藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

無料メルマガ『めざせ!気象予報士・お天気キャスター』バックナンバー(第351話~)


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  351、腰を落ち着けて実技の学習に取り組む。
  352、他人の失敗に学び、学習効率を高める。
  353、緩急を付けて学ぼう。
  354、良質な学習時間は、良質な空間から生まれる。
  355、忘年会の席で、受験生であることを明かそう。
  356、腹落ちする勉強で、実力を伸ばす。
  357、まずは「0」を「1」にする。
  358、先輩合格者の足跡から学ぶ。
  359、社会人受験生にとって大切な3つのこと
  360、気象予報士2020プラン
  361、これからの勉強で未来を変える。
  362、エンジンを冷やさない。
  363、「+気象予報士」でレア度を高める。
  364、良質なアウトプットは、充分なインプットから。
  365、勉強を習慣化させるために大切なこと
  366、答案添削を受ける際に大切な2つのこと。


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第351話 腰を落ち着けて実技の学習に取り組む。
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今回は、合格を勝ち取られた方の合格体験記を一部引用して、
それに私がコメントを加える形でご紹介いたします。

> 実技の過去問では はじめはかなり時間を要するため 投げ出したくなると思います。
> そこはぐっと堪えて まずは時間関係無しに解ききりましょう。
■Pさん(女性・20代・フリーアナウンサー・東京都)

実技試験の問題演習で、時間を計って解くことについては、
あまり意味の無いことだと、私は考えています。

そもそも、過去問題演習の最大の目的は、自分の実力を査定することです。
「解ける問題」と「解けない問題」の仕訳をする作業だと言っても良いでしょう。

もちろん、本試験では75分という時間制限がありますので、
その時間内に解く実力を身につけなければなりません。
しかし、「時間を計ること」と「速く解けること」に因果関係はありません。
せいぜい、気持ちが多少引き締まる程度です。

100mを全力疾走するときの速さは、それを計測するかどうかではなく、
ランナーの走力によって決まるものです。
同様に、問題を速く解けるかどうかは、受験生の実力によって決まります。

鉛筆を速く動かしたところで、生み出される時間は限定的です。
白紙の解答用紙に、解答例を書き写す作業をしてみると分かりますが、
5分ほどあれば、写せてしまいます。
これが答案筆記にかかる実質的な時間です。
つまり、75分のうちの70分は、問題文を読んだり、資料を読んだり、
解答要素を考えたり、文の構成を考えたりする時間です。
これらは、主として頭の中で行う作業ですが、
意識的に速めることは、おそらく難しいだろうと思います。

私自身の感覚として、自動車のアクセルを踏むかのようにして、
自分の頭の回転速度を速めることはできないです。
つまり、問題を解くスピードは、時間を計るかどうかとあまり関係しないのです。

むしろ、制限時間を設けて問題を解くと、
残り時間が少なくなったときに、乱暴な演習になりがちです。
この体験記でPさんがお書きのように、特に最初は長い時間を要するのであり、
とにかく空欄を埋めることに躍起になってしまうようでは、
何のための問題演習であるのか、分からなくなってしまいます。

時間がかかっても良いから、しっかりと問題に向き合うことが大切です。
また、問題を解くこと自体は、実力査定をしているだけであり、
例えて言えば、ダイエット中の方が体重を計ることと同じです。
計測自体には、減量の効果はないのであり、
食事によるカロリーコントロールや運動があって、初めて効果につながります。
同様に、演習で見つかった誤答問題を理解・納得することによって、
勉強による実力向上となるわけです。

誤答を正答に変え、疑問を納得に変える過程こそ、
合格に至るまでの道を縮める方法であると、私は確信しております。
実力が高まれば、解答までに要する時間は自然に短くなっていきます。




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第352話 他人の失敗に学び、学習効率を高める。
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今回も、合格を勝ち取られた方の合格体験記を一部引用して、
それに私がコメントを加える形でご紹介いたします。


> 先生はたくさんの生徒を見た上で、陥りやすい失敗の傾向を書いてくれています。
> しっかりと読んで、忠実に、書かれていることを守る。
> 意外と難しいですが、それに尽きるような気がします。
■Qさん(女性・23歳・大学生・東京都)


受験勉強の過程では、多くの人が足を突っ込んでしまう「穴」というのがあります。
例えば、空気塊の断熱上昇を考えたとき、その水蒸気圧が減少することは、
意外に知られていない箇所の一つです。

空気は、窒素や酸素や水蒸気などの混合気体であり、
我々が「気圧」と呼んでいるものは、混合気体の分圧の合計です。
よって、空気塊の上昇に伴って、気圧が減少すれば、
それと同じ割合で、水蒸気圧も小さくなるということです。
ただ、空気塊が飽和しない限り、混合比や比湿については保存されるので、
水蒸気圧も同じように考えてしまうというのが、「穴」なのですね。
この点を正確に理解していないと、断熱上昇によって変動した水蒸気圧の値から、
相対湿度を求めるような問題で、ハマってしまうことになります。

これはほんの一例であって、一般知識試験に限らず、
専門知識試験・実技試験においても、陥りやすい箇所があります。
こういった部分を強調して、注意を促せるかどうかというのが、
私のような「教材屋」の仕事であるわけです。

地図を持たずに旅に出ると、どの場所が危険であるかどうかは、
自分自身がその場所に近づいてみないと知ることができません。
もし、「危険箇所マップ」のようなものがあれば、
それを予め頭の中に入れておくことにより、対策をとることができます。
自分だけの経験ではなく、大勢の他人の経験を取り込んでいくことができれば、
より効率的に学習を進めていくことができるでしょう。

そもそも、合格体験記というのも、他人の経験を文章化したものです。
成功例に着目すれば、「合格体験記」ですし、
失敗例に着目すれば、「不合格体験記」です。

「こうすれば、上手くいった」という点に目が行きがちですが、
「これはダメだった」という点にも、有益な情報が含まれています。
例えば、Qさんの場合、初回の受験の失敗要因として、
過去問題を丸暗記してしまい、応用力を付けられなかったことを挙げておられます。
先輩受験生の失敗から学ぶことで、より効率的に合格を目指しましょう。




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第353話 緩急を付けて学ぼう。
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今回も、合格を勝ち取られた方の合格体験記を一部引用して、
それに私がコメントを加える形でご紹介いたします。


> 出掛ける頻度を少しは抑えましたが、
> たまには趣味のサッカー観戦や友人とご飯に行ったりしていました。
> その分、勉強する時と遊ぶ時のメリハリを意識し、
> 勉強時は集中するようにしていました。
■Zさん(男性・25歳・電機メーカー勤務(職種:動力設備管理)・三重県)


気象予報士試験に合格するためには、相当な量の学習が必要ですが、
それゆえに、オーバーワークにも留意しなければなりません。
頑張り屋さんの受験生は、ついつい無理をしてしまうのですが、
体力の限界を超えてしまうと、学習効率は大きく下がってしまいます。

例えば、猛烈な眠気が襲ってくる中で、シャーペンなどで手の甲を突きながら、
何とか目を開けていよう、という経験をされた方はおられませんか?
私は学生時代、授業中にそういった経験を数多くしました。
でも、痛みを体に与えるのも、眠い中で無理に起きているのも苦痛です。
そうまでして目を開けていても、授業の内容はろくに頭に入りませんでしたので、
結局、苦しいだけの無駄な時間を貪っていたということになります。

眠いのは夜の睡眠が足りていないからであって、
この点が解決されない限り、根本的に眠気を解消することは無理です。

同じように、受験勉強を頑張るからといって、
眠気と格闘しているようでは、すでに質の良い勉強時間ではありません。
こんな状態で2時間ダラダラと引っ張るくらいなら、
冴えた頭で30分勉強したほうが得られるものが大きいと思います。
頑張るためには、しっかりと休むことが大切だということです。

学生時代には眠気と格闘することが多かった私ですが、
今はしっかりと夜に睡眠をとることを心がけています。
頭が鈍ってくる夕食後には、基本的に仕事をしません。
本などを読んでダラダラ過ごし、だいたい9時頃には寝てしまいます。

その代わりに、朝5時に起きた後はお客様からのご質問に対して、
回答のためのメール執筆を、片っ端から進めていきます。
睡眠を十分にとった後の朝は頭が良く動くので、はかどります。
同じような理由で、授業収録を行う場合は午前中がメインです。

受験勉強についても同じです。
そもそも、未知なるものを開拓し、消化して自分のものにするという過程は、
かなり頭がシャッキリした状態でないと出来ないことです。
良いコンディションであるからこそ、良い学習成果が得られるのであり、
そのためには十分に休息することが必須です。
また、Zさんが述べておられるように、たまには気分転換も大切ですね。

平日は仕事などで手一杯という方は、夜遅くに無理をして勉強されるよりも、
休日に質の良い勉強時間を長く確保するほうが良いです。
よく学ぶために、よく休みましょう。




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第354話 良質な学習時間は、良質な空間から生まれる。
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今回も、合格を勝ち取られた方の合格体験記を一部引用して、
それに私がコメントを加える形でご紹介いたします。


> 家に帰ってからやろうと思うと、テレビを見たりしてくつろいでしまい、
> ヤル気が落ちる気がしたので、必ずカフェに寄るようにしていました。
■京男さん(男性・40代・マスコミ関係(放送局勤務)・東京都)

朝起きてから夜寝るまでの時間は、次の2つに大別できます。
 ・社会生活を行ううえで、投入しなければならない時間
 ・自分のために使うことのできる時間

前者の時間は、勤務・家事など、いわゆる「仕事」と呼ばれるものが多いですね。
学生さんが学校に通うことも、この中に含まれると言えます。

気象予報士試験の勉強は、ほとんどのケースで自発的に行うものですから、
後者の時間を使って、進めていくことになります。

ただ、「自分のために使うことのできる時間」といっても、その用途は数多いです。
冬物の服を買いたい、映画を見たい、学生時代の友人と呑みに行きたい、など、
人それぞれに、「○○したい」というのがあります。

受験生であれば、「気象予報士試験に合格したい」という気持ちは同じですが、
受験勉強は単純な娯楽ではありませんから、
「受験勉強したい」と感じる方は決して多くないと思います。
(もちろん、受験勉強が楽しくなることこそが、理想的ではあります。)

つまり、受験勉強のための時間を十分に確保するためには、
私たちが持っている「○○したい」を上手くコントロールすることが大切です。
自分の中にある「やりたいことリスト」の優先順位に忠実に動くだけでは、
なかなか受験勉強のための時間を取れないことが多いと思います。

受験勉強を着実に進め、実力を高めていくためには、
意識的に学習時間の管理を行っていくことが大切であり、
合格体験記を見ていても、これに成功している記述が多いです。
だからこそ、合格まで実力を高めていけたということですね。

上記で引用した、京男さんの合格体験記では、
勉強時間を確保するために、「勉強を行う空間」を重視されています。
例えば、自分の好きなテレビ番組を、横で家族が観ているという状況では、
意志の強い受験生であっても、勉強に集中できるはずがありません。
質の高い学習時間を得るためには、自分に適した空間が大切です。
それは、図書館や自習室のこともあれば、カフェや電車内、
ショッピングモールの中に設置されている椅子であったりするわけです。
もちろん、自宅における特定の部屋という方もおられるでしょう。

受験勉強を行う場所を決めておけば、
その場所に入ることで、自分の中の「スイッチ」が切り替わることになります。
限られた時間でも、学習に没頭することができれば、効率性はアップします。

先日に塾で懇親会があったのですが、
宴が終わってから、自習室へ向かうと仰っていた方がおられました。
質の高い学習時間を得るために、工夫されている方は多いようですね。

月が替われば、いよいよ年末となりますが、
忙しい時期だからこそ、時間あたりの価値を高めていきたいものです。




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第355話 忘年会の席で、受験生であることを明かそう。
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今回も、合格を勝ち取られた方の合格体験記を一部引用して、
それに私がコメントを加える形でご紹介いたします。


> 私はどちらかというと「不言実行」で、合格してから報告するタイプなのですが、
> 職場も含めて身近な人には、気象予報士を目指していることを途中から公言して、
> 良く言えば退路を断つようにしました。
> 最後まで諦めずにやり通せば、結果は自ずとついてくるということを、
> 子供にも示したかったというのも大きいですね。
■Uさん(男性・47歳・保険会社勤務・神奈川県)


その人の人物像を知るための手がかりとして、
「大金を何に投じているか」というのがあります。

決してお金持ちというわけではないのに高級車に乗っている人や、
化粧品だけにはカネを惜しまない人って、いますよね。
命の次に大事なお金だからこそ、その使い道で人の価値観が分かります。

同じように、その人の人物像を知りたいときに、
その人が何に多くの時間を投入しているか、に着目すると良いでしょう。
1週間のうち、20時間くらいをゴルフに使う方もいるでしょうし、
オンラインゲームに費やす方もいるでしょう。
もちろん、投入した時間に応じて、その分野での知見・技術も高いはずです。

気象予報士試験の難度は決して低くありませんが、
最終的に合格で受験勉強を締めくくれるかどうかは、
結局のところ、どのくらいの時間を投入できるかという要素が大きいです。
いくら頭脳明晰でも、ほとんど勉強しないのであれば、合格は不可能ですよね。

つまり、その人が持っている「自由に使える時間」を、何につぎ込むかによって、
対価として得られるものは違ってくるということです。
気象予報士試験に合格できた人は、私が知る限り例外なく、
受験勉強のために相当な時間を注ぎ込んでいます。
言い方を変えれば、その価値観・方針があるからこそ、合格に至るのです。

Uさんがお書きになったように、身近な方々に受験生であることを公言されることで、
後戻りできない仕組みができ、受験勉強に対して時間をより投入しやすくなります。

12月も半ばに入り、忘年会に参加する機会も多い時期となりました。
宴席で思い切って、受験生であることを公言されてはいかがでしょうか。
きっと受験生活を後押ししてくれる材料になることでしょう。




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第356話 腹落ちする勉強で、実力を伸ばす。
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今回も、合格を勝ち取られた方の合格体験記を一部引用して、
それに私がコメントを加える形でご紹介いたします。


> 今までと確実に違ったのは、過去問への取り組み方の質です。
>
> 過去問で、
> ■分からなかったなーと言う所
> ■なぜこのような解答になるのか
> ■なぜこのような質問をしてきてくるのか
> ■採点者がどう答えて欲しいのかと言う問題の意図
>
> と言うような点を注意深くゆっくり意識しながら解き、
> 付箋で一問ずつわからない点が出たら印をつけて
> すぐに藤田先生に質問すると言う事を繰り返し行いました。
■Tさん(33歳・フリーター)


年末年始に長めの連休を取れる受験生の方々にとっては、
1月の試験前に向けて、まとまった学習ができる貴重な機会だと思います。

「試験が近づくと、どんな勉強をすれば良いか」というご質問をいただきますが、
基本的に、学習のスタイルに変わりは無いのですね。

具体的には、このメルマガでも何度も書いていますように、
目の前の問題が解けるようになることを常に最優先に考え、
「疑問点の炙り出し」「炙り出した疑問点の解決」を繰り返すことです。

試験まで残り約1か月であることを考えますと、
大半の学習を過去問題演習に充てる方が多いと思われますが、
留意したいのは、演習の方法です。
焦りに任せて、力業で大量の演習をこなすような学習は非効率です。

試験が近い時期になると、気持ちがソワソワしてくるのは当然ですが、
ここで、冷静な分析・検証を欠いたまま、強引に大量の演習を行っても、
時間と労力に見合った成果を出すことは難しいです。

過去問題というのは解くこと自体が勉強なのではなく、
解くことを通して弱点を見つけ、それを克服することこそが勉強なのです。
机に向かって問題に取り込んでいると、何となく勉強している気分になるので、
これが大きな落とし穴なのですね。

Tさんはお書き下さった合格体験記の中で、
> 過去問に関しては10年分以上を何度も何度も繰り返しやり、
> 答えが暗唱出きるほどまでやったのにやはり実技がどうしても受からなかった
と、改善前の学習スタイルを振り返っておられます。


もちろん、当時のご努力は相当なものだったと思いますが、
問題と解答例の組み合わせを一問一答的に頭に入れただけでは、
合格の目安となる7割の正答を得ることは厳しいです。
ご承知のとおり、過去問がそのまま試験に出ることは無いのであり、
応用を効かせなければ解けない問題が多いからです。

応用が利くということは、その内容について「腹落ちしている」ということです。
強引に大量の演習を繰り返すことに対して、私が否定的な立場を採るのは、
納得できていなくても、過去問題に正答できてしまうからです。
解答例の内容を再現できても、応用力を伴っていなければ、
本試験の問題は満足に解けないにも関わらず、
それで実力が付いたと思い込んでしまう恐れがあるためです。

もちろん、1つ1つの疑問に対して、十分に納得するためには、
時間もかかりますし、労力もかかります。
だからこそ、年末年始にまとまった学習機会を活用できる方は、
これを活かして、さらに受験勉強を前に進めて欲しいと思います。
中身の詰まった過去問題演習ができるかが勝負です。




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第357話 まずは「0」を「1」にする。
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お正月に、今年の目標や決意を立てられた方も多かったと思います。
計画を立てることは大切ですが、もっと大事なのは、まず一歩を踏み出すことです。
「三日坊主」という言葉はネガティブな意味合いで使われることが多いですが、
よく言えば「フットワークが軽い」ということです。

とりあえず一度かじってみて、その感触で先に進むかどうかを決めれば良いのです。
面白そうだと感じれば、もう少し奥へ行ってみれば良いですし、
合わないと思えば、すぐに止めれば良いということです。

「全ての条件が整ってから、始めることにしよう」と考えていたのでは、
いつまで経っても始めることはできないと思います。

特に、気象予報士試験の勉強は、受験生の生命や財産には直結しないので、
「必要に迫られて勉強を始める」といったケースは少ないです。
(敢えて言えば、未経験で気象会社に就職するような方だけでしょうか)
ですから、ご当人の意志が大きな要素になります。

受験勉強未経験の方であっても、このメルマガをお読みになっている時点で、
もう「初めの一歩」を踏み出しておられるわけです。
よって、「次の一歩」に進まれると良いでしょう。
書店で入門書を立ち読みしてみる、ネットで検索してみる、
といったアクションを起こすことで、自分に合っているかどうかを診断するのです。
当塾のTwitterをフォローされれば、毎平日に問題と解答が届きますので、
それも「次の一歩」の1つです。

もし、興味がいっそう湧いてくれば、さらなる次の行動に移れば良いですし、
イマイチだと思えば、引き下がれば良いだけのことです。
目の前の木にぶら下がっている果実が美味しいかどうかは、
実際に口に入れてみないと分からないからこそ、
「一口だけかじってみる」というアクションが必要だということですね。

第50回試験で合格された方々も、
湧き上がってきた動機に対して、軽いフットワークがあったからこそ、
受験勉強の最初の一歩を踏み出しておられます。
勉強を始めるキッカケは、人それぞれです。
ここでは、5名の方の「初めの一歩」を引用してみました。

> 49歳の誕生日を迎えたあと、
> 「来年は50歳か。このまま仕事だけをして50代を過ごしていいのだろうか」と考えたのが、
> 勉強を始めるきっかけでした。
■Aさん(男性・59歳・テレビ局勤務・北陸地方)


> 人生の折り返しの年齢になり、また、体調を崩すなどし、
> 人生にやっておけばよかったという後悔のないようにしようとの思いで、
> 気象予報士の勉強に取り組み始めました。
■Cさん(女性・40代・放送局勤務・東京都)


> 勤めていた会社の経営が厳しくなっていた際、
> 今後の将来も考えて何か強みとなる資格が欲しい、
> 転職も視野に入れる事ができる資格を取ろうと考えました。
■Zさん(男性・25歳・電機メーカー勤務(職種:動力設備管理)・三重県)


> 気象予報士の方と仕事をしたことがきっかけで資格のことを知り、
> 気象を知れば現在の仕事にも役立つと思い勉強を始めました。
■京男さん(男性・40代・マスコミ関係(放送局勤務)・東京都)


> 小さい頃から空や星に興味があり、気象に関する知識を深めながら、
> 国家資格まで取得出来るなんて、一石二鳥だなと思ったからです。
■Uさん(男性・47歳・保険会社勤務・神奈川県)


おそらく、最初の一歩を踏み出した結果として、
それほど興味がかきたてられることもなく、
本格的な受験勉強を始めなかった方もおられると思います。
(むしろ、そういった方々のほうが多数派かも知れません。)
それで良いんです。

人が1年に使える時間と労力は限られていますので、
自分にとって価値や興味があると感じられるものだけに、集中できれば良いのです。
だからこそ、それを見極めるためのアクションが大切なのですね。

一方、中には気象予報士試験の勉強が上手くマッチして、
資格取得を経て、その後の人生が大きく変わる方もおられます。
そういった可能性を探るためにも、行動が必要になります。

まずは、「0」を「1」にしてみる。
そのうえで、撤退するか、「2」に挑戦するかを見極めれば良いです。




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第358話 先輩合格者の足跡から学ぶ。
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> 藤田先生が発行されている試験直前のメルマガにも記載されておりましたが、
> 栄養補給には「羊羹」がいいと言及されておりましたので、私も過去の合格者に肖ろうと、
> 今回初めて一口羊羹を持参して、試験開始前に食べました。これが効いたのかもしれません。
■Uさん(男性・47歳・保険会社勤務・神奈川県)


試験当日の栄養補給として、羊羹を推奨して下さったのは、
第49回試験で合格されたNさん(男性・34歳・会社員(海運関係)・東京都)です。

Nさんが書かれた合格体験記を、第50回試験で実践されたのがUさんです。
もちろん、試験合格は日々の受験勉強によって成されたものですが、
Uさんにとっては、当日のパフォーマンスをさらに高めてくれたのかも知れません。

いつも、この時期にメルマガで書くことですが、受験勉強の手を少し緩めたうえで、
体調を整えていくことに重点を置いていくことが大切です。

寒い時期に寝不足が続き、疲労を溜め続けると、
風邪などの感染症に罹りやすくなります。
インフルエンザも流行していますので、特段の注意が必要です。

試験日が近づくにつれ、受験生の緊張も高まる一方だと思います。
不安に押しつぶされそうになったときは、合格体験記を通して、
過去の受験生の成功事例に学ばれることが大切です。

当塾のホームページには、180名様以上の合格体験記を掲載しています。
1人分の合格体験記を3分で読んだとしても、9時間以上かかってしまう分量です。
ザーッと流し読みしていかれるのも良いですし、
新しい試験回だけを丹念にお読みになるのも良いでしょう。

物事を成功させるためには、上手くいった事例に着目し、
それを自分の糧にすることが大切です。
会ったことのない先輩受験生の言葉を支えにして、
ぜひ気象予報士試験の合格を勝ち獲っていただきたいと思います。




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第359話 社会人受験生にとって大切な3つのこと
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> 私は「1日1題」を目標に進めていましたが、
> 社会人でシフト勤務ということもあり、突発的な仕事が入ってきたり、
> 体が疲れている日もあり、綿密な勉強スケジュールを立てていても
> 思うように勉強時間を確保できないことが多々ありました。
> そんな時は無理して勉強せず、まず先に仕事を片付け、
> 体を休めて、試験勉強だけに集中できる時間・環境を作ることにしました。
■Nさん(男性・26歳・航空関係(シフト勤務)・大阪府)


2019年が始まって1か月が過ぎましたが、目標に対する進捗はいかがでしょうか。
「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がよく使われるようになりましたが、
社会人として気象予報士試験の合格を目指す受験生の方々にとっては、
「ライフ」の中に上手く「スタディ」を入れ込むことに苦心されていることと思います。

家の外での仕事や、家の中での仕事が、日々の生活における最優先事項であり、
それらを片付けたうえで、初めて勉強に取りかかれるわけですから、
勉強だけに専念できる学生の方々とは、ハードルの高さが異なります。
私自身も、決して褒められた学生時代を送っていたわけではなく、
「勉強ができる環境」がありがたい(有り難い)ことだと気付くのは、
それが手に入りにくくなってからですね。

とは言え、今さら昔に戻れるわけではないので、
何とかして日々の仕事と生活を回しつつ、受験勉強を上手く進めねばなりません。
そのために大切なことは、次の3つだと私は考えます。

 1.アクセルの踏み過ぎに注意。
 2.スキマ時間を最大限に活用すべし。
 3.勉強時間ではなく、勉強期間で勝負する。

まず1ですが、やはり体調が良いからこそ、勉強もはかどるというものです。
私は20代の頃に、無理を重ねた生活をしていたことがありますが、
喉や鼻の奥が頻繁に炎症を起こし、口内炎もよくできていました。
おそらく、「休む勇気」が無かったのだと思います。
今はできるだけ無理をせぬよう自覚し、風邪や口内炎もめっきり減りました。
Nさんも合格体験記で述べておられるとおり、
突発的な仕事が入って忙しくなることもあるのですから、
そういったときには、学習計画を柔軟に変更されることも大切です。

次に、2です。
学生時代に「受験勉強」といえば、机に向かって長時間取り組むものでしたが、
社会人受験生にとっては、それだけが受験勉強ではないということです。
もちろん、決まった場所で腰を落ち着けて取り組めるのは理想的ですが、
そんな(贅沢な)時間を確保できない方も多いはずです。
そこで、こうした「勉強時間」のイメージを取り払うことが大切です。
「勉強とはスキマ時間を使って行うのが基本」と考えるのです。
電車の中で、参考書を広げている人がいます。
車の中で、英会話のシャドーイングをしている人がいます。
待ち時間に、スマートフォンで講義を受けている人がいます。
以前から提案してきましたが、すでにイヤホン・ヘッドホンと言えば、
無線接続のタイプがスタンダードになりつつあります。
もし、二宮尊徳(金次郎)が現代の世に生まれていれば、
便利な機器を活用して勉強に励んだに違いないと私は思います。

そして、3です。
社会人受験生が1日に確保できる勉強時間は決して長くありません。
前述のスキマ時間をかき集めたとしても、
1日2時間の勉強時間を確保できる方は、少数派だと思います。
だからこそ、1日あたりの勉強時間ではなく、勉強期間を延ばすことが大切です。
気象予報士試験の合格のためには、相当な学習量が必要ですから、
「瞬間値」ではなく、「積算値」こそがものをいうのです。
積算学習量を積み上げるためには、無理のない範囲で、
受験勉強を上手く日々の生活に組み込んでいくことが大切です。

お気づきかと思いますが、1と2から3を導き出すという関係ですね。
日々の受験勉強にかかる負荷を小さくすることが、学習習慣の定着につながり、
結果として、毎日の勉強が試験合格に至るまで続いていく、という考え方です。

限られた時間と労力の中で、結果を出すためには、
明確な戦略を描くことが必要だと思います。
1月の試験直後の今は、8月の試験に向けて最も時間的余裕がある時期です。
この期間を大きなアドバンテージにしたいものです。




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第360話 気象予報士2020プラン
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1月の試験が終わって、ちょっと一休みされている受験生もおられる一方で、
この時期は、新たに気象予報士試験に挑戦される方も多いのです。

もうすぐやってくる春は、生活が新たに切り替わる季節です。
学生の方であれば、入学・進級・卒業があり、
社会人の方にとっては、異動が多い時期でもあります。

特に、今年は5月に新元号に切り替わるということもあり、
「新たな出発」という気持ちが、普段よりも強まりやすいかも知れません。

そこで、今回はこれから気象予報士試験にチャレンジする方へ、
合格に向けた行程をご紹介したいと思います。

目標の立て方は、人それぞれでしょうが、
これまでと同じように試験が実施されるとすれば、
考えられる最短ルートは、2020年8月試験での完全合格です。
ご承知のとおり、東京五輪が行われる時期とほぼ一致します。

学習の流れは、2019年8月試験で一般知識試験合格、
2020年1月試験で専門知識試験合格、
2020年8月試験で実技試験合格、という形を想定しています。

初学者の受験生が、まず目指すべきは一般知識試験の合格です。
よって、一般知識試験の学習に集中して、進めていかれると良いでしょう。

中には「一般と専門を同時並行で」とお考えになる方もおられます。
確かに、主に専門知識試験で出される問題内容が、
一般知識試験で出題されることもあります。

一方、専門知識試験の学習内容の多くは、一般知識試験の内容を土台としており、
順序としては、一般→専門で進めたほうが効率的です。
よって、まずは一般知識試験の学習を十分に進めたうえで、
目処が付いた時点で余裕があれば専門知識試験も、の方針をお勧めします。

学習法はいたってシンプルです。
基礎事項をがっちり固めた後で、過去問題演習の充実させることに尽きます。
過去問題の演習は大切で、学科対策には少なくとも10年分は必要だと考えます。

ただ、ベースとなる知識が無いまま、いきなり過去問題演習に入るのは非効率です。
基礎知識が抜けていると、問題演習の過程において、
問題と解答例を我流の論理で強引に繋ぎ合わせる癖が付きやすいからです。
これを後から修正するためには、1つ1つの知識を棚卸しして、
適切かどうかを検証する必要があり、かなり面倒くさいことになります。
まずは、網羅的に知識を習得していき、ある程度の知識が固まったうえで、
過去問題演習を行っていかれることをお勧めします。

2019年8月試験で、一般知識試験に合格できれば、
2020年1月試験で、専門知識試験の合格を目指すことになります。
ただ、期間が5か月しか無いので、可能であれば、
2019年8月試験までに、ある程度の基礎事項を学んでおかれたほうが有利です。
これが一般知識試験対策としても役立つかも知れないことは、前述のとおりです。

2020年1月試験で、専門知識試験に合格すれば、
7か月後の実技試験に向けて全力投球、という流れですね。

今(2019年2月)から勉強を開始して、2020年8月試験で合格すれば、
全体の勉強期間は1年半ということになります。
2~3年でも順調だと言えますので、1年半なら明らかに短期合格です。
ということは、一週間あたりの学習量を増やす必要があるということです。

当塾を経て合格された方々の合格体験記を見ていますと、
平日にスキマ時間を活用するといった工夫が大切なのは勿論のこと、
休日を活用し、週に一度くらいはガッツリと勉強時間を確保するなどして、
集中的に学習を進めるといった事例が多いですね。

もちろん、今回にご紹介したケースは、あくまでも「最短ルート」であり、
その道を駆け抜けるには、時間・労力・効率性が必要です。
受験生ご自身の環境に合わせて、合格プランを作ることが大切ですし、
途中で状況が変わったときには、計画の組み直しも必要だと思います。

気象予報士試験の難度はかなり高いので、トータルの勉強量は相当ですが、
だからこそ、合格を勝ち獲ったときの喜びは大きいと思います。
2020年の合格を目指して、一念発起してみませんか。




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第361話 これからの勉強で未来を変える。
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> 大学に入学して気象学と出会い、興味を持ったことが受験のきっかけでした。
> 学生時代のまとまった時間がとれる頃から勉強を始めたにも関わらず、
> 合格までに長い時間がかかってしまったのは、
> ほぼ独学で合格を目指したからだと思います。
■Kさん(女性・24歳・会社員(技術職)・北海道)の合格体験記より


「文系なので勉強についていけるか心配です」というご相談をよくいただきます。
確かに、気象予報士試験には、数学や物理の知識も必要ですので、
こうした分野の学習経験をお持ちの方は、そのぶんだけ勉強時間を短縮できます。

ただ、講師としての指導経験から、率直な感覚を申し上げますと、
理数系アドバンテージは、それほど大きくないという印象を持っています。

なぜなら、一口に「理系」「文系」といっても、
少し畑が違うだけで、勉強する内容はまるで異なるからです。
例えば、同じ理科系統でも、「天気(てんき)」と「電気(でんき)」では、
学習内容において、ほとんど重複は無いはずです。
(敢えて言えば、「雷」くらいでしょうか。)

それどころか、同じ「気象の勉強」と言っても、
気象予報士資格を取得するための勉強と、大学で気象学を専門的に学ぶことには、
具体的な学習内容において、かなりの違いがあります。

気象予報士試験は、学習範囲が広いのが特徴です。
基礎的な気象学だけでなく、法規の学習も必要ですし、
気象庁の観測業務や予報業務についての勉強も求められます。
天気図などの資料に対する解釈を文や作図で解答するといった能力も問われます。
これは、予報業務における現象の予想を行うための資格だからですね。

一方、高等教育機関での気象学は、研究者になるためのものです。
未だ解明されていない事柄を探求するための能力を身に付けることが必須です。
そのためには、高度な数学と物理学を徹底的に学ぶ必要がありますし、
英語で論文を読んだり書いたりする力も求められます。

つまり、「気象の勉強をしています」と言っても、
両者はかなり学んでいる部分が異なっているのです。

おそらく、「環境」「天文」「海洋」といった、
気象と近い分野を専門職種とする方々にとっても、
気象予報士試験に対する有利性は意外に小さいと思います。
まして、他の理科系分野であれば、なおさらです。

「文系だから圧倒的に不利かも・・・」と尻込みするのも、
「理系だから圧倒的に有利だろう」と舐めてかかるのも、適切な姿勢ではなく、
結局のところ、これからの受験勉強にどれだけのパワーを注ぎ込めるかが、
合否の結果に大きく関係してきます。

また、この体験記をお書きになったKさんは、
独学が回り道になったと分析されていますが、これは当然のことです。

独学を山登りに例えれば、単独登山です。
険しい岩場が出てきたときも、自分で攻略法を考える必要があります。
分岐点で複数のルートが出てきたときは、自分で地図を見て、
相応しいと思われる行き先を決めなければなりません。

一方、受験勉強において、すでに合格した人間のサポートを受けるのは、
例えてみれば、登山ガイドを雇うようなものです。
「この岩場を登るには、滑り止め付きの軍手があったほうが良い」とか、
「実はAルートよりもBルートを通ったほうが近道」といった、
コースを熟知した経験者だからこその意見を、自分の行動に反映できます。

「単独登山のほうが、登頂できたときの達成感が大きいのでは?」
という考え方があることに対して否定はしません。
ただ、誤解の無いように言っておきますと、
ガイドにおんぶしてもらって山に登っていくわけではないということです。
あくまでも、ガイドは荷物も持たずに、横にいるだけの存在であり、
受験生が重い荷物を背負って「山に登る」こと自体に何ら変わりは無いのです。

もし、受験勉強そのものが人生の目的であれば、
時間を気にすることなく、勉強を継続できると思います。
一方、資格取得を踏み台にして達成したい目的があるのならば、
合格はあくまでも通過点であり、もっと言えば出発点に過ぎません。
そういった志を持つ受験生の方々には、できるだけ早く合格を勝ち獲って、
進みたい道を歩んでほしいと思います。




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第362話 エンジンを冷やさない。
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> 日々コツコツと1題だけでも、1問だけでも、穴埋め問題だけでも続けていました。
> (#50回試験の時に燃え尽き症候群となって、合格発表まで勉強から離れていました。
> そのため、不合格後に勉強を始めるのがとても辛く、
> また、出来ていたはずの問題すら解けない日々が続いてしまいました。)
> 習慣を作るのも大変だけど、習慣を辞めて再び習慣化するのは更に大変でした。
■Kさん(男性・40歳目前・会社員)の合格体験記より


プロの演奏家やアスリートのドキュメンタリー番組などを見ていますと、
「1日でも練習を怠ると勘が鈍る」といった言葉が出てくることがあります。
これは、広く解釈すると、多くの人に当てはまることです。
身近な例で言いますと、週末の2日間休んだ後の月曜日は、
ちょっと気合いが入りにくいという経験をされる方も多いと思います。

気象予報士試験の勉強においても、似たようなことが言えます。
もちろん、受験生によって学習スタイルはさまざまであり、
仕事の忙しい平日を避け、週末に絞って勉強される方もおられるでしょう。
ただ、ハッキリと言えるのは、ブランクが大きくなるほど、
勉強を再開するときに大きな負荷が必要になるということです。

これは、自転車に乗ったときに、静止した状態から加速する場合と、
ノロノロであっても動いている状態から加速する場合を比べたとき、
前者のほうがより大きな力を要することと似ています。

合否が分からない段階で、勉強に手が付かないのは仕方ない面もありますが、
次回試験を受ける必要があることが明らかになった時点で、
ペダルを強く踏み込むことが大切です。

この合格体験記をお書きになったKさんも、
「合格発表まで勉強から離れていました」とありますように、
惜しくも第50回試験で合格に及ばなかったことが分かった段階で、
すぐに受験勉強を再開されています。
(これは、メールによる個別指導サービスの履歴からも確認できます。)

もし、Kさんが2018年10月の合格発表後も、
なかなか受験勉強を再開できなかったならば、
第51回試験での合格は厳しかったと私は分析しています。

資格試験の勉強には非情な一面があって、
全体の道のりを100としたとき、仮に到達度が95であったとしても、
表面的には0と同じに見えてしまうのです。
勉強の成果を直接的に示すものは、合格証だけだからです。
もちろん、勉強すること自体に価値があるのも事実ですが、
あくまでも資格を取得するという観点のみから見れば、
「3日で投げ出すこと」と「合格直前で諦めること」は等しく映ってしまいます。
実際には、0と95との距離よりも、95と100との距離のほうが、
圧倒的に小さいにもかからず、です。

気象業務支援センターの発表によりますと、
第51回試験での合格率は、わずか4.7%だったそうです。
逆に言えば、95.3%の方々は残念ながら合格に届かなかったわけですが、
可能であれば、合格という形で受験勉強を締めくくってほしいと思います。
難関だからこそ、通り抜けられたときの達成感は大きいです。




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第363話 「+気象予報士」でレア度を高める。
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> アパレルに携わっていることもあって日頃から天気予報を見て着る服を考えたり、
> 店頭のレイアウトの参考にするのは習慣です。
> この資格が仕事に直結するわけではないのですが、
> 興味がある天気予報に関わる資格ですし、
> 合格率が低い難しい資格であるからこそ目指してみようと思いました。
■Qさん(女性・43歳・アパレル会社社員(百貨店勤務))の合格体験記より


「気象予報士を目指している」という周囲の人に漏らすと、
「キャスターにでもなるつもりか?」といった反応が返ってくることもあると聞きます。

確かに、気象報道の仕事に携わりたいという目標を持った方も多いですし、
当塾を経て気象予報士になられた後、キャスターの仕事をされている方は、
私が確認しているだけでも20名以上にのぼります。

ただ、そういった方々は、全体から見ればほんの一部です。
そもそも、気象予報士を志す動機として最も多いのが、
「今の仕事に何らかの形で役立てたい」ということであり、
200ほどある合格体験記をお読みになれば、それを実感できると思います。

気象予報士の資格は、気象の専門職に就くためだけのものではありません。
天気は、誰にとっても大きく関係することだからです。

むしろ、気象業界で仕事をしたいということであれば、
「気象予報士資格は持ってて当たり前」は言い過ぎかも知れませんが、
少なくとも、「持ってて珍しい資格」ではないわけです。
言い方を変えれば、「持っていて有利になる」というよりも、
「持っていなければ不利になる」といった空気のほうが強いという感覚です。

一方、天気が我々の生活にこれだけ密接に関係するという事実がありながら、
全国の気象予報士資格を持つ人は、ようやく1万人を僅かに超えた程度です。
人口比で言えば、「1万人に1人以下」という稀少な資格です。

気象業務法が改正され、気象予報士の制度が始まって約25年が経ちますが、
前回の試験(第51回試験)でも135人しか合格していないのですから、
今後もその人数が爆発的に増えるとは思えません。

このように、気象予報士資格そのものが「レア資格」であるというのは、
それと何かを組み合わせることによって、さらに稀少性が増すことを意味します。

誰でも社会人としての経験を重ねれば、その道の達人になっているはずです。
おそらく、周囲で一緒に仕事をしている人も、同じような熟練度だと思いますので、
その世界での基準だけで見れば、稀有な人材とは言えないかも知れません。
しかし、そこに別の専門性(気象予報士とは限りません)が加われば、
その人だけのモノの見方・思考ができるようになり、レア度が高まるわけです。

この体験記を書かれたQさんは、アパレル業界で仕事をされています。
気象に関する資格を取得されたQさんだからこそ、
気象またはアパレルのいずれかの世界しか知らない人には、
見えないものがあるのだと確信しています。

また、昨年に当塾にて行った懇親会では、
医師で気象予報士資格を取得された方にもご参加いただきましたが、
通常のお仕事に加え、「気象と健康」という切り口でも活躍されているそうです。

「本業+気象予報士資格」という組み合わせが、
どんな効力を発揮するのかは、予測できないだけにワクワクします。
だからこそ、ぜひ多くの方々に気象予報士を目指してほしいと思います。




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第364話 良質なアウトプットは、充分なインプットから。
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> 耳にタコができるほど言われているかもしれませんが、
> 実技試験は一般・専門知識があやふやでは解けません。
> その知識があるのとないのでは、解答の着眼点が変わってくると思います。
> 解答に似た答えが書けても、得点になりにくいのではないでしょうか。
■Yさん(20代・フリーター・東京都)の合格体験記より


多くの受験生にとって、実技試験は「高い壁」であるとされます。
マークシート方式の学科試験ならば、消去法で選択肢を絞ることもできますが、
白紙に文や図を綴っていかねばならないのが、記述試験の難しさです。

「適切な答案を書くためには、どうすれば良いか?」といった悩みは、
多くの受験生にとって、解決すべき大きな課題であるわけです。

ただ、作文や作図の難しさは、単なる技術論で済むとは限りません。
もし、アウトプットすべき知識そのものに不足している部分があれば、
作文力・作図力を磨くだけでは、解決できないのです。

私は日々、多くの答案と向き合っていますが、
何らかの形で、知識を補強すべき部分があるケースはわりと多いです。

特に、実技試験において重要な学科範囲の知識として、
 ・大気の熱力学(一般)
 ・大気の力学(一般)
 ・気象災害(専門)
 ・防災気象情報(専門)
の単元については、特に重要度が高いと言えるでしょう。

もちろん、上記以外の範囲が、実技試験に出てくることも良くあります。
例えば、衛星画像やレーダーを適切に読み取るためには、
専門知識試験における、当該単元の学習が必要です。
また、先日の第51回試験の実技1では、問3(3)において、
数値予報モデルに関する知識も問われています。

実技試験の過去問題演習を行ったうえで、
誤答に対しては、何が原因であるのかを分析されることが大切です。
もし、知識の抜けがあれば、補強学習で埋めたいですね。

十分な知識を備えたうえで、作文や作図のトレーニングを積めば、
より効率的に実技試験の力を高めていくことができると考えています。




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第365話 勉強を習慣化させるために大切なこと
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年初から勉強を開始された方、新年度から勉強を開始された方、
そして、令和の始まりとともに気象予報士を志す予定の方もおられることでしょう。
最初の一歩を踏み出すことは、とても大切なことですね。

次に成すべきことは、勉強を習慣化させることです。
習い事であっても、上達する人というのは、それを続けられる人です。

試験勉強には、短期勝負のものと、長期勝負のものがあります。
100m走などのように、スタートからゴールまで全力疾走で走り抜けることで、
一気に実力を高め、合格まで持っていくのが短期勝負です。

一方、長期勝負というのは、フルマラソンを走り抜くようなものです。
どんな素晴らしいランナーでも、100m走のダッシュのまま、
42.195kmを走り続けることはできません。
途中でバテないように、その人に応じたペースで走り続けることが求められます。

気象予報士試験は、この長期勝負の部類に入ります。
受験生のほとんどは、仕事・家事・学業などを抱えておられる方で、
1日・1週間に費やせる勉強時間が限られているため、
なおさら長期的な計画を立てて、学習を進めていくことが求められます。

このとき、勉強を上手く進めるコツは、「頑張りすぎないこと」です。
もちろん、頑張ること自体は大切ですが、度を超すと継続の妨げになります。

多くの受験生が、勉強を始めたばかりの段階ではモチベーションも高く、
つい力を入れすぎて、勉強を進めてしまう傾向があります。
例えて言えば、マラソンのスタート時に、一人だけ先頭集団から飛び出し、
猛ダッシュで走っていくようなものです。
これをやると、習慣化が定着する前の段階でスタミナ切れを起こします。

先ほども触れましたように、もしゴールが100m先にあるのなら、
この手法で一気に合格を勝ち獲ることも可能なわけですが、
ゴールが50km先にあるのなら、それに応じた進め方が必要になります。
つまり、ある程度の余裕を持たせて走ることが大切だということです。

合格体験記を見ていますと、勉強時間がかなり多い方もおられますが、
これは勉強が軌道に乗ってからのことだと私は解釈しています。
慣れるまでは、少しずつ負荷を高めていくのが良いです。
受験勉強の習慣化に成功すれば、長時間の勉強もこなせるようになりますが、
初学者の方がいきなりハードな負荷を背負うと、潰れる危険があります。
バーベルの重さは、少しずつ増やしていくのが良いのです。

習慣化のためには、1回あたりの量を増やすことよりも、
短い時間でも良いので、回数を増やすことのほうが大切だと考えます。
極端に言えば、10分間であっても、テキストを広げる、スマホで講義を聴く、
過去問題に取り組むといったことを行われるのがお勧めです。
「なるべく勉強に全く触れなかった日を作らない」
「できるだけ勉強から次の勉強までの時間を短くする」
という点を大切にしながら、取り組んでいかれると良いと思います。

富士山に登ることを考えたとき、斜面にハシゴをかけて登るのは大変です。
しかし、富士山の周りをグルグル取り囲むように螺旋のスロープがあれば、
歩くときの負荷を小さくできることでしょう。
無理の無い範囲で進めることが、勉強習慣の定着につながると私は考えます。




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第366話 答案添削を受ける際に大切な2つのこと。
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> 藤田塾の売りはやはり、無制限添削だと思います。
> 恥ずかしがることなく、何度も添削をお願いすることが合格への近道だと思います。
> もちろん添削を依頼する前に、過去の添削結果の確認を忘れずに。
■Bさん(男性・40代・エネルギー会社勤務・東海地方)の合格体験記より


文や作図での解答が求められる実技試験では、
「答案の作り方」を習得していくことが求められます。
マークを塗りつぶすだけで解答できる学科試験と大きく異なるところです。

記述式の実技試験において効率的に実力を高めるためには、
Bさんが体験記で述べておられるように、答案添削を受けることが効率的です。

ただ、答案添削が大事だからといって、
やみくもに添削を受ければ良いわけでは無いです。
私は、2つの留意点があると考えます。

1つ目は、問題の理解度を充分に高めることです。
答案添削は、あくまでもアウトプット技術の向上を第一の目的としています。
アウトプットを行うための前提として、問題の理解が的確であることは必須です。
言い換えれば、「問題内容が理解でき、答案も作れる」という状況が前提です。
問題内容を充分に把握できていない状況で、
無理矢理に答案を作っても、あまり意味が無いです。
この段階で必要なのは答案添削ではなく、問題内容を理解することです。
(当塾の受講生であれば、「教材を受講する」「講師に質問する」ことです。)
つまり、添削は中級以上の受験生にとって効果的なトレーニング法なのです。

問題内容を充分に掴み、それに基づく答案が書けるようになった時点で、
答案の添削を受けることの効果が出てきます。
自分では気が付かなかった課題が炙り出され、
それを解決することによって、さらに実力を高めることに繋がります。

これが、2つ目の留意点につながってくるわけですが、
添削というのは、受けっぱなしでは全く意味が無いのです。
炙り出された課題は解決しない限り、弱点(=失点要因)のままです。
そして、私自身も痛感していますが、人間は実に忘れっぽい生き物です。
再演習で同じ轍を踏むことの無いよう、十分な復習が大切です。
課題を解決し、それを定着させてこそ、次回演習での正答につながります。

実際のところ、答案添削を活用して、実力をグイグイ高めていく受験生は、
この点(炙り出された課題の解決)が徹底していることで共通しています。
誤解されがちですが、数多くの添削を受けるから、実力が高まるのではなく、
添削結果を通して、その内容を自分のものにできるから、実力が高まるのです。

前回のメルマガで、受験勉強を螺旋状のスロープに例えました。
スロープ(坂道)であるから、頂上に近づくわけであって、
平坦な道をグルグル回っているだけでは、距離は縮まりません。
疲れるだけで効果の出ない勉強なら、しないほうがマシです。
大切な時間と労力を投入するのですから、結果の出る方法で取り組みたいですね。




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