制作:路地裏測候所(2003年6月23日発行)
DISCOVERY 35 ご当地郵便箱」
「郵便ポストが赤いのも・・・」
といった言い回しが存在するほどに、
ポストが赤いことは、日本人に広く認識されている。
稀に、「青いポスト」というのを見かけるが、
あれは、速達用のポストである。

では、上段写真の「黒いポスト」は、どんな意味か?
「中にある郵便物を紫外線から守るため?」
いくら、UVケア・美白がブームだからといって、
まさか、そんなことはあるまい。

実は、この黒いポストがある兵庫県柏原町は、
かつて織田信長の直系子孫が領主として治めていた城下町。
歴史豊かな町に合わせるという意味で、
本来は赤いはずであるポストも、
特別に申請を行って、黒くしたのだという。
ちなみに、当地でも「黒ポスト」は、
駅前に設置されたこのポストだけであるとのこと。

一方、同じポストであっても、
下段写真は、また風変わりなものである。
右側の「郵便」と書かれた石柱がなければ、
何か分からない代物である。

その正体は、滋賀県愛知川町の伝統工芸品、
「びん細工てまり」を模したポストである。
よくビンの中に、帆船模型を入れた飾りを見かけるが、
「びん細工てまり」は、それと類似するもので、
球体のビンに手毬が入っているのである。

これらユニークなポストは、
観光客が絵葉書を出すのにも、
良い記念になること、間違い無しであろう。
「ご当地郵便箱」を調べてみると、
土地ごとの歴史や文化が見えてきて面白い。
他にも、各地にありそうな予感がしてならない。

撮影地:兵庫県柏原町(上段)
滋賀県愛知川町(下段)

写真ご提供:梅さん(下段写真)