藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

第62回試験で合格された方の合格体験記


令和6年度第1回試験(第62回試験)では、当塾から58名様の合格者が生まれました。(開塾以来、最高記録です。)
ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原則として原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。

■Nさん(男性・30代・関西地方・マスコミ関係)
■宇井星日さん(女性・18歳・愛知県・私立高校3年)
■Y.Kさん(男性・50代前半・国家公務員(道路行政))
■Tさん(男性・50代・東海地方・会社員(メディア・広告系))
■Bさん(男性・40代・東京都・会社員(情報システム関係、気象とは無関係))
■Fさん(男性・40代・福岡県・報道関係)
■Kさん(男性・51歳・長野県・地方公務員(技術系職員))
■Oさん(男性・40代・埼玉県・生命保険会社勤務)
■かきさん(男性・22歳・宮城県・国立大理学部地学系学科4年)
■Mさん(男性・32歳・北関東・中学校教諭(理科))


Nさん(男性・30代・関西地方・マスコミ関係)の合格体験記


 わたしは、2023年の春から、気象予報士試験に向けての勉強を始めました。まずは学科試験の合格を目指し、全く別の講座を利用して勉強していました。
 2024年1月の試験で学科2科目に合格し、実技試験に向けての計画を立てようとさまざまな講座や参考書に目を通しました。多くの講座は、オリジナル問題の演習を行うという方針でした。過去問も併せていくつか解いてみたのですが、オリジナル問題は、どうしても過去問とは違う毛色の問題が多く、「これはきっと覚えなくていいのではないか?」という内容も散見されました。
 そこで、受講はやめて、過去問とその解説をまとめている参考書を購入し、一度独学で進めてみることにしました。これがあまりにも難しいのです。わからなかった問題の解法を文章から読み取ることは至難のわざです。1問を理解するのに、かなりの時間を要しました。かなりの時間を費やしてもなおわからない問題も、たくさんあるのです。
 そのタイミングで藤田さんの講座を知りました。ここが運命の分かれ道でした。はじめは、過去問演習に特化しているとのことで、なんとなく自分の方針に合うのでは?と始めてみた程度でした。しかし、ここからは驚くほど勉強がはかどりました。
 まず何より素晴らしいのは、やっていくべきことを、最初に明確に示してくださること。「7-8年分の過去問を徹底的に理解する」という目標。もちろん、多くの時間と労力を要するのですが、裏を返せば、それだけをがむしゃらに進めればいい。モチベーションがかなり上がります。そして、計画も非常に立てやすくなります。
 そして、解説が本当にわかりやすい。参考書の解説を読んでいたときよりはるかに速く理解を進めることができました。「かゆいところに手が届く」とはまさにこのことです。過去問の演習を進めていくうちに、面白いぐらいに解ける問題が増えていきました。
 さらに最も魅力だとわたしが思うのは、質問に対する返答のはやさです。藤田さんは、「友達だったかな?」と錯覚してしまうほど、返事がはやいのです。そして解説も的確なのです。返事が遅れてしまうような時期には、事前に告知してくださる丁寧さもまた魅力です。
 とにかく受講をしていると、たくさんの受講生がいるはずなのに、まるで藤田さんがマンツーマンで自分だけにつきっきりで教えてくださっているのではないかと錯覚してしまうほどでした。
 試験直前には直前講義もあり、本番に臨む心構えも教えてくださいます。当日、実技2の最後の大問がかなり難しく、また時間も迫っている中で相当焦っていました。そのときに藤田さんの、「手もつけられない問題は必ず出る。それは誰にも解けない。そこでは差はつかない。過去問演習を通して理解したことを用いて解ける問題をいかに落とさずに答えられるか」という言葉を思い出し、残り少ない時間で、キッパリと問題の取捨選択ができました。正直諦めそうになっていたんですが、その言葉がわたしの背中を押し、最後の数秒まで、解けそうな問題だけに取り組みました。直前講義がなければ、この判断もできていなかったかもしれません。
 挙げればキリがないほど、魅力的な講座です。まわりの方に聞いてみても、実技試験対策に、ここ以上のところはないんじゃないかと思います。
 正直、わたしも初めて拝見したとき、手作り感のあるホームページで、「大丈夫なのかな?」と思っていました。断言します。絶対に大丈夫です!今思えば、ホームページにも藤田さんの丁寧さが詰まっているなと感じます。
 あのときこの講座に出会って、本当に本当によかったと心から思います。




宇井星日さん(女性・18歳・愛知県・私立高校3年)の合格体験記


【きっかけ】
以前から北海道の雪害や交通障害に関心があり、それらを解決するためにはまず気象を学ぶことが必要だと感じたためです。
気象予報士が難しいことは知っていましたが、受かれば人生が大きく開けるのでは、という期待もありました。


【戦歴】
59回試験の3ヶ月前(2022年10月頃)より勉強開始。
一般 専門 実技
59回 ×(10点) 未受験 未受験
60回 ○(11点) ×(点数不明) 未受験
61回 免除 ○ (14点) 未受験
藤田塾入塾、実技試験対策講座のみ
62回 免除 免除


【勉強方法】
学科実技共に、私は「疑問を残さない」ことを最重要視していました。何度もメールで質問をし、疑問を納得に変えました。返信が非常に迅速であったことも疑問の解消に大いに役立ったと思います。理解が進めば違った疑問も出てきますが、その都度質問に応じて頂き感謝をしております。藤田先生の明瞭な物言いは時に胸にささることもありましたが、それ以上に分かりやすく非常に勉強になりました。

学科
一般→全くの初学者であったため、取っ掛かりやすいと評判の「イラスト図解 よくわかる気象学」を最初の1冊目に選びました。
この参考書は分かりやすいものの、過去問題を参照するともう1冊難易度の高い参考書が必要と感じ、「らくらく突破」とインターネット上で評判の「一般気象学」を買い足しました。
結局一般気象学は難しいすぎるため(今でも理解ができません)
らくらく突破をメインに繰り返し熟読し、該当箇所の過去問を解く
という流れを繰り返しました。その甲斐あって3ヶ月ほどで最初の一般受験(59回)はそれなりに手応えを感じましたが、1点足りず不合格に。敗因としては見たことのない問題に関して考えることを放置していたことだと思います。
翌60回の試験では当然のことですが、「どんな問題が出ても諦めない」を胸に刻み、ボーダー丁度の11点で合格しました。

専門→59回試験では試験準備が間に合わないと判断し、全く手を付けていませんでした。
一般で分かりやすかった中島俊夫先生の「よくわかる気象学」の専門版を手始めに、「らくらく突破」も購入しました。
気象庁のホームページからダウンロードした予報技術の資料などをチェックし試験に臨みました。
60回試験では一般にリソースを割きすぎたため予想通り不合格でしたが、専門一本に絞った61回試験では14点で合格しました。不正解の1問は衛星画像の問題で、最後の2択から絞り切れませんでした。(が、合格したので良かったです。)

実技→1月の試験の数日後に入塾。まずは講義をひととおり視聴することを目標に、移動中や帰宅後にせっせと勉強していました。
しかし計画的な受講は頓挫し、基礎が揺らいだまま過去問に手を出して、少しは解けて調子に乗り、ますます基礎固めを疎かにする日々を繰り返しました。
学校の定期テストも終わり、危機感を感じた7月上旬から準備編の受講と過去問演習を並行して進めるようになりました。
とはいえ、過去8年分、つまり32回分の完全理解は時間的に厳しかったです。当初は8年分を10周しようと意気込んでいましたが最終的に取り組めたのは3周ほどでした。それでも1問1問に真摯に向き合い、可能な限り間違いを理解へと変えていったことが勝因かなと振り返って思います。


【苦しい時に乗り越えられた秘訣】
私が誰にも負けないと言えることは、気象予報士になって実現したい明確な社会が見えていたことです。
念頭にあったのが、知人から聞いた「目的があってこそ、目標がある」という言葉です。

私はどうしても雪害を無くしたい!という想いがありました。観光客もそこに住んでいる人も、気象災害で被害を受けるなんて悲しいことはあってはいけないという強い信念、つまり目的があります。

「それを完遂するためには気象予報士は乗り越えなければいけないハードルであり、逃げたら一生この目的は果たせないのだ。」と何度も何度も自分に言い聞かせ、最後まで精一杯頑張り抜くことができました。


【やるべきではないこと】
生活習慣を乱すな、ということです。
幸か不幸か、実技試験の約1ヶ月前より夏休みに入り、生活習慣が大きく乱れたのは本当に反省しています。
その日のノルマが終わらず、朝の3〜4時ごろまで勉強を続け、リビングで仮眠をし、日中はゆるやかに勉強をしていました。日中に勉強すれば良かったのですが、眠気によりそれもままならず、悪のスパイラルを断ち切れませんでした。これは試験当日まで続き、当日も2時間睡眠で愛知から大阪へ向かったことを覚えています。受験生がこのような生活を続けているのならば、今すぐ生活習慣を整えてください。第一、自分自身も辛いですし、日中に予定を入れて寝坊するなど他人にも迷惑を掛けてしまいました。(この場を借りてお詫び申し上げます)


【最後に】
余談ですが、実技試験当日、列車が前日の大雨により不通でした。代替案で他の鉄道会社を用いましたが、気象はこうも人に大きく影響を与えるのかと強く実感しました。気象予報士になり安全な社会に貢献したいのだと初心を思い出すことができました。当日の朝に見た綺麗な朝焼けも、友人から激励メールが来た嬉しさも、昨日のことのように思い出します。
合格後、多くの方におめでとうと声を掛けていただきました。周囲の人に恵まれたと思います。
この良い結果に至ったのは熱心にご指導いただいた藤田先生、応援をしてくれた周囲の人のお陰であります。
お世話になった全ての大切な人が安全に暮らせる社会を守るべく、気象予報士の一員としてこれから活躍をしていきたいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。
皆様の合格を心より祈念いたしております。




Y.Kさん(男性・50代前半・国家公務員(道路行政))の合格体験記


1 気象予報士を目指した理由
私は、国土交通省の出先機関(道路部局)で働く50代前半の国家公務員です。
子供の頃、気象に興味があり、気象学に関する本を読んだり、気象通報を聴いて天気図を書いたりしていましたが、大学生、社会人となるにつれて、いつしか気象から興味関心が離れていました。
40代半ば頃、国道事務所で大雨や大雪による通行規制等に関する業務を担当し、民間気象会社から提供される特定向け予報を活用することとなり、再び気象への興味関心に目覚めました。
また、民間気象会社から国道事務所に提供される特定向け予報について、予報の根拠が分かれば、通行規制等の要員をより一層機動的かつ効率的に配置できるのではないかとの思いも膨らんできました。
そこで、一念発起して気象予報士を目指すこととしました。

2 合格に向けた勉強方法
社会人で勉強時間に限りがあるため、①受験のプロの指導が期待できること、②基礎(本質)を分かりやすく教えてもらえること、③記述式の実技試験の添削指導が充実していることの3点から、藤田先生の気象予報士塾を受講することとしました。
一般知識試験と専門知識試験については、主に通勤電車(片道約1時間)内で、藤田先生のテキスト購読と動画視聴を行い、内容を理解した後、平成21年以降の過去問演習を繰り返しました。
一般知識試験と専門知識試験は、ノートと鉛筆が無くても解ける問題が多く、駅のホームや通勤電車で立っている間も過去問演習を進めることができました。
どうしても計算が必要な過去問は、電車内で着席できた際にノートを開き演習を進めました。
通勤電車を活用した勉強習慣を継続できたことが、一般知識試験と専門知識試験の突破につながったと思います。
また、実技試験についても、主に通勤電車内で藤田先生のテキスト購読と動画視聴を行い、内容を理解した後、スマホのアプリ等を利用して天気記号等の暗記学習を進めました。
もっとも、実技試験の答案作成演習は、通勤電車内では振動が大きく困難なため、15分(実技試験の解答用紙1枚分の目標時間)以上の隙間時間があったとき(主に昼休みと就寝前)に、機会を逸することなく取り組んでいました。
実技試験の答案作成演習についても、平成21年以降の過去問演習を2周しました。1周目はポイントを外した解答しか書けず、気象業務支援センターの模範解答をなぞって学習する状態でした。2周目は難しい問題でも自分なりのロジックや根拠をもって解答することを心掛け、藤田先生の添削を受けました。解答添削では、単に〇(適切な解答又は正答の範囲内)、×(正答の範囲外)を判定してもらうのではなく、自分なりのロジックや着目した根拠のどこに誤りがあるのか藤田先生に再質問を繰り返しご指導頂きました。
合格した今、振り返ってみると、上記のような藤田先生とのやり取りが実技試験突破につながったと思います。

3 まとめ
私が気象予報士試験に合格できたのは、①藤田先生の気象予報士塾を受講したこと、②通勤時間を活用した勉強習慣を継続できたこと、③実技試験の解答添削で自分なりのロジックや着目した根拠のどこに誤りがあるのか藤田先生にご指導を頂いたことの3点だと思っています。
藤田先生には、この場をお借りして感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。




Tさん(男性・50代・東海地方・会社員(メディア・広告系))の合格体験記


【受験のきっかけ】
職場で災害関連の事柄を扱うことがあるため、自分自身の知識の向上と今後のキャリアのために受験を決意しました。「気象予報士」という肩書があると、同じことを指摘しても信頼度が違うため、絶対に取りたい資格だと思いました。


【受験歴】
     一般 専門 実技
55回  ×  ×      ※このころに藤田塾に入塾
56回  未受験
57回  〇  〇
58回  未受験
59回         ×
60回  未受験
61回  〇  〇      
62回         〇  完全合格 

受験歴をご覧いただいてお分かりのように私は、「未受験」が何度かあります。仕事と予報士試験が重なることが多く、年に1回しか受験できないことが続きました。このような環境下でも何とか合格したいと思い、ネットで藤田塾を見つけて受講しました。


【勉強時間&捻出方法】
時間を決めるというよりも、きょうはここまでやろう、と目標を立てて勉強し、最後に藤田さんへの質問を送る、という毎日を繰り返しました。結果的に平日は2時間ほど、休日は3~4時間ほど勉強しました。仕事が忙しい時期もあったため、勉強時間は主に仕事が終わってからの夜遅い時間が中心でした。「毎日必ず、少しは勉強する」ことを心掛けました。


【勉強方法 学科】
「過去問題は最強の教材」です。過去問題を解き、分からない点は藤田さんに質問しました。その後、「できる問題」と「できない問題」に仕分けをして「できない問題」を中心に問題を切り取って、テーマごとに分類してノートに貼りました。できるだけ多くの過去問題を整理したので作業はとても大変でしたが、「自分用の精選問題集」となり受験勉強の効率化、課題の可視化につながりました。私は一般知識の計算系が苦手でした。計算系の問題は基礎を押さえて、それ以上は深入りせず、「難しい問題は捨てる」ことにしていました。苦手分野に時間をかけるより、得意分野をより完璧にする方が合格への近道ではないか、と考えました。


【勉強方法 実技】
実技は最初の段階では問題を解くのにとても時間がかかったので、過去問題の「問1」のみを中心にやりました。その後、問題を解き進めるのと同時に、「台風」「温帯低気圧」「梅雨」「大雪」などの気象パターンの基礎を藤田さんのテキストで学びました。徐々に問題を解く時間が速くなりました。全問題を75分程度で解けるようになったら「実技への挑戦権を獲得した」レベルだと思います。あとは「確実に取れるところは取りこぼさない」「時短ができる問題(距離・速度計算・エマグラムなど)はロスなく解く」「作図の攻略」「難しい問題を見極めて捨てる」という項目を意識して得点アップにつとめました。大事なのは、「速く解こうとしない」「問題とケンカしない」ことだと感じました。力がつけば初見の問題も75分程度で解けるようになると思います。藤田さんの講義をオプションも含めてすべて視聴し、分からない問題はすべて質問しました。長い道のりですが合格のコツは「コツコツ基礎を積み上げること」。それ以外に道はないと感じました。


【62回試験の実技】
61回試験を演習し、「実技1は比較的基礎的な問題、実技2は中盤に難しい問題が来るのでは」と何となく流れを描いていました。実際にそれに近い内容だと試験を受けつつ感じました。実技1でコツコツと点を積み重ねていたつもりだったので、実技2の中盤では思い切って飛ばした問題もありました。その時、焦ることなく「とりあえず最後までやって時間があったら戻ってこよう」と考えることができました。自己採点をすると、実技1の雨量の計算を間違えており、簡単な問題で2点失点していたので「不合格かな」と思い、合格発表まで毎日勉強を続けました。合格の知らせを見た際は、実感がわくまで時間がかかりました。


【挫折をどう乗り越えたか】
しんどい時は勉強を少し休んだうえで「本当に気象予報士になりたいのか。失敗しても合格まで続けられるか」と何度も自分に問いかけました。学科の免除が切れた際にはやや凹みましたが、「絶対に合格する」というモチベーションがあったので続けられました。
また、私は年に1度しか受験しかできなかったので、学習方法についても藤田さんに相談して、アドバイスをいただきました。他の合格者の皆さんは、藤田さんの質問への回答が素早いことを書かれています。それもまさにその通りですが、私は勉強方法についてのアドバイスもとても参考になり、励みになりました。


【「初老受験生」若い受験生に負けない勉強方法は?】
気象予報士の試験は年々、問題の量が増える傾向にあるような気がします。細かい作業も多く、これは私の個人的な見解ですが「若い人の方が有利だな」と感じます。「若い受験生とどう対峙するか」。これは私の個人的なテーマでした。私は受験勉強を始めた当初、自分が若いころの勉強方法と同じやり方をしていました。どんどん問題をこなし、暗記事項をどんどん詰め込んでいくやり方です。ある時、これがうまくいかないことに気が付きました。記憶力が落ちているので、暗記しても忘れてしまいます。そこで暗記すべきものは1冊のノートにまとめて、試験の直前に集中的に勉強することにしました。試験の少し前の期間は、過去問題のテーマや考え方を理解することに注力しました。試験日をターゲットにピークを持って行くことがとても重要で、そうすれば若い受験生の皆さんにも対峙できると考えました。


【藤田塾の思い出】
気象予報士の勉強をしているさなかの2022年4月に、北海道の知床で遊覧船が沈没する事故がありました。沈没した時間帯は、ちょうど前線が接近していて風向に変化が見られました。私は当時の風のデータなどを調べて、過去問題の質問と一緒に、藤田さんに知床の気象状況について質問をしました。藤田さんはその件について回答してくれたうえで、「気象予報士に合格するためには、いかに試験で点を取るかにこだわるべき」とアドバイスをしてくれました。受験勉強をしていると、天気図がある程度理解できるようになり、日々の気象についても理解が高まってきます。それはそれでいいことなのですが、受験生はあくまでも「試験で点を取り合格する」ということに全力を注ぐべきです。藤田さんはそのことを指摘してくれました。辛い受験勉強の最中には、脱線したり、必要以上に深入りしたり、過去問題に文句を言ったりしたくなる時もありますが、そこはぐっとこらえてコツコツ頑張ることの大切さを教えていただきました。


【おわりに】
気象予報士になってからは、より専門的な講習などを受けてさらにスキルアップを図りたいと思っています。それが合格まで導いていただいた藤田さんへの恩返しだと思っています。藤田さん、またご連絡差し上げます。ありがとうございました。




Bさん(男性・40代・東京都・会社員(情報システム関係、気象とは無関係))の合格体験記


■受験歴
 61回 一般〇 専門〇 実技✕
 62回 一般免 専門免 実技〇


■受験のきっかけ
大学で理系分野を専攻し、広く自然科学に興味があったこと。また、昨今の異常気象の多発から、気象の理解を深めることで自分や周りの人の身を守ることにつながるのでは、と思ったからです。
加えて、2023年10月末に会社を辞め、次の仕事まで少し休もうと思っていたこともあり、まとまった時間のある状況でした。「このタイミングが、二度とないチャンス」と思い、受験勉強を始めました。


■勉強方針
「短期間で合格すること」を優先に考え、独学での勉強は避け、資格の専門学校や気象予報士試験に特化した試験対策サービスの利用を最初から決めていました。様々なサービスを比較し、実績や授業スタイル、内容の分かりやすさなどから、藤田塾を選択しました。


■勉強方法
【学科・実技共通】
過去問演習→間違えた箇所の把握→分からなかったところの理解→過去問演習…のサイクルを徹底しました。
講義は、家では動画付きで視聴し、外出時も移動中等は音声で聴いていました。
また、過去問の掲載、解説が充実している以下のサイトも利用していました。
 めざてん(https://kishoyohoshi.com/)
 気象予報士 瀬戸信行の 「てるてる風雲録」(https://ameblo.jp/teru-fu/)

【学科】
一般、専門とも過去問で間違えた問題を以下のようにリスト化し復習を繰り返しました。
 過去問演習日│試験開催回│キーワード(問題の題意やテーマ)│問題URL│復習欄
問題URLに、上で書いた解説サイトの問題URLを貼り付け、スマホからすぐ問題と回答にアクセスできるように作りました。
復習欄で正解だったら〇、再び間違ったら✕といった形で記録付けを行い、自分がどういった分野の知識が足りてなかったり、理解が浅いかを可視化しました。

上記以外だと、『一般気象学』やユーキャン『これだけ! 一問一答&要点まとめ』の書籍も利用しました。ただ、あくまで過去問演習で躓いた点や苦手意識のある分野について、理解を補うといったような使い方でした。

【実技】
過去問演習を徹底しました。
実技は特に時間が足りないと聞いていたので、過去問演習の環境が実際の試験と大きく違うと、それだけで慌ててしまうだろうなと思い、問題用紙、解答用紙はすべて印刷し、トレーシングペーパーも購入して、図書館等に行って勉強していました。
また、実技の記述は文章が独特、かつその中でも頻出・定型的な表現がいくつかあるので、それは暗記するつもりで、自宅で何度も写経しました。

61回は実技✕で不合格となったものの、ある程度の手ごたえはあったため、62回に向けては実技試験の大問毎に採点結果をリスト化し、9割取れていない大問を中心に復習することで、苦手分野を効率的に克服するよう努めました。

【藤田先生への添削依頼や質問】
基本的に講義動画は疑問点なく理解でき、実技の記述等もある程度回答を暗記してしまっていたので、実技の添削依頼を数回といった程度でした。
とはいえ、返答までの期間が速く、指摘も非常に的確で、都度気づきがありました。

【その他】
実技試験対策講座の第1講(実技試験合格のための基本戦略)は、事あるごとに見返し、自分の勉強法の指針としました。


■勉強量・時間
61回と62回の間に次の仕事が決まったため、前後で時間が大きく異なっています。

転職前(11月~3月末)
基本毎日勉強、勉強時間は1日5~6時間程度

学科:第36回~第60回を約3周+不正解に特化した振り返り(150問程度✕4回程度)
実技:第45回~第60回 を1、2周

転職後(4月~8月末)
土曜日か日曜日に勉強、勉強時間は1回4時間程度
実技:第45回~第61回 で特に正解率が低い問題を中心に5、6周+各回通しで1、2周程度


■その他
実技試験を素早く回答できるよう、道具、特にシャープペンシルにはこだわりました。
61回の時は、記述用に自動芯繰り出し(ノックをしないでずっと書き続けられる)ペンと、作図用に芯経の太いペンで臨みました。
しかし、ペンの持ち替えに結構時間がかかったりしたので、62回に向けては1本のペンで対応できるようあれこれ探し、最終的にはクルトガメタルというシャープペンシルを採用しました。


■最後に
2回目の受験で合格でき、結果的に短期間での合格は実現できたかと思います。
これはひとえに、藤田塾の教材、システム、そして何より藤田先生の圧倒的なノウハウと熱意のおかげです。
こうして合格体験記を書いていて、改めて、受験勉強開始時に藤田塾を選んだで良かった、と強く実感しています。
藤田先生、本当にありがとうございました。

この合格体験記を読んでいる受験生の皆さん、ここまで読んでいただきありがとうございました。
つたない文章ではありましたが、、言いたかったことは一つです。

 藤田先生の方針でしっかり勉強すれば、きっと結果はついてくる

ぜひ、合格まで勉強を続けてください。




Fさん(男性・40代・福岡県・報道関係)の合格体験記


第57回一般〇専門〇実技×
第58回実技×
第59回実技×
第60回一般〇専門〇実技×
第61回実技×
第62回実技〇→完全合格

社会人になると、とにかく時間をかけて学習する「物量戦」ができません。
子どもたちが寝るのを待ち、夜11時からテキストを開いて、深夜2時まで学習時間に充てるということも少なくありませんでした。
試験の1か月前になると、睡眠時間が5時間くらいでふらふらすることもありました。

最初は独学で何とかできると思っていました。
しかし、小さな疑問が重なるにつれて「きっとこんな理屈に違いない」と“その場しのぎの解釈”で自分を納得させてしまい、正しい理解を歪めてしまいました。
正しく理解できていないので、参考書の記述と”自分の理解”とつじつまが合わなくなって、だんだん参考書を読み進めるのが辛くなりました。

疑問をその都度解決して前に進みたい。
その思いから、丁寧に質問に答えてくれることで評判の藤田塾の門をたたきました。

自己投資にかける金額としては「まとまった金額」になりますが、
効率を飛躍的高める「必要な投資」と位置づけ、積極的に活用しました。

私が通信教育に求めたのは、「羅針盤」を得ることです。
自己学習だと、どうしても立ち止まりながら学習を進めていかざるを得ません。
分からない点を”どうやって調べるか”も分かりません。

その点、藤田塾は最高の学び場でした。

実技講座を受けるだけで、過去の全ての実技試験も含め、実技にまつわるあらゆる疑問に、藤田先生が、即座に、丁寧に、無制限に答えてくださりました。実技試験で陥りがちな、「正答の範囲が分からない」という点も解決できました。

藤田先生の解説動画は、本当に分かりやすいです。
関西のイントネーションも聞いていて心地よく、楽しく学びを進めることができました。

道案内ができれば、あとはいかに引き出しを増やせるかでした。
試験ぎりぎりまで、繰り返し過去問や他の予備校の模試にチャレンジしました。

学科試験に向けては2種類の参考書を2回通読し、過去問を8年分以上解きました。
私の場合、6回目の試験で合格しましたが、試験の度に令和以降の実技試験の過去問を、時期をずらしながら3回くらい解いていました。

実際に過去問を解くことで、何が問われているのかが少しずつ分かり、参考書がなぜその書き方になっているかの理解も進んだ気がします。
気象庁の記述もチェックし、最新の動向や言葉の定義をノートにまとめる形で整理しました。

質問ができるというのは、何ものにも代えがたいものですね。
結果的に時間がかかってしまいましたが、
藤田先生のもとで学べたからこそ、挫折することなくやり切れたと思います。
ありがとうございました。




Kさん(男性・51歳・長野県・地方公務員(技術系職員))の合格体験記


■はじめに
異動で防災に係る業務を担当しており、気象を意識することが多くなりました、業務に対する知識的一助と自己研鑽も含めて挑戦することとしました。
学科試験(特に一般)は、学生時代に勉強した内容を覚えていたため思い出しながら勉強すると共に、法令関係と専門試験はイチから勉強することとなりました。
その段階で学科は独学で、実技は先ずは独学でがんばってみようと決めて進めることとしました。
なお、勉強を開始したのはR4.10.7です。


■受験状況
59回 一般:×  専門:×  実技:未受験
60回 一般:○  専門:○  実技:×
61回 一般:免除 専門:免除 実技:×
R6.2.5 藤田塾入塾
62回 一般:免除 専門:免除 実技:○


■入塾のきっかけ
実技試験を独学で挑戦してみたのですが、記述問題に苦労しました。第三者の視点で添削していただく必要性を痛感し、実技の動画解説が見れるだけではなく、質問も制限がない藤田塾の門をたたきました。


■勉強量
当方は通勤時間が往復で約3時間あり、勉強時間の確保が課題でした。
ただ、電車で勉強すると乗り物酔いするので、通勤中は勉強をせず睡眠を優先し、朝早起きすることと昼休みの時間を勉強時間として確保することとしました。特に気を遣ったのは、どんなに忙しくても全く勉強をしない日を作らないということです。

平日は朝1時間、昼休み40分、帰宅後1時間という感じでした。

休日は4~6時間確保していました。

勉強時間やペースは試験が近づいても特に変えるようなことはしませんでした。
ただ、試験は体力の消耗が激しいので体調を整えることには気を遣いました。


■学習方法
<学科試験>
過去問を中心に行い、市販のテキストと問題集も併用しました。
過去問は過去10年分を5周しました。
解らないところ・間違えた場所は、時間を空けずにテキストや気象庁のHP等で調べるようにしました。

<実技試験>
過去問を中心に行いましたが、日本語の文章作成にはとにかく苦労しました。時間を空けると同じ問題でも解答の文章が変わってしまうことも多々ありました。
実技対策では、藤田様に自分の作成した解答を客観的に見ていただけることが非常に役に立ちました。自分の解答のクセのようなものを気づかせてくれることも多く、文章力の向上が自分でも解るくらいでした。質問は60回ほどさせていただきましたが、夜に送信しても翌朝には返信していただけることが多く勉強が停滞せずに進めることが出来たと思っています。
また、過去問は平成28年以降を6周ほど行いました。また、制限時間を65分に設定して、時間切れにならない様に演習を進めるとともに、早い解答が出来るように知識の補完(学科試験の内容)も講義の受講と共に行いました。
勉強を重ねるにつれて解答の精度は上がったのですが、前線解析は満足できる作図が未だに出来ません。


■使用教材(市販品)
・気象予報士簡単合格テキスト(技術評論社)
・気象予報士試験模範解答と解説(東京堂出版)
・一般気象学(東京大学出版会)
・気象予報士試験精選問題集(成山堂)
・天気図のみかた(東京堂出版)


■参考にしたWebサイト
・めざてん
・気象庁(知識・解説)


■受験本番
・実技試験1は5分前には解答が完了できました。ただ、試験終了後の解答速報で穴埋め問題の凡ミスがあり、それに気づくことが出来ませんでした。
・実技試験2は時間との闘いでした。ただ、大問では学生時代に得意であったベクトル解析の知識が生きた部分があったのはラッキーでした。時間はギリギリで最後の解答が出来たのは試験終了20秒前くらいで、見直す事余裕はありませんでした。

・試験終了後、実技試験2の出来は芳しくなかったため、合格する事を考えるよりも次回のリベンジする方に気が回り、免除期間が切れることも相まって、翌日から学科試験の勉強を再開しました。


■おわりに
・気象現象は身近なもので、間隔としてはなじみ深いものですが、予報士を目指して勉強するととても奥深いと思いました。ただ、勉強していくうちに天気予報の解説を聞いていても段々と内容が理解できてくる楽しみがありました。
・最初は独学でがんばろうと思いましたが、限度も見えてきたこともあり、今はもっと早く入塾すればよかったのかなと思っています。第三者の目で添削していただくというのは独学では気づけない事柄が見えてくるので、自分としては合格に向けた特急券をいただけたものと感謝しています。
・いつかは合格できると考え、下手に焦ったりしないように心がけました。
・これまで丁寧に御指導を賜り有り難うございました。




Oさん(男性・40代・埼玉県・生命保険会社勤務)の合格体験記


(受験結果)
59回 一般:不合格 専門:不合格 実技:未受験
60回 一般:合格 専門:合格 実技:未受験
61回 一般:免除 専門:免除 実技:不合格
62回 一般:免除 専門:免除 実技:合格

学科の勉強方法は、通勤時間(片道1時間×2)に、藤田先生の動画で勉強、土日に過去問を解くという形で始め、運よく2回目で合格しました。
実技は、受講料をけちって実技試験対策講座のみを申込み、基本的な対策を学び、土日に過去問を解くという形で始めました。過去問の解説は、HP上で検索し、個人のブログ等で確認していました。

しかしながら、実技の1回目は不合格となり、学科の免除まで後がなくなったため、追加で、過去問の実技解説教材を受講することにしました。

学習を通じてわかったことは、合格に向けて必要なことは、知識を記憶することだけでなく、気象予報士としての感性のようなものを身につけるということ。講義の中で藤田先生も繰り返し述べておられましたが、出題者の意図を掴むことが重要であり、知識を学ぶだけでは身に付きません。

例えば、過去問を解いていると、見ればわかるのに、みたいなことを問われる問題があります。なぜ、このような簡単なことを敢えて問うてきているのか、それをなんとなくでも想像できるようになるためには、よほどのセンスがない限り、独学では難しいと思います。

また、トラフ解析、前線解析、等圧線解析なども、気象予報士たちが共通して持つ感覚的なものがないと、なかなか正しい解を導けません(前線解析は今でも怪しいですが・・・)。

これらについて、解に至るまでの思考過程を丁寧に解説してくださる藤田先生の講義は大変貴重であり、今回の全合格者の2割超が藤田先生の塾生であるという実績にも繋がっていると思います。

その他の勉強方法としては、過去問で繰り返し出てくるポイントになりそうな知識は、過去問の解説動画を見ながら、都度ノートに書き出し、試験の直前に見返しました。具体的には、寒冷前線面の傾きは1/100程度とか、トラフは1日で約1000km移動するとか、問題を解くうえで役に立ちそうな知識を書き出しました(最終的に、A41枚で30個ほどになりました)。
また、天気記号や海上警報の基準、時間帯の名称など、純粋な記憶系は、無料の暗記アプリで自分で問題を作り、試験の1か月前から徹底的に頭に叩き込みました。

私の合格体験記としては以上になります。少しでも参考になれば幸いです。
最後に、改めて、藤田先生には感謝申し上げると共に、多くの選択肢がある中で、最初に藤田先生の塾を選んだ当時の私を褒めたいと思います 笑




かきさん(男性・22歳・宮城県・国立大理学部地学系学科4年)の合格体験記


【はじめに】
 このたび第62回試験で気象予報士試験に合格し、また藤田真司の気象予報士塾にはとてもお世話になりましたので、合格体験記を書かせていただきます。
 あくまでもいち受験者の体験記であり、受かったら何でも言えてしまう場でもあるので、あまり内容を鵜呑みにしすぎず気軽に読んでいただけたらと思います。


【受験のきっかけ】
 デビュー当時から好きだった女優の清原果耶さんが主演されるということで、大学1年生のときに朝ドラの『おかえりモネ』を観ていたのがきっかけです。このドラマの主人公を見て「大学で地学を専攻している自分が、このゆるふわ系女の子に負けてるのか……」と思い少し悔しくなりました。
 また、将来的に土木・環境・防災関係の仕事に就きたいと考えており、直接役立たないとしても、そこで働く上で自分の1つのキャラクターになればいいなとも思いました。


【受験歴】
受験回 一般 専門 実技
第58回 不合格(9くらい/15) 不合格(4くらい/15)
第59回 不合格(8くらい/15) 不合格(4くらい/15)
第60回 合格(14/15) 合格(14/15) 不合格(帰宅)
藤田塾に入塾(実技のみ)
第61回 免除 免除 出願忘れ!!!
第62回 免除 免除 合格

第58回(大学2年夏) 一般:× 専門:×
 マークシート方式なら適当に埋めれば運で受かるだろうと思い、11,400円をドブに捨てることとなりました。直前3日間くらいは勉強しましたが、過去問は1回も解かずに試験会場に向かいました。最初から全力でやっていればもっと早く合格できたと思います。

第59回(大学2年冬) 一般:× 専門:×
 もう一回くらい同じことやれば今度こそ運で受かるだろうと思い、また11,400円をドブに捨ててしまいました。勉強期間は1週間くらいで、過去問は1年分だけ解きました。
 この不合格で、気象予報士試験はそんなに甘くないということを実感し、自分に火がついたのかなと思います。

第60回(大学3年夏) 一般:〇 専門:〇 実技:×
 本番2か月前くらいから電車での移動時間などのスキマ時間に参考書を読み始めました。3週間前から過去問を解き始め、間違えた問題や足りなかった知識をノートにまとめていました。過去問は5年分を1周解きました。
 一般・専門のW合格がわかったときは「やっと気象予報士試験のフィールドに立てた」と思いました。こうなったからには完全合格まで走り続けようと決意し、藤田塾へ入塾しました。大学受験で塾に通わなかった結果失敗に終わってしまったのもあっての決断でした。

第61回(大学3年冬) 出願忘れ!!!
 出願し忘れたことを合格体験記で語られた方はあまりいらっしゃらないと思うので、出願忘れ経験者としてしっかりと書き残しておきます。
 2か月くらい前から勉強を始め、準備を進めていました。
 しかし、試験日の1か月半くらい前の大学の授業中、ふと「そういえば気象予報士試験の出願っていつだっけ?」と思い、休み時間に確認し、愕然としました。
「1週間前に出願締め切ってるやん!!!」(悲惨すぎたのでポップな表現になりました)
 そこからの授業はもう何も考えられず、家に帰ってからもただ呆然としていました。一人暮らし3年目、初めて親に電話をしました(今考えると、なんて情けないんだろうと思います)。
 出願を忘れてしまうと、当たり前ですがどれだけ実力があっても受験できませんし、「良い経験になる」とかもありません。受かったからネタになっていますが、本当に笑えないタイプの失敗なので皆さん気をつけましょう。
 今後4年生になっても受験を続けられるか分からず、3年生のうちに受かっておきたかったので、後悔の念でいっぱいでした。ただ、一般と専門の免除がまだ1回残っている以上、受験を続けるしかないと思いました。この時に励ましてくれた人たち、ありがとう!

第62回(大学4年夏) 実技:〇
 4年生になると研究室に配属されたり、教育実習があったり、大学院入試があったりと受験以外のことで頭がいっぱいになることが多くなりました。
 特に大学院入試は気象予報士試験の直前期にあったため、力を入れる比率を考えながらの受験になりました。ただ、気象予報士試験の勉強をやり切れれば、仮に大学院入試に落ちても後悔しないだろうと思い、大学院入試直前でも気象予報士試験の勉強をできるだけ優先させました。
 本番3か月前から少しずつ勉強を始め、藤田先生の授業の視聴からスタートしました。通学途中の電車などで勉強をしていました。
 1か月半前からしっかり机に向かい、集中して過去問を解き始めました。学問的に分からなかったことはGoogle先生に聞き、文章の表現の仕方で迷ったときは藤田先生にお聞きして解決しました。

 試験日当日は朝早く起きてしまい、仙台駅で何も考えずにただぶらぶらしていました。過去問の出来栄え的に実力への自信はあったので、その実力を発揮できるかだけが不安で仕方なかったのを覚えています。イヤホンで東京事変の『閃光少女』とthe pillowsの『Funny Bunny』をひたすらに聴き続け、自分を奮い立たせていました。(「なんかいける気がするぞ!俺・私かっこいい!」みたいな音楽がおすすめです)
 試験会場に着くと様々な年代の方がいらっしゃいました(おそらく皆さん自分より上の年代でした)。そしてその場にいる全員が共通して「気象予報士試験合格」を目指している、ということがすごくアツかったです。これから自分が社会人になっても、定年を迎えてもずっと打ちこめるものがあれば幸せだろうなと、まだまだ人生も捨てたもんじゃないなと思えました。

 試験本番はそれほど緊張せずに臨めましたが、手応えは最悪でした。「実技1は簡単、実技2が難しかった」という評判でしたが、自分にとっては両方難しく感じ、また実技2に関しては解き終わらなかったので完全に落ちたと思いました。試験本番特有の焦りで、2地点の距離を求める簡単な問題に手こずったり、文章の解答の仕方に長考したりしたことが原因かなと思います。
 自分の感触としては、実技1:65点 実技2:60点という感じでした。これはとても悔しく、屈辱的な経験でした。(ただ、合格発表を見てから自己採点をしてみたところ思ったより正解できており、実技1・2ともに80点程度はもらえていそうでした。どうやら僕の感触の確度は不確実(POOR)だったみたいです)
 試験が終わり、鬱々とした気持ちでただ歩いていました。途中で雷を伴う大雨に降られてしまい、傘を忘れた自分はずぶ濡れになりながら「こんな大雨も予想できないんだから気象予報士試験なんて落ちて当然だよな」と思いました。

 試験以降は落ちたことを確信し、「もう気象予報士試験のことは忘れよう」と決め、自己採点もせず、気象にまつわるものすべてを生活から排除していました。天気予報を見ると悔しさを思い出してしまうので見られなかったです。
 1か月半後の合格発表の日に藤田先生からメールが届き、「そんなのもあったなあ」と思い開いてみると、試験に合格したらしいことが書いてあり、すぐに気象予報士試験のサイトを見て自分の番号を見つけました。ただあっけにとられてしまい、この文章を書いている今でもあまり実感が湧きません。


【勉強法】
・一般
使用した教材:過去問5年分、『一般気象学』『気象予報士かんたん合格テキスト』『精選問題集』
 とりあえず参考書を読んで最低限のことを理解すればよく、暗記量が多いわけでもないので個人的には一番合格しやすい科目かなと思います(2回落ちましたけど)。熱力学は、単に数式を使って解くだけでなく、定性的にも考えてみて、イメージで現象を理解出来るといいかなと思います。
 法規の問題は半分捨てていました。法律を覚えるのが苦痛だったので、法規は2/4でもいいから他で失点しないようにしようと思い、過去問だけ解いて他の部分を重点的に勉強していました(本番も法規で1点落としました)。国家試験でこんなのではだめだと思うのでしっかり法律も勉強しましょう。

・専門
使用した教材:過去問5年分、『気象予報士かんたん合格テキスト』『精選問題集』
 個人的に一番合格が難しい、というか運要素が強いと思う科目です。一般もそうなのですが、問題数(15問)が少なすぎて点数を安定させるのは難しいと思います。自分は運よく自己ベストの14点で合格できましたが、過去問では合格点に届くことは多くなかったですし、どう勉強すればよいのか今でもわかりません。参考書等に載っていないことも出題されるので、気象庁のサイトを見漁ったりもしていましたが、効果があったかはわからないです。

・実技
使用した教材:過去問8年分(計32回分)、『イラスト図解 よくわかる気象学』
 藤田先生のおっしゃるとおり7~8年分の過去問の理解に努めるしかないと思います。暗記する部分(海上警報や現在天気の記号など)は暗記カードや『Anki』などの暗記アプリを使って覚え、そうでない部分はひたすら問題を解き続けて感覚として自分の中に落とし込んでいくのがおすすめです。専門とは違ってとてもシンプルなので勉強はしやすいです。
 自分は特に実技に対して苦手意識はなく、初めて解いたときから7割~8割の得点をコンスタントに出せており、直前期は9割くらいで安定していました。また時間が足りないこともなく、だいたい40分~50分ですべて解き終えるペースで演習をしていました。ただ、今考えれば試験本番の緊張を想定して問題を解くべきだったなと思います。試験本番はいつも以上に丁寧に問題に取りかかってしまい、過去問のときとは全く異なるペースで問題を解いてしまいました。
 過去問を解く量についてですが、自分は8年分を1周すれば合格できると思ったので1周しか解いていません。合格に必要な勉強量は人によって違うので「自分が受かるのに必要だと思う量」をやるべきだと思います。個人的には、同じ問題を解いてインプットに繋がることは間違いないですが、アウトプット力が上がるかというと必ずしもそうではないと思っています。(なので間違えた問題だけピックアップして復習すれば十分かなと思います。)
 またこれも個人的な意見ですが、直前期に過去問を数回分残しておくことはアリだと考えます。時間配分や解いているときの感覚を直前に確認しておくことは重要だと思うからです。自分は第60回・第61回を直前まで残しておき、前日までの調整に使いました。当日に最大瞬間風速を出すという意識があるといいと思います。(「最大瞬間風速だったら3秒間しか続かないじゃん、試験は150分あるんだぞ」と思ったあなた、すばらしいです)


【藤田塾のおすすめなところ】
・説明が分かりやすく納得感がある
・オンラインなのでいつでも受講できる
・実績がよく信用できる
・実技だけなら約6万円、すぐ合格すれば約3万円なので安い
・質問への回答がすごいペースで返ってくる
・たまーに挟まれる先生の関西弁や訛りがキュート
などです。まじでおすすめです。


【さいごに】
 大学受験で第一志望の大学に落ちて受験を終えたり、競技でいい結果を出せなかったりと、ここ5年くらいの自分は失敗続きで負け癖がついていたように思います。気象予報士試験も同じようになってしまうのかなと恐れていたので、今回合格することができて本当によかったです。とりあえず1週間くらいはニヤニヤしようと思います。ただ、合格してサボってしまったら知識が抜けてしまうので、気象学をもっと深く知るために勉強は続けていきます。
 気象予報士試験合格を目指した2年間は、孤独で、辛くて、楽しくて、充実した時間でした。この経験を糧に、これからの大学・大学院生活も頑張っていきたいです。藤田先生、家族、友達含め、応援してくださったみなさんに感謝しています。
 気象予報士試験は見た目よりもかなり難しく、しかもどんどん難化している試験だと思います。努力したところでそれが報われるかはわかりません。ただ、合格まで頑張る方も、途中で受験をやめる方も、努力されたことだけですばらしく、またかっこいいと僕は思います。皆さんが後悔なく、納得して受験を終えられるよう願っております。

 あとぜったい出願忘れちゃだめですよ!!!




Mさん(男性・32歳・北関東・中学校教諭(理科))の合格体験記


【きっかけ】
子どもの頃から、医学や宇宙、教育に興味があり、身近な現象を説明できる科学は面白いと感じていました。
そんな中、教員として社会人生活に忙殺されていたところ、コロナ禍になり時間ができました。
おうち時間を無駄にしたくない。せっかくだから何かに向かって頑張ってレベルアップしたい。
できれば資格とか努力が形に残るものにしたいと思っていました。
そんな時、大学の研究室の友人の気象予報士挑戦したり、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」が放送されたり、異常気象で人々の生活に影響が出たりするなど、気象に興味をもつ出来事が重なり受験を決意しました。


【合格までの過程】
2020年 10月 
「らくらく気象学 学科一般・専門」「一般気象学」購入 勉強開始!
しかし、社会人になってから勉強習慣が身に付いてなかった私はすぐ挫折。
参考書を購入したものの、時々参考書を開く日々が続く。

まずは、学習習慣を確立が必要と感じ、まずは難易度の低い試験に挑戦することを決意。
2022年 夏 ITパスポート、FP3級の試験勉強開始
2023年 1月 FP3級受験&合格
2023年 2月 ITパスポート受験&合格

学習習慣の確立と他の試験の合格で自信をつけ、
2023年 3月から気象予報士試験勉強再開
2023年 9月からギアを上げる
2024年 1月 61回初受験 一般○ 専門× 実技 未受験
2024年 6月 独学で実技は厳しいと感じ、藤田塾(実技試験対策講座のみ)受講
2024年 8月 62回 専門○ 実技○


【1日の勉強量】
試験3ヶ月以上前は、土日に3時間ずつスタバで勉強してました。
試験3ヶ月くらい前からギアを上げ、土日の部活ある日は午後から3、4時間、部活のない日は6〜8時間やっていました。
(場所は、最初スタバでやっていましたが、後半は、近くの図書館の自習室に変更しました。
静かで学生、社会人が真剣にやっている環境で自分も頑張ろうと思えました。)

社会人であり、休みのはずの土日にも部活があるので思うように時間が取れない日々が続きました。
年末年始やお盆休みなどほとんどの休みを試験勉強に費やしました。
試験1ヶ月前の平日は、仕事終わりにスタバに通って2、3時間やる日もありました。
この第62回試験の前1ヶ月は、有休も使い、気づけば150時間程度学習していました。

今まで、友達や家族に内緒で勉強をしていました。
気象予報士は合格率が低く、半端な気持ちでは合格できないと感じました。
そのため、友人にも気象予報士に挑戦することを宣言し、ご飯や飲み会に行く回数をこの1年減らしました。


【勉強法】
とにかく、過去問演習という風に藤田塾でも友人からも聞きました。
「学科 一般、専門」
参考書を1周した後、第49〜61回の過去問を3周しました。
とにかく、間違えたところを参考書で復習する流れで効率よく行いました。
問題番号の横に○×をつけておいたので、試験1週間前は×が多くついた問題だけを効率よく復習しました。
間違えた単語等は単語カードに記し、何度も繰り返し見て覚えました。

「実技」
参考書を1周した後過去問に挑戦。
藤田塾の実技講座で扱った3年分+最近の実技試験過去問4年分を3周する予定でしたが、2周までしかできず試験当日を迎えました。
とにかく実技は、参考書の解説やネットに載っている解説を丁寧に読み、理解することを心がけました。
その中でも、藤田塾の藤田先生の解説は、正答の範囲がどこまでかが分かりやすく、参考書等ではこれだけしか正答がないように思えても、幅があることを知れました。題意を捉えるのが上手になったうように思えます。
また、最新の過去問で正答かどうか悩んだ際には、メールを送ると数日で返信が来て、どこの要素が足りてないのかシンプルに教えていただき助かりました。
実技の過去問どれでも質問に答えていただけるのがこの塾の強みではないかと思います(そこが決め手で入塾しました)。


【挫折しそうな時立ち直った方法】
正直何度も辞めたいと思いました。なぜ、挑戦しようなんて無謀なことを考えてしまったのか・・・なんて。
けど、この勉強がずっと続くのは辛いと思い、受験する回数を決めようと思いました。
そして、あと2回で合格できなかったら諦めると決めました(仕事の一区切りでもあり、ちょうど藤田塾からの合格お祝い金がもらえる期間と一緒)。
これは、私しかできないやり方かもしれませんが、人に宣言することで自分を追い込むことができると感じた私は、ちょうど中3の担任ということもあり、この夏を勝負の夏と掲げ、担任しているクラスの子たちにも「夏休み前にみんなに負けないくらい勉強する!みんなが卒業するまで(63回まで)に合格してみせる」と宣言しちゃいました。
つまり、逃げられない状況を作りました。
その結果、自分自身の高校受験や大学受験、教員採用試験前の追い込みを思い出し、試験勉強に集中することができました。


【最後に】
試験当日、試験時間があっという間に過ぎていきました。
試験中も難しそうに見える問題に諦めそうになる時もありましたが、今まで頑張ってきた自分を信じて、最後まで解き続けることができました。
そして、試験会場に行ったときに、同じ目標に向かって頑張っている仲間がこんなにもいたのかと思うと嬉しく思う自分がいました。
社会人になって、なかなか手に汗握る場面はありませんが、この気象予報士試験を乗り越えてまた一つ成長できたように感じます。
この資格を、今後の人生に生かしていけるように今後も勉強をコツコツ継続していきたいと思います。
私が、先輩方の合格体験記に励まされたように、少しでもお役に立てていたら嬉しいです。私も皆さんの合格を心から願っています。




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