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  401、いきなり過去問題に手を付けてはいけない。


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第401話 いきなり過去問題に手を付けてはいけない。
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> その間の勉強スタイルはひたすら問題を解く事に専念し
> 答えを覚えるまでひたすら問題を解いていました。
> 一般知識、専門知識の勉強もマルチプルチョイス用の勉強の仕方になっていて
> 本質を理解していなかったと思います。
> うろ覚えでも何とか正解にこぎ着けることができることがあったためだと思います。
> このやり方をしていると実技では新しい問題に全く対応ができず、
> 何回受験しても合格しないと自覚するようになってきました。
■Bさん(男性・61歳・医師・愛媛県)

実技試験でも、学科試験でも、過去問題演習が大切なのは言うまでもありません。
過去に出題された本試験に触れることで、
気象予報士にどんな知識や思考過程が求められているのかが分かります。
また、実際のところ、新しく出題される問題についても、
過去問題との関連が見られるものが、かなり多いのです。

ただし、過去問題演習を行ううえで留意すべきことがあります。
過去問題演習は、基礎事項の学習という土台の上に成り立つということです。

前述のとおり、本試験に出てくる問題の多くは、過去問題とつながりがあり、
これを丹念に勉強することが、合格に直結する道です。
過去問題演習の充実が、受験勉強での目標だと言っても良いでしょう。

そうすると、基礎学習をすっ飛ばしたうえで、いきなり過去問題演習に入るのが、
受験勉強の最短経路であるかのように思われますが、
実は大きな回り道になりかねないと私は考えます。

基礎学習が弱いと、演習で正答できなかったときにおいて、
「誤答の原因は何か」「どう解釈すれば正答を導けるのか」という掘り下げが、
上手く進まなくなりがちです。(分析のためにも知識が必要だからです。)

単純に、「A」という用語を「B」という用語に置き換えれば正解、
という程度の問題構成であればまだしも、
複雑な思考過程を経る場合、基本事項が分かっていないと、
十分な納得を感じることができなくなります。

特に、演習量(例:過去10年分など)だけを当面の目標に進めていると、
十分な理解よりも、その場でとりあえず頷ける解釈に飛びつきがちです。
さらに、これが行き過ぎると、強引な丸暗記になってしまったり、
自分で編み出した独自の解釈によって収めてしまう場合も出てきます。

私は、気象予報士試験の対策で「覚えること」を否定するわけではなく、
むしろ、覚えることは必要なものであると捉えています。
試験では、自分の頭脳と筆記用具以外は持ち込み不可なのですから、
知識を記憶しなければ、試験に合格することはできないからです。
ただ、記憶のためには「理解したうえで頭に収納すること」が大切であり、
それを省いた強引な丸暗記は、労力ほどには報われないと考えます。

また、独自解釈で辻褄を合わせてしまうと、
間違った思考パターンが染みついてしまい、後で修正するのが大変です。

基礎学習が不十分なまま、一足飛びに過去問題演習に取り組むことは、
普通の中学生が大学入試センター試験の赤本で勉強するようなものです。
回り道のように見えるかも知れないですが、まずは基本の学習で足腰を鍛え、
そのうえで、過去問題演習に取り組まれることをお勧めします。

過去問題演習には、学習内容をチェックする役割もあります。
解けない問題が出てくれば、知識の抜けを疑って、基礎学習に戻るのです。
問題演習→基礎学習→問題演習→基礎学習・・・という形で、
基礎と実践を行き来しながら、固めていくと良いでしょう。
学科試験の実力を高めるには、この方法が最も効率的だと確信しています。




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