藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

無料メルマガ『めざせ!気象予報士・お天気キャスター』バックナンバー(第451話~)


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  451、何度も塗れば濃くなる。
  452、諦めなかったからこそ、合格で終えられる。
  453、実技試験では「流れ」を意識する。
  454、腑に落ちるところまで取り組んで、取りこぼしゼロ
  455、解答に要する時間は、実力次第
  456、質の良い勉強時間を捻出するための2つの方法
  457、実技試験の土台は、学科試験。
  458、問題を解いた後から勉強が始まる。
  459、苦手箇所だけを狙い撃ち
  460、自分を信じて試験本番へ
  461、合格体験記からロールモデルを見つける。


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第451話 何度も塗れば濃くなる。
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・実技の演習は、一定のペースで続けられるよう習慣とするため、
> ”土日の午前中”に”図書館”へ行くと決めて行いました。
> ・演習後はできるだけ時間を空けずに自己採点と復習、添削依頼を行い、
> 記憶が新しいうちに復習をすることで学習の効率化を図りました。
> 添削結果を本当に理解できているか何度も何度も読み返し、
> 理解が不十分な内容を洗い出して、必要な場合は追加の質問をしました。
■Uさん(男性・30代・発電エンジニア・東京都)の合格体験記より


受験勉強の総量は、「学習効率×時間」で決まります。
寝不足で頭がカクカクしているようなときに、無理やり本を広げても意味が無いので、
コンディションを整えて、学習効率を高めることは大切です。

ただ、学習効率は無限に高められるわけでは無いので、
時間をどれだけ費やせるかという点も重要ですね。

多くの気象予報士試験受験生の皆様は、本業を抱えながら受験勉強を進めておられます。
大学受験の浪人生であれば、1日に10時間勉強できる人もいるでしょうが、
この試験の受験生であれば、1日2時間を確保できる人も少数派だと思います。

そこで、勉強時間量を稼ぐには、継続が大切なのであり、
継続するためには、習慣化することが必須となります。

Uさんが合格体験記でお書きのように、「土日の午前中は図書館で勉強する」といった、
1週間の中に固定された勉強枠を設けることは、習慣化において大切なことです。
さらにUさんは、通勤電車・昼休み・就寝前といった、
平日において常に訪れるタイミングを勉強とリンクさせることで、習慣化に成功されています。

そして、Uさんの合格体験記で、もう一つ非常に重要な点があります。
それは、「繰り返しによる記憶の定着」という点を、とても重視されていることです。

強い感情を伴った出来事(例:楽しかった旅の記憶・大勢の前で面罵された記憶)であれば、
忘れようとしても脳裏に刻み込まれるものですが、
受験勉強に必要な知識は地味なので、何度も繰り返さないと、なかなか定着しないものですね。

気象予報士試験における学科試験は、その名のとおり「知識」が問われる試験ですし、
実技試験においても、技能を自由自在に使いこなせるためには、
ノウハウが板に付いていることが必須となります。

そのためには、薄いペンキを何度も重ねて塗るがごとく、
繰り返して学習することで、頭の中の記憶を少しずつ濃くしていくことが大切なのですね。
Uさんは、記憶の薄れを防ぐために、勉強の間隔をできるだけ短くし、
何度も繰り返すことで、定着度を高められるように取り組まれました。

こうした勉強は地道であり、あまり面白みが無いと感じられる方もおられるでしょう。
次から次へと新しい問題に挑戦するほうが、楽しかったりします。
ただ、受験勉強で成果を勝ち獲るためには、
ある程度定まった学習範囲をどれだけ完成させられるかが重要だと私は考えます。




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第452話 諦めなかったからこそ、合格で終えられる。
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> 「ここまで頑張ったのに諦めるのは悔しいな」という気持ちが強くなり勉強を再開しました。
> ここで気付いたのは私には基礎力が足りていない、ということでした。
>   《中略》
> 合格できるかは五分五分だな、というのが正直な気持ちでした。
> なので合格を知るまでは緊張で手汗をかくほどでしたが、
> 合格を知った時の嬉しさはこの上ないものでした。
> 諦めないでよかった!頑張ってよかった!と心から思いました。
■Zさん(女性・30代・会社員・愛知県)の合格体験記より


Zさんは6回目の受験で合格を勝ち獲られていますので、
5回の不合格を経験されていることになります。
詳細は体験記で綴って下さっていますので、そちらをご参照いただきたいのですが、
第54回試験では「残すは実技のみ」で、惜しくも完全合格を逃されています。

ご承知のとおり、学科試験の合格が有効であるのは1年限りですから、
その間に実技試験に合格できなければ、再受験が必要なのですね。
要再受験となった時点で、合格へのチャレンジを諦めてしまう方もおられることでしょう。

ただ、少し遠回りする道のりになったとしても、
ぜひ合格という形で受験勉強を締めくくってほしいと思います。
合格を勝ち獲った喜びは何事にも代えがたいものですし、
資格試験という性質上、資格を取得できた時点で、
これまでに投入した時間や労力が回収されるように感じられるからです。

1年に1回しか行われない国家試験も多い中で、
気象予報士試験は年2回も実施されています。
秋に合格発表が行われてから4か月も経てば、もう次の試験です。
次の試験で合格を勝ち獲られる方のほとんどは、
前回試験での不合格者の中から生まれることも事実なのですね。

第58回試験の合格発表が月末に迫りました。
お一人でも多くの方が合格を勝ち獲られていることを願っております。




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第453話 実技試験では「流れ」を意識する。
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> 58回実技では最初の図に「トラフA」と「トラフB」が描かれておりました
> この時点で「ああ、これは低気圧にトラフAが追いついていって影響がなくなり
> そのあとトラフBに乗り換えるというパターンだな」とか全体のストーリーに見当がついてくれば、
> あとはそのストーリーに沿ってつじつまが合うように各問題を埋めていくだけ
> 全体の大きなストーリーが最初にちゃんと把握できていれば
> 突拍子もない的外れな回答をしてしまう事を避けることができます
■友竹昇さん(男性・50歳・漁師・静岡県)の合格体験記より


実技試験では、最初に実況資料を見て答える問題が出てきた後に、
予想資料を見て解答する問題が続き、
その後に局地的な気象に着目する問題が出されるといったパターンが多いです。

例えば、前回の第58回試験における実技1であれば、
問1が実況系、問2が予想系、問3と問4が局地系ですね。

それぞれの大問の中に数多くの小問があるわけですが、
各小問は、完全にバラバラの一問一答形式なのではなく、
全体として存在する「流れ」を構成する要素となっているものが多いです。

再び第58回試験における実技1を例に取れば、
問1の(3)(4)(5)は温帯低気圧の発達に関する一連の問題です。
また、問2では(1)で作図問題が出た後、その内容を踏まえる形で(3)が出され、
さらに深掘りする形で(4)が出されています。
そして、問3と問4は形式的に分離していますが、実質的には問3の続きが問4だと言えます。

実際の本試験では、どうしても解けない問題も出てきますので、
そういった場合は保留して、先の問題に進むことも戦術として大切です。
ただし、大問全体を飛ばすといった解き方をされると、全体像が掴みにくくなります。
前述のとおり、「実況系→予想系」という流れになっているのが基本であり、
問題を解き進めることで、実況資料を把握できるようになるので、
予想資料が出てきた問題にも対応しやすいのですね。

文での解答が求められる実技試験の問題では、
出題者の意図を把握することが本質的に重要です。
もちろん、問題文の熟読は必須ですが、それだけでなく当問までの流れを踏まえると、
何を解答すべきなのかが、より見えやすくなってきます。




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第454話 腑に落ちるところまで取り組んで、取りこぼしゼロ
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> 試験会場で初見の問題に取り組むと想像以上に時間がかかります。
> しかしながら過去7,8年分の問題をしっかりと自分の腑に落ちるところまで取り組むことで、
> 出題者の意図や問題のストーリーを早めに嗅ぎ取る感覚を磨くことが大事だと思います。
■Jさん(男性・50代・会社員)の合格体験記より


> 合格点を取るには、基礎的な問題(特に知識)、
> 過去の頻出問題などでは取りこぼしゼロを目指す必要があります。
> 100点満点のテストですが、絶対間違えてはいけない問題が3~4割ぐらいあるように思います。
> そこは100点で残りの6割の問題で6割程度を目指すという感じでしょうか。
■T.Iさん(51歳・航空会社勤務(パイロット))の合格体験記より


JさんとT.Iさんがお書きになった上記のメッセージは、
実技試験対策における最重要点を簡潔に示しておられると私は考えます。

実際に受験された方や、過去問題をご覧になった方であれば、よくご存じですが、
実技試験の分量は相当に多いです。
これを75分(1時間15分)で解き終えるのは、なかなか大変です。

実技試験では、毎回異なる事例が問題として出てきます。
学科試験で時々見られる「過去問題のリメイク」はありません。
しかし、勉強を重ねた受験生から見ると、「過去問題と似た問題」に気付きます。

例えば、温帯低気圧は日本付近での天気に大きく関係しています。
事例は異なっていても、温帯低気圧である以上、
「どのような条件があると発達するのか」という点は同じですね。
当然ながら、過去問題と本試験に出てくる温帯低気圧は別の事例ですが、
同じ温帯低気圧である以上、それに基づく問題には類似点が出てくるのです。

これは台風であれ、冬型であれ、梅雨前線であれ、同じであって、
結局のところ、資料解釈に対するパターンをどれだけ蓄積できるかが勝負です。
「パターンの蓄積」などと表現すると、丸暗記だと勘違いされるかも知れないですが、
解答例の字面を焼き付けるのではなく、「思考過程を自分のものにする」という意味です。

そのためには、過去問題を徹底的に理解することが重要になります。
これについて、Jさんは「しっかりと自分の腑に落ちるところまで取り組む」、
T.Iさんは「取りこぼしゼロを目指す」と表現されています。

よく、「過去問題演習を何周行ったら良いか」というご質問をいただきます。
もちろん、現実問題として、複数回の演習が必要だと考えますが、
最も大切なのは回数ではなく、「熟知できたかどうか」という結果にあります。

極端な話ですが、1回目の演習で洗い出された課題を完全に解決できれば、
2回目の演習では満点が取れることになりますので、1回きりの演習で完了です。
一方で、同じ過去問題を10回繰り返して演習しても、
結果として、その問題における解法がスラスラ出てこないのであれば、
勉強は未完成ということを意味しています。

また、力任せに問題演習の回数を増やすことを優先させてしまうと、
思考過程を深く理解する前に、解答例の内容が脳裏に焼き付く場合があります。
そうなると、過去問題での表面上の答案再現度は高まるのですが、
思考の鋳型ができなければ、本試験の問題で応用を利かせることは困難です。

前回の試験で、あと1点、あと2点で、惜しくも合格を逃された方々もおられると思います。
合格圏への突入に向けて、過去問題演習の充実度をより高めていきたいですね。
早いもので、次の試験まで約3か月となりました。
秋の深まりとともに、勉強が順調に進むことを願っております。




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第455話 解答に要する時間は、実力次第
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> 過去問演習が進むと自然と75分は掛からなくなりました。
> 逆にいつまで経っても75分かかる問題は理解できていない箇所があるケースがほとんどです。
> 最初のうちは時間を気にせず実技演習に取り組むことで問題ないと思います。
■Iさん(男性・45歳・製薬業の研究職・滋賀県・第58回試験合格)の合格体験記より


実技試験の勉強で多くの受験生が課題とされるのは、時間です。
学科試験も「1問あたり平均4分」で解かねばならないので、決して余裕は無いのですが、
実技試験では学科試験よりも15分長いだけで、文や図での解答を必要とします。
しかも、昔(私が受験生だった頃など)に比べて、明らかに問題量が多くなっています。

解答をしない限り、得点の可能性はゼロなのですから、
答案用紙を埋めることが必要ではあるのですが、
実のところ、「速く解くこと」を目標にしてはいけないと私は考えます。

そもそも、「速く解く」というのは、何を意味するのでしょうか?
一見すると、運筆がスピーディーであることを指すようにも思われますが、
試しに解答例の内容を、丸写しするのにかかる時間を計ってみて下さい。
丁寧に書いたところで10分もあれば十分であることが分かります。

それ以外の約65分間は何をしているかというと、
問題文を読んだり、資料を読み解いたり、答案を組み立てたりしています。
つまり、頭を働かせることに、全体の8割以上の時間を使っているのであり、
速く答案を完成させられるかどうかは、思考の速さでほぼ決まるのです。

そして、ここが誤解の多い部分なのですが、
「現時点での実力以上に、速く解くことはできない」ということです。

例えて言えば、100mを全力疾走して15秒かかる人が、
「速く走りたい」と願うだけで、10秒で走れるようにはならないのと似ています。

確かに、試験問題に取り組む場合は、物理的に体を移動させるのでは無いので、
気合いを入れて、眼を速く動かし、自分自身を追い立てるように進めていけば、
表面上は速く問題を解いているように見えます。
しかし、実力を伴っていなければ、問題文解釈・資料読解・答案の組み立ては、
いずれも雑になってしまうので、高い正答率は得られません。
あくまでも目的は「合格点を取る」ことであって、答案用紙を埋めることでは無いですね。

先ほど述べたとおり、「問題を解く速さ」とは、概ね「思考の速さ」のことです。
思考が速いとは、「思考の回り道(試行錯誤)」が少なくなるということです。

例えば、ある問題を目の前にしたときに、
「これは何に着目すれば良いのか?」とあちこちの資料を見回すのと、
「これは過去問題の○○の類似パターンだ」と察するのとでは、
解答に辿り着くまでの時間がまるで異なります。

気象予報士試験の問題の多くは過去問題との類似性を有するので、
過去問題に対する納得を1つ1つ積み重ねた受験生であるほど、
よりスピーディーに問題を処理していくことができるのですね。
Iさんが合格体験記で書かれているように、習熟度が高まるに従い、
自ずと規定の時間内で問題が解けるようになるということです。

つまり、解答に要する時間は、あくまでも「結果(現時点での実力)」を示すものであって、
これ自体は、意図的に変えられるものでは無いということです。

よって、時間短縮を図るためには、その原因を解決していかれることが必須で、
具体的には、各問に対する理解度を高めることです。
演習で炙り出された課題を、そのつど解決していかれることで、
思考の無駄が削ぎ落とされ、少しずつ解答までの時間が短縮されていきます。




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第457話 質の良い勉強時間を捻出するための2つの方法
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> 勉強時間の捻出にあたり、これまでの夜型から朝型へと生活リズムを見直し、
> 21時に就寝して4時に起床するようにしました。
> これにより平日の朝は2~3時間、夜は1時間程度、
> 休日は6~10時間ほどの勉強時間を確保しました。
■Mさん(男性・45歳・不動産営業・新潟県)の合格体験記より


Mさんは2021年9月に勉強をスタートし、2022年8月試験で合格されていますので、
実質的な受験勉強の期間は、1年弱ということになります。

総勉強量は「1日の勉強時間×かけた日数」で示されるのであり、
短い期間で合格を勝ち獲られたということは、
1日あたりの勉強時間が長かったことを意味しています。
平日に3~4時間もの勉強を続けられれば、相当なペースで学習は進みます。

とは言え、日々忙しい社会人受験生にとって、
勉強時間の確保は大きな課題の1つといって良いでしょう。
そのために、Mさんは生活リズムを朝型に変更されています。
これは受験生にとって大切なことだと思います。

当塾を受講されているお客様であれば、ご存じの方も多いと思いますが、
私は早朝5時台から質問回答や答案添削のメールをバンバン送っています。
その一方で、夕食後にメールを送ることは基本的にありません。

お客様からの疑問にお答えするためには、頭をしっかり回転させる必要があり、
十分な睡眠を取った後においてこそ、最もパフォーマンスが高まります。
(私は5時頃に起きますが、就寝はMさんと同じく21時頃です。)
特に調子の良いときは、タイピングが自分の思考に追い付かずに、
「指よ、もっと速く動け!」と感じてしまうくらいです。

その反面、夜になると頭が疲れてしまうので、
タブレットでマンガを読むなどして、ダラダラ過ごすことも多いです。
(最近は、『ハコヅメ』を最初から再読しました。)

もちろん、体質によって夜のほうがパフォーマンスが高いという方もおられますが、
夜勉強の手応えがイマイチなのであれば、朝型への切替を試されても良いと思います。

勉強時間の確保において、もう1つ大切なことを挙げるとすれば、
「押し込む」のではなく「除いてから入れる」ということを提案します。

そもそも、気象予報士試験のような難関資格に挑戦される方は、
何事にも意欲的に取り組まれる方が多いように感じます。
「あれも、これも」という形でチャレンジされるのは素晴らしいのですが、
1日の中で精力的に活動できる時間は限られています。

もちろん、スマホやワイヤレスイヤホンなどの道具を活用することで、
「電車の中で講義を受ける」といった、20年前では困難なことも可能になっており、
工夫次第で、ある程度の効率性は追求できます。
ただ、時間密度を濃くしたところで、時間と体力は有限であり、
1日にこなせるタスクに上限があることも、また事実です。

「何とか上手く受験勉強の時間を確保したい」という姿勢も大切ですが、
スケジュールが過密すぎると、勉強に無理が生じますし、心身にも大きな負担です。
そこで、足し算の発想だけでなく、引き算の発想も合わせて持つこと、
つまり、何かを「やめる」「一時的に休む」「減らす」ことも大切だと考えます。

これについて、Mさんの合格体験記では明記されていないですが、
「平日に3~4時間、休日に6~10時間」もの長い時間が、最初から空白だったはずもなく、
何かに活用されていた時間を引き算されたのは間違いないでしょう。

特に、短期間で合格を勝ち獲ることを目指すのであれば、
こうした手法で、1週間あたりの勉強時間を十分に確保していきたいですね。




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第456話 実技試験の土台は、学科試験。
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> 学科の基礎が甘かったことが、その後の実技で苦労した要因であることは、
> このときにはさすがに気付いていたので、
> 良い機会だ、一から出直そうと思い、とにかく学科を完璧にすることを優先しました。
■Pさん(女性・30代後半・地方放送局勤務)の合格体験記より


ご承知のとおり、気象予報士試験は「学科試験」と「実技試験」に分かれています。
実技試験の答案を採点してもらえる条件が、学科2科合格ですので、
まずは学科試験の勉強に集中することが定石となっています。

そして、合格した学科科目は、申請を行うことで1年間は受験が免除されますので、
勉強の範囲を絞り込むという目的のためにも、学科試験の勉強は大切です。
ただ、注意しておきたいのは、
「学科試験に合格すれば、その学習内容は忘れてしまっても良い」
というわけでは無いことです。

もし、学科試験の内容が、実技試験と何らか関係しないのであれば、
受験テクニック上、実技試験だけに集中すれば良いのですが、
実際のところ、実技試験の内容は「学科試験の応用版」なのですね。
つまり、学科試験の学習に抜けがあると、実技試験の勉強に支障を来すということです。

2つの学科試験は各15問です。
各単元から網羅的に出題される(特定の知識ばかり問われるわけでは無い)ものの、
実際に問われる知識は、必要な学習量から見れば、ほんの一部です。
たまたま苦手な部分が出題されなかったことも、大いにあります。

しかも、5つの選択肢から選ぶ形式ですから、
2つに絞り込んだ後に、運を任せて解答して、正答することもあります。

よって、「学科試験合格」=「実技試験に必要な知識は完璧」とは限らないのですね。

特に、「大気の熱力学」「大気の力学」「数値予報」「防災気象情報」などは、
実技試験における多くの問題の土台になっています。

これらの基礎部分に弱点があると、題意が掴めずに、的確な答案が書けないばかりか、
解答例の内容や解答例に至るまでの思考過程に納得できないのですね。
過去問題演習を何度繰り返しても、ピントの合わない答案になってしまう原因として、
こうした基礎知識の不足や誤解がある場合は多いと感じます。

ここで苦し紛れに、解答例の内容を半ば丸暗記してしまうと、
表面上の解答例の再現度は高まりますが、それで本試験に通るほど甘くないのが現実です。

合格体験記をお書きになったPさんも、2回の学科免除を活かせなかった理由として、
「学科の基礎が甘かったこと」を分析されておられます。

ここで、「再び学科試験に合格すること」だけを目標にされるのではなく、
「実技試験の土台を再構築する」という点にも力を入れて取り組まれたからこそ、
第58試験にて、3科一括での合格につながったわけです。

現時点で学科試験に合格されている受験生の皆様にとって、
再び学科範囲の復習に戻ることは、気乗りしないかも知れないですが、
実技試験の合格のために必要とされる知識については、
学科試験の合否に関係なく、十分に固めておかれることが大切だと確信しています。




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第458話 問題を解いた後から勉強が始まる。
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> 大事にしていたのは、解くことよりもそれ以上に時間をかけて復習することです。
> 毎回同じ問題を解いているはずですが、時間をかけて見直すと必ず新しい学び、
> 気づきを得ることができました。
■ハニワさん(20代後半・関西・マスコミ関係)の合格体験記より


試験日が近づくに従って、受験勉強は基礎から応用へとシフトしていきます。
特に直前期になると、過去問題演習に集中する方も多いですが、
「手当たり次第に問題を解きまくる」ことは避けねばなりません。

極めて重要なことですので、このメルマガでは何回も触れていることですが、
問題を解くこと自体は、本当の意味での勉強ではないのですね。
なぜなら、勉強とは「未知を既知に変えること」「誤解を理解に変えること」だからです。
これが無ければ、伸びしろはゼロです。

問題を解くという行為は、自分の頭の中にある知識や技能について、
正しく備わっているかどうかを、アウトプットにより検証する作業です。

例えば、ある過去問題を解いて、40点だったとします。
このスコアを50点・60点・・・と高めていくためには、
失点した60点分の問題に対して分析を行ったうえで、必要な補習を行うことが重要です。
これを欠いたままですと、時間を空けて同じ過去問題を解いても40点のままです。
つまり、その間に費やした時間と労力は無駄になります。

勉強が順調に進んでいく過程は、らせん階段を昇ることと似ていて、
同じ場所を何度も繰り返して通りながらも、少しずつ高い位置へ進んでいきます。
そのためには、「未知を既知に」「誤解を理解に」があってこその話であって、
単に過去問題をガムシャラに解き続けるだけであれば、
同じ場所を(高さが変わらないまま)グルグル回っているだけになりかねません。

問題を解くから実力が高まるのではなく、
知らなかったことや間違って解釈していたことを解決するから、実力が高まるのですね。
特に、短期で合格を勝ち獲っていかれる方は、この点を徹底的に意識されています。
誤答を正答に変えるために必要な補習に、全力で取り組んでおられます。

これからの年末年始休暇を受験勉強に充てる方も多いと思いますが、
せっかく頑張るのであれば、効果の高い勉強法を行われることで、
実力にさらに磨きをかけていきたいですね。




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第459話 苦手箇所だけを狙い撃ち
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試験日が迫ってくると、受験勉強は時間との闘いになります。
こうした状況で、特に大切にしたいことは、学習効率を高めることです。
限られた時間で勉強の成果を大きくするためには、密度を上げることが大切であり、
具体的には、苦手とする部分に絞り込んだ学習をお勧めします。

例えば、限られた時間で壁一面にペンキを塗ることを考えてみましょう。
このとき、端から端まで全体的にローラーをかけていき、
それを何度も繰り返すことが、最も丁寧な方法であることは間違いないですが、
膨大な時間と労力を要してしまいます。

試験直前での受験勉強においても同じことであり、
例えば、まとまった分量の過去問題演習を行う場合において、
全ての問題に対して均等に力を配分して、勉強を進めるのは非効率です。

今までの受験勉強によって、十分に理解した問題もあれば、
まだ自信の無い問題もあることでしょう。
今後に特に力を入れて学習すべき問題は、後者のほうです。

パーフェクトに理解できている問題を、何度も演習するのは、時間と労力の無駄です。
配点よりも高い点数を得ることは不可能だからです。

今は正答できていないが、実力を高めれば正答できるようになる問題、
そういった部分こそ、全力投球で勉強する意味があります。

先ほどの壁のペンキ塗りで例えるならば、
これまでの受験勉強で、壁には相当程度のペンキが塗られているはずです。
よって、この時点で端からローラー式に塗り直していくよりも、
壁全体を見渡して、ペンキが付着していないところを探したうえで、
そこだけを集中的に塗ることのほうが良いということですね。

もちろん、これまでに申し上げた手法は、
かなりの程度まで受験勉強が進んでいる方へ向けての話です。
もし、現時点で壁に塗られているペンキの量が圧倒的に少なければ、
8月試験に向けて、じっくりと腰を据えて勉強されることが大切です。

良い形で受験勉強が仕上がることを願っています。




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第460話 自分を信じて試験本番へ
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> 私が受験生活で大切にしていたことは、
> 「1嫌いなことほど向き合う」
> 「2これならできる!」を積み重ねることで自信がつく」
> 「3自信は成功する第一の秘訣である」です。
> 試験当日は緊張しましたし、見慣れない問題も出てきました。
> (他の受験生も気になりました笑)
> そのような時は、まず深呼吸!そして自分を信じることです!
■Kさん(女性・30歳・航空会社勤務)の合格体験記より


Kさんが合格体験記で述べておられますように、
試験直前期に大切なことは、「自分を信じること」ですね。

気象予報士試験は、蓄積がものをいう試験です。
基礎事項の学習を繰り返し、間違えた問題の復習を重ねるといった勉強を続けることで、
短期間では決して構築できない実力が積み重なります。

こういった勉強に取り組んでこられた受験生にとっては、
現時点で、「やるだけのことはやった」という感覚をお持ちだと思います。
あとは、その成果を試験で発揮するのみですね。

冬の試験は寒さが厳しい時期に行われますので、
生活のリズムが崩れてしまうような受験勉強は避けつつ、
体調を整えていかれることが特に重要だと考えます。

試験当日は、お持ちの実力が最大限に発揮されることを願っております。




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第461話 合格体験記からロールモデルを見つける。
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このメルマガでも、たびたび引用している合格体験記ですが、
私は合格まで受験勉強を進めていくために、
合格体験記を読むことが、とても大切なことだと考えています。

なぜなら、受験生である以上、合格に至るまでのルートは、
「通ったことのない初めての道」だからです。

訪れたことのない観光地に対して、事前にガイドブックを参照するのと同じように、
受験を征するためには、その経験者の言葉を参考にするのが効率的です。

ただ、一口に気象予報士試験受験生といっても、その環境はさまざまです。
例えば、「時間はいくらでもあったので、1日に10時間は勉強していました。」
といった学生さんの合格体験記があったとしても、
日々忙しいビジネスパーソンの受験生にとっては、あまり役に立つものでは無いですね。
これまでの勉強歴の有無や今後に確保できる勉強時間も人それぞれです。

つまり、自分に合った合格体験記を見つけられるかがカギになるのであり、
言い換えれば、合格体験記を通して「ロールモデル」を見つけることが大切なのです。

自分と似たような環境・条件に置かれていた先輩受験生が、
どのようにして高い壁を乗り切ったのか。
合格体験記を通して、成功談だけでなく、失敗談も学ぶことで、
より効率的な学習につながります。
長い受験生活では、調子の波もあります。
不調のときに役立つ合格体験記こそ、合格までのお供にしたいですね。

私が運営する塾では、合格を勝ち獲られたお客様に、
「【誰が】ではなく、【どのような方が】合格を勝ち獲られたのかを書いてほしい」
といった旨で合格体験記のご執筆をお願いしています。

著名人でもなければ、氏名自体は「記号」に過ぎませんので、
原則として、お名前を伏せる形での掲載です。
大切なのは、「受験生がどのような環境・条件で合格を勝ち獲られたか」であり、
もちろん、ロールモデルとなる先輩受験生を見つけていただくことです。

受験生を取り巻く環境・条件としては、
ご年齢やご職業のほかに、次のようなものも挙げられます。
 ・受験勉強開始時点での気象に関する知識量
 ・文系か理系か
 ・仕事や家事に要する時間や性質(残業の有無・勤務が規則的かどうか)
 ・育児や介護など、サポートが必要なご家族の有無
 ・決まった時間帯・曜日に勉強時間を確保しやすいかどうか
 ・通勤などの移動時間を活用できるかどうか
 ・就職や転職を念頭に置いていたか
 ・合格までの期限(就職活動に間に合わせるなど)が明確であったか

これらの環境や条件が似た先輩受験生がおられれば、
その方が辿った合格までの軌跡は、ご自身の受験生活でもきっと役立つはずです。
下記URLには、300名様を超える方々の合格体験記がありますので、
ロールモデルとなる先輩受験生が見つかると思います。
https://rojiura.jp/taikenki.html




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