藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

学科試験の解答速報


藤田真司の気象予報士塾では、2018年8月26日実施の平成30年度第1回(通算第50回)気象予報士試験において、学科試験(一般・専門)の解答速報を制作しました。
なお、解答速報のご利用に関しては、次の点をご確認いただけますよう、お願いいたします。

・正確な解答例をできるだけ短時間で発表するよう努めましたが、あくまでも速報であることをご了承下さい。最終的な自己採点は、一般財団法人気象業務支援センター発表の解答例にて、ご確認をお願いいたします。
・恐れ入りますが、当塾の現・元受講生の皆様以外の方からの、解答速報の内容についてのお問い合わせには、一切応じられませんので、予めご了承のほど、お願いいたします。
・実技試験の解答速報については、当塾の受講生限定の発表となります。


■一般知識試験(8月27日20時発表)
速報
問11
問22
問35
問41
問54
問61
問74
問83
問93
問105
問113
問122
問134
問145
問152

問1:1
(a)誤:「対流による」とありますが、「放射と対流による」が正しいです。
小倉善光『一般気象学 第2版補訂版』東京大学出版会 2016年 P,124には、次のような記述があります。
放射と対流の両者の影響を考えると(これを放射対流平衡という)、図5.14の長い方の破線に示したように、計算された対流圏内の温度の高度分布は実線で示した実測とよく一致する。
平成26年度第1回試験・問1では、放射対流平衡を仮定した数値計算(シミュレーション)が、標準大気における気温の鉛直分布と概ね一致することを題材にしており、図5.14の一部が問題図として使用されています。
(b)正:【類題】平成26年度第2回試験・問1(b)
(c)正:【類題】平成8年度第2回試験・問2
(d)正:【類題】平成24年度第2回試験・問1(c)

問2:2
(a)誤:空気塊Aと空気塊Bの気圧と温度が等しいので、両者の温位は等しいです。
(b)誤:前述の理由により、空気塊Aと空気塊Cの温位も等しいです。相当温位とは「温位+凝結熱」という概念ですから、水蒸気を含む空気塊の相当温位は、その温位よりも必ず高くなります。
【類題】平成20年度第2回試験・問3(c)
(c)正:空気塊Bと空気塊Cも等しいですが、同じ温位であれば、水蒸気量が少ないほど、その相当温位は低くなります。
(d)誤:空気塊Aと空気塊Dの温度は等しいですが、空気塊Aは700hPaで、空気塊Dは710hPaですから、1000hPaまで加圧したときの温度は、空気塊Aのほうが高くなります。

問3:5
(a)誤:下線部は「ΔP=-gρΔZ」が正しいです。
(b)誤:下線部は「気体の状態方程式」が正しいです。静力学平衡の式と合わせることで、測高公式が導き出されます。
(c)誤:平均気温が高い地点のほうが空気密度は小さいので、地上気圧は低くなります。
【類題】平成23年度第1回試験・問8

問4:1
(a)正:例えば、半径0.01μmの水滴が平衡状態として存在するために必要な過飽和度は12%です。 (小倉善光『一般気象学 第2版補訂版』東京大学出版会 2016年 P,80を参照)
(b)正:【類題】平成23年度第1回試験・問4(b)
(c)正:【類題】平成20年度第1回試験・問5(d)

問5:4
(a)誤:気体やエーロゾルによる反射と散乱も、地球のアルベドに寄与します。
【参考】平成27年度第1回試験・問5
(b)誤:レイリー散乱について述べています。「波長によらない」とありますが、「波長の4乗に反比例する」が正しいです。
【類題】平成26年度第1回試験・問5(a) 平成21年度第2回試験・問6(b)
(c)誤:ミー散乱について述べています。ミー散乱は粒子の半径が光の波長と同程度のときに起こる散乱です。問題文には「大きくなるにつれて」とありますが、粒子の半径が大きくなるほどミー散乱の寄与は小さくなると判断されます。
(d)正:【類題】平成21年度第2回試験・問6(d)

問6:1
(a)正
(b)正:【類題】平成28年度第2回試験・問4
(c)正:台風に伴う傾度風の場合、コリオリ力と遠心力が外向きに働き、気圧傾度力が内向きに働きます。
【類題】平成28年度第1回試験・問8(b)

問7:4
(a)温度移流とは、風が吹くことで生じる固定点での温度変化を指します。よって、水平温度傾度が関係しています。
(b)問題文に「地点Pにおける温度移流は暖気移流である」とあります。これは、図中において高温側から低温側に風が吹いていることを意味し、具体的には南寄りの風が吹いていると判断されます。図中では、西側で低圧、東側で高圧なのですから、北半球であると仮定すれば、図の内容と風向が合致します。もし、南半球なのであれば、この気圧分布のときには北東風が吹くので、寒気移流が生じることになり、問題文の内容と辻褄が合わなくなります。
(c){0.3/(10×1000)}×sin90°×5×3600=0.54℃/h
【類題】平成17年度第2回試験・問9 平成14年度第1回試験・問3

問8:3
(a)正:【類題】平成17年度第2回試験・問8
(b)正:【類題】平成29年度第1回試験・問8(c)
(c)誤:ハドレー循環は低緯度帯における子午面循環です。
【類題】平成18年度第2回試験・問10(b)
(d)正:【類題】平成7年度第1回試験・問2

問9:3
(a)正
【類題】平成24年度第1回試験・問9(b)
【参考】平成25年度第1回試験・問9
(b)正:地表付近に冷気(=密度の大きな空気)が滞留することで生じるメソスケールの高気圧です。
【類題】平成20年度第2回試験・専門問10(d)
(c)誤:ガストフロントの通過に伴い、気温は低下しますが、相対湿度と気圧は上昇します。
【類題】平成28年度第2回試験・専門問8(a) 平成24年度第2回試験・問9(a)(b) 平成21年度第2回試験・問10(d)
(d)正:ガストフロントの通過に伴い、冷気によって暖気が持ち上げられると、それをきっかけに新たな積乱雲が発生することがあります。積乱雲の世代交代は、こうしたメカニズムで生じます。
【類題】平成24年度第1回試験・専門問11(b) 平成19年度第2回試験・問8(c)

問10:5
(a)誤:極成層圏雲は、冬季における極渦(極夜渦)内での気温低下によって発生します。
【参考】平成26年度第2回試験・問10
(b)誤:オゾンホールは8月から9月に発生し、11月から12月に消滅します。
【類題】平成17年度第1回試験・問1(d)
(c)誤:準二年周期振動(QBO)は、上層で始まり下層ほど開始時期が遅くなります。
【類題】平成19年度第2回試験・問9(b)
(d)正:【類題】平成29年度第1回試験・問10 平成26年度第1回試験・問10(c)

問11:3
(a)水蒸気は、地球大気の中で最も温室効果への寄与が大きな気体です。
【類題】平成28年度第2回試験・問11(a) 平成25年度第2回試験・問11(c)
(c)海洋は大気中の二酸化炭素を吸収する役割があります。
【参考】平成26年度第1回試験・問11

問12:2
(a)誤:「届け出なければならない」とありますが、気象庁長官の認可が必要です。気象業務法第19条の内容です。
【類題】平成26年度第1回試験・問12
(b)正:気象業務法第22条の内容です。
【類題】平成23年度第1回試験・問12(d) 平成28年度第2回試験・問12(b)
(c)誤:気象庁長官への報告書の提出が必要です。気象業務法施行規則第50条第1項第4号の内容です。
(d)誤:気象庁長官の認可ではなく、気象庁長官への報告書の提出が必要です。気象業務法施行規則第50条第1項第6号の内容です。
【類題】平成29年度第2回試験・問12(c) 平成27年度第1回試験・問12 平成25年度第2回試験・問13(c)

問13:4
気象業務法施行規則第11条の2の内容です。
【類題】平成28年度第2回試験・問13(c) 平成26年度第1回試験・問13

問14:5
(a)正:教育・研究のための観測については、気象庁長官への届け出は不要です。気象業務法第6条第1項第1号の内容です。
【類題】平成26年度第2回試験・問14(a)
【解説の訂正と補足(8月28日追記)】当問について、気象業務法第6条第1項第1号に依拠する形で解説を述べましたが、国立大学や公立大学は政府機関や地方公共団体から独立した法人(国立大学法人・公立大学法人)であり、当然ながら私立大学についても同様です。よって、第1項ではなく、第2項に基づいて正誤を判断するのが適切です。論文に掲載するデータを得るために風速の観測施設を設置することは、第2項第2号「その成果を災害の防止に利用するための気象の観測」ではありません。 また、得られた観測データは発表論文に反映されるわけですが、これは「観測結果を参考にしたうえで文字情報による発表」であると解釈されるため、第2項第1号の「その成果を発表するための気象の観測」には該当せず、気象庁長官への届け出は不要であると判断されます。(気象庁ホームページにおける「届け出要否の判断フロー」を参考にしました。)(a)が正であるという点に変わりはありませんが、当初の説明内容に誤りがあり、失礼いたしました。
(b)正:水位の観測は気象観測に該当しないので、観測施設を設置する際の気象庁長官への届け出は不要です。
【類題】平成26年度第2回試験・問14(c)
(c)正:気象業務法第7条・第9条の内容です。
【類題】平成28年度第2回試験・問14(d) 平成23年度第1回試験・問14(d)
(d)正:気象業務法6条第4項の内容です。
【類題】平成28年度第2回試験・問14(c)

問15:2
(a)正:気象業務法第23条の内容です。
【類題】平成26年度第1回試験・問15(b)
(b)誤:「勧告しなければならない」とありますが「勧告することができる」が正しいです。災害対策基本法第60条第1項の内容です。
【類題】平成25年度第2回試験・問15(b) 平成25年度第1回試験・問15 平成22年度第2回試験・問15(c)
(c)正:気象庁予報警報規程第12条の内容です。
(d)正:気象業務法第18条第1項第1号の内容です。
【類題】平成24年度第2回試験・問12(c)


■専門知識試験(8月27日20時発表)
速報
問12
問25
問31
問41
問52
問65
問71
問84
問93
問104
問113
問123
問132
問142
問154

問1:2
(a)正
(b)正:電波の異常伝搬が起こると、レーダーからの電波が海面に到達することがあり、海面からのエコーが観測されることを「シークラッタ」といいます。
【類題】平成29年度第1回試験・問3(a)
(c)誤:融解層では局所的にエコーが強く観測され、これを「ブライトバンド」といいます。
【類題】平成23年度第1回試験・問3(a) 平成22年度第2回試験・問3(d)
(d)誤:強い降水域の向こう側には電波があまり届かないので、実際の降水よりも弱いエコーが観測されます。
【類題】平成26年度第1回試験・問1(b)

問2:5
時刻(a):南風成分のみで、風の東西成分が0ですので、真南から風が吹いていると判断されます。
時刻(b):南風成分と西風成分が同じ強さですので、南西風であると判断されます。

問3:1
(a)正:【類題】平成28年度第1回試験・問3(a)
(b)正
(c)正:【類題】平成22年度第2回試験・問2(d)

問4:1
(a)正:3か月予報・暖候期予報・寒候期予報・エルニーニョ現象の予測には、大気海洋結合モデルが用いられています。
(b)正
(c)正:「季節アンサンブル予報システム」と呼ばれています。

問5:2
(a)正:全球モデルでは、鉛直方向において運動方程式ではなく、静力学平衡の式を用いています。
【類題】平成23年度第1回試験・問5(c)
(b)誤:パラメタリゼーションによって積雲や乱流等の効果が考慮されています。
【類題】平成22年度第1回試験・問6(d)
(c)正:【類題】平成26年度第2回試験・問6(b)

問6:5
(a)1回のコストが100であり、10回の事例ですから、100×10=1000です。
(b)降水確率は0~100の値(%)で示されますが、これを0~1の数値として示す場合、「A/100」となります。 降水確率がAであれば、1回あたりのロスは500×(A/100)となります。(降水確率0%であればロスは0、降水確率100%であればロスは500です。) ここでは10回の事例を考えていますので、ロスの合計は、500×(A/100)×10=50×Aとなります。
(c)コストが1000でロスは50Aであり、「ロス>コスト」のときに対策をとれば良いので、「50A>1000」という不等式となります。 不等式の両辺を50で割ると、「A>20」となります。つまり、降水確率が20%を上回るときに対策を取れば、経済効果が大きいと期待されます。
【類題】平成26年度第2回試験・問7 平成25年度第1回試験・問14 平成22年度第2回試験・問7

問7:1
(a)正:領域Aは暗域であり、その西側や南側に明域があります。暗域と明域の境界において、ジェット気流の強風軸があると判断されます。
【参考】平成25年度第1回試験・問4(c) 平成22年度第2回試験・問4(a)
(b)誤:テーパリングクラウドは、にんじん状・毛筆状の形状が特徴であり、領域Bはこれとは異なっています。
(c)誤:バルジとは、発達中の温帯低気圧に伴う雲域が極側に膨らんだものであり、領域Cはこれとは異なっています。
(d)誤:「下層風の流れの方向にほぼ直交する」とありますが、トランスバースバンド(トランスバースライン)は上層風の流れの方向にほぼ直交する雲域です。

問8:4
(a)誤:シベリア高気圧は下層だけに寒冷な空気を持つ高気圧です。
【類題】平成28年度第1回試験・問8(b)
(b)正:【類題】平成10年度第2回試験・問8(c)
(c)正:【類題】平成28年度第2回試験・問6(b) 平成24年度第1回試験・問10(b)

問9:3
(a)正:晴れた日の日中は混合層が発達することに伴い、上空の強い風が下りてきて、地上付近での風速は夜間に比べると大きくなることが多いです。
【類題】平成20年度第2回試験・問11(b)
(b)誤:おろし風が発生するときの大気の成層状態は安定です。
【類題】平成20年度第2回試験・問11(c)
(c)正:地表面の粗度が大きいほど、風速の強弱が生じやすく、結果として突風率が大きくなります。
【類題】平成20年度第2回試験・問11(d)

問10:4
(a)誤:地上気温が0℃前後のときに降る雪は「降雪量1cm-降水量1mm」にほぼ対応します。つまり、雪水比は概ね1.0となります。
【類題】平成19年度第1回試験・問8(a)
(b)正:湿度が低いほど、落下中の雪片表面で昇華(気化昇華)が起こることに伴う冷却効果が大きく、雪片が融解しにくいです。
【類題】平成28年度第2回試験・一般問5(c) 平成24年度第2回試験・問11 平成23年度第2回試験・一般問5(d) 平成20年度第2回試験・問9(d)
(c)正:0℃前後で降る雪は湿っているため、着雪が起こりやすいです。
【類題】平成19年度第1回試験・問8(c)

問11:3
(a)誤:「赤道に近いほど」とありますが、北緯5度~南緯5度ではほとんど発生しません。
【類題】平成28年度第1回試験・問10(a) 平成23年度第2回試験・問8(a) 平成21年度第2回試験・一般問11(a)
(b)正:気象のホームページにデータが掲載されています。
(c)正:【類題】平成24年度第2回試験・問8(a)
(d)正:【類題】平成29年度第1回試験・問11(a)

問12:3
(a)正: Aの適中率:4/5 Bの適中率:3/5
(b)誤: Aの空振り率:0/5 Bの空振り率:1/5 よって予報区Bのほうが空振り率が高いです。
(c)誤: Aのブライアスコア:0^2+(0-1)^2+(0.5-1)^2+0^2+0^2=1.25 1.25÷5=0.25
Bのブライアスコア:0^2+(0.4-1)^2+(0.5-0)^2+(0.5-1)^2+0^2=0.86 0.86÷5=0.172
ブライアスコアの値が小さいほうが精度は高いので、予報区Bのほうが精度は高いと判断されます。
【類題】平成27年度第2回試験・問13 平成23年度第1回試験・問14

問13:2
地点A:(a)10:00以降の強雨によって急激に土壌雨量指数が増加します。10:30過ぎには雨脚が弱まりますが、地中の水分は短時間では減少しないので、土壌雨量指数の低下はゆっくりだと判断されます。
地点B:(c)上流での降雨は10:00頃から始まりますが、降った雨水が10km下流まで流れ下るまでのタイムラグを考えると、流域雨量指数は急には増加しないと判断されます。

問14:2
(a)正:【類題】平成17年度第2回試験・問12(c)
(b)正:【類題】平成21年度第1回試験・実技2・問6(1)
(c)誤:降水量が少ないほど、陸上の地物や電線などに付着した塩が洗い流されにくいため、塩害の程度が大きくなります。
【類題】平成15年度第1回試験・問14(d)
(d)誤:高潮警報や高潮注意報は、東京湾平均海面(TP)からの差を発表基準としています。
【類題】平成26年度第2回試験・問14(c)

問15:4
A:シベリア東部からオホーツク海にかけて顕著な正偏差であることから、ブロッキング高気圧が発生していると判断されます。
B:イ シベリア東部からオホーツク海にブロッキング高気圧が生じると、地上ではオホーツク海高気圧ができますので、地上気圧が正偏差であるイを選択することになります。
C:ア D:イ オホーツク海高気圧が生じると、北日本の太平洋側地方を中心に、冷湿な空気が流れ込みやすくなります。結果として、平年よりも地上気温が低く、日照時間が平年よりも短くなります。
【類題】平成27年度第2回試験・問15  平成15年度第1回試験・問7(c)
【参考】平成26年度第1回試験・問15


↑ PAGE TOP