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藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験の合格を目指す方のための通信型の塾(予備校)です。

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藤田真司の気象予報士塾では、2016年1月31日に行われた平成27年度第2回(通算第45回)気象予報士試験において、学科試験(一般・専門)の解答速報を制作しました。解答速報のご利用に関しては、次の点をご確認いただけますよう、お願いいたします。
・正確な解答例をできるだけ短時間で発表するよう努めましたが、あくまでも速報であることをご了承下さい。
 最終的な自己採点は、一般財団法人気象業務支援センター発表の解答例にて、ご確認をお願いいたします。
・恐れ入りますが、当塾の現・元受講生の皆様以外の方からの、解答速報の内容についてのお問い合わせには、
 一切応じられませんので、予めご了承のほど、お願いいたします。
 
一般知識試験
(2016年2月1日21時35分発表)
(2016年2月2日13時35分再訂正)
専門知識試験
(2016年2月2日1時35分発表)
問1 2 2
問2 2 2
問3 4 1
問4 1 4
問5 23 5
問6 3 4
問7 4 1
問8 5 2
問9 4 3
問10 14 4
問11 2 1
問12 3 2
問13 2 5
問14 15 1
問15 1 3

【一般知識試験】

■問1
地上気圧とは気柱(地上〜大気上端)の総重量です。
気層の温度が高いほど、空気密度が小さいため、気柱は軽くなるのであり、地上気圧は低くなります。
よって、この時点で選択肢は2または4に絞られます。
高度が低いほど、空気は濃いため、気層1000mあたりに含まれる空気の質量は大きいです。
よって、気温が1℃異なることによる気層の重量の増減も、高度が低いほど大きいと言えるのであり、
選択肢2が正しいと判断されます。
なお、当問は平成22年度第2回試験における一般問7の類題であると言えます。

■問3
山頂の標高が与えられていないので、戸惑われた方もおられるかも知れませんが、
フェーン現象を理解していれば、もちろん解けます。
まず、西側山麓と東側山麓における気温差を生じさせる要因が2つあることに着目します。
(その1)西側山麓と東側山麓で標高が500m異なること
(その2)山頂を上端とする幅1000mの気層において、西側と東側での温度減率が異なること
問題文に「山頂に達すると雲は消え」とありますので、山頂から東側山麓に到るまでの空気は、
全て乾燥断熱減率で変化します。
よって、(その1)における500mの標高の違いで生じる気温差は5℃であると判断されます。
次に、(その2)ですが、山頂を上端とする幅1000mの気層において、
雲の発生した西側では湿潤断熱減率で変化(下降)するのに対して、
雲の存在しない東側では乾燥断熱減率で変化(上昇)します。
つまり、この区間での西側での温度下降量は5℃、東側での温度上昇量は10℃であり、
差し引きすれば、東側で5℃上昇することが求められます。
両者の効果を合わせれば、東側山麓での気温は、西側山麓での気温よりも10℃高くなるのであり、
35.0℃になると求められます。

■問5 (赤字は追記部分)
(b)可視光線は、ほとんど大気に吸収されることなく、地表に到達します。
平成25年度第1回試験における一般問5(c)でも似た内容が問われました。
(c)漫然と「地球が吸収する太陽エネルギー」と解釈し、当初は正しい問題文と判断しておりましたが、
問題文には「地表面に吸収される太陽放射エネルギー」とあります。
それは大気上端に入射した太陽放射エネルギーの約50%にあたります。
(残りの20%は大気に吸収され、30%は反射されます。)
よって、問題文の内容は誤りであると判断され、速報内容を訂正いたします。失礼しました。


■問6
問題図における渦度分布に対応する形で、風の東西成分を示すと、下図のようになります。


■問7
(a)4つの側面の合計面積は「4×L×L」で示され、密度ρの空気が風速Vで吹き込んでいるので、
「4×L×L×ρ×V」となります。
(b)質量保存の法則に基づいて考えれば、
「4つの側面から吹き込む空気の量」=「上面から吹き出す空気の量」が成立します。
問題文にありますように、側面と上面における空気密度の比は「5:4」ですから、
側面から吹き込む空気の量は「4×L×L×5×V」と示されます。
一方、上面から吹き出す空気の量は、その速度をWとすれば、「L×L×4×W」と表現され、
4×L×L×5×V=L×L×4×W が成り立ち、W=5Vと求められます。

■問8
(a)緯度20°以下の低緯度地方での「大気の潜熱による熱輸送」は、
北半球で(赤道付近を除いて)南向き、南半球で北向きであると読み取れます。
よって、「中緯度側に向かう」という問題文の内容は誤りであると判断されます。
(b)緯度40°〜70°における熱輸送は、主として傾圧不安定波によるものであり、
「主に大規模な子午面循環によって生じた」という問題文の内容は誤りであると判断されます。
(c)「大気と海洋による熱輸送」が最大となるのは、両半球の緯度30°〜40°であると読み取れますので、
「緯度20°付近」という問題文の内容は誤りであると判断されます。

■問9
(a)梅雨前線付近での水平温度傾度は小さいのが一般的であり、下線部の内容は誤りであると判断されます。
(c)低気圧の中心付近でも大雨が起こることが多いですが、
低気圧から離れていても、梅雨前線付近では大雨が起こることがしばしばあります。
よって、下線部の内容は誤りであると判断されます。
(d)線状降水帯が大雨をもたらす場合、地上付近には暖湿な空気がありますので、
下線部の内容は誤りであると判断されます。

■問10 (赤字は追記部分)
(a)「回帰線」とは、夏至の正中時に太陽が真上から照りつける場所のことであり、緯度23.5°付近です。
北半球の回帰線を「北回帰線」、南半球の回帰線を「南回帰線」といいます。
回帰線よりも、夏半球の極のほうが1日あたりの入射量が大きいです。
極ですので、昼間でも太陽が真上から照りつけることはありませんが、
白夜により、太陽放射エネルギーが1日中入り続けるためです。
平成24年度第2回試験における一般問5でも似た内容が問われています。
速報内容を訂正させていただきます。注意不足で失礼いたしました。

■問11
まず、外向き長波放射量の平年偏差です。
「外向き」とは「宇宙へ向かう」という意味であり、
雲頂から上向きに出ている長波(赤外)放射量を指しています。
ステファン・ボルツマンの法則により、物体の温度が高いほど、その放射量は大きくなります。
つまり、雲頂温度が高いほど放射量は大きく、雲頂温度が低いほど放射量は小さいということです。
エルニーニョ現象時には、赤道西部太平洋域での対流活動が普段よりも不活発になるため、
対流雲の雲頂高度は低くなります。
雲頂高度が低いということは、雲頂温度が高いということですから、
外向き長波放射量は平年よりも大きくなります。
問題図では「平年偏差」が示されており、外向き長波放射量が平年よりも大きい領域は赤く示されます。
よって、赤道西部太平洋域が赤く塗られている選択肢1と2に絞られます。
次に、850hPaでの風の東西成分の平年偏差です。
赤道太平洋域では、平常時は東寄りの風が吹いていますが、
エルニーニョ現象時には東寄りの風が弱くなります。
問題図は、「風の東西成分」そのものではなく、「平年偏差」が示されています。
つまり、平常時に比べて東風成分が弱いことは、平年偏差の図において「西風」として示されるのです。
「平常時における東風」+「西風(偏差)」=「エルニーニョ時における弱い東風」とお考えになると、
分かりやすいと思います。
よって、赤道太平洋域において、西風偏差(右へ向かう矢印)が描かれている選択肢2が
適切であると判断されます。

■問12
気象業務法施行規則第10条第2項第1号の内容です。

■問13
(a)気象業務法第24条の18第3項の内容です。
(b)気象業務法第24条の25第1項第2号の内容です。
(c)法令で定められていない内容です。気象予報士資格に更新制度は無いです。

■問14(赤字は追記部分)
(a)気象業務法第15条第2項の内容です。
問題文には「通知しなければならない。」とありますが、
条文には「通知するように努めなければならない。」とありますので、
問題文の内容は誤りであると判断されます。訂正させていただきます。

(b)気象業務法第15条第4項の内容です。
問題文には「周知させなければならない。」とありますが、
条文には「周知させるように努めなければならない。」とありますので、
問題文の内容は誤りであると判断されます。訂正させていただきます。

(c)気象業務法第15条第5項の内容です。
(d)法令で定められていない内容です。
なお、予報業務の許可を受けた者は、当該予報業務の目的及び範囲に係る気象庁の警報事項を、
当該予報業務の利用者に迅速に伝達するよう努めなければならないことが、
気象業務法第20条にて定められています。

■問15
(b)気象業務法第13条の2第2項の内容です。
(c)気象業務法第13条の2第5項の内容です。



【専門知識試験】

■問1
(b)地上10mより高い所で風速を測定しても、換算は行いません。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。

■問2
(b)電波の波長が短いほうが、強い降水による電波の減衰が大きいです。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。

■問3
(a)シアは寒冷前線面に伴うものだと判断されます。
前線面の暖気側では、高度が増すとともに風向が時計回りに変化し、暖気移流を示しています。
一方、前線面の寒気側では、高度が増すとともに風向が反時計回りに変化し、寒気移流を示しています。

■問5
(a)観測値の精度が高くても、解析値に一致させると決まっているわけではないです。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。
(b)4次元変分法の場合、解析対象時刻の前後に観測したデータについても、
その差異を考慮したうえで解析が行われます。(平成19年度第1回試験における専門問7(d)と同じ内容です。)
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。
(c)1時間降水量のデータは、水蒸気量などに変換することなく、そのまま解析に用いられます。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。

■問6
(a)ガイダンスは、発生頻度の高い現象を予測するのに適しています。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。
(b)数値予報モデルでの海陸分布の現実とのずれは、系統的誤差を生み出しますが、
こうした誤差はガイダンスで軽減することが可能です。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。
(c)問題文に「系統誤差」とあります。つまり、一定の偏りを持った誤差であることを意味し、
統計的な補正により軽減できるのであり、問題文の内容は正しいと判断されます。

■問8
(500hPa高度・渦度解析図)
イでは中国東北部にて北に広がる明域があり、Aでの中国東北部における明瞭なリッジと対応しています。
また、イでは日本海からオホーツク海にかけてバウンダリーが見られ、
これはAで北日本からオホーツク海にかけて見られる強風軸に対応しています。
(850hPa気温・風 700hPa鉛直流解析図)
500hPa高度・渦度解析図のAでは、サハリンや沿海州から東日本に向かって南へ延びる形で
トラフが形成されており、これがcでの低温域が大きく南下している状況に対応しています。
また、500hPa高度・渦度解析図のAにおいて、中国東北部で明瞭なリッジが見られますが、
cではリッジの前面で下降流域、後面で上昇流域になっていることと対応しています。
また、a・bでは関東の南海上付近に等温線の集中帯があり、温暖前線の存在を示唆していますが、
イでは、この前方(北東側)に暗域の突っ込みが見られ、両図の内容とは対応しないです。

■問9
(b)ダウンバーストによる突風の吹き出しの水平的な広がりは、数百m〜10km程度に及びます。
よって、下線部の内容は誤りであると判断されます。

■問10
(a)台風の中心気圧が同じであっても、台風の大きさによって、
中心付近での気圧傾度は同じになるとは限らないです。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。
(c)台風の中心付近(眼の部分)では、その少し外側に比べて風が弱くなっています。
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。

■問11
(c)後の日時のほうが、アンサンブル予報のばらつきが小さくなる事例については、
平成19年度第1回試験における実技2問6(2)でも出題されています。

■問12
(c)シークラッターは完全には取り除くことができないので、問題文の内容は誤りであると判断されます。

■問13
(a)降水の有無の適中率 A=6/10 B=6/10
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。
(b)降水なしの予報の適中率 A=3/5 B=4/5
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。
(c)見逃し率 A=2/10 B=1/10
よって、問題文の内容は正しいと判断されます。
(d)空振り率 A=2/10 B=3/10
よって、問題文の内容は誤りであると判断されます。

■問15
(500hPa高度と平年偏差)
aではオホーツク海付近に明瞭なリッジが見られ、ブロッキング高気圧を示していると解釈されます。
このような場合、地上付近ではオホーツク海高気圧が発生し、冷夏の原因となります。
(海面気圧と平年偏差)
bではオホーツク海で平年よりも気圧が高く、前述のオホーツク海高気圧の存在を示しています。
(月平均200hPa風速)
梅雨前線に対応する亜熱帯ジェット気流が、aでは北海道付近にありますが、bでは本州付近にあります。
よって、bでは太平洋高気圧の勢力が普段よりも弱いと判断されます。




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