年8月(第34回) 一般 11/15 ○ 専門 11/15 ○ 実技 ×
<藤田塾の実技対策講座を始める> 平成22年10月末
平成23年1月(第35回) 実技 ×
平成23年8月(第36回)  実技 ○
学科をぎりぎりで合格でき、そのあと実技に専念できたのがよかった。

3.勉強時間と参考図書
通勤時間の往復で参考書を使ったインプット学習を毎日1時間くらい。休日は過去問でのアウトプット練習を0~2時間くらい。
ただ、最後の試験の直前は、節電のために会社の夏休みが2週間あったため、毎日10時間くらい過去問練習をしていました。

<学科>
 気象予報士かんたん合格テキスト 一般知識編、専門知識編 (技術評論社)
 大気の熱力学・力学 (ナツメ社)
 一般気象学 (東京大学出版会) ・・・辞書代わり

<実技>
 気象予報士試験速習テキスト 実技編 (オーム社)

<過去問>
気象予報士試験 模範解答と解説 


4.勉強法と振り返り
<学科>・・・まぐれで受かったようなものなので、参考にならないかも
参考書を読み、過去問を解くことの繰り返しでした。正解した問題にマークし、次はマークのついていない問題を解くということを繰り返し、全部マークがつくまでやりました。
このときに間違えた理由をもっとしっかり調べることをやっておけば、学科の得点が伸びたように思います。
また、暗記が苦手なので、法規問題がなかなか正解できないままに本番を迎えてしまったのが反省点。

<実技>
実技対策の参考書が少ないので、最初は独学で過去問をやっていました。
解答例と自分の書いたものを見比べるとずいぶん違ったのですが、自分ではできた気になっており、「まあ部分点くらいもらえるだろーな」くらいの軽い気持ちでいました。
しかし、合格した人の話から実技は甘くないと感じ、アウトプット対策もしないとまずいと考えて、学科が合格した34回試験の発表後に藤田塾の実技対策(通信)講座を申し込みました。
DVDが届いた週末の土曜日午前中に勉強する習慣をつけました。(できるだけ効率よく進めるために、1.5倍速で視聴)。
学び始めると、今までの自分の知識がいかにいい加減だったのかを思い知らされました。よく学科試験に合格できたものです。
毎週のDVD学習では、わかりやすい説明であいまいだった知識が整理されていき、解答のコツも身についていきました。
しかし、受講後3ヶ月では少々学習不足だったようで、実技不合格となりました。
自分としては、ひょっとしたら受かったかな、という手ごたえがあっただけにすごく悔しかったです。
不合格がわかった後に、大地震があり、それからしばらく仕事も大変になったため学習を中断していましたが、学科免除の権利があるもう一回で合格するためがんばろうと5月の連休から学習を再開しました。
まず、第20回~第35回までの過去問を揃え、コピーした解答用紙に答案を書いていくようにしました。
時間はかかりますが、与えられた文字数でのアウトプットのコツがだんだんつかめていくようになりました。
また、藤田先生から教わった「問題で問われていることに答えること」も意識してできるようにし、だんだん解答例と自分の答えの合致度が高まっていきました。
7月までにこの過去問を2周させ、8月に1周させ、合計16回の試験を3周させることができ、ものすごく自信がつきました。
もちろん、DVDの過去問解説は何度も見直しました。
おかげで、本番では、落ち着いて解くことができ、試験時間も10分程度見直しにあてられるくらいすばやく解答を書き終えられました。

5.おわりに
第34回試験後、あのまま独学で実技の勉強をしていたら、きっと合格できていなかったと思います。
やはり、効果的な学習にはコツがあります。
それを、藤田先生の熱い指導からいただいたことが合格への早道だったと、大変感謝しております。
藤田先生からの「合格おめでとうございます!」というメールとお電話は本当に嬉しかったです。
(家族は「やっと受かったのー」という反応でした(笑))
これからは、趣味として気象と付き合っていきますが、防災面で何か役に立つようなことをしていけたらと考えております。
自分の「絶対に合格する」という気持ちと行動、そして藤田先生の秘訣があれば合格できます。みなさんもがんばってください。




■Yさんの合格体験記
(男性・55歳・公務員・第36回気象予報士試験合格)

1、藤田先生との出会い
3回目の不合格が判った昨年10月、発表日の翌日に私は藤田先生宛講座に関する質問のメールを送っていました。
「学科試験はクリアしています。過去問は独学ではありますが6年分くらいは何度も繰り返し、本番でも「受かった」と思える位なのに結果は不合格です。実技の講義は過去問を中心に行われているようですが、こんな私でも、当講座で向上することができるでしょうか。」
早速返していただいたメールには、「実技の勉強で重要なのは問題演習を進める中で課題や改善点を見つけていただくことです・・・・」とあった。この言葉にはっとしました。
今まで課題や改善点など探そうと思ったこともなく、自分の答案が解答例とだいたい合っていればいいや、くらいにしか考えていなかったからです。
そして何回受験しても不合格になる原因が少しだけわかったような気がしました。
3回も受験して結果が出ないと挫折しそうになりますが、私の場合は気象への強い興味がモチベーションの維持に繋がっていたと思います。
また、「合格できないのはきっとやり方が悪いだけなんだ。何をどう勉強すればいいのかが判りさえすればきっと合格する」いつもそう自分に言い聞かせていました。

2、勉強時間の確保
実技通信型お急ぎプランを選びました。過去問を解く、DVDの講義を受ける、
藤田先生へ質問をするという流れがうまく軌道に乗ったのは10月の末。
勉強は主に午前4時から6時、この出勤前の早朝2時間がだれにも邪魔されない一番集中できる時間帯でした。
土・日は色々な行事でつぶれる事が多く、また夕食を済ませてしまうとそれから机に向かう気もせず、早朝2時間の勉強の質を上げるためにも早く寝てしまうことが多かったです。

3、また不合格
毎週3回くらいは藤田先生にメールを送っていましたので、質問は相当な数になったはずです。
平成13年以降の過去問の答案全てについて藤田先生に添削をお願いしました。
質問の回答は迅速で、解説は非常に分かりやすいものでした。
添削で浮き彫りになった自分の弱点、間違えの多くは、現象は見えているのに、題意を正確に捉えていないことが殆どでした。
「渦度分布の特徴」と聞かれているのに、「正渦度の動向」を答えていたり。
渦度分布の特徴といえば正渦度と負渦度がどういう地理的分布をしているかを答えなければならないのに対し、
私の答案は正渦度にしか言及していないのです。
これでは問われたこととは全く違った内容を答えていることになり、得点性は全くありません。 
藤田先生は出題者とのキャッチボールと表現しておられますが、出題者から投げられたボールを正確に出題者に投げ返すこと、これができなければいくら現象が理解できていても得点することはできません。  
年が明けた1月、これだけの過去問をこなしてきたんだというある程度の充実感を持って迎えた第35回試験でしたが、結果はまたしても不合格。これにはさすがにショックでした。
原因は第一回試験の合格発表から第二回試験までの比較的短い期間に過去8年分の演習を詰め込もうとしたことにありました。
藤田先生から返ってきた添削、質問の回答についても、確実に自分のものにすることができなかったことです。    
不合格が判った日、藤田先生に結果報告のメールを送りました。
「結果は出せませんでしたが、次期試験に向けて今日からまた頑張ります。これからもご指導のほどをよろしくお願いします」
藤田先生からの返信は、「新たな結果を出せる次の試験が半年後に控えています。今後も全力でサポートさせていただきます。」だった。
不合格のショックは大きかったですが、藤田先生の励ましと気象への強い興味、受験準備の中でまだやり残したことがあったこと、そしてやり方は絶対に間違っていないといった勉強方法に対する確信めいたものが次期試験に向かう力になっていたと思います。

4、効果的だった勉強法
まだ吹く風は冷たい3月下旬、本格的な受験勉強を再開しました。
実技試験の特徴は単に現象が理解できているだけでなく、日本語で書かれた問題文を解釈して、解答を適切な日本語で表現しなければならない、いわば日本語の試験のようなものです。
今回は言葉の一字一句に至るまで徹底的に拘りました。
問題文から解答に至るまでのプロセスを8年分の過去問全てについて天気図とともに実施年毎にルーズリーフに整理しました。
自分の解答と解答例は並べて参照できるようにし、解法のプロセスはDVDや東京堂出版の解説を自分の言葉で書き込んでいきました。
こうやって過去8年分をバインダー3冊にまとめるのに約3カ月、既に季節は初夏を迎えていました。
一度こうやって問題と解答、解法のプロセス、などをまとめてしまうと、復習がとても楽になります。
類似の問題も一瞬にして参照でき、復習する中で不明な点が出てくればすぐ藤田先生にメールで質問。
返ってきた回答をプリントアウトしてノートの備考欄に貼り付けておきます。
備考欄を大きくし、気づいたこと疑問点などもメモできるようにしました。
藤田先生の講義のレジュメにはどんな類題があるのかが整理されており、非常に便利でした。
自分でまとめたバインダーのお陰で、短時間で複数の事例を比較することでき、「暖気移流が強い」という表現の時には天気図はどんな特徴を示しているのか、
このような天気図の時はどのくらいの雨がふりそうだ、どのくらいの風が吹きそうだ、といった天気図の特徴とそこで起こる現象との関係が体の感覚として持てるようになっていきました。  
天気図を読めることが天気予報なのではなく、天気図とそこでどんな現象が起こっているかの関係を使って、未来の天気図から逆に未来に起こるであろう現象を予想することが天気予報なんだと気づいたのです。 
過去問には前線の位置とその周辺に分布している雲やレーダーエコーの位置関係、その分布の特徴を記述させる設問が実に多く、初めは何でこんなことが問われるのだろうと思っていましたが、天気予報には実況の把握が一番重要であることに気づいてからはこの手の設問に苦手意識を持つことがなくなり、毎日の天気図と気象衛星画像を見比べて、その特徴を記述する練習、地上天気図の天気記号から現在天気を読み取ることも習慣にしていました。
また、とかく過去問演習では問われている場所だけに眼をやりがちですが、常に総観スケールの場を把握するように心がけました。
もう一つ効果的だったのは鉛直断面図の活用です。普段我々は各気圧面の平面図しか見ることができません。
これらから大気の立体構造をイメージするのはなかなか大変なことです。
そこで利用したのが航空路予想断面図 FXJP106 FXJP112です。
この図は予想時刻での風、気温、湿域、相当温位などの鉛直断面が示されており、私は台風や寒冷低気圧が日本列島に近づいた時にはこれをプリントアウトして、擾乱の立体構造の把握に務めました。
第35回、36回実技試験にも鉛直断面の解釈に関する問題が出題されていて今後この傾向は続くように思います。
試験前一週間は反射神経を鍛えるため、この3冊のバインダーを使って過去8年分の32題を3回繰り返して復習しました。

5、そして合格
こうして迎えた第36回試験。期限切れになっていた学科専門でウオーミングアップ。
30分で終わってしまい、5回見直しをしました。気持ちよく午後の実技につなげることができ、実技1・2ともに今まで味わったことのない達成感を味わうことができました。
試験から合格発表までの期間に不合格になる夢を何度も見てしまい、朝になって夢でよかったと胸をなでおろしたこともありました。
合格発表の日、恐る恐るまずは合格基準点の確認です。実技は62点、この瞬間に合格を確信しました。
合格者番号一覧表のど真ん中に私の番号を見つけた時は本当にうれしかったです。

6、藤田塾の活用法
DVDを繰り返しみる。聞くだけでもいいかも知れません。問題を解くまでのプロセスのリズムを体で覚えることです。
何について問われているのか、特徴なのか理由なのか、どのような指示が出ているのか、注意することは何なのかなどです。
耳の奥に藤田先生の声が残っていて、本番では先生がそばにいらっしゃるような感覚さえありました。
それからわからないことはどんどん質問することです。
真剣に問題に向き合えば質問が出てくるのは当然のことで、質問が出ないほうがむしろ不思議です。
私のように実技の壁に阻まれている方は是非参考になさってください。

7,さいごに
合格まで私を導いてくださった藤田先生、ほんとうにありがとうございました。この一年、気象以外にも得るものは沢山ありました。
これからは気象予報士としてその名に恥じぬよう自己研鑽を図ってまいります。藤田塾のますますの発展を祈念しております。





■E.Yさんの合格体験記
(女性・イベント関係・第36回気象予報士試験合格)


合格の知らせは藤田先生からのメールでした。
うれしさとほっとした気持ちの両方で、涙も震えもとまりませんでした。


1、 受験動機
イベント等の司会などの喋りの仕事を長い間行っていて、もともと好きなお天気を喋りで活かしたい。という安易なきっかけでした。
実際に勉強を始めると、思っていた以上につらい受験生活で、何度か中断することもありましたが、勉強とともに気象に対する興味が深まり、もっと気象のことを考えたい、知りたいという気持ちに変わりました。


2、 合格までの道のり
2006年藤田塾の通信講座を始める。
1年以上、仕事が忙しいことを理由にDVDを見ることのない日々が続き、DVD講座を視聴したのは2007年の春。
しかし2007年の春はDVDをただ見るだけで勉強した気分になってしまい、過去問を解くことすらもしませんでした。
本腰を入れて勉強を始めたのは2008年の春でした。
第28回 ×
第29回 受験せず
第30回 一般○  専門×  実技-
第31回 一般免除 専門○  実技×
第32回 一般免除 専門免除 実技×
第33回 一般○  専門免除 実技×
第34回 一般免除 専門×  実技-
第35回 一般免除 専門○  実技×
第36回 一般○  専門免除 実技○ 
本腰を入れて勉強を始めてから合格までに4年かかりました。


3、 勉強時間と主なテキスト
仕事のある日→朝1時間、夕方2時間
休日→7時間(10~17時まで)
睡眠時間を削ることは一切しませんでした。
通勤などの移動などは必ず、DVD講座を視聴していました。
手が折れそうなくらい重い荷物を持って移動をしていたことも今となってはよい思い出です。
主なテキスト
学科に取り組む前にお天気のまんがでイメージつくり

(学科一般)
藤田塾のDVD講座)
藤田塾のプリント
一般気象学
らくらく突破気象予報士学科一般
過去問題第1回~35回

(学科専門)
藤田塾のDVD講座
藤田塾プリント
らくらく突破気象予報士学科専門
過去問題第1回~35回
気象庁のホームページ

(実技)
藤田塾DVD講座
藤田塾プリント
過去問題10年分(すべて藤田先生に添削をしてもらいました)
専門天気図
気象庁のホームページ


4、勉強の進め方
第28回試験まで
とにかく学科をクリアをしようとDVD講座をひたすら視聴しました。
しかし過去問まで手が回らず、全く歯がたたない状況でした。
過去問の重要性に気づいていませんでした。

第30回まで
第29回は試験すら受けず、このままではよくないと思い、2008年の春から本腰で勉強を始めました。
学科試験クリアを目指しました。
DVD講座を視聴して、わからない所は先生にメールで聞くという習慣を癖づけて、10年分の一般知識と専門知識の過去問を3巡行いました。
結果、専門知識はダメでしたが、一般知識は11点で合格しました。
学科試験がひとつ合格をしたことで、やる気がアップしました。

第31回まで
専門知識の合格に向けて取り組みました。
専門知識は新しい知識が求められるため、DVDの再受講を試みました。
同時に実技のDVD講座の視聴をはじめることで、専門知識は13点で合格しました。
専門知識の過去問題10年分を3巡と、気象庁のホームページも定期的に読むようにしました。

第32回まで
実技だけということで、DVDの視聴と過去問を解くことに重きをおいて勉強を進めました。
地元のカルチャースクールに通うことで、モチベーションアップをはかりました。
過去問も8年分を5巡やりましたが、試験の出来はボロボロ。
敗因は過去問を解くことに満足して、添削をしてもらわなかったことだと実感しました。

第33回~第35回
学科の免除切れが始まりました。
ここからがモチベーションの維持が大変でした。
学科と実技を同時に勉強し、免除切れで受けた学科試験は一般、専門知識ともに15点だったにも関わらず、実技合格ができませんでした。(このとき学科試験は第1~側近の試験までの過去問題を全部とき、実技は10年分の過去問題をすべて添削していただきました)
藤田先生に添削をしていただくことで、実技の記述問題はできるようになりましたが、読み取りなどの穴埋め問題でのミスが多く、実技の手応えを感じても不合格通知が届く日々でした。

第36回まで
一般知識が再度免除切れになりました。
一般知識を重点的に勉強をし、実技はストーリーを読み取ることに意識をして勉強を進めました。
度重なる学科復活で心が折れそうになりましたが、DVDを再受講したり、気象予報士を目指している人たちと定期的に勉強会を開くことでモチベーションを保ちました。
いつでも些細な質問をしても丁寧に答えていたくださる先生の存在も大きかったです。

そして当日は、問題を丁寧に読み取ることを意識して試験に取り組みました。
実技1も2も試験時間の10分前には終了し、見直す時間もありました。
一般知識の自己採点は12点。
実技はいつもより手ごたえがありましたが、今まで手応えがあってもことごとく不合格をしていたので、次の試験対策に向けて準備をしていました。
そこに、合格通知。
勉強をすれば、結果が出るものだということを実感しました。


5、さいごに
私が気象予報士試験を目指す上で感じたことは、「どんなことがあっても諦めない」ことです。
もちろん要領よく勉強されて短時間で合格される方もいらっしゃると思いますが、私のように紆余曲折しながら合格する人間もいます。
自分のペースで焦らず勉強し、わからないことはそのままにせずに質問をしながら勉強を続けていけばよいと思います。
気象が好きな気持ちを忘れずに頑張ってください!





■S.Nさんの合格体験記
(女性・27歳・会社員・奈良県・第36回気象予報士試験合格)

試験当日は時間が足りず、問題を解き終えることができませんでした。
そのため、今回は絶対ムリだと思っていたら・・・なんと合格!本当に信じられませんでした。

1.はじめに
もともと空が好きで、子どもの頃から雲や星を眺めていました。
しかし、興味があるという実感はなく、意識的に興味を持ち始めたのは大学に入ってからだと思います。
空や自然が好きだったので、そのような分野のある大学を選んだのですが、そこで気象学に出会いました。
そして、今までは漠然と「空が好き」というだけだったのが、「天気って面白いな、もっと詳しく知りたいな」と思うようになりました。
また、先輩が気象予報士の資格を持っておられたこともあり、私も気象予報士になりたいと思うようになりました。

2.合格までの道のり
初めて受験したのは大学4回生(H18)の夏でした。
けっこう簡単に考えていたのですが、その後は集中して勉強することができず、第33回試験までの3回は、学科一般を繰返してばかり。
第33回試験後、このままではいけないと思い、藤田塾の通信講座を始めました。
気合も入れなおして計画的に勉強に取り組みました。
* H18年8月(第26回):一般 ○ 専門 × 実技 -
* H21年1月(第31回):一般 ○ 専門 × 実技 -
* H22年1月(第33回):一般 ○ 専門 × 実技 -
☆ H22年2月 藤田真司の気象予報士塾
      一般知識コース・専門知識コース(第10期お急ぎプラン)通信講座受講
* H22年8月(第34回):一般 ○ 専門 × 実技 -
☆ H22年9月 藤田真司の気象予報士塾 第12期「実技試験対策講座」受講
* H23年1月(第35回):一般 ○ 専門 ○ 実技 ×
* H23年8月(第36回):一般 免除 専門 免除 実技 ○

3.主なテキスト・参考図書
 <学科>
* 一般気象学(東京大学出版会)
* 資格試験らくらく合格塾 気象予報士試験 徹底攻略テキスト(ナツメ社)
* 資格試験らくらく合格塾 気象予報士学科試験 徹底攻略問題集(ナツメ社)
* 藤田塾の通信講座教材
 <実技>
* 藤田塾の通信講座教材
 <過去問(平成16年~21年)>
* 気象予報士試験 模範解答と解説(東京堂出版)
* 気象予報士試験 問題と正解(財団法人 気象業務支援センター)
 (「気象業務支援センター」で揃えられない分を「東京堂出版」で揃えました。)

4.勉強時間
第33回試験までは、空いている時間(仕事から帰ってからや、休日など)に勉強し、試験が近づいてくると追い込まれるという感じでした。
藤田塾の受講を始めてからは、毎日計画的に時間を作り、勉強を進めるようにしました。
基本的には、平日は出勤前に1時間~1時間半、帰宅後に1時間~2時間。
休日は、予定がなければできる限り(丸一日空いている日は7~10時間を目標に)勉強時間にあてるようにしました。
しかし、残業や、休日は予定が入ったり、まったくできない日もけっこうありました。
また、長時間勉強するときは、休憩や気分転換を上手く取り入れて、勉強への集中力が続くように工夫しました。
睡眠時間は大切にして、少なくとも6時間は必ず寝るようにしていました。

5.勉強方法
勉強時間がなかなか取れなかったので、とにかく、今の自分にはどのような勉強が必要かを考え、基礎を中心に進めていきました。
藤田塾のプリントや参考書を持ち歩き、電車や空き時間に読んだり覚えたりしていました。
藤田塾の受講を始めてからの勉強の流れは、「DVD→復習」の繰り返しでした。

【第26回】
勉強を始めたのは、梅雨頃だったかと思います。
夏以降は卒業研究で忙しくなるので、それまでに一度受験しようと思い勉強を始めました。
授業で使っていた「一般気象学」を読み込み、参考書「気象予報士試験 徹底攻略テキスト」も覚えるくらい読み込み、そこに載っている問題を解きました。
問題集に取り組む時間がなく試験に臨むことになったのですが、試験では、悩みながらも、けっこう理解しながら問題をとくことができたと思います。
これは、一般気象学と参考書で基礎を固めていたことが大きかったです。

【第31回・第33回】
第26回の試験後は、就職などもあり、しばらく取り組むことができませんでした。
そろそろ再開しようと第31回試験の申し込みはしたものの、なかなか勉強できず、本格的に取り組めたのは12月になってからでした。
とにかく時間がなく、勉強方法は第26回試験と同じです。
仕事などの関係上、8月の受験は厳しいため、第32回試験は受けませんでした。
第33回試験も、結局、第31回試験と同じような状況になってしまいましたが、この時は、問題集「気象予報士学科試験 徹底攻略問題集」に取り組むことができました。

【第34回】
第33回試験後、このままではいけないと思い、藤田塾の受講を決めました。
学科一般は合格していましたが、ほぼ独学だったので、学科の一般と専門をお急ぎプランで受講(1週間に4授業)しました。
最初は、なんとかこなせるだろうと思っていたのですが、なかなかこなすことができず、最終的には、学科のDVDを全て終えてから専門のDVDに取り組むという形になってしまいました。
しかし、今まではぼんやりと理解していたことも、藤田先生の授業を受けることで、ちゃんとした理解にすることができました。
授業はとてもわかりやすく、また、参考書だけとは違い、図を使いながらの説明を聞くことができたり、授業を聞きながらプリントに書き込みをし、聞き逃したところは何度も繰り返して聞けることもとても良かったです。
しかし、過去問に取り組む時間がとても少なくなってしまい、学科専門はあと一歩のところで不合格でした。

【第35回】
学科専門を中心に勉強しました。もう一度DVDで授業を全て受け直し、その後、過去問に取り組みました。
時間がなく、過去問は3~4年分しかできなかったのですが、試験本番前の1週間で、「徹底攻略問題集」を単元別にもう一度解きなおし、専門の全単元を単元別に復習しました。
9月から実技講座の受講も始めたのですが、こちらは、とりあえずDVDで授業を受けるだけ。
問題を授業前に解いておくこともせず、いきなり解説を聞いていました。
しかしそれだけでも、試験当日は今までは本当にチンプンカンプンだった実技試験が、何を答えたらいいのかなど、かなり理解できました(合格にはほど遠いですが・・・)。

【第36回】
実技試験に専念しました。もう一度DVDで授業を全て受け直し、一から実技試験の勉強をやり直しました。
今回は、きっちりと問題を解いてから授業を受けるという流れで進めました。
前回の試験勉強の時に実技の授業は一通り受けているので、問題に対して答えるポイントはなんとなくわかるのですが、なかなか文章にすることができず、一回の問題を解くのにとても時間がかかりました。
そして、7月の中頃、やっと20講全ての授業を受け終えたのですが、まだ自分に定着していないような気がしたので、試験本番までの一ヶ月ちょっとで、もう一度20講全ての授業を受け直しました。
とにかく試験まで時間がなかったので、過去問は授業に出てくる分しかできませんでしたが、その分、出てきた問題は確実に自分のものにできるように取り組みました。
流れとしては、「問題を解く→解答を見て正しい答えを書く、解説を読む→DVDで授業を受ける(藤田先生の解説を聞く)」という感じです。
そうしているうちに、段々と文章も書けるようになってきて、問題を解くスピードもあがってきました。
私の場合、取り組んだ過去問数はとても少ないですが、取り組んだ全ての問題において、解いた後に藤田先生の解説を聞いてポイントをおさえることができ、そして、それを繰り返すことで、少ない過去問数でもなんとか合格できたのではないかと思います。
特に最初の方の授業では、とても詳しく丁寧に解説してくれているので、ここで実技試験解答のポイントを身につけることができたのではないかと思います。

6.さいごに・・・
私が今回の第36回気象予報士試験に合格できたのは、藤田先生と周りの人のおかげだと思います。
藤田先生と出会えたことで、気象予報士試験に向けての気合を入れなおすことができ、藤田先生の授業を受けることで、合格できるまでの力をつけることができました。
そして、合格発表の日、藤田先生からの「合格おめでとうございます!」のお電話は本当に嬉しく、仕事から帰って合格通知を見たところだったのですが、自分が合格したということが信じられませんでした。
気象予報士試験後に開催される打ち上げ宴会では、同じように気象予報士を目指しておられる方や、すでに気象予報士試験に合格されている方、色々な分野で活躍されている方にお会いすることができ、とても良い刺激になりました。
また、友達や先輩がとても応援してくれて、勉強するのが辛くなったときなどは、その応援が支えになって頑張ることができました。
これからは、もっと勉強して実力をつけて、この資格を活かして自分の好きな分野で活動ができればと思っています。
気象予報士試験に合格する秘訣は、天気を楽しむ気持ちを忘れないことと、藤田先生との出会いだと思います。
あとは、「絶対に合格する!!」という意志があれば、必ず合格できると思います。
藤田先生をはじめ、支えてくれたみなさんに本当に感謝しています。ありがとうございました。

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