藤田真司の気象予報士塾は、気象予報士試験合格をトコトン応援する通信型の塾(予備校)です。

平成26年度第1回試験(第42回試験)で合格された方の合格体験記

平成26年度第1回試験(第42回試験)では、当塾から10名様の合格者が生まれました。 ご厚意でお寄せ下さった合格体験記を掲載します。受験生の皆様にとって非常に役立つ言葉が綴られています。誤字・脱字の修正を除き、原文の内容をそのまま掲載しています。当塾を受講される・されないに関わらず、時間をかけてじっくりとお読みになることをお勧めします。

■S.Nさん(29歳・女性・フリーアナウンサー・兵庫県)
■T.M.さん(54歳・男性・公務員・東京都)
■Aさん(50代 フリー・システムエンジニア)
■Bさん(30代・女性・大阪府)
■Cさん(21歳・女性・大学生)
■Iさん(30代・会社員)
■Dさん(30代・男性・会社員)
■Eさん(50代・男性・公務員(技術職))
■積乱雲さん(ペンネーム)(20歳・男性・浪人・奈良県)


■S.Nさんの合格体験記
(29歳・女性・フリーアナウンサー・兵庫県・第42回気象予報士試験合格)


○これまでの受験結果
第40回 一般○ 専門○ 実技×
第41回 一般・専門免除 実技×
第42回 一般・専門免除 実技○

○気象予報士を目指した理由
フリーアナウンサーをしており、普段から原稿に書かれた天気を伝えることはあっても、
災害時なぜこのような現象が起こるのか、今後どんなことに気をつけなければならないのか、自分の言葉で伝えたいと思ったのが、気象予報士を目指したきっかけです。

○藤田先生について
仕事に追われる日々が続き、なかなか勉強する時間を持つことができませんでした。
試験勉強を捻出するため、1年間別の仕事に就き、勉強との両立をはかりました。
その後また放送局でのアナウンス業務を始めるとなかなか勉強ができなくなり、いつも焦りを感じていました。しかしそんな時も、藤田先生に質問すると迅速な回答があり、疑問点がみるみるうちに解消されていくのです。簡単な問題までも、何度も質問させていただきました。やる気を継続することができたのは、藤田先生のおかげです。
もし今どの教室にしようかと悩んでいる人がいれば、ぜひともおすすめさせていただきます。ただし、試験直前に質問が締め切られるので、早めの行動を!
(当塾より補足:ご質問や答案添削は、試験日の約4~5日前まで受け付けています。)

○勉強について
ひたすら過去問題を解き続けました。特にしんどかったのが、実技試験です。
「過去問で100点をとって、本番でやっと70点がとれる」という先生の言葉を胸に、15回分の問題を何度も解きました。はじめはまったく時間内に解くことができない上、最後まで問題を理解しながら自分で解くことができませんでした。DVDでの藤田先生の授業はとても分かりやすく、繰り返し学習することで、次第に解くスピードも速くなっていったように思います。
自分が受けてきた試験を振り返ると、1度目は思った以上に作図に時間を費やし、最後まで解ききることができませんでした。2度目はまあまあな手ごたえでしたが制限時間ぎりぎりの解答、3度目、1題はぎりぎりでしたが、1題は見返すことができるくらい時間の余裕がありました。
勉強は、週末は多くの時間をとれましたが、平日は出社前と帰宅後の限られた時間でした。今でも合格が信じられないほど、うれしいです。最後まであきらめず細々とでも勉強をつづけると、きっと受かると思います!

○最後に
これは私の感覚ですが、ここ最近の試験は、過去問だけでは太刀打ちできないような、天気図を柔軟に読み解く力が必要な気がします。だからこそ、藤田先生がおっしゃるように、過去問をしっかりと解くことに合格の道筋があるのです。
勉強は本当に大変でした。まったく気象の知識がない私にとって、終わりがないように感じることもありました。
私も、ようやくスタートラインに立てました。これから勉強を始める方、今がんばっていらっしゃる方、夢をあきらめず、お互い切磋琢磨いたしましょう!

藤田先生、感謝感謝でございます。
本当にありがとうございました。




■T.M.さんの合格体験記
(54歳・男性・公務員・東京都・第42回気象予報士試験合格)


藤田塾に申し込んだのは、受験勉強を始めて間もない2011年秋でした。一般知識の計算問題を克服しようと色々な参考書を読んでいた頃、藤田塾をインターネットで見つけました。早速申込み、仕事から帰ってきてから毎日DVDを少しづつ見ました。2回、3回と繰り返すうちに少しづつ頭に残るようになりました。お蔭様で次の試験で学科試験に合格できました。
実技は7回目で合格だったため、途中、学科の免除が切れましたが、再度DVDを見ると記憶がよみがえり、お蔭様で直ぐ次の回で再合格出来ました。
最初の関門である一般知識の計算問題を克服できたお蔭で最終合格に至れたものと感謝しております。




■Aさんの合格体験記
(50代 フリー・システムエンジニア 第42回気象予報士試験合格)

来年1月の学科試験に向けて勉強をしていたので、合格発表には驚きました。発表を見た昼休み、外に出て自然と空を見上げました。空と雲に向かって「君たちのことを勉強したのよ」というと「よく勉強したね」と言われた気がして、ちょっと泣きそうでした。
急に「試験勉強」の状態から解放されたのですが、どこかまだ“普通の状態”に戻れていないと感じます。それだけこの4年間は、この試験の事を常に考えていた、特異な期間だったのだと思います。心の隅では、(他にやるべき事があるのに)「いつまでもこんな事に時間とお金をかけてはいてはいけない。」と思うのですが、「打ち切ろう」という気持ちにはなれませんでした。
今は、少し階段を登って気象の扉を開け、一歩踏み入れただけという気がします。今後この勉強をどう活かしていくのかまだ分かりません。少しずつでも気象に関わる知識を補って行きたいと思います。

【勉強を始めたきっかけ】
新聞の夕刊で某大学生涯学習の気象予報士試験対策講座の広告を見た時、天啓のように引きつけられました。それまで、試験として勉強する気は全くありませんでした。少し前にエコ検定の勉強をした事が影響しているのかもしれません。その時、具体的な内容や難易度がイメージできず、地学と数学・物理学をのべ4日で行う「入門コース」を受講しました(この一連の講座は現在開講していません)。後で考えると、学科一般の勉強を始めた方が試験対策としては有意義でしたが、ゴーサインになりました。

【受験履歴】
2010年10月 藤田塾入塾 学科一般⇒学科専門⇒実技と順に受講
2011年1月 35th 一般× 専門× 
一般の過去問を繰り返し、自信を持って臨みましたが力及ばず。
2011年8月 36th 一般○ 専門× 
専門はプリントやテキスト類を読むのと過去問を演習するのとでは大きな違いを感じた。7月に入院したので、退院後一般は前回引っかかった問題のみを演習。
2012年1月 37th 一般免除 専門○
2012年8月 38th 一般免除 専門免除 実技× 
2013年1月 39th 一般× 専門免除
2013年8月 40th 一般○ 専門×
2014年1月 41th 一般免除 専門○ 実技×
2014年8月 42th 一般免除 専門免除 実技○

【ダメダメな感じ】
毎回、内容の理解とは関係ないミスを必ずしてきました・・・読み間違い、計算間違い、学科では選択番号のずれや正しいもの/間違っているものの取り違え。また、細かい図は苦手でエマグラムでの交点に定規のメモリを合わせて読み取るのに時間がかかります。等値線描画も自分では気をひきしめて行うのですが、どこか見落としがあるのです。
実技過去問も、繰り返す中で進歩が無いと感じることもしばしば、でした。
“8シーズン”の中では各直前の時期を除き、ほとんど集中できなかったり、その前の仕事のストレスを癒すのに時間を費やしたり、注力の比重が別の事の方で高くなったこともありました。異常に集中できなかった時期は、どうにか習慣づけようと他社の通信に申し込んで見ましたが、やはりろくに消化できませんでした。

【なのになぜ合格できたのか?】
実技についていえば、理解度が合格圏内にまで深まったためだと思います。

【ノート(実技)】
 実技用に実技ⅠまたはⅡごとに2ページを割り振り、間違った箇所中心に記載したり図のコピーを貼ったB5インデックス付きノートを作りましたが、ここ1年ではこのノートはあまり更新しませんでした。小さいメモ帖に記載し、電車待ちや短い乗車時間を利用して見直しました。

【勉強手段】
学科は毎回、過去問の「星取り表」をエクセルで作成し、正解/不正解/正解してもあやふや、時間がかかる等で再度必要なケース、計算間違い、などを記号や日付でメモして繰り返しました。実技も、基本は過去問ですが、最終的には他社の通信も消化しました。実技の問題や解答要素は、人によって解釈が異なる場合があり、複数の思考過程に触れるのはおもしろかったです。そういう意味では、解答速報の答えも勉強になりました。ミス必出の計算に対しては、小学生向けの計算問題集やインド式計算ドリルをやりました。

【時間利用の葛藤】
勉強のために仕事を入れないようにした時期もありました。平日の仕事がある場合、週末は梯子に登って木を切ったりの家周り仕事があります。直前にはなるべくやらないのですが、ある程度はやらざるをえず、ちょっとくやしい思いをしました。時間を確保するには、調理せず出来合いの物を買って食べるべきと思いながらも、摂りたくない物は食べたくないという思いがあり、料理時間をゼロにはできませんでした。

【時間・場所利用】
最終シーズンでは、通勤時間が比較的長く、A4クリップボードに解答用紙を挟むなどして、通勤の電車内でも実技の過去問をやりました。他は、昼休みの食後、夜は喫茶店かジムの休憩室、休日は自習室を利用しました。歩いている時は、英語の学習でも活用していたICレコーダーで、藤田先生の講義の録音や、自分が間違った箇所について、あるいは暗記すべき事項について吹き込んだものを聴きました。一定の勉強時間を確保するという技は、私にはできず、総じていつも不充分だと感じていました。
また、藤田先生が1度メルマガに書かれていた“ホテル合宿“も、夏休みがとれた時に2度実行してみました。快適な部屋であればリフレッシュもできて良いと思います。

【藤田塾の活用】
質問や添削の依頼回数は少ない方だったと推察します。まず自分で考え、本当に疑問に思った事だけをききました。藤田先生の講義力はすばらしいと思います。




■Bさんの合格体験記
(30代・女性・大阪府・第42回気象予報士試験合格)


■合格までの道のり
35回  一般 ×  専門 ×  実技 -
36回  一般 ○  専門 ×  実技 -
37回  一般 免  専門 ×  実技 -
38回  一般 免  専門 ×  実技 -
39回  一般 ○  専門 ×  実技 -
(藤田塾に入塾。専門知識コース、実技コースを申し込む)
40回  一般 免  専門 ○  実技 ×
41回  一般 免  専門 免  実技 ×
(一般知識コース申し込む)
42回  一般 ○  専門 免  実技 ○

私は一般知識、専門知識は独学で取り組んでいました。
そのため、よくわからない箇所は丸暗記し、本質的に理解できていないまま勉強を進めてしまっていました。
一般知識は運よく受かっても、専門知識は何度受けても不合格。
勉強の効率の悪さを考え、藤田塾に入塾することにしました。
するとその次の回で何度受けてもダメだった専門知識を突破することができました。
次の41回試験では、一般・専門ともに免除となり、大チャンスが巡ってきますが結果は不合格でした。
ここで一般の免除が切れてしまったため、復習を兼ねて一般知識コースを申し込むことにしました。
一般知識をきちんとやり直すことは決して遠回りではなく、実技試験の土台にもなるため大変役に立ちました。
藤田先生も講義中におっしゃっていますが、一般知識と専門知識は、実技と決して切り離して取り組んでは、合格はあり得ない、本当にそれを実感しました。
一般、専門知識は五者択一のため、偶然にもまぐれで突破することもあるかもしれません。
しかし、その二つの科目の理解がもしおろそかになったままだとしたら、完全合格は絶対にあり得ないと思います。


■勉強時間
私は二人の子育てをしながら勉強時間を捻出していましたが、なかなか思うように時間が取れないことも多く、合格を勝ち取るまで非常に長い月日を要しました。
平日は1日1時間ほど、多くても2時間確保するのが精いっぱいでした。
夜遅くまで勉強したり、朝早く起きて勉強することも試みましたが、結局は睡眠不足になり、生活の質が落ちるため長続きしませんでした。
そのため睡眠時間を削って勉強することはせず、生活時間内でなんとか勉強時間を確保するようにし、できない日は思いきって休み、その分翌日はしっかりやるようにメリハリをつけていました。


■勉強について
入塾してからの1年半は、藤田先生が勧めるやり方を参考にして学習を進めていきました。
力学や熱力学は初心者にはとっつきにくく、嫌悪感を抱いてしまいがちですが、実技試験でも計算問題などが出題されるため、絶対に避けて通れない項目です。
しかし藤田先生のテキストは本当にわかりやすく、市販のテキストで理解しにくい事項でも、藤田先生の講義を聞けば一発で頭に入りました。
ある程度の勉強が進めば、7年分の過去問を2回繰り返し解きました。
間違った問題は、ノートに書き留めて間違いノートを作り、試験前の見直しに役立てました。
実技についても、同じように7年分の過去問を2回繰り返し解き、添削指導していただきました。
間違った箇所は、解答例と自分の解答を見比べ、問題文の指示通りに書けているか、解答要素に何が足りていないか、などについて徹底的に調べるようにしました。
そのため、1周目は大変時間がかかり1題分の学習を終えるのに非常に時間がかかりました。しかし、2周目には問題を解くスピードも、学習のスピードも速くなっていました。


■最後に
42回試験では、実技2が最後まで解けず、問4の半分ほど空白で出してしまい、また今回もダメだろう、と落ち込んでいました。
発表当日、藤田先生から合格メールをいただいた時には信じられない気持ちと嬉しさのあまり、涙が止まりませんでした。
落としてはいけない基礎的な問題を確実に解答できたことが勝因につながったのではないかと思います。
「難しい問題に執着するのではなく、基礎的な問題をいかに取りこぼしなく確実に得点できるかが重要」といつも藤田先生がおっしゃっていたことが本当だと実感しました。
思うように勉強が進まないことに苛立ち、また、中々合格に辿りつけず、何度も諦めそうになりましたが、合格を勝ち得た今、最後まで続けて本当によかったと思います。
藤田塾に入塾していなければ、私の合格はあり得ませんでした。
藤田先生、本当に感謝しています。ありがとうございました。




■Cさんの合格体験記
(21歳・女性・大学生・第42回気象予報士試験合格)


はじめに
今回5回目の受験で合格することができました。
もともと自分の興味・関心のある分野を仕事にしたいという想いを持っていましたので、
大学入学と同時に気象予報士試験の勉強に取り組み始めました。


受験結果
第38回 一般、専門 不合格
第39回 一般、専門 不合格(1か月前から体調不良で入院)
→この後から藤田塾にお世話になることに。
第40回 一般、専門 合格
第41回 一般、専門 免除  実技 不合格
第42回 一般、専門 免除  実技 合格!


学科試験
勉強スタイルは、まず集中してDVDを聞き、理解する。そのあと、大学の通学時間などを利用して内容を理解しながら暗記します。理解したと思ったら単元ごとに精選問題集を解きました。解答を書きこむノートは余白を十分にとり、不足している知識を全てそのノートに書き込んで暇さえあれば見ていました。それが一通り終われば、あとはひたすら過去問演習です。こちらも解説をじっくり読みこみ、不足している知識を補いました。気象法規だけは別にファイルを作って、自分のよく忘れる箇所をルーズリーフにまとめて覚えました。文系の私にとって、一般合格のためには法規は全問正解しないといけないと思っていたからです。


実技試験
第41回試験で不合格だった時は、非常にショックで合格発表後なかなか受験勉強に戻れませんでした。しかし、この時藤田先生に勉強量の不足をビシッと指摘して頂き、ようやく目が覚めました。その後DVDを何周もしながら過去問演習にうつるという勉強スタイルをとりました。ただ、第41回試験までの試験勉強と第42回試験の試験勉強で大きく変えた点があります。それは、まず7~8年分の過去問をテーマ別に分ける作業をしたのです。(低気圧、台風、梅雨前線…といったように)それまでは、ただひたすら古い問題から新しい問題の順に淡々と過去問演習をしていたのですが、この作業が功を奏したと思います。


効果があった勉強法
その1.「パワーナップ」
大学が休みの日は、朝8時か9時くらいから休憩をはさみつつ夜9時か10時くらいまで勉強していたのですが、私の場合、昼食後机に向かうとどうしても眠気には勝てませんでした。そこで、昼食後は思い切って15~20分の仮眠をとるようにしていました。すると、頭がスッキリして夕方ぐらいまで一気に集中して勉強をすることが出来ました。

その2.「藤田先生に質問すること」
第41回試験不合格後、あれだけ過去問を解いたのにまた解くのかと最初は思っていましたが、実技対策をじっくり、基礎からやり直してみるとまだまだきちんと理解していない部分がわんさか出てきました。そこで、試験1回分をWordにまとめ、解くたびに藤田先生にそのファイルをメールで送信していました。私が理解に苦しんでいる部分は、分かりやすい図などを添付して回答して下さっていたので、先生からのメールが返ってくるたびレベルアップを実感していました。


実技試験を突破するには
その1.「問題文を熟読すること」
これは合格を勝ち取るために必要不可欠な要素だと思います。問題を精読しても解答がピンと思い浮かばない場合は、周りの受験生のほとんどが同じ状況だと思って、焦らずに平常心でいると良いと思います。

その2.「自分の苦手を直視すること」
不合格だった第41回試験までの受験勉強では、これを徹底していませんでした。間違ったときでも、そのつどそのつどなんとなく理解して流していたと思います。そこで私は、実技試験でよく問われるなかでも苦手な問題(例.「状態曲線の特徴」etc.)について、何年の第何回試験の実技何に出題された、というふうにすべて分けてメモし、何度も解きました。これは非常に効率的な勉強法だったと思います。自分の苦手な問題ばかりを解くのは辛いものですが、毎日顔を合わせていると、いつの間にか仲良くなると思います。


おわりに
藤田先生に出会わなかったら、この試験の完全合格は本当に途方に暮れるものだったと思います。現在受講されている方、受講を迷っておられる方、是非藤田先生に着いて行かれることをお勧め致します。先生、今度またお会いした時に改めて御礼を言わせて下さい。本当に沢山お世話になりました。ありがとうございました。




■Iさんの合格体験記
(30代・会社員・第42回気象予報士試験合格)


1.受験の動機
もともと自然科学が好きで学生時代に天文をやっていたこともあり、空に関心がありました。
また3年前に東日本大震災の被災地を訪れたとき、自然災害の知識が必要だと感じました。
正直なところ合格率が5%前後の難関試験なので躊躇しましたが、個人的に40歳までに何かを
成し遂げたい気持ちが大きかったので思い切って挑戦する事にしました。


2.過去3回の受験結果
第40回 学科一般 ○ 学科専門 × 実技 -
第41回 学科一般 免除 学科専門 ○ 実技 ×
第42回 学科一般 免除 学科専門 免除 実技 ○

社会人で家庭もあり自由な時間が限られるため、一つずつ着実に合格していく計画を立てました。
時間はかかりますが確実な方法だったと思います。また、少しずつ合格に近づいていることが実感出来るため、
モチベーションの維持に大変有効でした。


3.勉強方法
勉強期間は1年2ヶ月ぐらいでした。毎日コツコツ勉強しました!と言いたいところですが、
現実は週のうち2日は勉強しない(できない)日がありました。1日の勉強時間は1~1.5時間、
第42回試験の直前は2~3時間ぐらいだったでしょうか。
勉強時間の捻出には、日常の中で浪費している時間を洗い出す事が重要だと思います。
自分は「ネット」に費やす時間が多かったので、そこを中心に削りました。
(人によっては「ゲーム」や「酒」などの時間も削減の対象になろうかと思います)
なお、学科試験は完全に独学でした。市販のテキストと問題集を使い、
「テキストを通して読む → 問題集を解く」を3回ぐらい繰り返しました。
そんなわけで学科試験までは順調にクリアできたのですが、困ったのはその後の実技対策でした。
市販のテキストを読んでも全く理解出来ず途方に暮れてしまい、諦めようかと思ったほどです。
そもそも勉強方法すらわからず、独学で合格する事は不可能だと判断し、通信講座を探していたところ
藤田塾のサイトに辿り着いたのです。
さっそく実技講座のサンプルDVDを送っていただいたのですが、講義の分かりやすさに目からウロコ。
とにかく藤田先生の言われることを信じてそのままやってみようと思い、受講を決意しました。
実技の勉強方法については先生の言われた通りの事をやっただけですが、工夫した事がいくつかあります。
スマホにデータを入れて持ち歩き、暇があれば1.5倍ぐらいの速度で講義を見ていました。
また、通勤途中の車内では講義の音声だけでも聞くようにして、とにかく講義漬けの日々でした。
あと、実技の過去問を解く時は、書きやすさから始めはボールペンを使っていたのですが、
本試験の少し前からはシャープペンを使うようにし、感覚に慣れるようにしました。


4.苦労した事
講座では過去問を重視するのですが、何年も前の問題を入手するのは思ったより大変でした。
最近の分は気象業務支援センターの「問題と解答」を書店で取り寄せてもらい
集められるだけ集めました。どうしても手に入らない分は古本などを探しましたが、
時間と費用がかかって大変でした。在庫があるうちに購入しておく事をおすすめします。


5.第42回試験について
大阪会場でしたが、教室がやたら寒くて困りました。夏だからといって短パン・Tシャツは避けた方がいいです。
試験については緊張のためか実技1があまりに難しく感じ、時間だけが過ぎて行きました。
最後の方はなぐり書きで、解答用紙の最後をまで埋めるのがやっとの状態。
手応えは全く芳しくなく、半分も取れていない可能性もあり、実技2を放棄して逃げたくなったほどです。
でも勉強量だけは合格圏内にあるはず、自分に解けない問題は他の人にも解けないだろうし、
実技2で90%ぐらい取れたら合格の可能性はあるだろうと前向きに考えて最後まで全力を尽くす事にしました。
実際は、実技2の難易度は普通だと感じました。5分ぐらい時間が余り、ざっと見直しして試験終了となりました。
ちなみに解答公表後の自己採点では、実技1が53%、実技2が70%ぐらいの出来で、かなり際どかったです。
とにかく、最後まで諦めなくて良かったと心から思います。


6.最後に
試験終了後、会場付近で藤田先生が何人かの塾生に囲まれて談笑している姿をお見かけしました。
本当は私もご挨拶をするべきだったのですが、疲労感が激しく、試験の手応えから不合格を確信していたため、
どうしてもお声をかける事ができませんでした。いつか、お会いする機会があればと思っています。
藤田先生の講義がなければ合格はありませんでした。本当に感謝しています。ありがとうございました!




■Dさんの合格体験記
(30代・男性・会社員・第42回気象予報士試験合格)


■「これ以上何をすればいいのか」
 7回目の受験で合格しました。学科は2回目で一般、専門ともに合格でき、免除期間切れ後もすぐに合格できました。ただ、実技がどうしても突破できず、5回目の受験後に藤田塾の実技コース受講を始めました。
 完全合格となった7回目も手応えはありませんでした。前回の試験で時間が不足し、満足に回答できなかった反省を生かして、スピードを意識して試験に臨みました。しかし、実技1では、やはり時間が足りず、空欄のまま終了時間を迎えました。その後の実技2では、何とかすべての回答欄に記入できました。
 結果には自信が全く持てませんでした。次回試験では、学科の免除も切れることから、新しく学科用の参考書を購入しようかとも考えていました。一方で、「もしダメだったら、これ以上何をすればいいのだろうか」とも思っていました。決して余裕をもった合格ではありませんでしたが、「もうすることがない」というところまで、勉強を重ねられたことが結果につながったのだと思います。

■過去問は24年度以降に重点を
 藤田先生やほかの合格者の方がおっしゃっているように、実技対策は過去問を解くことに尽きます。多くの問題を解くことで、いろいろなパターンに対応することができるようになります。ただ、数をこなすことだけが目的とならないように気を付けなければなりません。毎回の解答で、どこを理解していないかの課題の洗い出しをして、着実に力を付けていく必要があります。特に試験直前には、演習量が足りないと感じて、初めての問題を解くことに時間をかけたくなりますが、それでは理解はなかなか深まらないと思います。
初めて解く問題は、カッコ埋めの問題以外、ワードに入力して、毎回、藤田先生に添削をお願いしていました。添削を受けることで、たとえば、湿数が「高い」「低い」ではなく、「大きい」「小さい」といった、自分では気づきにくい点にも注意するようになりました。
 最近の試験は特に平成24年度以降に、問題の質が変わっているように感じます。もちろん多くの問題を解くことが必要ですが、本番直前には24年度以降のものを重点的に解くようにしました。そうすることで、時間の配分など本番での対応力が身につきました。

■受験を公言する
 社会人の方は、勉強時間をつくるのが大変だと思います。私も不規則な勤務が多く、なかなか苦労しました。1日休むだけならまだいいのですが、2、3日と勉強しない日が続くと、だんだん間隔が開いてしまい、せっかく定着しかけた記憶も勉強し直すということがありました。勉強を習慣化するため、やる気が出ない時には講座のDVDを見るということをしていました。2時間の講座でも、2倍速で見れば1時間で終わるので、「これぐらいだったら頑張れる」という気になれました。
 職場などで気象予報士を目指していることを公言するのも有効だと思います。プレッシャーにはなりますが、「言った以上は合格しなければならない」と勉強を続けるきっかけになりました。
 2011年春に勉強を始め、4年弱続けました。実務経験のある人しか通らないのではと、不安になることもありましたが、文系出身の私でも何とか合格できました。大事なのは、諦めないことです。頑張って合格をつかみ取ってください。




■Eさんの合格体験記
(50代・男性・公務員(技術職)・第42回気象予報士試験合格)


●勉強を始めたキッカケ
・以前から気象予報士の資格に興味があったため。
・仕事上、気象に関する知識を必要としたため。
・かつて家族が受験で苦労しているときがあり、そのころ私だけ遊んでいるわけにはいかないと考え、資格試験の勉強をやってみようと思ったため。


●受験結果
一般知識 専門知識 実技試験
第39回 ×
第40回 ×
第41回 ×
第42回


●藤田塾を選んだ理由
① 一般知識と専門知識試験は、以前から気象関係に興味があったことや、仕事で気象の知識がある程度の必要性があったことなどから、市販の受験対策本で何とか理解することができましたが、実技試験は、専門的な解説がないと理解できず、問題の解説が必要だと痛切に感じたことから。(最初に実技試験の模範解答を読んだだけでは内容がさっぱり理解できない問題がたくさんありました。)
② 受験にはすべからくテクニックが必要で、実技試験では特に、問題解決の理屈が理解できたとしても、それを出題者の題意に沿った形で適切に表現できなければ得点につながらないと考えたことから。
③ 気象に関する知識だけではなく、天気図等の気象資料を早く、適切に読み解く技術が必要で、まず基本をきちんと理解した上で、実例がたくさんある過去問を演習できることから。

・ 上記のようなことから、実際の講義で教えて頂けることが、藤田塾を選んだ決め手でした。
(DVD講義では私のような軟弱者は時間があるときに見ればいいやと思ってしまいがちで、なかなか勉強がはかどらないと思ったことと、わからないことはいつでも講義の後で質問できる安心感もあったからです。
今はDVD講義しかないのは少し残念ですが、質問はいつでも出来るし、やる気があれば何度もDVDの見直しが出来るので、DVD講義でも充分満足できると思います。)


●実技試験対策で私のやったこと、注意したこと。
・なんどもなんどもひたすら過去問を解く。
過去問を分析して、このような問題の時にはこのような解答、といった分析をし、典型的な解答を用意する、といったことも考えましたが、題意にあった適切な解答をしなければ部分点しかもらえないと考え、何度も同じ問題を解きました。
年齢を重ねてくると模範解答の表現をすぐに忘れてしまい、解答の主旨は間違ってはいないけれど、前回の自分の解答と同じように十分でない表現しか出来ないのが苦痛でした。藤田塾長に教わった、「出題者と対話する。」までがんばることが大切です。
そういう意味で、この試験は文化系の才能を磨く必要があると思います。

・簡単に解ける問題を絶対に落とさない。
 これもよく言われることですが、本番では時間を気にして問題文をよく読まないでケアレスミスを犯してしまうことがよくあります。(前回の試験はこれで落ちたような気がします。) 問題文にはヒントも隠れていますし、解答の順序も示唆してくれてたりします。この点からも文章になれることが必要だと思います。

・気象資料を素早く読み解くために。
 これもひたすら慣れることしかないと思いますが、低気圧等の位置を示すのに、緯度経度であったり、地域名であったりするので、出来るだけ短時間に位置を見つけ出す訓練が必要です。このために時間を見つけて出来るだけ天気図を見るようにしました。(地上天気図だけでなく、高層天気図も)


●受験までのちょっとした心構え
・定規やコンパス、トレーシングペーパーを使いこなす。
 位置をトレースしたり、緯度経度を出したり、速度を出したり、いろいろな作業がありますが、出来るだけ素早く作業をこなすためにはこれらの道具を使いこなせた方が良いです。過去問等による訓練しかないと思います。

・体調を整える。
 冬受験の場合はとくにインフルエンザの予防接種をしておきましょう。

・受験当日の管理。
 試験会場で、夏は冷房が効きすぎていたり、冬はその逆だったりしますので、服装には注意しました。夏は水分も欠かせません。
また、実技試験の2問目は疲れてきて集中力も切れがちになりますので、私は栄養ドリンクを飲んで集中しました。おかげで、試験終了時にはくたくたです。

・弱気に負けないために。
 「受かるまで受け続ければ絶対に受かる。」と強い信念を持ち続けました。
夢はかないます。皆さん頑張って下さい。

以上



■積乱雲さん(ペンネーム)の合格体験記
(20歳・男性・浪人・奈良県・第42回気象予報士試験合格)


はじめに
僕は多くの人が常識と言う知識を持っていないです。中学生時代は登校拒否し、週に一度登校する高校が僕の母校です。何の目的も期待もなく進学する事に納得できない気持ちを覚えていた頃、360度満天の空を目にして心から感動しました。そんな時に父から貰った本をなんとなく読み始めたのが、思えば僕のはじめです。


受験結果、合格まで
第39回:一般×  専門×   
第40回:一般×   専門◯   
第41回:一般◯  専門免除  実技×
第42回:一般免除 専門免除  実技◯=合格!
初受験は全科目を狙った結果、文字通り当たって砕けましたので、後の試験では毎度毎度「次で気象予報士に」という思いを敢えて抑えて試験科目を絞る作戦に切り換えました。少々苦渋の決断でしたが、合格後だからこそ言えるもので、試験科目を幾らか絞って挑んだほうが効率良く合格できると思います。
実技試験に関しては独特の雰囲気がありましたので、少しでも慣れるために毎度受けていました。


学び方【一般・専門】
私は独学でしたので多くを話せませんが、強いて言うなら、参考書を一通り読んだ後は応用の方が大切になってきます。本を読むより問を解けです。特に数式と法規に言える事で、実際に問を解く経験から自然とその使い方が身に付いて行くと思います。なんだか食材を集めた後に、実際にそれらを使って料理をしてみない事には食材の性格を掴めないのと似ていますね。
解く問は圧倒的に過去問が良いです。一般ならザックリと「前半に計算問題を含めた物理的な問、中盤に常識問題、後半には法規」など全15問の分野の”テンポ”を掴めますし、類似問題も多いです。私は問15(法規)を始めに逆から解いていき、計算問題は後でじっくり解く方法で合格ラインに手が届きました。
他に、実技の対策にも有効な気象庁のウェブサイトを散策や、外出時にはスマートフォンで気象予報士試験に関するアプリケーションを活用しました。


学び方【実技試験】
さぁ問を解こうと鉛筆を握ったところで、参った事にいったい何に注目して,いったいどんな言葉で解答すれば良いのかさっぱり分かりませんでした。なので初めは問を解かずに問題文と解答を見比べて注目すべきポイントを知ろうと努めました。その後に試験一回分に挑みますが、試験時間75分どころか休憩を挟んで結局2・3日がかりでようやく解き終えたり、途中で挫折して放置してしまったことさえあります。
「実力以上に早くは解けない。」今も印象に残る先生の言う事です。この事はつまり「実力さえ伸ばせば誰であっても早く解けるようになる」というまったく当然のことで、ならば”一問一問をとことん分析”してどんな塵であっても自分のものに出来れば、もう既にその私は次に似たような問を解く時に、考え、解答するまでの時間が少しでも短くなっている私です。
”一問一問をとことん分析”するという事は、それはもう、ものすごく面倒です。根性だって必要でしょう。時には気が滅入りました。滅入ったんかい!と関西人ゆえツッコミを入れたくなりますが、それもいい思い出、おそらく知識を最も自分のものにできる学び方だと思います。


1.『分析すること』
問題に対する自分の解答の正誤などは、言い過ぎてしまえばどうでも良い事です。正誤に関わらず、問題文そのものから解答や解説までに渡って分析することが大切だと思います。
特に「天気図の色付け」はかなり効果的で、実際の現場でもなされている事だそうです。地上低気圧・高気圧や地上前線などの位置は各気圧高度の天気図・衛星画像・レーダーエコー図に描き加えておくと、気付ける事がより多くなります。
また、出題される問の解答というのは、例えば物理量に関するものならその定義にとても忠実で、衛星画像やウィンドプロファイラに関するものならその技術上の特性にとても忠実な解答である事がほとんどです。最近の試験はここを大切にして突いてくることが多いので、出てきた用語は”いちいち調べる”事を強くお勧めします。
自分なりに分析していると、取り上げられている気象現象のみならず、解答例やそれに対する問題文でさえも「なぜそうなるのか」という疑問を持ち、「きっとxxxだからyyyになるのだろう」という様な自分なりに”推論”を立て始めることと思います。

2.『推論すること』
例えば、「なぜこの状況で雨が降る事ができたのか」や「なぜ低気圧が発達できたか、あるいはなぜ発達せずにいられたのか」、「なぜそのような解答になるのか」そして「なぜこのような事が問われたのか」、
などなどを考えるとやはり面倒さを隠せないですね。けれども、これら全てに理由があります。なかでも「なぜ問われたのか」を分析・推論すれば、その問は前後の問に良く関連していることを知れるはずです。それはまるで一つのストーリーのように見えます。
それに、問われた理由を知ることは、その問題を作った人(問題作成者)との”対面しない会話”にもなります。問題を解く側の私たちは謂わば”探偵”なので、そこにあるだけの問題文と天気図から「この問題を作った人はいったい何を企んでいるのか…」を探り出さなければなりません。そのための推論です。
推論と言っても隅々まで理屈が通っているなんて事はありません。あくまで”自分の考え”です。なので間違えている事が沢山あります。ですが、私はそれを敢えて先生にメールで送り、見て頂いていました。こうする事でただ解答のみを見てもらう事とは違い、もっと根幹にある自分の誤った解釈に気付けます。
私自身、自分の考えを先生に見てもらう事は勇気のいる事です。正直に言うと気が進みませんでしたが、思い切ってメールの送信ボタンを押せば、数日後、先生は誠実かつ率直に間違いを指摘くださり、私が自身満々であった事が誤りであったりとよく驚かされたのを覚えています。いつの間にか先生にメール送る度にワクワクしていました。大きなやる気に繋がっていたのは間違いないです。

ところで、藤田先生の気象予報士塾では実技試験対策講座の受講した後も、合格するまで実技に関して質問,し放題です。通話,し放題!と言う様などこかの宣伝が思い浮かぶのは恐らく気のせいでしょう。当初躊躇っていた私が言うのも変ですが、利用しない手はないです。このサービスには本当に驚きました。先生、ありがとうございます。


参考書
問の分析や推論などの自分の考えの出発点のために、解りやすくて親切な参考書(問題集も含む)は必要不可欠だとつくづく感じます。もし、あまりに不親切な参考書で苛立ってしまい辛さを感じるのなら、それは参考書に問題があるのであって私たちに問題はないはずです。せっかくの熱意が参考書によって損なわれるのはあまりに悲しいことです。思い切り良く買い換えるのも大切だと私は思います。
少し明かすと、先生の教材はA4用紙の片面に要点をまとめられており、図や表がふんだんに使われています。一枚だけを取り外すのも可能で、私はよくお世話になったものです。また通販サイトの評価(レビュー)は判断材料になってくれるでしょうし、中古品なら過去数年分の試験問題も集めやすいと思います。


注意した学びかた
短期間に同じ問を何度も繰り返すのは避けていました。実技に言える事で、問を短期間に繰り返し過ぎると、問に新鮮さがなくなってしまって解く上で大切な面白みが失せて行きます。そうなっては同じことの繰り返しに嫌気がさしたり、自分の成長を感じられなかったりと負の連鎖にはまりかねません。これは避けたかったので、私は試験一回分を1周目に時間をかけて分析・推論するようにしていました。繰り返し解く場合は期間を空けました。


試験当日
思わず心臓が飛び出します。血圧が上がります。けれどどの試験でも冷静沈着でいる事が必要でしたので、私はお気に入りの音楽を試験開始直前まで流して弱気を起こさないように、心臓が飛び出さないように、血圧を下げました。音楽の力は偉大です。
休憩時間には見直しや勉強するのは控えました。貴重な休憩時間までも頭を働かせて長い試験の最中に集中力が途切れ、より焦りが出てしまった経験があったからです。なので休憩時間はここぞとばかりに頭を休めるために、外に出て新鮮な空気を吸いつつ空を見たり、仮眠を取ったり(実際は到底眠れないので目を閉じて頭を空っぽにする事に近いです)をしていました。
実技試験は独特です。試験開始直後に響く天気図を切り離す大音量にびっくりして、つい釣られて切り離してしまいますが、私には天気図の順番がバラバラになったり、狭い机に広くスペースを取る事が気に掛かったので、折り目を付けるに留めました。


予想センス
ここ最近の実技試験は難しい問が度々出題され難易度が増している。この勘は私だけではないはずです。私は難問には過去問から得られる知識の他に、実際の天気予想の”センス”が必要ではないだろうかと思っています。お話しするのは、実技試験の”直接的”な対策ではないです。あくまで”間接的”な対策で、個人的にやる事です。でもきっと役立つことと思います。
「短期予報解説資料(気象庁予報部)」と言うものがあります。かなり専門的で天気図の色付けと同じくに実際の現場でも用いられるそうです。私は早い段階から、なるべく毎日読んでいました。感覚的には”読む”というより”読み取る”・”解読する”と表現した方が良いかもしれません。
資料が解説するのは今日と明日以降の気象現象と防災事項なので、インターネットで「専門天気図」,「衛星画像」,「レーダーエコー図」等々を集めた上で照らし合わせながら読むと、より一層理解が深まります。(「短期予報解説資料」等々の資料はネット検索して頂ければ見つけられます。)気象予報士になった後でも、この資料からは多くを学びます。
そしてもう一つ、衛星画像を24時間の”動画”で見るのもお勧めしたいです。私たちは静止画をよく目にしますが、実際の大気は川の流れのようにダイナミックに動いていて、決して留まりません。是非是非見てみてください。

簡単な問は自分だけでなく誰にとっても楽に解け、難問は誰にとっても歯が立たないのは、まったくその通りだと思います。だからこそ差がつくのはその楽な問を決してミスしない事ではありますが、せっかくなら難問だって解いてみせたいです。
私はこれからの実技試験では、天気予想の”センス”を求められる様になる気がします。


おわりに
これほど長く読んで頂き、ありがとうございます。
世間では気象予報士試験の合格率はかなり低いと言われますが、目指している人間にとってはそんな数字は関係ないです。壁がどれだけ高かろうと、今挑んでいる人間にはその壁が何メートルであるかなど関係ないです。そんな事はまわりの人間が言うことであって、挑戦者自身には関係ないです。
気象予報士試験の勉強はどうしても独学になってしまい、しばしば自己嫌悪になりがちに思います。そんな方に僕はこの「藤田真司の気象予報士塾」をお勧めしたいのです。大きく組織立っていないからこそ出来るこの塾の良さをきっと見付けられると思います。

先生には自ら学ぶという事を教えて頂きました。僕の2014年の字は「感謝」です。ずっと劣等感を持っていた自分が今は気象予報士です。とても信じられない気持ちです。ようやく大学を目指す決心が付きました。先生のお陰です。心から感謝致します。
先生、ありがとうございました。

僕はよく空を見ます。こんなものを予想するなんて、まさに雲を掴むような話だなぁといつも思わされます。


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